<聖獣界ソーン・白山羊亭冒険記>


迷うメイドさん【その2】
●オープニング【0】
「温泉に行くのにゃー☆」
 白山羊亭に入ってくるなりそう言い放ったのは、街外れに住む元騎士ガーナルの屋敷で働くメイドさん3人娘の1人、猫耳メイドさんのマオであった。マオの後ろには残りの2人、エルフのメイドさんのユウミと、三つ編み眼鏡っ娘メイドさんのカオルが立っている。
「温泉に行くのにゃー☆」
 にこにこと嬉しそうに同じ言葉を繰り返すマオ。温泉に行くのは分かったが、それ以上のことが全く分からない。そこでユウミとカオルに話を振ると、ようやく詳しい話を教えてくれた。
「実はお休みをいただいたので、私たち3人で温泉のあるハルフ村へ行こうと思ったんです」
 ちなみにハルフ村までは馬車でゆっくり行き1時間弱、徒歩でも2時間強である。
「でも……マオちゃんが、出発する前に自慢しに行くんだって……その……」
 ユウミとカオルの話を聞いて、ようやくマオの行動の理由が把握出来た。それほど温泉行きが嬉しいのだろう。
「お泊まりで温泉にゃー☆ 歩いて行ってきますにゃー☆」
 はい、気を付けて行ってらっしゃい……って、ちょっと待て!
 そういえばこの3人、揃って方向音痴だったはずでは?
 3人だけで行かせて大丈夫なのかっ!?

●新たな交通機関【1】
 青空の下、ハルフ村への街道をがたごとと音を立てて走る物があった。普通、がたごとと音を立てて街道を走る物といえば馬車であるが、ちと違う。馬車は馬が引いているから馬車と呼ばれるのだ。
 なら何が引いているというのか。牛? いや、違う。引いているのはヴィジョンだ。それも4本の腕を持つ、直立歩行の人型のカブト虫。怪力であるヘラクレスビートルのヴィジョンだった。となると……これは巨大甲虫車と呼ぶべきなのだろうか?
 それはさておき、馬ではなくヴィジョンが引いていることから、車の部分も普通ではないことは容易に想像出来るだろう。
 その通り、車の部分は普通の馬車より数倍の大きさ・広さがあった。中には向かい合わせに8人が座れる座席が4ブロックある。つまり最大32人が乗ることが出来る訳だ。
 ヴィジョン車――便宜上こう呼ぶことにする――のハルフ村までの所要時間は馬車より少し早い程度。これは2、3人のヴィジョンコーラーが交代でヴィジョンを召喚し、途中に休憩を挟みつつ進んでゆくためである。
 ヴィジョン車が考案された経緯は極めて単純な話。温泉目当てでハルフ村へ行く観光客が急増したためであった。2、3人程度のグループが行くくらいならともかく、団体ともなると普通の馬車では輸送量がおっつかないこともあるのだ。ゆえに、ヴィジョン車が考案されたのは自然の流れであった。
 運用当初は団体利用者がそんなに居るのかといった声もあったりしたが、なかなかどうして、意外と需要があった訳で――。

