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■チャイルド☆パニック■

緋烏
【0086】【シュライン・エマ】【翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
  現実の何処にでも通じている為か、はたまた能力者に惹かれているだけなのか…怪奇通りはその道を様々な場所に開く。

 そしてまた一本、
 怪奇通りに繋がる通りが増えた。

 落ち着きのない足取りでトコトコと歩き回っている少女が一人。
「おとーしゃんどこだろねー?」
 傍目には何か架空のものに話しかけているようにしか見えないだろう少女の視線の先には、顔は犬で魂なんだか管狐なんだかわからない黒い物体がふよふよと周囲を飛びつつ、少女の問いに首をかしげている。
「たけひこおじちゃんのおうちならわかるから、いこっか!さーちゃん」
『わんっ』
 犬もどきな謎の生物をつれた少女は、一路草間興信所へ向かった。
 ところが。
 少女が通り過ぎた所には幾つもの時空の裂け目が現れ、時代も世界もてんでバラバラなものが次々と飛び出してくる。
 それをちょうど怪奇通りにやってきていた草間が目撃。
「な、なんだこれは!?」