<聖獣界ソーン・PCゲームノベル>


『火竜王の神殿』

●出発前〜酒場での再会〜
「おお、久しいのぅ。皆、元気でやっとったか?」 
 その日、『明日に吹く風』に一人のドワーフが姿を見せた。
 彼の名はアレックス・サザランド。かつて、レベッカやジェイクと共に、レジスタ
ンスの一員として活躍した魔法戦士である。
「久しぶりですね。お元気そうで何より」
「ここでの冒険も一筋縄ではいかなくてさ。アレックスが来てくれると助かるよ」
 出迎えたグリム・クローネやレドリック・イーグレットの顔にも笑顔が浮かんでい
る。
 戦いの後、彼らには通称『フリーウインド領』と呼ばれる領地が与えられ、分割し
て統治をする事になっていた。もちろん、そこに留まらなかった者も多かったのだが、
それなりに皆、忙しい毎日を送っていたのである。
「ところで……それは?」
 グリムが小首を傾げて、アレックスの背後にある樽を眺める。荷馬車を借り切って
来た様だが、理由はそれにあるのだろう。
「わしの作った黒ビールじゃよ。この一件が片付いたら、皆で空けようと思ってな」
 豪快に笑う姿に、仲間達もかつての彼の飲みっぷりを思い出し、笑顔を交わすので
あった。
「お、着いたようだな。変わりないようで何よりだ」
 奥で、別の仲間と話していたジェイク・バルザックも遅れて姿を見せた。小さく笑
って右手を差し出す。その手を握り返しながら、アレックスはニヤリと笑みを返した。
「ほぅ……わしの知っておるランスという男は、こんな風には笑わんかったがな。女
が出来ると、男も変わるものかのぅ……なぁ、ジェス?」
 ジェイクの傍らに、寄り添うようにして立っているジェシカ・フォンランに意味あ
りげな視線を投げかける。無論、その視線は優しい。
 もっとも、当のジェスは真っ赤になって俯いてしまったので、気がついてはいない
ようであったが。
「そ、それより。もう一人の参加者が決まったんで紹介するよ。フレミア・ダルケニ
スっていうんだってさ」
「初めまして。レミって呼んでくださいね」
 装飾のついた大剣を背負っているのは、ウルカヌスと呼ばれる火のエレメンタリス
の少女であった。
 可愛らしい顔つきをしているが、髪の毛はやや元素化していた。
「私は焔の眷属の為、火竜王に遭ったら操られないとも限りません。でも、彼と話が
出来るなら、出来る力があるのなら、その努力を惜しみたくないんです」
 まっすぐな目をした少女であった。
 だが、ジェイクが今回の冒険に雇ったというからには、それなりの実力の持ち主で
あるはずであった。
「ほぅ、そうか。どうも若い仲間ばかりが増える風潮にあるようだが、ワシもまだま
だ隠居してられんからな。よろしく頼むぞ、レミ」
「はい。よろしくお願いします!」
 ぺこりと頭を下げるレミ。その純粋なところを、皆が微笑ましく思っていた。
 と、二階から降りてきた二つの影に、レミが目を見張った。 
 一人は、白髪に黒眼帯の巨躯の女傭兵。もう一人は、タイトなドレスと深紅の襟の
黒マントを纏った貴婦人であった。
「よっ、すまねぇ。つい、昔話が長くなってな」
 黒眼帯のジル・ハウがアレックスを見つけて軽く手を振る。ドワーフもまた、かつ
ての盟友にあいさつをかえした。
(昔話……?) 
 いつになくご機嫌なジルを見て、グリムが内心で首を捻る。
 後ろの貴婦人は、ジルの姉くらいの年齢に見えたが、その立ち居振る舞いからは、
傭兵であるジルとの接点を見出す事が出来なかった。
「それじゃ、そちらの方も参加する……と?」
 ジェイクが近づきながら問いかける。
 一見すると、ウィザードか何かに見える格好であったが、足運びを見ただけで、只
者でないという事は、彼にも知れた。
「ゼラ・ギゼル・ハーン。ジルの義姉……になるかしら? アレに剣を持たせたのは
私。腕の程はそれで」
「十分です」
 微苦笑を浮かべながら、ジェイクが握手を求める。
 そのまま二人は少し離れたところで、細かい打ち合わせを済ませた。
 気がつくと、柱の向こうに視線を投げかけているゼラに、ジェイクは気がついた。
彼の気配は感じているのだろう。ゼラは、柱の向こうで仲間達と戯れているジルを眺
めたまま、呟いた。
「あの子は……いい仲間を持ったようね。ありがとう……」
 たおやかに微笑まれ、珍しくジェイクも照れ笑いを浮かべた。
「ええ、かけがえのない仲間達たちです。俺には少々、過ぎた感のある……ね」
 彼の視線の先にはジェスがいた。
 アレックスとジルに挟まれて、何やら暴れているようだ。慌ててグリムが止めに入
る……見慣れた光景であった。
 ふと、ゼラが壁の向こう側を見通すかのように呟いた。
「強い……水の『力』が近づいてきますわね。多分、貴方のお客様だと思うけど」
「え?」
 言葉の意味が理解できず、ゼラを見つめるジェイク。
 そうしてる内に、何か足音のような振動が徐々に近づいて来ているのが、彼にも感
じ取れるようになった。
「これは……まさか……?」
 二人が仲間たちのいる広間に戻ろうとした時、入り口の扉が大きく開かれ、酒場中
に大きな声が響き渡った。
「ここに、ジェイク・バルザックたんという方はいまつか!」
 一同の視線の先にいたのは、弱冠5歳の少年であった。


