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■クロノラビッツ - クロノ・ブレイク -■

藤森イズノ
【8300】【七海・露希】【旅人・学生】
 時狭間は、あらゆる世界と繋がっている特殊な空間。
 また、あらゆる世界の時間が同時に巡っている空間でもある。
 扱う言語もルールも時間に対する概念や価値観も異なる別の世界。
 時狭間を巡っている異世界の時間は、滅多に交わることがない。
 互いが互いを避けるようにして巡るため、衝突することがないのだ。
 それは、相容れることはなくとも、余所の世界を侵す気はないという意思の表れでもある。
 だが、国同士が実際に争っている状態ならば、話は別だ。
 いわゆる戦争。双方の国が自国を主張して争っている状態。
 そういう状況下にあると、時狭間を巡る時間までもが、その意思を持ってしまう。
 つまり、それぞれの国に流れている時間同士が、時狭間でも衝突してしまうということ。
 争いの期間や規模にもよるが、その衝突は、例外なく "大爆発" を引き起こす。
 時狭間において、時折、その耳で確認できる爆発音は、それによるもの。
 広い時狭間のどこかで、時間同士が衝突していることを意味する。
 時の契約者はおろか、時の神でさえも、その衝突を阻むことはできない。
 どちらかの国・世界が負けを認め、勝者と敗者が決定するまで、時間の衝突は終わらない。
 どうすることもできないっていうのはもどかしいし、何とかしたいって気持ちはあるけれど、
 止めようとしても無駄。少しでも近寄ろうものなら、即座に爆発に巻き込まれてしまう。
 そんなことになったら、ただじゃ済まない。だから、悔しいけれど、見ているしかない。

「争いが早く止むことを、願うことしかできない」

 そう言って、悲しそうに俯いたよね。
 今でもはっきり覚えてる。あの悔しそうな横顔。
 何とかしたいと思っても、成す術がない。その事実が悔しいんだって。あなたは、そう言ってた。
 時の衝突 "クロノ・ブレイク"
 その怖さも厄介さも …… 教えてくれたのは、あなたなのに。
 どうして? どうして、そんなあなたが、こんなことになってるの。
 やっぱり、ジッとしていられなかった? 黙って見ていることなんて出来なかった?
 あなたのそういうところ、責任感とか正義感が強いところは凄いと思う。尊敬もしてる。
 でも、無謀だよ。どうしようもないことなんだって、そう教えてくれたのはあなたでしょうに。
 なのに、どうして …… 止めようとしてしまったの。どうなるか、わかってたくせに。

 クロノ・ブレイク。
 その大爆発に巻き込まれて負傷した契約者。
 一向に目覚める気配のない、その契約者を "馬鹿な人" だなんて。
 そんな風に嘲笑えるわけがない。嘲笑えるわけ …… ないじゃないか。
 クロノラビッツ - クロノ・ブレイク -

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 時狭間は、あらゆる世界と繋がっている特殊な空間。
 また、あらゆる世界の時間が同時に巡っている空間でもある。
 扱う言語もルールも時間に対する概念や価値観も異なる別の世界。
 時狭間を巡っている異世界の時間は、滅多に交わることがない。
 互いが互いを避けるようにして巡るため、衝突することがないのだ。
 それは、相容れることはなくとも、余所の世界を侵す気はないという意思の表れでもある。
 だが、国同士が実際に争っている状態ならば、話は別だ。
 いわゆる戦争。双方の国が自国を主張して争っている状態。
 そういう状況下にあると、時狭間を巡る時間までもが、その意思を持ってしまう。
 つまり、それぞれの国に流れている時間同士が、時狭間でも衝突してしまうということ。
 争いの期間や規模にもよるが、その衝突は、例外なく "大爆発" を引き起こす。
 時狭間において、時折、その耳で確認できる爆発音は、それによるもの。
 広い時狭間のどこかで、時間同士が衝突していることを意味する。
 時の契約者はおろか、時の神でさえも、その衝突を阻むことはできない。
 どちらかの国・世界が負けを認め、勝者と敗者が決定するまで、時間の衝突は終わらない。
 どうすることもできないっていうのはもどかしいし、何とかしたいって気持ちはあるけれど、
 止めようとしても無駄。少しでも近寄ろうものなら、即座に爆発に巻き込まれてしまう。
 そんなことになったら、ただじゃ済まない。だから、悔しいけれど、見ているしかない。

