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ブラジル【都市マナウス】休日はショッピングに
【オープニング】
アマゾン川を下ってはるばると。長い船旅だったが、ようやくついたな。
ここがブラジルのアマゾナス州の州都だったマナウスだ。
審判の日の後の一時はかなり荒れたが、今はセフィロトから運び出される部品類の交易で、かつて魔都と呼ばれた時代の様ににぎわっている。
何せ、ここの支配者のマフィア達は金を持ってるからな。金のある所には、何でも勝手に集まってくるものさ。
ここで手に入らない物はない。欲望の赴くまま、何だって手に入る。
もっとも、空の下で思いっきりはしゃげる事の方がありがたいがな。何せ、セフィロトの中じゃあ、空も拝めない。
お前さんもたっぷり楽しんでくると良いぜ。
〜可愛いあの子は獣耳少女。‥‥‥!?〜
「嫌よ!!何でそんな―――!」
「お願い。あたしはもう‥‥‥‥我慢出来ないわ!」
「で、でもそんな‥‥‥お願い、他の事なら頑張るから‥‥‥それは‥‥」
ジャングルの小さな村の中で、二人の女性が対峙している。
一人は我らが主人公白神 空。
もう一人は、この村の中心人物の一人、祈祷師の少女。
恋人(?)である二人であったが、現在、二人の間で愛が囁かれるような事はない。
(どうしてここまで嫌がるの!あんな‥‥‥あんなに頑張ったのに)
空は自答する。
それと同時に、今日、この日までに積み重ねた時間を思い起こしていた‥‥
‥‥‥‥‥‥‥
いったいどこをどう考えたのか、今ではちょっと不安になる。
別に悪い事をしているわけではない。それは断言出来る。
愛しいあの子に会うために、あたしは狩りと換金を繰り返していた。
しかしそれを繰り返す内にジャングルの中、様々な獣を狩り続ける中で、あたしはフッと思ったのだ。
『‥‥‥‥‥‥獣っ娘‥‥か』
ブッ倒した獲物の耳をフサフサしながら何言ってやがるとか思わないで欲しい。
でも、そう呟いた途端、あたしの中で何かが弾けていた。
それからというもの、あたしは可愛いあの子を頭の中で思い描きながら、その姿と倒した獣とを重ね合わせてみた。
こう‥‥‥なんて言うか、最初はあの子の服を想像してただけなのよ?何てったって、上質の毛皮ばかりを獲得しているんだから、それぐらい良いでしょ?途中からそれがネコ耳とかになってもおかしくなんか‥‥‥無いんだから!
『そう、おかしくなんか無いんだからね。うん』
『誰に言ってんだ。別におかしい事なんかじゃねぇ。で、職人の紹介だが‥‥』
都市マルクトの、ちょっと裏道にある紹介屋にもそう言って貰った。何でも、あたしのように尋ねてくる人も多いとの事。
まぁ、そんなこんなで、とうとうあたしはジャングルで仕留めた獣の皮を持って、とある職人の元を訪れていた。
別に裏道の職人を当たっているわけでもないが、何せマルクトの周囲はジャングル、熱帯地域である。
革靴などを加工してくれる職人達は大勢いたが、残念ならが皮の服‥‥‥それも毛皮を作ってくれる者達は極端に少なかった。
それも当然だろう。そんな熱の籠もる物を着込んでいては、それこそ都市内でも一日で脱水症状になりかねない。
そのため、出来れば外来からの職人を捜す必要があったのだ。
『で、こういう物を作って欲しいのよ』
『やれやれ‥‥‥長い間この仕事をしているが、まさかここまでの物を要求してくるとは‥‥しかも材料持参か。あんたとは良い付き合いが出来そうだ』
紹介して貰った職人は、あたしが作って欲しい物を描いたデザイン画と、詳細を書いたメモ数枚を見てからそう言った。
確かに、“その筋”から見ても、たぶんあたしの要求したジャンルは珍しいと思う。しかもあたし女だしね。向こうからしてみたら、怪しく映ったんでしょ。
‥‥‥‥まぁ、そんなこんなで作成代金も前払いで弾み(ジャングルで狩ってきた物が、思ったよりも良い値で売れたのだ)、余ったお金でその服に似合いそうなアクセサリーを買うためにペットショッ‥‥‥アクセサリー店へと足を運び、そこで様々な物を購入する。
『フフ、これで服が出来たら‥‥』
プレゼント用のアクセサリーを大量に購入した後は、服が出来るのを、村へ持っていくための食料を確保するために費やしておく。
服が出来るまでの数日間‥‥‥
空は纏うオーラを強め、街中でも思わず舌なめずりをして周りを引かせるぐらいにまでなった時‥‥‥‥
ようやく、準備が出来たのだ。
『すごいわ‥‥注文通りね』
『例も弾んで貰ったんでね。腕を振るってみたんだが‥‥』
『フフフフフフフフフ‥‥ああ、待っててね子猫ちゃん♪今夜にでも会いに行くからね!』
『‥‥‥‥もう少し、手を抜いておいた方が良かったかと思うよ。あんたを見ると、ね』
服を作り上げてくれた職人はそう言った溜息をついていた。
