■櫻の夢〜天使の広場の巨大桜〜■
緋烏
【1046】【カレン・クローツェル】【魔導師】
  ある朝。
 目覚めるとほのかに花の香りが漂ってきた。
 窓の隙間からひらりと舞い込む淡いピンク色の花弁。
 不思議に思って部屋の窓を開ければ、天使の広場があるあたりに巨大な桜の木が立っているのが見えた。
 家の外でも住民達が天使の広場の方へ視線を向けてざわついている。
 一体何がおきたのか。
 確かめる為にも広場へ向かうと、魔女ミュリエルと王女エルファリアが巨大な櫻の木の下でなにやら話をしているのが見えた。
「おお、丁度いいところに来たな」
「宜しければ手伝っていただけませんか?」
 とか何とか言いつつも、既に桜の下では周辺住民や別荘住人たちや、そのほか様々な所から流れてきた者達が宴の準備を着々と進めている。
 貴方は半ば強引に巨大桜の下で花見をすることになったようだ。

 無事を祈る。


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