<聖獣界ソーン・黒山羊亭冒険記>


決闘の前
●オープニング【0】
 ある日のことだ。黒山羊亭で静かに酒を飲んでいると、銀髪を肩で切り揃えた細身の青年がそばへとやってきた。平服ではあるが、腰には長剣を携えている。
「ちょっといいだろうか」
 やや高めの声で話しかけてくる青年。顔付きと声から判断すると、20歳前後だろうか。ただ女顔なので、実際はもう少し年齢は上かもしれないが。
「私の名はフェリエ・ジュール、旅の剣士だ。ぶしつけながら、引き受けていただきたいことがあるのだが……構わないだろうか」
 フェリエはそう言ってこちらの反応を待った。とりあえず話だけは聞いてもいいだろう。気に入らなければ断れば済むだけの話だ。
「私は明後日早朝、ギイエ・グノールなる男と街外れで決闘をすることになっている。その見届け人になってもらいたいのだ。その上で、邪魔する者あらば排除を願いたい」
 こちらの顔をじっと見つめるフェリエ。真剣な眼差しだ。
「引き受けてはもらえないだろうか」
 そんな眼差しで見つめられては断り辛い。こちらが承諾すると、フェリエは短く礼を述べてからその場を立ち去った。宿泊先と、決闘の場所と時間をこちらに伝えて。
 しかし――引き受けたがいいが、何か引っかかる。
 明日1日あることだし、事情を調べてみるのもいいかもしれない。
 ……ん? そういえば、ギイエの悪い噂を耳にしたことがなかったか?

●聞き覚えあり【1A】
(ギイエ、ギイエ……はて、どっかで聞いた名前なんだよな)
 フェリエの頼みを引き受けた翌日の昼間、そんなことを考えながら背丈の高くがっしりとした小麦色の肌を持つ青年が街中を歩いていた。ヒューマンの冒険者であるバルバディオス・ラミディンだ。
 冒険者というのは職業柄、流れてくる情報には自然と耳を傾けるようになる。ゆえに自分の聞き覚えのある名前ならば、どこかで聞いた情報であるはずなのだが、何についての情報なのかがさっぱり思い出せなかった。
 さほど重要な情報ではなかったから思い出せないのかもしれないが、思い出せないというのはどうにも気持ちの悪い状態である。
 さて、そんなバルバディオスがどこへ向かっているかといえば、フェリエの頼みを受けた黒山羊亭ではなく、アルマ通りにある白山羊亭である。別に飲みに行くのではない、情報を仕入れるために行くのだ。知り合いの情報豊富な冒険者仲間が、よく白山羊亭に顔を出しているからだ。
 それでは何についての情報を仕入れるのか。もちろんギイエと、フェリエについての情報だ。本来ならばフェリエに直に決闘に至る経緯を聞くべきなのだろうが、バルバディオスはそれを止めた。
(あの兄ちゃん、プライド高そうだしなァ……聞くだけ野暮になるな。ま、噂を聞き出しゃあ、その辺の経緯も自然と耳に入ってくるかな)
 そうこうしているうちに、知り合いの居る白山羊亭はもう間もなくであった。

●冒険者の情報網【1B】
 白山羊亭を訪れたバルバディオスは、すぐに知り合いの冒険者の男を見つけると軽く談笑した後に、本題を切り出した。ギイエの名前を出したのだ。
「ギイエだぁ?」
 男は素頓狂な声を出した後、声を潜めてバルバディオスに話しかけてきた。
「……お前、あいつに何の用があるってんだよ」
「お。じゃあ知ってんのか?」
「知ってるも何も、お前も冒険者なら知ってんだろ? 8年ほど前か、未知の遺跡から財宝を手に入れた冒険者の話をよ。そいつがギイエだよ」
「ああ」
 ポンッと手を叩くバルバディオス。それならばどうりで聞き覚えのある名前のはずだ。
「これについては悪い噂もあるけどよ」
「どんなだ?」
「仲間の冒険者を殺して財宝独り占めって噂だ。ま、これは誰かがやっかみで流した噂だろうな。随分経ってから流れた噂だし。本人は仲間は罠に引っかかって死んだって言い張ってるしな」
「で、今は何やってんだ?」
「今は宝石の商売と金貸しに手を出してるけどよ……あまり、いい噂は聞かねぇぜ。利息も高いらしいしな。だからさっきみたいな噂も流れるって訳だ」
「昔冒険者、今は金貸しか。そりゃ、恨んでる奴も多そうだなァ」
 バルバディオスがぼそりとつぶやいた。この分ならば、敵もかなり多そうである。
「しかしあれだぜ、奴さんも少しはいいとこあるらしい。金を返せなかった家の娘を自分の店で働かせて、それで返済に充てさせようってんだからな」
「ほー。と、もう1つ聞かせてくんねーか? フェリエ・ジュールって奴の話、知らねーか? 旅の剣士なんだけどよ」
「いや、知らないな。悪いな」
 男はバルバディオスの質問に、肩を竦めて答えた。