しかし言っている割りには本当に念が込められた作りである。その上余った毛皮を使って、空がデザインした物よりも遥かに露出の高い衣装まで作っている。
本人は『オマケだ。持ってけ』と言っていたが、あなたノリノリで作ったでしょ。絶対。
‥‥‥‥‥‥まぁ、そんな様々な出来事を通り抜け、ジャングルの奥へと潜り込み、予め食料を渡し続けて機嫌を取っておいた村人達を、お目当ての少女のテントから遠ざけて―――
「‥‥‥って言う苦労を重ねてきたんだし、お願い!それを着てあたしと遊んで!」
「嫌だって!だってこんな‥‥‥ネコ耳の方がまだ解るよ!?」
少女は叫びながら、空が渡してきた“それ”を広げていた。
元はジャガーの皮だったのだろうが、今では微妙にその姿を変えている。
まず、顔があった部分は、少女の顔が出る分だけ切り取られている。背中には中に入り込む為なのだろう、目立たないようにファスナーが取り付けられ、中に入ってもそれなりに着心地の悪くないように加工されている。
機能性を高めるためか、手と足は首の部分から切り離され、そこからは素の手足が出るようになっていたが‥‥
用意されていた材料の量はジャガー二頭分、十分すぎる量だったのだろう。
本物のジャガーよりも遥かに大きく、まるでそこらのマスコットキャラにでもなりそうな程に可愛らしく仕上げられた手足の手袋が用意されている。
‥‥‥それは明らかに、服と言うより‥‥‥
着ぐるみだった。
「そもそも、そんなの着てたら楽しめないよ?私と、その……したいんでしょ?」
「ええ。だからこれを着たあなたを撫で回したり抱きしめたり‥‥‥そうね。今日はこの路線で行きましょう」
「どういう路線!?」
「どうしても嫌だって言うなら‥‥‥何なら、こっちの方にしてみる?こっちならいつもの三倍ぐらい楽しめると思うけど」
「‥‥‥‥」
空が取り出した服を見て、少女はジリッと後退した。
先に見た物が“着ぐるみ”ならば、今取りだした物は“水着”だった。
胸のところは肩ひも無しのブラ(と言うよりも皮で出来た布)で隠されるようになっており、下も当然ビキニ物のデザインだ。
どういう訳か、獣耳と手足の可愛らしい装着品はしっかりと用意され、特に下のビキニに付けられている尻尾は、なぜか垂れ下がらずにプヨプヨと弾力を持って揺れていた。
‥‥‥確かに着ぐるみに比べればまだまだ我慢出来る範囲だっただろう。これならまだちょっと変わったお祭り衣装‥‥とでも思えば良い。このジャングルでの暮らしで、露出の高い服装をするのは、珍しい事ではない。
だがその分‥‥‥空が一緒に袋から取り出した首輪やら鎖やら何だかそこらの動物か“その手の人達”が使いそうな物品の数々‥‥‥“ちょっと特殊な”ペット用品を見て、少女はテントの端っこにまで後退った。
「むしろ、そっち(水着)を着て欲しいって思ってない?」
「こっちの方が可愛がり甲斐があるから」
「でも‥‥‥その首輪とかも、使うんだよね?」
「これを使わないでどうしようって言うの!?」
「私に訊かないでよ!」
嫌がる少女と空の問答は、既に一時間が経過しようとしている。
空がこの村に訪れるようになってからというもの、様々な事を経験してそれなりに耐性が出来てきていた少女であっても、ここまでの事は想定の範囲外だったのだろう。最初の着ぐるみを見せた時点で引いている。
その時点ではどういう“遊び”をしようとしているのかがまったく解らなかったのだが、逆に後から出した水着風の方は、分かり易すぎて怯えているのだ。
それと同時に、獣ッ娘萌えに覚醒した空は、それこそ今にも押し倒して来そうな程に躙り寄って‥‥
‥‥‥‥訂正。気が付いた時には、既に少女の身体は組み伏せられていた。
「ちょ、ちょっとお姉様!?」
「大丈夫、ちょっとだけだから、我慢して」
「え?ええ?‥‥えええええええ!?」
抵抗しているはずなのに、次々に衣服を剥ぎ取られていく少女は、混乱気味にジタバタと暴れていた。
だが元々セフィロトの怪物達を相手にし、少女に会いに行くために日々狩りに勤しんでいる空の前では、それこそ子猫がじゃれついているようにしか感じられない。実に可愛い物だった。
だが暴れられてては、さすがに着ぐるみを着せるのは不可能だ。そのため、空は素っ裸にした少女に水着の方を着せ始めた。
これまた実に手際よく、少女の抵抗を完全に無視して、ものの数十秒で事を終えてしまう。
‥‥‥‥途中から諦めが入っていたのだろうが、それでも着替えが終わった後、少女はほとんど涙目になっていた。
「うう‥‥‥ひどいよ」
「ごめんなさいね。でも似合ってるわよ?」
「あんまり嬉しくないよ‥‥」
力無く言い返してくる少女の姿は、空が言った通り、かなり似合っていた。
ジャングルの陽射しによって焼かれた肌に、ジャガー柄の獣耳ヘアバンド・同柄のブラに尻尾付きビキニ。しかも肉球仕様の大きめな手袋に、しっかりと首輪を首に巻き、それに鎖まで付けているという、マニアックな完全武装!
