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<アナザーレポート・PCゲームノベル>


【ボトムラインアナザー≪battle2:bloody≫】

・第1バトル
■チーム名:銀狼(MS名:Katze)
■チーム名:大っきいわんこ(MS名:SilveWolf)

・第2バトル
■チーム名:ブレーヴハート(MS名:護竜)
■チーム名:アークエンジェル(MS名:紫電改)

・第3バトル
■チーム名:アライブプラン(MS名:サーキュラー)
■チーム名:ブレーヴハート(MS名:護竜)

・ファイナルバトル
■チーム名:銀狼(MS名:Katze)
■チーム名:ブレーヴハート(MS名:護竜)

●ボトムラインGPセカンドバトル決勝戦
 ――壮年の男は僅かに目尻をヒクつかせた。
 望遠カメラ越しに映るMSは恐竜そのものだ。しかも今回のバトルではズバ抜けた操縦技術を披露し、観客達は涌かせたMS護竜のボトムバトラー。油断できない相手に変わりはない。

「さぁーて、レディースあーんどジェントルマーン!」
 スポットライトを浴びたテンガロンハットの美女が両手を広げると、周囲で歓声を響かせる観客達に声を響かせる。
「これよりボトムラインGPセカンドバトル『ブラッディバトル』決勝戦を行いまーす♪」
 スポットライトが切り替わり、艶消しブラックと灰色に染められたバリエと、尻尾型スタビライザーに大きく裂けた口が古代の恐竜を彷彿とさせるエリドゥーが照らし出された。尚も司会は声を響かせる。
「ボトムラインフリーク達よ、狼は再び帰って来た! チーム名! 銀狼!! Katze! なんと今回はファーストバトル優勝者を初戦で敗退させた、いぶし銀の風格漂わすオジ様、キリル・アブラハム!!」
 MSからライトが集束し、茶髪をオールバックに流した男を捉えた。小麦色の肌と広い額が照り返す。口髭が渋さを強調するナイスミドルだ。キリルは軽く手をあげ、声援に応える。
「さすがオジ様、渋い! 無口な所が大人だぞキリルさん!」
 拳を滾らせ褒め捲る金髪美女。次にライトは反対側で機体から集束し、バトラーを照らし出す。
「チーム名! ブレーヴハート!! 護竜! ティラノザウルスよ、おまえは戦いに飢えていたのか!? ここでも覇者の王冠が欲しいというのか!? バトラーは未だ幼さの残る青年よ☆ 長髪とヘッドギアがチャームボイントなのかしら? 神代秀流!!」
「ありがとう!」
 声援が飛ぶ中、長身の青年は観客達を見渡し、笑顔で手を振る。どちらかと言うと、子供達や女性の応援が多いようだ。
「この2名のバトルによって、優勝者が決定します! 今度こそ狼が勝利の遠吠えをあげるのか!? それとも、決勝でも抜群の操縦技術で覇者となるのか!? ボトムラインフリーク達よー、その目に新たな歴史を刻み込むがいいッ! それじゃ行くわよ♪ ボトムライン! レディィィゴーー!!」

 ――フェニックス。
 アメリカ南西部ソノラン砂漠の中心にある町である。
 太陽の谷とも呼ばれたこの町を訪れる者は様々だが、皆どこかに焦燥感を持っている者ばかりだ。中でも、戦場の硝煙の匂いと緊張感が忘れられない者が多く訪れる。
 ――ボトムライン。
 かつて警察の賭博だったモノが何時の間にか広まったMS(マスタースレイブ)バトルだ。
 何ゆえ金色の大海に囲まれ、気温は40度を越える町で開催されているのか定かでないが、密かな話題になっていた。
 この物語は、硝煙の匂いと鋼鉄の弾け合う戦いを忘れられない者達が、トップ・ザ・バトラーを目指して戦い合う記録である――――

