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<PCパーティノベル・セフィロトの塔>


第一階層【都市中央病院】突入! 強奪!

ライター:斎木 涼

■Opening

 病院‥‥医薬品の類は高く売れるし、必要としている奴らも多い。ついでに言えば、サイバーパーツも有るかもしれない。
 宝の山だが、それだけ敵の数も多いって訳だ。
 病院にいるくらいだから、怪我してたり、故障してたりって奴らだろうが‥‥いや、医者や修理工みたいな連中もいるか。何にしても、油断の出来ない場所である事に違いはねぇ。
 突入。お宝を手に入れて、素早く逃げる。
 良いか、敵を倒そうなんて考えるな、お宝を奪って逃げる事だけを考えろ。



■Main Scenario

 「さて、今から楽しいパーティと行きましょう」
 そこに立つのは、がっしりとした体躯を持つ男だった。長身であるも、すらりと言うには程遠いシルエットは、彼がオールサイバーであるからかもしれないし、もとからであるのかもしれない。レザーのロングコートを無造作に羽織り、サイバー部むき出しの左手には、豪華な花束が握られている。良く見れば、それが生花ではなく造花であることが解るだろうが、そんなことは大した問題ではない。
 その男の手から、花束が放たれた。
 それはまるでホロムービーのワンシーンの様に、綺麗な弧の軌跡を描き、荒廃したそこへと落ちて行く。
 刹那──。
 轟音と共に瞳を焼く様な閃光が、その周囲を覆い尽くした。



 「え? 都市中央病院?」
 長い黒髪を高い位置で一つに纏め、新緑を連想させる緑の瞳を怪訝な色で染めた青年がそう聞いた。敏捷そうな体躯を持つ彼の名を、ケヴィン・フレッチャーと言う。
 「そうです。あそこには、医療関係の物資やパーツなどが沢山あります」
 問いかけられた男は、青い瞳に真摯な色を滲ませそう答えた。オールサイバーの身体を持つ重厚な雰囲気の男だ。口元に頭髪と同じ色の髭を蓄えた彼は、シオン・レ・ハイ。
 「……タクトニウムも、うんとこさいるって話だよな」
 青い髪に、それと同じ色の何処か遠くを眺める様な瞳を持つ青年が、唇に笑みを乗せつつ呟いた。彼の名をフルーク・シュヴァイツと言った。
 「シンクタンクもいる様ですね」
 何処か愁いを帯びた赤い瞳、そして目の覚める様な銀糸を持つ男性が、纏う雰囲気と同じく冷静にそう言った。彼の名は、クレイン・ガーランドである。
 「うそー、そんなとこ行く気か?」
 「怖いのかよ?」
 げーとばかりに言うケヴィンに、何処か茶化す様にフルークが返す。
 ケヴィンが怒り出すかと思いきや、実に楽しそうに笑った。
 「いや、ぞくぞくするね」
 シオンはその会話を聞き、とても心強く感じて微笑んだ。
 「医療品などは、とても重要なものですからね。あるに越したことはありません」
 「部品だって重要だ」
 「ああ、どれもこれも、売れば高くつく」
 シオンは彼らの会話を聞き、満足げに頷いた。彼らに声を掛けた自分の判断は、間違っていない。そう感じたのだ。
 シオンは、都市中央病院に襲撃を掛けようとしていた。
 勿論、目的は医薬品や修理部品の回収だ。
 この都市中央病院には、様々な貴重品が存在している宝の山だと言える。自分で手にするも良し、売っぱらって資金にするも良しだ。
 けれど世の中、甘い話は早々転がってはいない。
 ここは現在、タクトニウムの巣窟になっていると言っても過言ではなかった。元が病院であった為、タクトニウム達が人に代わり病院として使用しており、負傷したモンスター達が、治療・修復を受ける為にベッドでお休み中なのだ。そして彼らの治療・修復を受け持っているのは、人か、それ以上の知能を持つタクトニウム達だった。
 端的に言えば『一筋縄でいかない』場所である。
 「皆さん、お解りのことでしょうけど、命は粗末にしてはいけませんよ」
 「解ってるって、人生は博打みたいなもんだけど、俺はあんなとこで死ぬ気なんか、更々ないからな。敵さんがやって来たら、全力で戦ってやる。力だって出し惜しみしないね」
 ケヴィンが自信に満ちた瞳で答える。
 「それは頼もしいですね」
 「俺だって死ぬ気なんかない。怪我程度でも気を付けたいな。それに貴重品の強奪しにいって、逆に命の強奪なんかされちゃあたまったモンじゃない。命優先、強奪はその次ぎだ」
 フルークもまた、何処か明後日の方向を見つめた様に微笑みつつ、そう答えた。
 「ええ、勿論ですよ」
 「私は皆さんの足手まといにならない様、気を付けたいですね。ハーフサイバーと言っても、私の場合は医療用ですので、運動能力は一般の人とは代わりませんから」
 穏やかにそう言うクレインを見て、シオンがにっこりと微笑んだ。
 「クレインさんのマシンテレパスの能力に、期待していますよ」
 「ま、バランス取れたパーティだな、俺たち」
 にやりと笑うケヴィンの言うことは、確かにもっともである。
 戦闘タイプのシオンとケヴィン、索敵・攪乱タイプのクレインとどちらもバランス良くこなせるフルークだ。
 「では、大まかな作戦をお話しましょうか」
 シオンがゆったり構えつつ、三人に向かって口を開いた。