●ヴィジョン車になった経緯【2A】
「楽しいにゃー☆」
 窓からゆっくりと流れてゆく風景を見ながら、マオが嬉しそうに言い放った。マオは――というか、マオたち3人のメイドさんを引き連れた一行は、ヴィジョン車に乗車していた。
 4ブロックある座席の後方2つ、そこに一行の総勢12人が分かれて座っていた。ちなみに前方2つには別の団体が乗り合わせており、乗車率は8割以上あった。
 座席の順番を説明するならば、前方の列より3人ずつ座っている。1列目には進行方向左側から順にユウミ、エルフのヴィジョンコーラーであるレティフィーナ・メルストリープ、学者のスイ・マーナオの3人。
 2列目にはパラの武道家であるマヒル・グレイハイド、可愛らしいシフールのジュエルマジシャンであるディアナ・ケヒト、白虎族の次代の族長である湖碧風の3人……もっともディアナは座席には座りにくいのか、マヒルの膝の上にちょこんと座っていたのだが。
 3列目にはマオ、朱雀族の族長である紅飛炎、騎士であるアーシエル・エクストの3人。
 4列目にはジャイアントのバ国メイド隊メイド長であるエル・リッテンマイヤー、エルフの女性騎士であるウィリアム・ガードナー、そしてカオルの3人。どの列も4人がけの所を3人で座っているために、多少余裕があった。
 しかし当初白山羊亭で『歩いてゆく』と言っていたマオたちが、何故ヴィジョン車に乗車しているのだろうか。そこには、メイドさんたち3人の方向音痴を危惧した者の思慮が介在していた。
 最初に3人に乗り合い馬車に乗ることを提案したのはウィリアムであった。その際『馬車の方が楽しいから』と口では言っていたが、ウィリアムが3人の方向音痴を心配していたであろうことはまず間違いなかった。何しろ以前にそれを目の当たりにしていたのだから。
 『楽しい』という言葉に心揺れ動いたマオに対し、もう一押しするように同意したのが飛炎だった。飛炎もやはり3人の――中でもマオの――方向音痴の酷さを危惧していたのだ。
 それで結局、楽しさに負けたマオが馬車への乗車を決め、他の2人も同意したことから馬車でハルフ村へ向かうこととなったのだ。それがヴィジョン車になったのは、単純に人数の問題。ついでに言えば、馬車よりも料金が少し安かったりもする。
「誰が料金支払うの?」
 乗車前にディアナのそんな素朴な疑問があったが、誰かが支払うことになるんだろう。きっと、たぶん、恐らく……だといいなあ。
 ともあれ、車内では各々のブロックでわいわいと会話が交わされていた――。

●メイドさんと一緒(偽物付き)【2B】
「ヴィジョンの利用法も、色々とあるんですね」
 前方を振り返り、レティフィーナが感心したように言った。ヴィジョンコーラーであるレティフィーナにしてみれば、ヴィジョン車のようにヴィジョンの変わった利用法というのは興味深い物であった。
「私、ヴィジョン車は初めて乗りました。馬車と違った風情があるんですね……」
 窓の外を見ていたユウミが、振り返って穏やかな笑みを浮かべた。
「風情がありますわね」
 レティフィーナはユウミの手をぎゅっと握って、にっこりと微笑んだ。こくこく頷くユウミ。やはり同じ種族ゆえに話が合うようだ。
「……またやってるな」
 繊細な顔立ちをした極上の美少女――に見える男性、スイが苦笑いを浮かべてつぶやいた。視線の先に居るのは、後方ブロックで向かい合わせに座っているマオとエル。以前の時のように、エルがマオにこんこんとメイドの心得を説いていたのだ。先程のつぶやきは、そんな2人に向けられたものだった。
(俺、まだあれ空で言えるぞ)
 以前の時、メイドさんたち3人に向けて繰り返し語られていたメイドの心得は、他の者にもはっきりと聞こえていた。おかげでスイは自然と覚えてしまったのだった。しかし学者であるスイとしてみたら、それはそれである意味有意義な収穫だったと言えなくもない。手に入れた雑多な知識は、どこでどう役立つか分からないのだから。
 スイは視線をすっと手前に引いた。そこにはメイドさんがもう1人居た。いや、正確に言えばメイド服に身を包んだ者が1人。マヒルである。
「うう……何でオイラがこんな格好を……」
 うつむき加減で恥ずかしそうにつぶやくマヒル。予め言っておくが、マヒルは男性である。しかし女の子に間違われる顔立ちをしていたから、このような格好も別段違和感なかったりする。
「似合ってるよ〜、ウィンド〜」
 マヒルの膝の上にちょこんと座っていたディアナが、マヒルを見上げながらにこにこと言い放った。ちなみにこの2人、同じ音楽ユニット『DR47』の一員だったりする。
「……何かオイラが、悪いことをしたのか……」
「したの〜?」
 マヒルは現実逃避するかのように窓の外の景色に目をやった。ディアナの問いかけには無言のまま。
 そもそもこのような格好をするはめになったのは、温泉に行こうとディアナに誘われてヴィジョン車乗り場へと来る途中、激しく転んで衣服を汚してしまったからだった。それを見逃さ……もとい、見過ごせなかったマオの号令の下に、メイドさん3人によって無理矢理メイド服に着替えさせられたのである。合掌。
「ああ、そうだ。よかったらこれをどうぞ」
 碧風が懐から何やら小瓶を取り出してユウミに手渡した。
「何でしょうか、これ?」
「柑橘系で作った化粧水です。湯上りにつけると肌がしっとりしますからね」
 そう言って穏やかな微笑みを浮かべる碧風。女性と見紛うほどの綺麗な顔立ちをしている碧風だけに、言葉にも説得力があった。自分でも実際に使っているのかも……と思わせるほどに。
「あ、いいな〜。ディアも使ってみたいよ〜」
 半透明のアゲハ蝶のような羽根をパタパタとさせてディアナがうらやましそうに言った。
「わたくしも少し……」
 興味津々といった様子で小瓶を見るレティフィーナ。やはり女性陣は、このような物に興味があるらしい。
「では、一緒に使いましょうか」
 極めて単純な解決策を提案するユウミ。もちろんそこに異論が出るはずもなかった。
 ハルフ村到着までもう間もなくである――。