●情報交換【5B】
 決闘前夜の黒山羊亭。フェリエの頼みを引き受けた6人が各自の調査を終えて、夜遅くに再び集まってきていた。バルバディオス・ラミディン、シフールのディアナ・ケヒト、エルフのメリッサ・ローズウッド、アーシエル・エクスト、セルジュ・ゼニフィール、そしてラフィトゥ・パダッツの6人である。
「何だか、訳分かんねぇ話が集まってきたんじゃねーか?」
 皆の話を聞き終えてから、バルバディオスが言い放った。集まった情報に、微妙に食い違いが見られるのである。
 まずギイエが宝石商と金融業を営んでいること、それとその元手は8年前に未知の遺跡より財宝を持ち帰ってきたこと、これはいい。しかしその金融業についての話がおかしくなってくる。
 利息が高いらしいというのは間違った認識ではないようだが、問題は借金を返せなかった者に対する扱いについてである。借金を返せなかった者の娘をギイエが自分の店で働かせて、借金を軽減しようとしていることについて、肯定的な話と否定的な話の両方が集まってしまったのだ。これをどう捉えるかで、ギイエに対する認識ががらりと変わってしまうことになる。
 肯定的な話は、借金を軽減するための手段で、なおかついかがわしくない手段を申し出ているということである。
 否定的な話は、その申し出が旨すぎると思われていることである。そもそも宝石店の店員がそんなに稼げるとも思えず、話を突き合わせてゆくと規模の割に店員の人数が多いのではないかという疑問も出てきたからだ。
「借金の形に、店で働かせるために連れてゆかれた下級貴族の娘も居るそうだが……その娘、それから1度も目撃されたことがないそうだ」
 アーシエルが自らの聞いてきたことを話した。それに続くように、ラフィトゥも自らの聞いた内容を話す。
「そういや、俺も店で働くことになった娘に会ったおっちゃんの話を聞いたよ。何か、街中でばったり出くわしたら、声をかける前に逃げ出したってさ。初対面でなくてそれなんて、変だろ?」
「……妙だな、それは」
 頷くセルジュ。セルジュは肯定的な話を聞いてきていたのだが、セルジュ自身は何か引っかかる部分を感じていたのだ。そしてそれはここに来て話を突き合わせることで、より大きくなっていた。
「ディアよく分かんないけど……ギイエ、怖かったよ〜」
 ふるふると頭を振るディアナ。実はディアナ、昼間にギイエの店へ行き、こっぴどく怒鳴られてきたのである。
「……実は気になる情報を手に入れたんですけれど」
 不意にメリッサが口を開いた。
「どういった情報だ?」
 アーシエルがじろりとメリッサを見た。
「あら、タダとは言わないですよね? 結構、苦労して集めたんですよ。……そういえば、今日はいいワインが入ってるそうですわ」
 明後日の方を向いてつぶやくメリッサ。何をいわんやである。思わずセルジュが笑った。
「よし分かった。俺がそのワインを頼もう」
「なら話しますけど。ギイエは護衛を何人か雇ってるそうですわ。それともう1つ。よくは分からないのですけど、宝石の中身を買った方が居るようで……ああ、それを聞いたのは男の方からですけれど」
「中身ぃ? 宝石の中身って、やっぱり宝石なんだろ?」
 バルバディオスが眉をひそめた。そして自問自答する。
「卵じゃあるまいし、黄身が出てくる……ってーこたねーか。ねえよなー」
 そこで6人は思案に入った。宝石の中身とは何とも意味不明である。その時だ、何気なくディアナが次のようなことを口にしたのは。
「宝石って、女の子がよくつけるよね〜。ディアも綺麗な宝石だったら、つけてみたいかも〜」
 それを聞いて、男性陣の4人が一斉に反応した。
「女だ!」
 男性陣4人の声がはもった。きょとんとしたのは、ディアナとメリッサである。
「宝石を衣服につけりゃ、その中身は女だよなァ……」
「そして借金の形に、娘がギイエの店で働かされている……」
「街中で顔を合わせたら、そりゃあ逃げ出す訳だ……」
「宝石だけでなく、中身も売ったならば、十分に稼げるということか……」
 バルバディオス、セルジュ、ラフィトゥ、アーシエルが口々につぶやいてゆく。いずれの表情も苦々しい。
「まさかそれって……やっぱりそういうこと?」
 メリッサが引きつった笑みを浮かべた。つまりだ、ギイエは宝石だけでなく、借金の形として働かせている娘たちの身体をも売っていた訳で――。
「ギイエとはかなり汚い男のようだな」
 アーシエルが吐き捨てるように言った。このような芸当をやってのけるのだ、明日の決闘で何をやってきたとしても不思議ではない。
「けどよぉ。そうすると、あの兄ちゃんが決闘する理由ってのは何だ? 借金絡みで何かあったのか? それとも……」
「……8年前に財宝を見付けに行った仲間の親類縁者?」
 バルバディオスの言葉に、ラフィトゥが続いた。ギイエが財宝を見付けたという話には、仲間を殺して独り占めしたという噂もついていたのである。
「こうなってくると、その噂も嘘ではなさそうだな」
 溜息混じりにつぶやくセルジュ。
「フェリエ……気になるな」
 ぼそりとアーシエルが言った。が、聞こえるか聞こえないかぎりぎりの声だったためか、他の者には聞こえなかったようである。
 ともあれ――全ては明日の決闘を無事に終わらせてからの話だ。