 濛々と立ちこめる煙の中、続々と現れたタクトニウム──ビジターキラーが右往左往している。
 その煙の中、二つの黒い影が駆け抜けた。
 一閃、そしてまた一閃。
 高周波ブレードと硬質のワイヤーカッターが、ビジターキラー数匹を一気に纏めて切り裂いた。
 真っ二つになってはじけ飛ぶタクトニウム達。その体液がまき散らされ、お仲間達に降り注ぐ。
 「知能があるって、面倒だなぁ」
 嗤うケヴィンの横で、シオンもまた苦笑しつつ頷いた。
 知能があるからこそ、彼らの奇襲に瞬間蹈鞴を踏んだのだ。体勢を立て直して群がって来ようとするも、時、既に遅かった。
 それを見逃す彼らではない。
 「お隣さんからもやってこない内に、さっさと抜けましょう」
 隣は都市中央警察署だ。この爆発音は、当然聞こえているだろう。ぐずぐずしていたら、そっちの方とも遊ぶ羽目になってしまうことは間違いない。
 シオンの高周波ブレードが、超振動の唸りを上げては、肉厚な胴体を真っ二つに切り裂いて行く。
 ケヴィン操る硬質ワイヤーカッターの、鈍い銀が閃くと、その軌跡を追う様にして、ビジターキラーが崩れ落つ。
 先にシオンによって放たれていた、手榴弾による粉塵巻き起こる中、大量の体液に濡れ固まった部分が、まるで土砂崩れの様に、ぼとぼと地面へ落ちて行った。だがそんなもの被っては堪らない。
 一気にビジターキラーの群れを駆け抜け、行きがけの駄賃とばかり、擦り抜ける際、シオンが片側にいたそれから左腕を引き千切る。
 「早速の戦利品ですね」
 「……おっさん、案外激しいね」
 感嘆とも呆れとも取れる貌を浮かべたケヴィンに、にやりとシオンは笑ってみせる。その手には、体液を滴らせたビジターキラーの左腕があった。余分なものを捨て去る際も、二人の足は止まらない。
 何よりスピード重視の作戦である為、のほほん茶飲み話をカマしている暇などないのだ。
 病院の中へと入り込むと、殆ど役立たずになっている扉の代用品を作るべく、シオンは駄賃代わりに頂いたランチャーをぶっ放す。耳を覆いたくなる様な轟音、次ぎに弾け散ったコンクリートの土砂が降り注ぐ。既に空っけつになったランチャーは、目指す場所に向かう際、邪魔になる。手ぶらで帰る羽目になったら、その時に回収すれば良いかと彼は考え、戦利品であるがそれを置き去りにすることを躊躇わなかった。
 手持ちは、高周波ブレードとM16。今のところは、これで十分だ。何よりビジターキラーの不気味な肉片や体液の付いたそれを、後生大事に抱える趣味など、シオンにはなかったのだ。
 見事に瓦礫の山となった数秒前のドアを見て、二人は満足げに頷いた。
 「さて、彼らも中へ、無事侵入した様ですね」
 シオンのサイバーアイは、あの視界の悪さの中、しっかりと通気口から侵入していたフルークとクレインを確認している。
 「それに、ここまで派手に壊したのに、一匹もタクトニウムやシンクタンクが出て来ないってことは、病院内の制御もOKってことか」
 更にケヴィンがそう繋げ、彼らの仲間の仕事を認めた。
 「んでは、いざ行かん、宝探しの旅! ってか?」
 おどけるケヴィンに向かい、シオンは口角を上げて同意を示した。