●ハルフ村【3B】
 森近くにあるハルフ村に着いてすぐ気付くのは、立ち上る湯煙と独特の温泉の匂いだ。温泉に来たのだという気分が高まってくる。
 一行はヴィジョン車を降りると、まずは荷物を置くべく宿へと向かった。ヴィジョン車に酔ってしまったらしいカオルを、他の2人が支えるようにして連れてゆく、が。
「目を離した隙にどこへ行くつもりだ?」
 宿とは別の方向へ向かおうとしていたので、アーシエルがぐいと腕をつかんで方向を修正させた。
 宿でカオルの回復を待ちつつ一休みしてから、一行は温泉へと向かった。そして銘々独自の温泉の楽しみ方をしてゆく。
 ある意味当然予測されたことだったが、3人のメイドさんは間違って男湯に入ってしまいそうになったことが度々とあった。その度に、レティフィーナが慌てて襟首をつかんで直前で引っ張り戻していた。
 そのうちメイドさんたち3人には自然と監視の目がつき――様々な温泉に入っているうちに、日は暮れようとしていた。

●踊る猫耳娘【4B】
「ふう……」
 飛炎は深く息を吐くと、再び肩まで湯舟に浸かった。飛炎が居たのは岩造りの露天風呂だった。入ってきた当初は数人の男性が居たのだが、先に上がってしまい今は飛炎1人だけとなっていた。
「……ふぅ……日頃の疲れやストレスが抜け落ちる、って気分だな」
 飛炎のストレスの原因が何であるかはさておき、温泉はそういった物を抜いてしまうにはもってこいの物である。薬湯に始まり、土風呂、洞窟風呂、蒸し風呂と梯子して温泉を堪能し、そして締めとして露天風呂にやってきた訳だ。外の景色も悪くはなかった。
 そこに碧風とスイが連れ立って入ってきた。真っ裸であるスイの手には、ワイン瓶とコップが載ったお盆が握られていた。どうやら露天風呂に入りながら飲むつもりらしい。
「あれ、飛炎ここに居たんだ?」
 碧風が意外そうに飛炎に言った。
「……俺がここに居たら何かおかしいのか?」
 怪訝そうに尋ね返す飛炎。
「いや……まあいいや」
 碧風は何か言いかけようとしたが、それを止めて掛け湯をしてから湯舟の中に入った。
「よーし、タオル巻いたまま湯船に浸かってねぇな」
 お盆を置き、掛け湯をしてからスイが湯舟を覗き込んだ。飛炎も碧風もスイ同様腰にタオルを巻いていなかった。
「タオル巻いて入ろうなんざ邪道な真似、誰であろうと俺が許さねぇからな!」
 スイが腰に手を当て仁王立ちして言い放った。ちなみに……それって女性も例外なしなんでしょうか?
「そういえばお前ら、また女に間違えられ……」
「とっくに5人ほど従業員ぶっ飛ばしてきた」
 飛炎が最後まで言う前に、スイがしれっと答えて湯舟に入った。
「止める間もなくて、鮮やかなものだったよ。変な目で見られるしね」
 苦笑する碧風。そりゃあ、女性に見えてしまうこの2人が入ってきたら、そうなるというものだろう。
「……ほんとお前ら女顔だな……」
 呆れたように飛炎が言った。もっとも生まれ持った物だから、仕方ないといえば仕方ないのだが。
「きっと混浴と間違われるんじゃないか?」