●ドラグーン〜少年よ大志を抱け!〜
「シディアス・ランダーといいまつ。シアンと呼んでくだたい。よろちくお願いちま
つ!」
 ちょこんと頭を下げた子供の隣に、アトランティスにおける騎士の象徴が佇んでい
た。ウォータードラグーンと呼ばれる、スモール級ではあるが、れっきとしたドラグ
ーンである。
「ふわ〜、本物だぜこれ」
「ほぅ……これが度々話に出ていたゴーレムか……」
 呆れた表情で見上げるカイ・ザーシェンと、興味深そうに眺めるワグネル。特にワ
グネルは、人が乗るタイプのゴーレムというものを初めて見たのだ。
 それ以外の面々にしても、バジュナ攻略戦の時に遠くから眺めて以来、殆ど見る機
会の無かった代物である。
「……で? 今回の探索に参加したいと言うんだな?」
「あい。お師匠さまから仮免許をいただきまちた。えっと、実戦で修行してこいとい
われまちた。投げやりに戦いまつ……間違えまちた。投げ槍で戦うのが得意でつ!」
 シアンは、自らのドラグーンを『ローレル』と呼んでおり、遺跡までの護衛と入り
口の守りは任せてくれと訴えた。
「母様も、僕ぐらいの時には戦っていたと聞いていまつ。僕も、がんばりまつ!」
 困惑を隠しきれない一行の中から、とりあえず代表してレッドが一歩前に出た。ち
なみに、彼が初めて戦場に立ったのは13歳の時であったが。
「え〜と。とりあえず確認したい事はいろいろあるんだが……まず聞きたい。ランダ
ーって言ったよな? もしかしてお母さんの名前は……?」
「母様の名前は、エトワール・ランダーといいまつ」
 レッドが無言のまま後ろを振り返り、レベッカに視線で問いかける。
(レベッカ……知ってたか?)
(知らない知らない)
 首を大きく左右に振る仕草を見ずとも、顔色だけで答えが知れる内容であった。
 そんな中、わりと冷静に眺めているのがジルとゼラである。特に、ゼラは面白い玩
具を見つけたかの様に微笑んでいた。
 ジェイクはしばし『ローレル』を見上げた後、シアンに語りかけた。
「シディアスと言ったな。仮免許と言ったが、一つだけ聞きたい。このドラグーンを
飛ばせる事が……君は出来るのか?」 
「まだ修行不足で、飛ぶことはできまてん」
「そうか。ならば、君の参加を断る。飛べないドラグーンなど、敵の目を引くだけだ
からな」
 シアンの顔が強張った。
 瞳に一杯の涙を浮かべながら、半泣きの状態で、必死にジェイクに『ローレル』の
強さを訴える。
 だが、ジェイクはけして彼の参加を認めなかった。
「どうしてだよ? 修行不足とはいえ、ドラグーンだぜ? 死ぬような事はないだろ」
 見かねたか、カイが助け舟を出す。
 この男、意外に子供好きなところがあった。
「シディアスは無事だろう。だが、今回の探索はモンスターに見つからない事を最優
先に考えなければならない。目立つ的を連れて歩くつもりは、俺には無い」
 厳しいようだが、ジェイクも譲る気配を見せなかった。
 ある程度開拓された、いつものルートなら彼もここまで厳しくは言わなかったかも
しれない。
 だが、全く未知のルートを開拓する上で、リスクとメリットを天秤にかけると、飛
べないドラグーンというのは危険すぎるのであった。
 結局、シアンが泣き疲れて眠るまで、押し問答は続いたのであった。


●夜〜酒場の片隅にて〜
「そう……あの子がね……」
 その夜、近くに酒場にエランを呼び出したジェイクは、事の顛末を彼女に話した。
「リーダーは貴方だから、そう判断したのなら私は構わないわ。元々、今回は皆と同
行するつもりもなかったしね」
「ああ、それなんだが。バックアップは必要ないから、初めからこちらに合流してく
れないか?」
「あら、どうして?」
「逆に君が孤立する危険もあるし、それに……」
 ジェイクが声を潜める。
「ギルドナイトについては、太行の方で揺さぶりをかける手はずになっている。こち
らにまでちょっかいをかけている余裕はないはずだ」
 ファラからの依頼は広く知れ渡っている。第三者からの不意打ちについては、ジェ
イクもかなり注意を払っている様であった。
「シディアスについても、また別の機会があるさ。ドラグーンの力は無視できないか
らな」 
 そう言い残して、ジェイクは席を立った。