 眩い閃光に、目を焼かれぬ様気を付け、フルークの足が地を蹴った。爆風に流されない様にと、その方向には細心の注意を払っている。隣は都市中央警察署だ。ここより遙かに面倒な場所だから、その点にも気を付ける必要があった為、逆方向から回り込む。
 彼の腕にあるのは、無骨な武器ではなく、繊細な人だ。
 クレインとフルークの二人は、正面にてシオンとケヴィンが派手に暴れて注意を引いているのに紛れ、一足先に通気口より侵入した。
 侵入口と化した通気口へ、まずはクレインが入り込み、フルークが続く。通気口であると言うのに、そこは無駄に広い。入り込んで直ぐ、中で自分の場所を確保しているクレインと、周囲を警戒しているフルークだ。
 「無理はするなよ」
 フルークがそう告げると、クレインが静かに頷いた。
 シオンとケヴィンが注意を引いている内に、クレインが病院内のシステム系を制圧するのだ。ESP能力は、使用者に取ってそれなりに負担にはなる。無理をすれば、それこそ命にも関わるのだ。能力の種類は違っても、同じエスパーであるフルークは、そのことを良く知っている。だからこそ、改めてそう告げた。
 対するクレインも、無理をするつもりは毛頭ない。けれどフルークの言葉の意味をくみ取って、微かに微笑んだ。
 クレインが意識を集中し始める。
 瞬き一つ分の時間だ。
 彼の前に、ぼんやりとした基盤らしきものが現れた。
 暗闇の中、唯一の光源の様に輝くその向こうには、通気口の複雑に噛み合った部品構造が、微かに透けて見えている。
 うっすら青光りしている基盤と、その上に蛍の様に舞う光の粒子。
 それだけを見ていると、まるでホログラムの映像の様だった。
 フルークがそんな感想を持っている中、クレインの脳裏には、病院内のシステム構造が、映像と化しては次々と押し寄せている。
 彼らの目的地は処置室と続きになっている検査室だ。
 そこにならば、目指すお宝もてんこ盛りだと、四人一致した意見だった。
 しかし、まず押さえるべきは、システム中枢だ。
 検査室の場所は、ある程度解ってはいるものの、最適ルートは、実際に警備システムの配置や、タクトニウム達の集まっている場所を探ってみなければ解らない。
 クレインの思考が、システム内を駆けめぐる。まるで自らがデータの一部になった様に、そしてシステムと言う体内を巡る血液になったかの様に、彼は目的地を目指して行った。
 送られるクェッションに、時には答え、時には力業で切り抜ける。じゃじゃ馬ならしや下僕への命令と同じ様な感覚で、システム内を攻め落として行った。幾度も繰り返されるQ&A。けれど、クレインがメインプログラムに到着し、それを書き換えた際には、完全に沈黙を強いられていた。
 それは時間にしてホンの僅か。
 不意に消えた青い幽霊。直後にクレインが口を開く。
 「合流しましょう」
 「お疲れさん。あ、仕込みは?」
 「eggの様なものを」
 「ベーシックだな」
 eggは『審判の日』の遙か前からある、スタック上で動作する攻撃コードだ。
 ある意味、仕掛けるには一番最適かもしれない。
 「合流した時にご説明しますけれど……。ただ、少し問題があるのです」
 そう言ったクレインは、秀眉を曇らせていた。



 こつんと、頭上の通気口からボルトが落ちた。
 「あ、あそこか」
 ケヴィンの呟きの後、僅か二〜三秒後のことだ。そこに填っていたグレーチング状の蓋が、蹴りつける様な音と共に、廊下へと落ちてきた。蓋をなくした通気口から、厚底のブーツが見える。そのままフルークが、ひょっこり顔を出した。
 「フルークさん、お疲れ様です。クレインさんは、大丈夫ですか?」
 彼の顔を見たシオンは、そう声を掛ける。
 頷いたフルークが、身体を通気口から出し切り、宙に浮いたまま、通気口に手を伸ばす。そこからクレインの顔が覗き、そしてフルークの腕を掴んでいた。
 互いが地面へ足を着くと、足早にシオンとケヴィンの元へとやってくる。
 「もう、ばっちりだ。鬱陶しいタクトニウムもシンクタンクも、全然来やしない。静かなもんだぜ?」
 ケヴィンがにやりと笑ってそう言った。
 だがクレインの顔は、反して浮かない。
 「ええ。……取り敢えず、十五分は持ちます」
 「え?」
 「それはどう言うことでしょうか?」
 クレインがシステムの制圧に失敗したのなら、この静けさはあり得ない。一体どうしたのだろうと、シオンは小首を傾げる。
 「進みながら話ましょう。時間がありません。早く三階の検査室へ。偶発的事態でない限り、今はタクトニウムにもシンクタンクにも遭遇することはありませんから」
 そう言うと、クレインがエレベータを使用するのではなく、階段で三階まで上がる最適なルートを手早く説明した。
 「それで、時間が十五分と言うのは?」
 「この病院内のシステムは、一定時間で書き換えを行っています。書き換えのプログラムは複数あり、それがランダムで実行されるのです。そして次の書き換えの時間が、十五分後」
 「あ、何となく解った」
 フルークがそう呟く。
 「IPCの問題ってことか」
 「はい」
 IPC、つまりはプロセス間通信の話だ。
 通常プログラムは、動作中に様々なそれとデータのやりとりをする。その交換は、同じマシンである場合もあれば、ネットワーク上に繋がったマシンからの場合もある。今日、『審判の日』以前の様な大規模なネットワークは存在しないものの、小規模的な、こう言った病院内でのそれであれば、今でも十分に稼働していた。
 「アクセスは、メインプログラムが存在しているマシンではなく、書き換えプログラムの存在しているマシンから行われると言うことですね? メインを書き換えても、他のマシンからのアクセスに依って、異常が検知されてしまう。つまりメインだけでなく、他のマシン経由のそれにも書き換えが必要と言う訳ですか。……成程、十五分は微妙ですねぇ」
 シオンが顎を撫でて、思案した。
 カツカツと言う靴音が、不気味なくらいにひっそりとした階段に響いている。
 「ええ。一応、スタック上にカウンターやダミープログラムは仕込んであります。更に監視はしようと思っておりますけれど……」
 「いえ、それはクレインさんの負担になるでしょう。何、私達が十五分で仕事を終えれば良いだけです」
 シオンは事もなげにそう言った。
 どれほどの数があるのかは解らないが、そんなものを一つ一つ潰して行くより、クレインの口にしたアクセスの監視をした方が早い。けれどそれには、一定時間マシンテレパスを発動しておかなければならない。タクトニウム達と出会った時に、書き換え真っ最中であるのは、あまり面白い事態ではないだろう。いくら偶発的以外にタクトニウム達と遭遇することはないと言っても、その偶発的事態が起こらない可能性はゼロではないし、何より一定時間毎の書き換え処理は、時間が経つに連れ、使用者の負担になるのは間違いがない。
 「元々、こんなとこ長居するつもりなんかない訳だ。十五分で充分だろ?」
 ケヴィンもまた、シオンに同意とばかりに言い切った。
 「とっとと頂いて、とっとと退散する。それで良いだろ? それとも、あんたはここで暮らしたいか?」
 言葉とはアンバランスな笑みを浮かべたフルークも、二人の意見に賛成した。
 「解りました。もしも時間が必要であれば、仰って下さい。私が書き換えの作業を、都度行いますので」
 クレインの言葉の後に続いたのは、三人の首肯だ。
 その後、この荒廃した病院内で聞こえたのは、パーティの足音と、まるで居眠りしては飛び起きている様な明滅を繰り返す、常夜灯のじじっと言う音だけだった。



