■淀みの森冒険日誌 −「純血の果実」■
天瀬たつき
【3098】【レドリック・イーグレット】【異界職】
聖都エルザードの目抜き通り、アルマ通り。
その一角にたたずむ酒場「白山羊亭」はこの町を訪れる旅人の集まる場所として有名だ。
 そんな店の気風ゆえか、この店には何でも屋的な稼業を請け負う旅人に各所から依頼が舞い込む。
今日も、一人の少女が店でくつろぐ旅人に声をかけている。
「報酬は支払います。だからどうか、どなたか手伝ってくださいませんか?」
しかし、彼女の話を聞くや否やみなやや青ざめた表情で首を横に振る。
「どうも。マスター、いい話は来てないかい?」
その頃、店のドアベルを鳴らし、一人の男が入ってくる。ひと房だけ長く伸ばした蒼い髪を後ろでまとめ、両手足には紙と同じ鮮やかな蒼の手甲と足あてを着けている。見るからに戦士かそういった類のものだろうと見て取れる。
「やぁ、ティファイ。ちょうど依頼があそこでウロウロしているよ」
店の主人は少女に視線を向けると、ティファイ、と呼んだ青年に答える。
 少女を見ると、ティファイは「なるほどね」とだけ答え、彼女に歩み寄る。
「よぅ、嬢ちゃん。何か困ったことでもあったのかい?」
少女はティファイの顔を見ると必死な様子で事情を説明する。
 それを聞き終えたティファイは少し表情を曇らせる。
「なるほどね。……道案内は出来るがそいつを手に入れるには俺一人じゃちょっとばかし難しいな……」
どうしたものかね、と考え、ティファイはふと、貴方に目を向ける。
「どうだい? 一口乗ってくれないか?」

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はじめまして。もしくはこんにちは。天瀬たつきです。
今回、冒険紀行移行後初めてのコミックシナリオのご提案です。

内容はオーソドックスに。
困っている少女の手助けをしてあげてください。

募集人数:1〜4人
仕様:フルカラー
※フルカラーでの作成のため、納期に少々追加をさせていただいております。あらかじめご了承ください。

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