●決闘の朝【6A】
 いよいよ決闘当日の早朝となった。決闘場所となった街外れには鎧姿のフェリエと、それに向かい合うようにして立っている、同じく鎧姿の大柄でがっしりとした坊主頭の男が居た。年の頃なら40代、この男がギイエであるのだろう。
 そして2人の両側に、それを挟み込むように4人の姿があった。一方にはバルバディオスとラフィトゥ、もう一方にはディアナとアーシエルである。ぎろりとディアナを睨み付けるギイエ。ディアナは思わずアーシエルの後ろに隠れてしまった。
「1人に対して5人で挑もうってのか?」
 ギイエが嘲笑うかのようにフェリエに言い放った。
「ふざけるな! 貴様のような卑怯な輩とは私は違う! 彼らはこの決闘の見届け人だ。父の敵……今こそ取らせてもらう!!」
「ほう……どうりで聞き覚えのある名前だと思った。あいつの子供か……だが逆恨みもいい所だ。あいつは罠に引っかかって死んだと……」
「嘘を吐くな!!」
 フェリエがギイエを一喝した。
「私は見ていたんだ。あの日……父が我が家の近くの森へ戻ってきたのを迎えに行った時……貴様が父を殺して、川へ投げ捨てた瞬間を!!」
「ふん……見ていたか。だとしたら、決闘を申し込まれても仕方ないな」
 ニヤリと笑うギイエ。
 これではっきりとした。件の噂は噂なんかではなく事実であると。そしてフェリエはその殺された仲間の息子であるのだと。決闘の正当性がフェリエの方にあるのは明らかであった。
「聞かせてもらったけどさぁ、はっきり言ってアンタ悪いわ。ってか、俺だけじゃなく、皆そう思ってるよ」
 ラフィトゥが呆れたようにギイエに言い、皆の顔を見回した。他の3人も、似たような表情を浮かべていた。
「ほれ、とっとと決闘始めろよ。勝負は見届けてやるからよ。フェアで神聖な勝負だ、よもや卑怯な真似しようってこたァ……ねーよな?」
 バルバディオスがフェリエとギイエに……というか、むしろギイエだけに言っていた。
「……それは無理な話のようだな」
 アーシエルが後方を振り返ってつぶやいた。同時にディアナが叫んだ。
「大変だよ〜! この周囲に、弓とか持った人が隠れてるんだって! メルがそう言ってるよ〜!」
 そう叫び上空を指差すディアナ。上空には旋回するグリフォンの姿が。そしてグリフォンの上にはセルジュと、メリッサの姿があった。少し離れた所――上空より地上の様子を窺い、メリッサが『風の便り』で状況をディアナに伝えたのであった。
「くっ……! おいっ、ばれた以上仕方がないっ! 出てこい! とっととこいつらを片付けるんだ!!」
 ギイエが顔を真っ赤にして叫んだ。すると周囲に潜んでいたギイエの雇ったらしい者たちが一斉に姿を現した。その数はざっと18人。
「面白ぇ! 邪魔する奴ァ、このバリィ様が顔面蹴り倒しの刑に処してやるから安心しろ!」
 バルバディオスはそう叫び、真っ先に敵に向かっていった。さあ、戦闘の開始である。