 「念には念を…ってね」
 漸く目当ての階へ到着すると、フルークがそう言って、そっと廊下を窺った。
 病院内に、階段は複数ある。北東部に一つ、西に一つ、南東、南西に一つずつ、最後は中央だ。中央と西にある階段は、エレベータと隣接している。
 そして彼らが上がってきた階段は、その中央にあるものだった。彼らは、丁度フロアど真ん中に出たことになる。
 その選択をした理由は、外側の壁に沿って、タクトニウム達が病室としている部屋があるからだ。わざわざそんなところを選んで歩く、バカはいない。
 十分すぎる程にチェックをしたフルークが、良しとばかりに親指を立てる。
 気配はそこにない。
 タクトニウム達のそれは、一つ一つの部屋の中だ。
 「検査室は、右斜め前の扉の奥です」
 クレインの言葉に、一堂が獲物を構えつつ、一人一人階段の踊り場から出て忍び込む。
 扉を開けると、そこはがらくたと宝の混在した、可成り大きな部屋だ。どうやらここは、真ん中の部屋らしく、左右の壁には役に立っているのか立っていないのか解らない様な扉がある。恐らくどちらか、もしくは両方が、処置室なのだろう。
 入って直ぐに、四人はここに絞って良かったと思った。
 流石は検査室。医療品は元より、治療や修理後のテスト、及び交換をする為に必要とされる部品や、それに使用する機材が可成りある。
 扉の両横には、気持ち分だけ薬品の置かれている棚が、壁に縫いつける様にして設置されていた。今でも充分使用に耐えるものがあるのは、見て直ぐに解る。中央には無機質な事務机が、三つばかり集合していた。机の上には、ひびの入った花瓶と、恐らくはティーセットであったものらしき残骸、そして事務用品の成れの果てと言ったゴミの様なものや、それだけでは全く役に立たない部品が乗っかっている。
 向かいの壁にも棚だ。
 そして部屋のそこここには、部品や機材が山になっていた。
 四人がぐるりと周囲を見回す。
 「おおー、良いもんあるじゃない」
 ケヴィンはにんまり笑って、他の三人には一部がらくたにしか見えないそれを、嬉しそうにかき集める。
 「そんなもん、何に使うんだ?」
 「んーー? ま、見てな。あいつらに、ちょっと良いモンやろうと思ってさ」
 彼が集めたのは、過マンガン酸カリウム、グリセリン、思いっきりガビガビになった砂糖、ひび割れた花瓶と同じくヒビの入ったビーカーとシャーレ類だ。
 興味深く見たい気持ちは可成りあったが、それよりも残り僅かな時間で、お宝を物色したい気持ちが優先した。
 「ま、頑張りな」
 いち早く離れたのはフルークで、シンクタンクの修理に使用しているのだろうと目される山へと近付いて行く。
 次ぎに離れたのはシオンだ。戦利品が、置き去りにし、回収しなければならないランチャーだけと言う、悲しい状況はイヤだった。彼はぐるりと部屋を見回した後、入って右側にある扉へと向かう。
 最後はクレインで、彼は以前はガラスが填っていたのだろうキャビネの残骸を慎重に探し始めた。
 勿論彼らは、扉の向こうも探索するつもりだ。
 三人が散ったその後も、まるで悪戯を仕組むガキ大将の様な顔をしたケヴィンが、せっせと何やらを作っていた。
 砂糖少々と過マンガン酸カリウムを沢山と言った調子で混ぜ合わせ、ひびの入ったビーカーに、目分量と行った調子で詰め込んだ。テープで器用に封をして、それを纏めて更にヒビの入った花瓶に詰め込む。
 「ま、こんなもんだろ」
 言葉とは裏腹に、なかなか満足しているのが解るイントネーションだ。
 ひび割れた花瓶を部屋の中央にそっと置き、腰に手を当て頷いた。
 気が済んだ彼は、残り時間を有効に使おうと、周囲を物色し始める。
 「工作の時間は終わりか?」
 戦利品片手のフルークから、そう声がかかる。まあなとケヴィンは、意味深に答えた。
 「お、良いモン見つけたみたいだな」
 片手に抱えたものを見つけ、ケヴィンの目が輝いた。
 「おい、こら」
 「いーじゃん、減るもんじゃなし」
 「減る。がっつり減っちまう。だから見るな」
 「ケチくせぇな。あ、これ良いなぁ。なあ、俺にプレゼント・フォー・ユーしてくんない?」
 まるで般若の様に、慈悲深く微笑むケヴィンを見て、常に心ここにあらずな笑顔を浮かべているフルークの顔面が引きつった。
 「……、わ、解った。やる」
 「あんた、イイヤツだなぁー」
 恐怖の微笑みを浮かべておいて、それはないだろうが、実際、ケヴィンが欲しがったものは、フルークに取ってあまり役に立つとは思えないものだった。
 フルークからケヴィンに手渡されたものは、『ペントリット』と書かれたレーベルの貼ってある瓶だった。中には白い粉末が入っている。説明書きもなかったから、取り立てて医薬品に詳しいと言う訳ではなかったフルークには、何をするものか解らなかったのだ。
 解らない物を持っていても仕方なかろうと、フルークは彼に譲ることを了承する。戦利品が、これだけではなかったからと言う理由もある。
 彼は、アビオニクスを見つけ出していたのだ。
 対するケヴィンは、ラベルを見て即座にその薬品が何であるかを理解した。
 彼のおもちゃになると言う意味で。