あ、やばい。
「あの、お姉様?鼻血が!?」
「大丈夫。でもごめん。ちょ‥‥我慢出来そうにないわ」
「え?あの‥‥‥きゃーーーーーー!」
空に再び押し倒された少女は、反射的に抵抗をしてしまう。
しかし悲しいかな。もはや目の前のペットとのじゃれ合いにのみ集中してしまっている空にはそんな抵抗が届くような事はなく、その抵抗も、あっと言う間に手足に填め込まれてしまった枷によって封じられ、拘束されてしまった。
空は口元を綻ばせながら、少女の身体に手を這わせる。
「さぁ、にゃんにゃんしましょ。あ、それから、これからは語尾に“にゃん♪”を付けてね?その方が萌えるから」
「“にゃん♪“って、これジャガーの毛皮じゃ‥‥‥にゃー♪」
少女がハッしようとした抗議は空によって封じられ、枷によって封じられていた抵抗も、やがて熱を帯び始めた少女の身体と空のテクによって無くなり、そしてそのまま―――
☆様々な諸事情により、しばらくの間、カメラのスイッチを(8時間程)切らせていただきます。誠に残念ですが、ご了承くださいませ☆
‥‥‥‥朝を迎える頃には、テントの中も静かになっていた。
結局使われる事の無かった着ぐるみは、テントの中で悲しそうに横たわっている。
それとは真逆に、一晩の間にすっかりと使い込まれてしまった様々なアクセサリー(と称した謎の道具)と少女が着込んでいた水着は、すっかりとツヤツヤの肌になっている空に抱きしめられ、満足そうに輝いていた。
空に対して、少女は全身に汗を掻き、グッタリとしている。だがその表情が微妙に笑っているのは、見間違いではないだろう。
「朝か‥‥‥さすがにもうダメね。体力が残ってないわ」
「お姉様‥‥頑張りすぎです」
「ごめん。ちょっと張り切りすぎた。だって可愛いんだもの♪」
「ひゃっ」
抱きつく力が一際強くなり、同時に頭をヨシヨシと撫でられる感触に、少女は声を漏らしながら身を竦めた。
「あの‥‥そろそろ人が来る時間なんですけど‥‥」
「もうちょっとだけ、こうさせて。ン〜♪この耳の感触が何とも‥‥」
「‥‥もう、二度と付けませんから!」
もちろん耳だけでなく水着の方も言っているのだろう。
ある意味空のストライクゾーンに入りすぎたこの衣装は、着ている者にとっては体力がいくらあっても足りない物だった。
空もさすがに無理をさせ過ぎたと思ったのか、少女をいたわるように頭を撫でながら、残念そうに口を開く。
「可愛いのに‥‥‥‥まぁ良いわ。でもいつかはまた、それを着て見せてね♪」
「ううう‥‥‥解りましたから。毎回は勘弁してよ〜」
まだ自身の恰好への恥ずかしさがあるのか、それとも着ている時の空からの攻めを恐れているのかは解らない。
空は赤面しながら拗ねる少女に笑いかけながら、その体を、もうしばらくの代だけ抱きしめていた‥‥‥
しかしその日からというもの、時折空がいない夜に限って、村の中で獣少女の影が見かけられるようになったのだが‥‥‥‥
それは空の知らない所である。
★★参加キャラクター★★
0233 白神・空
★★WT通信★★
毎度ありがとうございます。メビオス零です。
さて、一つだけ‥‥‥まず言っておかなければならない事が‥‥‥‥・
OMC作品は、18禁はだめなんですよ。
と言う事なので、重要なシーンはカットです。カットカットカットカットカット!!!!
え〜、と言うわけで、今回も祈祷師の少女は、容赦なく狩られてしまいました。むしろ絵が欲しいなこれ。チッ。等とは決して思ってないですよ?ええもう。ちょっと残念に思っただけですってば!!
まぁ、そんなこんなで、ようやく少女が獣ッ娘になりました。ちなみに仕立てた服は、アイテムとして追加されません。だって女の子にあげちゃったし。彼女は夜な夜な獣ッ娘になってるとかならなかったりとかしてるしね。
‥‥‥‥ああ、もう訳が分からなくなってきた。
と言うわけで、これぐらいで後書きを終わります。
何か最近暑くなってきたので、体調などを崩さないようにしてください。私はダメっぽいですが。(マジで)
感想や指摘の類は、是非とも送ってきてください。ちょっと読むのに(覚悟がいるので)時間が掛かってますが、ちゃんと全部読んでますので‥‥
では、今回のご発注、誠にありがとうございました。
また次の御機会がありましたら、頑張らせて頂きますので、よろしくお願い致します。
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