シナリオ名 Infinite Gate
オープニング
 寒い。ここは寒い。
 こんな暗闇になぜ自分は居るのだろう?
「迷子?」
 声をかけられた。
 この暗闇の中、その女の姿が見えた。
 目深に被った白い帽子に白のコート。白づくめの女は小さく笑った。だが輪郭がぼやけていてはっきりとは見えない。
「また来たのか。よく迷う魂だな。
 安心しな、きちんと帰してやる。
 ああ……でも、せっかくだからまた見ていくか? ここは全ての分岐点が見える場所。
 そういえば一度肉体に戻るとここでのことは忘れるんだったな。何度も説明するのは疲れるんだが……。
 あんたの望んだ未来や、あるかもしれない過去が見れるかもしれない。
 多重構造世界、って知ってるかな? サイコロを振って、1が出たとする。だが他に2から6まで出た世界があるとされるあれだ。
 簡単に言えばあれと似てる。だがちょっと違うかな。まぁ……言葉で説明するのがまず難しいからな……。ああ、これは前も言ったっけ。
 とにかくだ。
 たくさんの過去とたくさんの未来があるってこと。
 その中で、あんたの望むものを……いや、望んだそのままの世界があるなんてことは稀だ。
 あんたの望んだ世界に近いものを見せてやれる。それがいいことか悪いことか……それはアタシにはわからない。
 完全に望んだ世界かもしれないし、望んだ世界に近いだけかもしれない。
 過去を見たいならば……あるかもしれなかった世界でもいいが……。どうせ身体に戻れば忘れてしまう。
 それでも見たいというなら、ほら……言ってみろ。どうせ忘れるんだから、迷子の望みくらい叶えてやるさ」
オープニング

■完全個別受注となります。ただし、ご一緒に参加されたPC様がいる場合はそれに当てはまりません。

■「あなた」の見たい過去(もしも、という「あるかもしれなかった過去」でも可能)、もしくは未来(完全な未来ではなく、「あるかもしれない未来」)、もしくは現在を垣間見ることができます。
 パラレルワールドとして、平行世界のどこか(あるかもしれない世界)でも構いません。その世界では「あなた」は学生に戻って学園生活を送っていたり、病人として入院生活を送っている……ということもあるかもしれません。
 肉体から魂が離れた状態です。「あなた」は肉体に戻るまでの間にその世界で過ごす「あなた」の出来事を見ることができます。

■公式・または当方のNPCを登場させることも可能とします。登場させる場合はキャラクター名を明記するようにしてください。
(登場させない場合は記載しないようにしてください)



◎プレイング

【時期】
・過去、または未来、または現在かを選んでください。必ず時期を決定するようにお願いします。
(例:「PCが6歳の頃」「40を過ぎた頃」など)
 明確でなくとも構いませんが、ある程度は想像できるようにしてください。
 今から●年前、●年後、という表記でも構いません。
・現実世界(東京怪談の世界)ならば良いのですが、別世界(平行世界)を舞台にするならば、その世界での「あなた」はどういう存在なのか記載するようにお願いします。
(例:「彼女は看護師。自分は入院患者。自分は足を骨折して入院している」など)


【内容】
・どのような過去、または未来、現在、世界なのか。
 完全な過去、または未来というわけではありません。
 あくまで「あなたの希望に近い」ということを前提にしてください。その世界を垣間見ることができます。

※PC様の口調を把握するために、発注文はPC様になりきって「PC様の口調」でしてくださると助かります。

【他のPC様と一緒に参加される場合】
・発注文内に一緒に参加されているPC名を必ず入れるようにしてください。
・参加していないPC様の名前は書かないようにしてください。