 『ペントリット』は、医薬品としては血管拡張剤として使用される。そして当然、ここに置かれている理由も、血管拡張剤として使用する為だろう。
 けれどケヴィンが目を付けたのは、もう一つの使用方法だった。
 「な、そっち何?」
 「減ったから見せんっ」
 ケヴィンが覗き込み、フルークが隠そうとじゃれ合っていると、シオンが両手に何やら抱えて戻って来た。その顔には、満面の笑みが浮かんでいる。
 「見て下さい、これ」
 二人が不毛な鬼ごっこを止め、即座に振り向く。
 「M203グレネードランチャーです。私のM16に、取り付け可能かと思われます」
 そんなもんどっから見つけたと、ケヴィンとフルークの二人揃って突っ込みそうになる。ここは検査室だ。何故デカ物が? と、二人の頭に疑問符が乱舞した。
 しかしそれを言ってしまえば、フルークのアビオニクスも同じくかもしれないが。
 「どうやら、タクトニウムの改造に使用するつもりだった様ですね。装着前で、綺麗に磨かれてます。あっちのドアの向こうにあったんですよ。取り敢えず、自分用と資金調達用に三つ持ってきました」
 可成り嬉しいのだろうことは、そのランチャーを撫で撫でしている手つきで解った。この手つきで、ナイスバディなおねーちゃんの腰なんぞを撫で上げたら、即座に骨抜きか平手を食らうこと間違いなしだ。
 ちなみにシオンに取って、何が一番嬉しいかと言えば、やはり資金が調達出来るからであろう。
 「おや、ペントリットとアビオニクスですか。良い物を見つけましたね。アビオニクスは、恐らく、シンクタンクに付けようとしていたのでしょうね。……と、クレインさんは……、あ」
 クレインが両手に抱えて持って来たのは、何やら革張りのケースだった。
 「抗生物質のセットがありました」
 一番病院らしいものを見つけたらしい彼は、少しばかり頬が紅潮していた。パチンと留め金を外し、中を見せる。まじまじと覗き込む三人を代表し、シオンは撫で撫でする手は休めずに口を開いた。
 「おや、こんなにも…。これは使い方さえ間違えなければ、可成り役に立ちますよ」
 医薬品は貴重だ。
 その上、抗生物質であれば、通常の薬では効き目が宜しくない場合にでも、何とかなることもある。ただ、アレルゲンについてを考慮しなければならないが。
 「あのさ、折角危ない橋渡って、ここまで来たんだから、もっと漁って帰らねぇ?」
 「それはそうだが、どうやって持って帰るんだよ」
 ケヴィンとフルーク、どちらの言い分も尤もな話だ。
 「何かキャリーの様なものがあれば良いのですけれど……」
 クレインがそう言って、周囲を見回す。
 「うーん。キャリーはないみたいだな。あ、あれは?」
 ケヴィンが見つけたのは、ケーブルやチューブ、そしてチェーンだった。
 「これで身体に巻き付けるんですね」
 「成程。両手も塞がらないし、イイかもしれない」
 「おや、ナップザックがありますよ」
 ごそごそと棚の引き出しを漁っていたシオンが、救急セットの詰められているナップザックを見つけ出す。ナップザックの表面には、赤い十字マークが描かれていた。
 「あ、そっちのが良いな」
 あっさりチェーンや何やらを放り出したケヴィンは、いそいそとナップザックを受け取って中に詰め始めた。勿論、中にあった救急用品を捨てる様な罰当たりな真似はしない。
 シオンは三丁ある全長三八○ミリのそれを、四苦八苦しつつも上手い具合に詰め込み、何とか救急用品を捨てずに済んだ。
 フルークやクレインも同じく、そこそこでかい自分の収穫物を詰め込み背に背負う。
 更に四人は、ナップザックの隙間を埋める様、棚に残っている薬品群を、使用可能であるかだけを確かめて、片っ端から詰め込んだ。
 「残り三分ですね」
 撤退準備完了と言ったところで、クレインが時刻を確認した。
 「で、お約束があるんだよな」
 フルークが肩を竦めてそう言った瞬間。
 ──検査室の扉が開いた。
 「フルークさん、素晴らしい。大当たりです」
 入ってきた三体のタクトニウムを視界に捕らえるや否や、四人はすぐさま戦闘態勢に入る。
 当然ながら、タクトニウムも瞬時に動いた。療養中とは思えない程の素早さだ。
 まだ扉の向こう側にいた一体が、身を翻して仲間を呼びに行ったらしい。とっさにフルークが、手持ちのナイフを投げつけたが、前の二体に阻まれる。
 「バカ、一匹逃がしたろっ!」
 「文句を言うなら、お前が動け」
 「言われなくてもやってやるっ!」
 「お二方、喧嘩は行けませんよ。私達は、パーティです。仲良くやりましょう」
 「あ、増援が……」
 クレインが告げるまでもなく、外が騒がしくなって来たことからそれと知れる。
 流石に原始的な手法で来られては、マシンテレパスの妨害だとて意味がない。次の事態を想定し、クレインは穏やかに伝える。
 「取り敢えず、これ以上の増援が来ない様、この階を孤立させます」
 瞬時に集中したクレインの前に、青い基盤がぼんやりと浮き上がった。
 「では、私達は害虫駆除と行きますか」
 シオンが高周波ブレードを構えると同時、三人揃って爆発した。