●強制排除!【6B】
 雪崩のごとく始まった戦闘であるが、バルバディオスたち6人の前では3倍の18人も全く意味をなさなかった。
 バルバディオスは公約通りに、襲いかかってきた者たちの顔面に容赦なく蹴りを入れていった。時折敵の鼻から鈍い音が聞こえたが……それは聞かなかったことにしよう。襲いかかってきた方が悪いのだ。
 ラフィトゥは『理力の弾』を敵に向かって乱れ打ち、適確にダメージを与えていた。足りない分はスペルカードをも使ってみたりして。
 そこにグリフォンから『飛翔』をかけて飛び降りてきたメリッサが、『かまいたち』を放ってゆく。この連携プレーで敵は1人、また1人と倒れていった。
 ディアナはエンジェルのヴィジョンで、自らの友だちでもある『聖なるミリティア』を召喚し、敵に対して『魅了』をかけてもらっていた。それにより魅了された何人かの敵は、武器を捨てて投降してきた。
 けれども魅了されなかった人間も当然ながら居る。そういった人間はこの場から逃げ出そうとした。しかし、グリフォンに乗ったセルジュが回り込んで敵の退路を断った。そこにアミュートを装着したアーシエルが襲いかかってくる。
「決闘とは神聖なる物だ、それを邪魔する愚か者にかける礼儀などはない!」
 圧倒的な力の違いを見せつけられ、勝負はほぼ一撃であった。
 そして――その場に立っていたのは6人と、フェリエとギイエのみとなった。
「よーやく片付いたな。さてと……俺はな、フェアじゃねー奴は死ぬほど嫌いだ」
 ニヤリとギイエに笑いかけるバルバディオス。
「卑怯な真似をしくさる奴は……ぶっ飛ばす!」
 そう言ってバルバディオスはギイエに向かってゆこうとしたが、セルジュがそれを制した。
「待て。決闘の決着をつけるのが先だろう。ここで手を出すと、フェリエがフェアではなくなると思うが?」
「……一理あるか。んじゃーまー、決着がつくまでは待ってやるか。フェアな勝負も出来ねー憶病者相手じゃ、結果なんて目に見えてるけどなァ」
 バルバディオスが馬鹿にしたように言った。もちろん言っている相手はギイエである。
「邪魔しねぇから思いっきりやれ」
 ラフィトゥが応援を飛ばした。ここからはフェリエとギイエ、2人だけの世界である。
「いざ……勝負!」
 フェリエが長剣を抜いて、ギイエに襲いかかってゆく。けれども伏兵を全滅させられたギイエの様子は、見ていて哀れであった。8年前ならばまだそこそこいけたのかもしれないが、8年の間に腕は錆び付いてしまったらしい。一方的にフェリエに切り付けられるままとなってしまった。勝負にもなりはしない。
 やがてギイエが剣を落とし、尻餅をついてしまった。ギイエ、絶体絶命のピンチであった。
「覚悟!」
 フェリエが大きく長剣を振りかぶり、ギイエに最後に一撃を加えようとした時に、2人の間に割り込む影があった。ディアナと、ディアナが召喚したヴィジョンのミリティアであった。