「争いが早く止むことを、願うことしかできない」

 そう言って、悲しそうに俯いたよね。
 今でもはっきり覚えてる。あの悔しそうな横顔。
 何とかしたいと思っても、成す術がない。その事実が悔しいんだって。あなたは、そう言ってた。
 時の衝突 "クロノ・ブレイク"
 その怖さも厄介さも …… 教えてくれたのは、あなたなのに。
 どうして? どうして、そんなあなたが、こんなことになってるの。
 やっぱり、ジッとしていられなかった? 黙って見ていることなんて出来なかった?
 あなたのそういうところ、責任感とか正義感が強いところは凄いと思う。尊敬もしてる。
 でも、無謀だよ。どうしようもないことなんだって、そう教えてくれたのはあなたでしょうに。
 なのに、どうして …… 止めようとしてしまったの。どうなるか、わかってたくせに。

 クロノ・ブレイク。
 その大爆発に巻き込まれて負傷した契約者。
 一向に目覚める気配のない、その契約者を "馬鹿な人" だなんて。
 そんな風に嘲笑えるわけがない。嘲笑えるわけ …… ないじゃないか。

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 ・
 ・
 ・

 あ、ダメだよ、露希くん。
 その本はね、そっちじゃなくて、こっちの棚に戻すの。
 うるさいこと言ってごめんね。でも、ちゃんと戻さないと藤二がうるさいから。
 間違えて戻したことで、露希くんが怒られちゃったりしたら嫌だから。ね。ごめんね?

 ねぇ、露希くん。
 どうして、そんなにたくさん包帯を巻いてるの?
 あ、ごめんね。聞いちゃいけないことだったかな。ごめん、言いたくなければ言わなくていいよ。
 ただね、怪我してるのかなって思って。もしもそうなら、治せないかなって、そう思ったの。
 あっ、でも …… 治癒の魔法は、露希くんのほうが得意だったね …… 。
 やだ。私、すごくカッコ悪いね。偉そうなこと言って、ごめんね。

 うわぁ、すごいたくさん!
 いいの? こんなにたくさん。持ってくるの大変だったんじゃない?
 ふふ。ありがとう。すごく嬉しい。うん、大丈夫。ちゃんと全部読むよ。
 時間かかっちゃうかもしれないけど、それでも良いかな? 読み終ったら、必ず返すね。
 ねぇ、露希くん。この中で、露希くんが一番好きな本はどれ? おすすめとかあるかな?
 あるなら、教えて。え? えっとね …… もしもあるなら、その本から読みたいなぁって思って …… 。
 あ、何かごめんね。面倒なこと聞いちゃったかも。そんなに悩まなくていいよ。ごめんね。順番に読むから大丈夫だよ。

 露希くん、ほっぺについてるよ。
 ふふ。美味しい? …… ありがとう。そう言ってもらえると、すごく嬉しい。
 知らない料理だったから、色々調べたんだ。クレープって、すごく楽しいお菓子だね。
 色んなフルーツを乗せて、くるくる巻くの。すごく楽しかった。ねぇ、今度、露希くんも一緒に作らない?
 露希くんの大好きなイチゴ、たくさん用意するから。私の好きなオレンジも、たくさん用意して、一緒に作らない?
 あっ! ご、ごめんね、露希くん。そのイチゴ、ちょっと大きすぎたかも。ちゃんと切ったつもりだったんだけど。

 あれ? 露希くん、こんにちは。
 どこに行くの? あぁ、マスターにお願いされたのね。
 …… あの。もしよかったら、私も一緒について行っていいかな。
 えっとね、うん、ちょうど、することがなくて退屈だなぁって思ってたの。
 邪魔になるようなことはしないから、いいかな。ついて行っても、いいかな …… ?
 あの、ごめんね。迷惑だったら言ってね。露希くんって優しいから、そういうの言えないのかもしれないけど。
 あ、痛っ。 …… な、何。えっ …… そ、そっか。それなら、良かった。じゃあ、一緒に行くね。えへへ。ありがとう。

 ・
 ・
 ・

 次から次へと頭に浮かんでは消えていく。梨乃との思い出。
 何これ。まるで、梨乃がもうすぐ死んじゃうみたいな。何なのさ、これ。
 露希は、ブンブンと頭を振り、不安のような恐怖のような、そんな感覚を振り払うかのような動きを見せる。
 負傷した梨乃を、露希が見つけたのは、今からおよそ二時間ほど前のこと。
 漆黒の闇の中、大怪我を負って倒れている梨乃を見つけた露希は、すぐさま駆け寄った。
 抱き起こした梨乃は、虫の息。呼吸することすら、今にも諦めてしまいそうな状態だった。
 少し離れた場所では、異なる世界に巡る時間同士が衝突しあい、何度も爆発を繰り返している。
 梨乃の負傷、その理由を把握するのには事欠かない現象である。
 負傷の原因を理解すると同時に、露希の額にジワリと汗が滲んだ。
 そりゃあ、そうだ。知っているんだから。それがどれほど強大な力を誇る災害か。
 梨乃が、教えてくれたんだから。