 検査室……であったその場所には、既にドアがなかった。
 否。
 壁が抉り取られていた。
 シオンとケヴィン所有の高周波ブレードと高振動ファイティングナイフ、見たこともないタクトニウムとシンクタンクの攻撃で、綺麗さっぱり破壊されたのだ。
 倒れ伏しているタクトニウム、バチバチと五月蠅い音を立てているシンクタンクの残骸が、その検査室入り口付近にてんこ盛りだった。
 友の屍を超えろ…ではないだろうが、仲間のそれを踏みつけに、続々とモンスターが集まっている。既にこの階と上下階を繋ぐ通路を遮断しているから、これらは元からこの階にいたモンスター達だろう。
 クレインの目の前には、今もなお青い基盤が浮かんでおり、依然と扉やエレベータのロック中。更に、そこかしこでアラートを発動したり、病院内の消火設備を誤作動させては、扉へ押し寄せるモンスター勢を阻んでいた。
 更に、マシンテレパス発動中のクレインを守るかの様に、シオン、ケヴィン、フルークの三人が扇に開いて戦闘中だ。
 「うざうざと、キリがないって」
 フルークが溜息を吐きたくなるのも無理はない。
 まだ傷の癒えていないタクトニウムや、内部モロだしのシンクタンクが、ゾンビの行進宜しく、ぞろぞろと集まって来るのだ。
 見るからにうざったらしいそれに、シオンが溜息を吐くと一言。
 「患者は大人しく寝てなさい」
 無造作に振りかぶった腕が、負傷したタクトニウムとシンクタンクを、永久の眠りへと案内した。
 それが合図の様に、シオンの身体が滲んで見える。
 只人では到底出せないスピードに包まれた彼は、守りについている右舷の敵を一掃した。まるでリズムに乗る様に、モンスター達の一部が弾け飛ぶ。唸るブレードは、高機動運動にも当然の如く耐えていた。
 床には白や紫、緑、珠に赤の体液が、まるでぶちまけた絵の具の様に塗りたくられ、更にその上には、メタリックな光沢を持つ部品が、びちびち跳ねる魚の様に踊っている。
 「死にたいヤツだけ、遊んでやるぜ?」
 ケヴィンの両手が皓く蒼く輝いて、瞬時に球が発生した。更に一声とばかり、腕を大きく振りかぶる。唸る大気。目を射る白球。扇上に展開された風に乗り、魂魄の様な白いエネルギー体が変化自在に舞い狂う。それに触れた中央のモンスター群は、もれなく地獄へ強制旅行だ。
 「あんたら、強烈派手だな」
 そう言うフルークも負けてはいない。
 トンと床を蹴ると、低い天井を物ともせずに空を駆けた。手には棚から失敬した濃硝酸と濃塩酸の文字が躍る瓶を持つ。
 絶好の的とばかり、フルークを狙う左舷にいたモンスターだが、彼はそれを見、無表情ににやりと笑った。濃塩酸の瓶を一つ上に放り、伸びるクローや銃弾を躱しつつ濃硝酸の瓶を三方向から次々投げる。
 割れる瓶。落ちる液体。下にいたモンスターは堪らない。シンクタンクの身体は溶け始め、タクトニウムの表皮が爛れる。
 「ちゃんと混ぜてたら、もっと効果絶大だったろうな」
 「これでも充分でしょう」
 床や天井は被害甚大で、更に言うと、検査室もぐちゃぐちゃだ。静かになった周囲を感じ、取り敢えず、この階にいたモンスター群は何とかなったかのもしれないことを知る。
 「じゃあ、他から来ない内に、退散……」
 シオンが言葉を言い切ることは、出来なかった。
 「この階に降りてくる、四階部のドアが破られました」
 冷静な、けれど強張った声音で、クレインが告げる。未だシステムとリンクしている彼には、警備システムからの情報が次々と流れて来ているのだ。
 「おわっ、マジもたついていらんねぇ」
 「退路まで、見通しが良くなっていて良かったですねぇ」
 真正面の窓を見つつ、シオンがそう感想を述べた。
 「もうすぐ、こちら側のドアが破られます」
 カメラアイの映像は、クレインの脳裏に見たこともない形状のタクトニウムとシンクタンク達が雪崩を打って降りてくる情景を写し込んでいる。
 「今度から、入り口全部に、カウンターでも仕込んでもらいたいな」
 溜息混じりに言うフルークに、三人揃って頷いた。もしもそれがあったなら、もう少し時間を稼げたかも知れない。
 目標まで十メートル。
 駆ければ一秒ちょっとだろう。
 先頭にフルーク、次ぎにクレイン、そしてケヴィン、シオンの順に、ナップザックを背負った面々が駆けだした。それとほぼ同時、彼らが最初に出てきた階段ドア口が、鋼鉄の雨だれを受けて飛散する。
 「ちっ、しつこい!」
 「行きますよ、ケヴィンさん」
 身振りで先頭二人組に遁走を示すと、殿二人組で気持ちだけの足止めを決行した。
 ケヴィンの両手から放たれるソニックブームが、前へ出ようとしたモンスター達に蹈鞴を踏ませると同時に腹を引き裂き、体液まみれオイルまみれのそれらに向かってシオンがブレードを叩き込む。降りてきた第一弾は、タクトニウムがグラムいくらのミンチには程遠いまでも、キロ単価の肉片へと変わり果て、シンクタンクはジャンク屋にも売れない様なぶつ切り金属へと変化した。
 「また降りて来そうですね」
 選手交代の間隙に、二人はパーティの待つ脱出口へと走り出した。