 少し冗談、それなりに本気で飛炎が言った。すると何故か碧風とスイが顔を見合わせた。
「……どうした?」
 そう飛炎が尋ねた時、新たに露天風呂に入ってきた者たちが居た。身体にタオルを巻き付けた、マオとエルの2人だ。唖然とする飛炎。
「露天風呂にゃーっ☆」
 マオの元気な声が響き渡った。マオは碧風があげていたアヒルのおもちゃを手に、とてとてと3人の前を通過して奥へと行ってしまった。
「走るとは何事ザマス!」
 エルがマオを追いかけて奥へ向かう。2人とも、手前に居た3人には気付かなかったらしい。そこに碧風とスイの声が重なって、飛炎の耳に入った。
「飛炎、ここ混浴」
「こっ……ここ混浴なのか?」
 面食らう飛炎。どうも混浴であることを知らなかったらしい。
「あ、飛炎ってば混浴だってこと知らなかったんだ。知ってて入ってるのかと思ったけど……相変わらず抜けてるよね」
「し、知ってたんなら早く言えっ!!」
 飛炎が抗議するも、碧風はそれを笑って聞き流していた。そしてスイはそんな飛炎の慌て振りを肴に、よく冷えたワインを飲んでいた。
「あーっ、ほんとに最っ高っ……だなっ!!」
 堪らないといった様子のスイ。きっとワインが樽であったら全部飲み干してしまうことだろう。何しろザルだから。
 さて、奥に行ったマオとエルだが、マオがエルに向かってこう言っていた。
「あ、そうにゃー。体操見てほしいですにゃー☆」
「誰も居ないようザマスから、よろしいザマス」
 マオの申し出を承諾するエル。どうもエルたちからは、3人の方は見えていないようだ。
「やりますにゃー☆」
 そう言って、ポージング体操を開始するマオ。
「いいザマス……何でも基本は大切ザマス」
 エルはうんうんと頷きながら、真剣な眼差しでそれを見ていた。
 一方、ずっと手前で見ている3人にとっては、やはりそれは本当に独特な体操にしか見えなかった。が、飛炎は1人真っ赤になっていた。出るに出れず、話すに話せずという状況である。
「……あれ? 顔真っ赤だけど……上せたのかなぁ? ほーんと、君もいい時間にいい所を選んだよねぇ」
 にっこり微笑んで語りかける碧風。しかし、飛炎に答える余裕はもうなかった。
 ポーズによってはタオルがずり落ちて、マオの豊満な胸の谷間が見えそうになる。飛炎のさ迷う視線は思わずそこへ行ってしまい、さらに顔が真っ赤になる。
「そこは違うザマス。身体をこう捻りながら、右腕を30度上げて、肘を曲げて直角を作るんザマス」
 途中でポーズの修正に乗り出すエル。自らも同様なポーズを取り、マオに見本を見せていた。
「この時、左腕のキレが重要ザマス。さあ、やってみるザマス」
「こうですにゃー?」
 マオが勢いよくポーズを取った。すると、だ。マオの身体から、はらりとタオルが落ちてしまった。マオの裸体が露になった。
「!!!」
 それが飛炎の限界だったようで、あえなく飛炎は撃沈してしまった。
「冷たいワイン飲んで、頭冷やすか?」
 こくこくとワインを飲みながら言うスイ。たぶん今それやると、さらに酷いことになるかと思います……はい。