●読まれる戦い――Katzevs護竜
「さあ、決勝戦だな。選べる武器にリボルバーがないのは不満だけど、それならそれで何とかするだけだ!」
 サイレンが響き渡ると同時に動いたのは護竜だった。しかし、相手はバリエ。機動力ではキリルが優っている。脚部ローラー音を響き渡らせると、Katzeは動きながら、7.62mmバルカンの鈍い銃声を奏で捲った。しかし、恐竜は簡単に狩られはしない。
「同じ武器か。威力が同じなら装甲の薄いバリエが不利だな!」
 護竜はベイルを構えながら、7.62mmバルカンのバレルを回転させた。艶消しブラックと灰色に染められたバリエが装甲に火花を迸らせ、キリルの表情が僅かに歪む。
 ――よくもエリドゥーでここまでやれるものです。
 壮年の男は意識をカメラ越しに映る機体へと集中させた。ヒクヒクと頬が痙攣を起こす中、脳裏に残像を描く恐竜が浮かぶ。
「!? 何だ? この感覚は!」
 同時に青年は例え様のない違和感を覚えていた。圧迫するような感覚‥‥しかしプレッシャーでもない。
「くそッ! 回り込まれる!」
 Katzeは牽制のバルカンを放ちながら旋回し、次第に距離を詰める。護竜は後退するものの、軌道が分かっているかのように、狼は恐竜に食い付いてゆく。
 ――戦場での永年の勘と同じ感覚ですからね。
 キリルには秀流の考えが見えているのだ。先のバトルで銀髪の少女は抵抗を果たしたものの、青年に撥ね退ける精神力がない。況して機動性ではバリエが上だ。遂にはバルカンの洗礼がベイルを砕き、護竜は壁を失った。
「何なんだいったい! 俺の動きが読まれているだと!?」
 衝撃がコックピットを揺らす。確実に何発かは着弾している。
 ――なるほど、装甲に仕掛けを施しましたね。
 望遠カメラ越しに映る恐竜は、火花を迸らせるものの、弾丸は着弾後に僅かだが逸れていた。狼はバルカンの牽制を続けながら距離を詰めると、ランスシューターを打ち込む。
「うあぁぁッ!!」
 放たれた鉄槌は装甲に食い込むと共に、機体の破片を舞い飛ばし、青年の身体を傷付ける。鮮血が流れる中、激痛が襲い、意識が遠退く。護竜は遂に膝を着いた。
 ――場内にけたたましいサイレンが鳴り響く。
 この瞬間に勝敗が決したのだ――――。
「ふう、やっぱリボルバーがないと調子悪いのかなぁ」
 霞む意識の中で、秀流は微笑み、メカニックパートナーが胸部ハッチを開くまで、静かに瞳を閉じた。
 望遠カメラ越しに映る護竜に少女が駆けてゆく。
「バルカンでもこういった使い方ができる。と言うのを教えたかったですが、今は難しいようですね」
 ――ドンドン★
 鈍い音がコックピットに響いた。視界を流すと映ったのは、魅惑的な容姿の金髪美女だ。見下ろす形のカメラに、爆裂的な双谷が覗くものの、キリルは深い溜息を零し、仕方ないとばかりに胸部ハッチを開いた。飛び込むのはベラ・ルールの声だ。
「優勝者が何時までも閉じ篭ってんじゃねーよ! 観客に愛想振り撒けって! ほら、さっさと降りて来やがれ! 劇的なハグで舞台を飾ろうぜ♪」
 両手を広げて待つ長身の美女。クライマックスを彩るシチュエーションに期待し、観客の歓声もヒートアップだ。
「‥‥いえ、遠慮しておきます」

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号/PC名/性別/年齢/クラス】
【0634/キリル・アブラハム/男性/45歳/エスパーハーフサイバー 】
【0577/神代秀流/男性/20歳/エキスパート】
【0552/アルベルト・ルール/男性/20歳/エスパー】
【0351/伊達剣人/男性/23歳/エスパー】
【0580/高桐・璃菜/女性/18歳/エスパー 】
【0656/クリスティーナ・クロスフォード/女性/16歳/エキスパート】
【0592/エリア・スチール/女性/16歳/エスパー 】

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■         ライター通信          ■
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 この度は御参加ありがとうございました☆
 お久し振りです♪ 切磋巧実です。
 続けての参加とても嬉しく思っています。
 始めに『この物語はアメリカを舞台としたボトムラインです。セフィロトにボトムラインはありませんので、混同しないようお願い致します』。また、MSの演出面もオフィシャルでは描かれていない部分を描写したりしていますが、あくまでライターオリジナルの解釈と世界観ですので、誤解なきようお願い致します。
 優勝おめでとうございます☆ 優勝商品を送りましたので、どうぞ♪ ‥‥使えるかは微妙ですけどね(笑)。
 今回はESPが成功しましたが、抵抗されなければ勝てる訳ではありません。それだとエスパーがESPに多く割り振るだけで勝ててしまいます。過信と勘違いは禁物ですから気をつけて下さいね。
 表現演出上、狼と明記している場合がありますが、猫の方が良いですか? その辺も絡めてあるノベルがありますので、次回プレイングの片隅で教えて頂けると助かります。
 尚、今回からチーム名もPCプレイングデータとの事ですので、ノベルに登場していないPCも名前を一覧に記載してあります事をご了承下さい。
 ファンレター有り難うございました。かなり無口にしましたが、こんな感じでいかがでしょうか? 心の台詞は演出上必要ですので御了承下さい。
 それでは、また出会える事を祈って☆