 「こっから飛んでも、死なねぇよな」
 「まあ、俺は大丈夫だけどな。あ、クレインさんは、俺が運んでやるから」
 「え? あの……。それは申し訳ないですから、何とかします」
 「飛び降りても怪我しない自信があるなら、それでも良いけど。俺に任せな」
 遠慮深いクレインと違うのは、ケヴィンだ。
 「あ、俺も運べよっ」
 「重量オーバーに付き、却下」
 「私も平気ですから、フルークさんはクレインさんをお願いしますね」
 フルークが問題外とばかりに切って捨て、シオンが当然とばかりに会話を続ける。
 「あ、差別反対っ!」
 「いえ、それはやはり……」
 「さあさ、ぐだぐだ言ってると、ここで四人纏めて心中ですよ」
 階段からは新たな足音が聞こえてくる。
 「それは勘弁。じゃ、まずは俺から」
 「うううーー、仕方ない」
 「では、私が殿で」
 「あ、その前に」
 降りてきた第二弾を視認したケヴィンがにんまり笑うと、先程弄っていたビーカー類を取り出した。
 「そう、気になっていたんです。それは何ですか?」
 不思議そうな顔で聞くシオンと同じく、クレインとフルークもまた興味深げに見ていた。
 「まあ見てな」
 取りい出したるビーカーと、グリセリン入りのシャーレを一つ。
 「たーーーまやぁーーー」
 言葉と同時に投げつけたビーカーが、自らと十分な距離が開いたことを確認し、ケヴィンは更にシャーレを投げつけた。
 刹那。
 そこから爆発的な勢いで赤々とした炎が巻き起こる。見事にモンスター達の真上であった。
 宙を泳ぐ炎の蛇は、そのまま雨となって、モンスター達に降り注ぐ。身体に付いたそれを叩き落とそうするも、付着しているのが焼夷剤である為、消える代わりに身が細る。何とか免れたタクトニウムやシンクタンクが、猛然と四人に突進してくるも、更に緊張感砕け散る『たーまやー』の声と共に投げつけられたビーカーとフラスコに依って、新たな炎に阻まれた。
 徐々に廊下が火の海と化す。
 「あ、マジで逃げねぇと、こっちもやられる。ケダモノとお手々繋いでローストチキン、何てこたぁ、勘弁だからな」
 粘着質な炎を背後に、四人が慌てて窓に群がる。
 「まず、一番」
 「お先に失礼致します」
 フルークは、クレインの腰を掴むとさっさと外へと飛び出した。
 「じゃ、綺麗に片づいた頃、また遊びに来てやるよ」
 ケヴィンがふふんと鼻で笑いつつ、フルークへ続いて飛び出した後、即座に姿がかき消える。
 「本日は誠に結構な品々を頂きまして、ありがとう御座いました」
 皮肉混じりにそう言うと、殿を勤めたシオンも同じく、えいやと窓から飛び降りた。