●湯上がりで【5】
「温泉の後は卓球でしょ〜? ディアと誰か勝負しようよ〜」
 浴衣に身を包んだディアナが、卓球台の上で相手を募っていた。たすきをかけてラケットを構えているが、それに隠れてしまうような体勢であった。
「やるにゃ、やるにゃー☆」
 やっぱり浴衣に身を包んでいたマオが、ディアナの反対側に行きラケットを構える。そしてゲームが始まった。
「いっくよ〜」
「来るにゃー、星くん!」
 誰が星くんだ、誰が。
「元気だよねぇ」
「だよなぁ」
 湯上がり、元気なディアナとマオを見ながら碧風とスイが口々につぶやいた。ちなみに全員が浴衣姿である。
「……こっちはそうじゃないみたいだけど」「……だよなぁ」
 碧風とスイは視線を、そのまますっと傍らでぐったりしている2人へ向けた。逆上せてしまった飛炎とマヒルである。そんな2人を、レティフィーナとユウミが介抱していた。
「温泉も入り過ぎると毒なんだが……」
 アーシエルが困ったような表情を浮かべてつぶやいた。何故こうなったのか、知らないからだ。
「どうしてこうなったんだ?」
 ウィリアムが碧風に尋ねた。
「不可抗力、ですねぇ。少なくとも飛炎は」
「こっちは知らねぇけどな」
 スイがマヒルを指差して言った。そこに水で濡らしたタオルを持ってきた、エルとカオルが戻ってきた。
「これで冷やすといいザマス」
 エルが右手でレティフィーナにタオルを差し出した。なお左手には、いつの間に仕込んでいたのか、卵がぎっしり入った網袋が握られていた。……温泉卵ですか?
 ほどなくして、飛炎とマヒルも回復し、一行はそのまま宴会へと雪崩れ込んでいった。宴会でも楽しいエピソードはあったのだが、それはいずれ別の形で語られることとなるだろう。

【迷うメイドさん【その2】 おしまい】


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 整理番号 / PC名 / 性別 
             / 種族 / 年齢 / クラス 】
【 6314 / レティフィーナ・メルストリープ / 女
      / エルフ / 19 / ヴィジョンコーラー 】☆
【 0698 / ウィリアム・ガードナー / 女
             / エルフ / 24 / 騎士 】○
【 0829 / ナトリ・ウェザリー / 男
             / パラ / 32 / 旅芸人 】○
【 1248 / アーシエル・エクスト / 男
           / ヒューマン / 26 / 騎士 】○
【 1891 / ディアナ・ケヒト / 女
     / シフール / 18 / ジュエルマジシャン 】○
【 2136 / マヒル・グレイハイド / 男
             / パラ / 18 / 武道家 】○
【 2216 / エル・リッテンマイヤー / 女
         / ジャイアント / 48 / 専門家 】○
【 0093 / スイ・マーナオ / 男
              / 人間 / 29 / 学者 】◇
【 0128 / 紅 飛炎 / 男
            / 朱雀族 / 772 / 族長 】◇
【 0129 / 湖 碧風 / 男
         / 白虎族 / 518 / 次代の族長 】◇


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■         ライター通信          ■
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・『白山羊亭冒険記』へのご参加ありがとうございます。担当ライターの高原恵です。
・高原は原則としてPCを名で表記するようにしています。
・各タイトルの後ろには英数字がついていますが、数字は時間軸の流れを、英字が同時間帯別場面を意味します。ですので、1から始まっていなかったり、途中の数字が飛んでいる場合もあります。
・参加者一覧についているマークは、☆がMT12、○がMT13、◇がソーンの各PCであることを意味します。
・なお、この冒険の文章は(オープニングを除き)全12場面で構成されています。他の参加者の方の文章に目を通されると、全体像がより見えてくるかもしれませんよ。
・大変お待たせしました、ある意味はた迷惑なメイドさん3人との温泉旅行の物語をお届けします。本文を読んでいただければ分かるんですが、宴会については続編という形で出さないことにしました。ちなみに宴会でのエピソードはいくつか考えていますので、機会がありましたら別の冒険ででも突いてみてください。ちょこちょこっと出てくるかもしれません。
・馬車の使用という提案がプレイングでありましたので、考慮した結果、本文のようになりました。何故かヴィジョン車になってしまいましたが。しかし、皆さん3人が迷子にならないように気を付けてくださっていたので高原は嬉しく思いました。
・今回のお話は、『迷うメイドさん【その1】』や『温泉へ行こう☆』並べて読んでいただけると、面白いかもしれませんね。
・湖碧風さん、4度目のご参加ありがとうございます。アヒルのおもちゃ、笑わせていただきました。マオにぴったりかもしれませんね。飛炎さんに対する意地悪具合もよかった気がします。
・感想等ありましたら、お気軽にテラコン等よりお送りください。
・それでは、また別の冒険でお会いできることを願って。