●価値もない【6C】
「これ以上喧嘩しちゃダメだよ〜!」
 ディアナはいやいやをするように、首を左右に振った。ミリティアも両手を組んで、じっとフェリエを見つめていた。
「……ダメだよ〜」
 小さな声で、再度フェリエに伝えるディアナ。フェリエは躊躇しているようであった。
「その通りだ」
 セルジュが口を挟んできた。
「見て分かっただろう。この男は、倒すにも値しない男だ」
「そうですよ。倒した所で、剣が汚れるだけです」
「第一、もう白黒ついてるよ」
 セルジュの言葉に続き、メリッサとラフィトゥが同調した。
「そういうこった。こういう輩はよ……っと!」
 いつの間にかギイエに近付いていたバルバディオスが、思い切りギイエの顔面を殴り付けた。そのまま地面へ崩れ落ちるギイエ。
「これで十分だ」
 バルバディオスはギイエを殴り付けた腕をフェリエに見せて、ニッと笑った。
「……ありがとう、皆さん」
 フェリエは静かに長剣を仕舞うと、6人に対し深々と頭を下げた。そんなフェリエに対し、アーシエルが声をかけてきた。
「決着は付いた。……貴様も無理に肩肘を張る必要はないだろう」
 はっとしてアーシエルを見るフェリエ。アーシエルが言葉を続けた。
「……私の知り合いにも貴様と似たような雰囲気の者が居るのでな、少し余計なことを言ったかもな」
「知っていたんですか……私が女性であると」
 それは皆にとって驚きの発言であった。
「お……女ぁっ!?」
 メリッサが素頓狂な声を上げた。
「はー……女相手に、卑怯な手を使ったんじゃ、ますます憶病者だよなァ」
 バルバディオスが倒れたままのギイエをちらっと見た。ラフィトゥがつんつんとギイエを突いている所であった。
「あっ、だからぶつかった時、柔らかかったんだね〜」
 ディアナが1人納得したように頷いた。
「……さあ、後はこいつらをしかるべき所へ連れてゆくだけだな」
 セルジュが周囲を見回した。まだギイエの雇った連中はこの場で倒れていた。彼らを連れてゆき、8年前や今日に何が起きたのかを話したならば、色々と面白いことになるだろう。
「父もこれでやっと……浮かばれることでしょう」
 静かに話すフェリエ。その表情には、頼みを引き受けた時には見られなかった、穏やかさが浮かんでいた――。

【決闘の前 おしまい】


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 整理番号 / PC名 / 性別 
             / 種族 / 年齢 / クラス 】
【 5967 / ディアナ・ケヒト / 女
     / シフール / 18 / ヴィジョンコーラー 】☆
【 6608 / ラフィトゥ・パダッツ / 男
        / ヒュムノス / 19 / 超常魔導師 】☆
【 7204 / メリッサ・ローズウッド / 女 
            / エルフ / 23 / 風喚師 】☆
【 1248 / アーシエル・エクスト / 男
           / ヒューマン / 26 / 騎士 】○
【 0046 / バルバディオス・ラミディン / 男
          / ヒューマン / 27 / 冒険者 】◇
【 0205 / セルジュ・ゼニフィール / 男
    / ヒュムノス / 30 / グリフォンの調教師 】◇


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■         ライター通信          ■
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・『黒山羊亭冒険記』へのご参加ありがとうございます。担当ライターの高原恵です。
・高原は原則としてPCを名で表記するようにしています。
・各タイトルの後ろには英数字がついていますが、数字は時間軸の流れを、英字が同時間帯別場面を意味します。ですので、1から始まっていなかったり、途中の数字が飛んでいる場合もあります。
・参加者一覧についているマークは、☆がMT12、○がMT13、◇がソーンの各PCであることを意味します。
・なお、この冒険の文章は(オープニングを除き)全16場面で構成されています。他の参加者の方の文章に目を通されると、全体像がより見えてくるかもしれませんよ。
・お待たせしました、久々にソーンでのお話をお届けします。オープニングを読んで、何だか裏のありそうなお話だなと思われたかもしれませんが、予想通りに裏がありました。それもフェリエ本人に。けれども、それを読んでいた方も居られたようですね。
・得られた情報について。一応、プレイングにランダム要素を加味した結果となっています。ですので、得られた情報に差が生じている訳です。
・このお話の後日談。ギイエの財産は没収され、フェリエにいくばくかのお金が渡されることとなりました。それからギイエに対する借金は帳消しになり、借金の形にされていた娘たちも自宅へ戻っています。……あえて無事にとは言いませんけれども。高原は黒山羊亭では、こういうお話も繰り出すことがありますので……苦手な方には大変申し訳ないのですが。
・バルバディオス・ラミディンさん、1本筋が通ってていいプレイングだと思いました。書いててすかっとしますね。邪魔をした輩は、しっかりと蹴り倒しております。それから、OMCイラストを参考にさせていただきました。
・感想等ありましたら、お気軽にテラコン等よりお送りください。
・それでは、また別の冒険でお会いできることを願って。