 「で、何で『タマヤ』なんだ?」
 そう言えばと、フルークが問うた。
 追尾の手が掛かっていないことを確認し、四人は帰途についている。
 「あんた知らねぇのかよ。昔のホロムービーでやってたぜ? ああ言ったモン投げる時は、そう言うんだ」
 ちょっと自慢げなケヴィンは、純真な大人三名に向かってそう講釈を垂れる。
 お届け物をした客宅にて、そんなホロムービーをちらりと見たことがあったのだ。
 「そうなのですね」
 「一つ勉強になりました」
 感心した様に頷いているクレインに、良いことを聞いたと言う風なシオンだ。
 四人は、一部赤く燃えている病院を背後に、意気揚々とヘルズゲートを目指して行った──。



Ende

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   □■□ 登 場 人 物 紹 介 □■□
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / クラス】

0375 シオン・レ・ハイ(しおん・れ・はい) 男性 46歳 オールサイバー

0474 クレイン・ガーランド(くれいん・がーらんど) 男性 36歳 エスパーハーフサイバー

0486 ケヴィン・フレッチャー(けう゛ぃん・ふれっちゃー) 男性 20歳 エスパー

0375 フルーク・シュヴァイツ(ふるーく・しゅう゛ぁいつ) 男性 26歳 エスパーハーフサイバー


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   □■□ ラ イ タ ー 通 信 □■□
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 こんばんは、斎木涼です(^-^)。
 この度は『セフィロトの塔 第一階層【都市中央病院】突入!! 強奪!!』シナリオにてご指名頂き、ありがとう御座います。
 楽しんで書かせて頂きました。
 皆様には、今回それぞれアイテムをお渡ししておりますので、各自ご確認下さいませ。

 >シオンさま
 別口では、何時もお世話になっております。
 こちら側のシオンさまも書かせて頂き、とても嬉しく思います。
 厳格っぽい…と言うより、みんなのお父さん的存在に書かせて頂いておりますが、宜しかったでしょうか?
 『花束を投げる』と言うプレイングが、私的ツボヒットで、とても素敵だと感じました(^-^)。

 >クレインさま
 続いてのご指名、ありがとう御座います。
 クレインさまの持つ、マシンテレパスの能力。実はとっても、わたくし好みでございます(^-^)。
 キャリーケースと言うお言葉、成程と思いました。自分の不束さを嘆くと同時、クレインさまは、やはり細やかな気遣いをなさる方なのだなと再認識致しました。

 >ケヴィンさま
 続いてのご指名、ありがとう御座います。
 済みません。わたくし、何だかクールの意味をはき違えている模様です。何だかやんちゃっぽい感じになってしまっている気が……。
 危険物、爆発物にお強いと言うことで、今回少々その設定を使用させて頂きました。
 極上般若の笑み、わたくしも何処か懐かしい気が致します(笑)。

 >フルークさま
 お初にお目にかかります。
 今回初めてお会い致しましたので、フルークさまの飄々とした魅力が出せているかどうか心配です。
 飛行能力がおありとのことで、侵入・脱出の際、お手を貸して頂きました。フルークさまがいらっしゃらなければ、侵入・脱出の方法に頭を悩ませるところでした。ありがとう御座います(^-^)。


 皆様に、このお話をお気に召して頂ければ幸いです。
 ではでは、またご縁が御座いましたら、宜しくお願い致します(^-^)。