 梨乃を見つけてからずっと、露希は治療にあたっている。
 海斗や藤二、他の仲間に知らせるべきなのかもしれない。マスターに報告するべきなのかもしれない。
 頭ではそういう冷静な判断ができる。だが、それを実行に移せるまでの余裕が、露希にはなかった。
 いつもの可愛らしくも謎めいた、あの雰囲気はどこへやら。
 治療に専念する露希の瞳は、赤く充血していた。
 怖い。その感情を認めたくなくて、露希は、ずっと唇を噛んでいる。
 その感情を認めた瞬間、プツンと糸が切れてしまいそうだから。泣き荒れてしまいそうだから。
 泣いてもどうしようもない。何の解決にもならない。
 どうしよう、どうしようって右往左往するだけじゃ、梨乃を救うことはできない。
 露希は、恐怖に負けてしまわぬよう、必死に堪えながら治癒魔法をかける。

「死なせない。 …… 絶対に」

 小さな声で呟いた露希。
 我を忘れ、冷静さを失い、ただ治療に専念する理由は、その怖さを知っているから。
 大切な人が、目の前で死んでいく。そんな光景を、過去に何度もその目で見てきたから。
 どうして、梨乃が、こんな大怪我を負ってしまったのか、その理由と、仲間を失うことの怖さ。
 ふたつの "知っている" が重なり合うことにより、露希の治癒魔法は、普段と比べ物にならないほどの威力を発揮する。
 梨乃の身体、そのあちこちに刻まれた傷が、みるみる塞がっていく。
 ほんの数分で、傷そのものは全て消えた。もう、どこにも傷は残っていない。
 だがしかし、いまだに梨乃は苦悶の表情を浮かべている。呼吸も乱れたまま、変わっていない。
 何で? 傷は塞がったのに。見落としている傷なんて、もうひとつも残っていないのに。
 ねぇ、何で? どうして、まだ苦しそうにしてるの。ねぇ、どうして。
 そんな疑問を抱きつつ、露希は梨乃の手をキュッと握った。
 冷たい。血が通っていないかのような …… その冷たさは、まるで死人だ。
 ギュッと強く握ってみても、反応はない。ただ、ダラリと垂れてしまうだけ。

 目を開けて。
 笑って。いつもみたく、話しかけて。
 そう祈りながら治癒魔法をかけ続ける露希。
 必死になるがあまり、本人は気付いていないが、その間、露希の背中に異変が起きていた。
 鳥のような。天使のような。白く美しい翼が、露希の背中に出現しているのだ。
 とはいえ、バサリと豪快に開くわけでもない。中途半端に開いた傘のように、途中で止まってしまっている。
 その光景は、必要か否か、傘を開くことを躊躇う小雨の日を彷彿させるものだった。
 その状態を保ったまま、露希は目を閉じて必死に詠唱を繰り返す。
 時狭間は、闇の世界。太陽も月も空も雲もない。だから、雨なんて降らない。
 それなのに、なぜだろう。露希は、全身がずぶ濡れになっているような、そんな感覚を覚えた。
 降りしきる雨の中、ふたりきり。今にも消えてしまいそうな命と、それを繋ぎとめようと必死な自分。
 治癒魔法をかけ続ける露希の頭の中で、何度も何度も、梨乃がこれまで放った全ての "ごめんね" が浮かんだ。
 梨乃は、いつも謝るんだ。すぐに、謝っちゃうんだ。
 なんにも悪いことなんてしてないのに、すぐに "ごめんね" って言うんだ。
 どうして謝るのって、もう何度きいたか、わかんないくらい。
 謝るのやめて。今度謝ったら、怒るからねって、そういう遣り取りも、もう、何度したか、わかんない。
 次、謝ったら罰ゲームだからねって、そういう約束をしても無駄なんだ。結局、梨乃は謝っちゃうんだ。
 約束してたことは思い出すんだけど、それに対して、また謝るんだ。ごめんなさいって。
 癖なのかなって。いつしか、そんなことを考えるようになった。
 不安なのかなって。いつしか、そういう仮説を立てて話すようになった。
 誰かの迷惑になったり、重荷になったり、そういうのが嫌だから、必要以上に謝るのかなって。
 大丈夫なのに。僕は、嬉しいのに。梨乃が話しかけてくれる度、すごくウキウキするのに。
 ねぇ、梨乃。僕、絶対に助けるから。
 だから、元気になったらさ、もう、ごめんねなんて言わないで。
 ごめんねっていうのはね、こういう時に使うものなんだよ。助けたくても助けられない。
 目の前に困っている人がいるのに、苦しんでいるキミがいるのに、助けてあげることができない。
 こういう時に、使うものなんだから。 …… ごめんね。ごめんね、梨乃。ごめんね。

「ごめんね …… 」

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 治癒を開始して、どのくらいの時間が経過しただろうか。
 これほどまでに長時間、継続して魔法を使うという行為は、心身に悪影響を及ぼす。
 敢えて放出した量を言うなれば、およそ七日分。それが、現在の露希の身体に備わっており、自由に使える魔力の限度。
 その全てを、梨乃の治療に注ぎ込んでしまった状態。もはや、露希の意識はほんの僅かしか残っていない。
 魔法を扱えない者にはピンとこないだろうが、魔力の枯渇は、そのまま死へも直結するほど危険なもの。
 露希は、自分の魔力がどの程度か、あとどのくらい残っているのか、体感でわかる。
 だから、今まで一度たりとも、枯渇するほど魔力を酷使したことはなかった。
 例え、そのような状況になったとしても、自分で自分を制御することで、自身の安全を確保してきたから。
 だが、今回は、それすらも考慮できなかった。ただ、治療に専念し続けた。半ば、意地だったと言っていい。
 自分の身も省みず、誰かの為に命を賭す。
 姉以外の存在に、そこまで必死になれるという事実に、露希自身も驚いていた。

 梨乃が、ふっと目を開けたのは、露希が倒れる数秒前のこと。
 汗も熱も引き、呼吸も楽になった。それは、露希が注いでくれた魔力があってこそだ。
 少し残酷な言い方をすれば、他人の魂を大量に拝借して回復したという、そんな状態にある。
 目を覚ますと同時に、ドサッと露希が倒れたことで、梨乃は瞬時に全てを理解した。
 当然、理解した梨乃は、慌てふためいてオロオロする。
 自分の所為で、自分がとった無謀な行動のせいで、露希を酷い目に遭わせた。
 責任感が強く、いつも他人を気遣う梨乃にとって、露希に救われたという事実は、あまりに重い。
 助けてくれてありがとうなんて、そんなこと言えるはずもない。何よりも口にすべき言葉は、ひとつ。

「露希くん、ごめんね。ごめんね、ごめんね …… 」

 今にも泣きそうな顔で、露希の手をキュッと握りしめる梨乃。
 そんな梨乃の姿に、露希は、僅かに残る意識の中、クスクスと笑った。
 なぜか、可笑しかった。先程までの自分が、そっくりそのまま、目の前にいるもんだから。
 僕も、さっきまで、そうやって梨乃の手を握ってた。ごめんねって、何度も何度も繰り返してた。
 いいんだ。謝らなくていいんだよ。僕が、やりたくてやったことなんだから。
 それに、死んだりしない。ちょっと、疲れただけ。
 ちょっぴり休んだら、また元気になるから、だから大丈夫。
 大丈夫だから。ねぇ。約束してよ。もう、ごめんねって言わないこと。
 僕も、もう二度と言わない。僕が、梨乃にごめんねを言ったのは、今日が最初で最後だよ。
 また、梨乃がごめんねって言ったら …… そうだなぁ …… あ、そうだ。こんな罰ゲームはどうかな。
 一日、梨乃を僕のものにするの。僕の言うこと、何でも聞いてもらうの。
 あれっ …… でも、ちょっと待って。やっぱり、この罰ゲームじゃ駄目かも。
 だって、僕、いっしょうけんめい考えちゃってるんだ。
 どうすれば、梨乃にごめんねって言わせることができるかなって。
 おかしいよね。僕が嬉しい思いをするための罰ゲームなんて、おかしいよね。

「ずるっこだよね」

 へにゃっと笑い、そのまま深い眠りへ落ちていく露希。
 露希の手を握る梨乃は、露希が発した言葉の意味を理解して頬を赤らめた。
 次から次へと、あちこちで衝突する時間。その災害に伴う爆発は、まるで花火。
 決してロマンチックとは言えない。寧ろ、いつ命を落とすかわからない危険な場所。
 それを知りつつも、梨乃は、その場を動こうとはしなかった。いや、動けなかった。
 感謝の気持ちと、もうひとつ。それまで曖昧だった感情を、はっきりと理解したから。
 こんなところで、こんな状況で理解するなんて、それこそ、ムードの欠片もないけれど。

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 CAST:

 8300 / 七海・露希 / 17歳 / 旅人・学生
 NPC / 梨乃 / 17歳 / クロノラビッツ(時の契約者)

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 Thank you for playing.
 オーダーありがとうございました。
 2010.02.19 稀柳カイリ

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