 翌日、何も言わずに『明日に吹く風』を去ったシディアスについても、彼は、
(修行に戻ったんだろう)
 ぐらいに考えていた。
 後に、その考えがいかに甘かったかを彼は痛感する事になるのだが、この時はまだ
そこまでの事を考えるだけの余裕が無かったのであった。


●潜入〜神殿を目指す旅路〜
 シティ外縁部を迂回し、北西部に到達した一行は、未知の領域である東天火竜王の
神殿を目指しての探索行を開始した。
 ファルアビルドを加えて、総勢13名のパーティとなった。
 グリムの提案により、ワグネルとカイの両名に先行してもらい、テレパシーでコン
タクトを取りながらの探索行となった。
 もちろん、回数の問題もある為、一時間ずつの時間調整を行いながらの探索ではあ
ったのだが。
 フォーメーションは、

     ワグネル/カイ


   レッド/レミ/ゼラ/ジル
アレックス/ファラ/グリム/ジェス
   エラン/レベッカ/ジェイク

 
 というものである。
 通った道に、第三者には判らない様な印を残し、時間をかけて進んでいく。
 基本的に、先行している二人がモンスターを発見した場合には、立ち去るのを待つ
か、迂回する事になる。
 比較的、この機能は正常に働き、モンスターとの戦闘を控える事ができた。
 もちろん、空飛ぶ魔獣が後衛に襲いかかる事も一度ならずあったのだが、今回は比
較的魔法使いが多かった為、本格的な戦闘にならずに済む事が多かった。
「……やはり変ですわね」
 6度目の撃退を終えた後、そう言って小首を傾げたのはゼラであった。
 戦闘自体は、グリムが精霊力を放出する事で増強された、アレックスのムーンアロ
ーで危機を脱している。ゼラが違和感を覚えたのは、支援の為に雪の精霊を召喚し終
えた時の事であった。
「どうかしたんですか? ゼラさん?」
 隣にいたレミが声をかける。
 彼女自身も重力を操る大剣、ハウリングウィングを振るって、撃ちもらした小飛竜
を狩っていた。
「氷……というか水の精霊の反応が鈍い。これはまるで……何かに押さえつけられて
いるかの様だわね」
「あん? どういう事だい、姉様?」  
 ジルも小剣を弄びながら問いかけた。
 彼女らの周りに一行が集まってくる。
「地の精霊力が微弱というのは事前に聞いていたが、水の精霊力もおかしいね。何か
力を借りようとしても、働きが弱い感じだ」
「それは、地竜王の消失と関係があるのでしょうか〜?」 
 あごに人差し指をつけ、ファラが問いかける。
 それについては、ゼラは明言を避けた。だが、関係が無いという方がおかしいとは
考えているようだ。
「水……」
 レミは何か感じるところがあるようだ。
 ずっと考えていた事なのだろう。ゆっくりと口を開いた。
「裏切ったのは……本当に火竜王なのでしょうか? 水竜王が裏切ったという可能性
はないんですかね?」
「無いとは言い切れないと思うけど……」
 レベッカが語尾を濁す。
 その心中を察したジルが言葉を繋げた。
「裏切った理由も判らないんだ。ここで四の五の言ってても仕方ないだろう? 理由
なんて奴は、当人にしか解らない様な些細なもんだったりするものさ」
 そう言いながら、ジルは片手でそっと黒眼帯に触れた。
「……まあ、別の場所じゃ気にもされない様な事で狂ったりするもんだ」
 そんな愛弟子の様子を、ゼラは黙って見守っていた。
 と、少し離れたところにいたグリムが駆け寄って来る。
「……カイとワグネルに連絡つきました。神殿らしき建物を見つけたようです!」
 一行の間に緊張が走る。
 それが探索4日目の事であった。 


●火竜王の神殿〜惑わすもの、惑わされるもの〜
 神殿を遠景に捉え、一行は残っていた建築物に身を潜めていた。
 建物自体の印象は遠めに見て、やや異なっているように思えた。まず、目を引くの
が中庭付近から天空にそびえ立った、巨大な大木。そして、神殿前の広場であった。
「……どう思うよ?」
「地竜王の神殿なら分かる気もするが……何だろうな、あの木は」
 カイの問いかけに、ジェイクは消極的に答えた。
 だが、その場にいる誰もが、その木からは禍々しいものを感じ取っていた。
「あれが理由なのかもしれない……って事ですよね?」
 緊張を隠しきれない様子のレミ。
「広場については、記述されていた部分がありましたわ〜。火竜王の神殿は、戦いを
捧げる場でもあったそうなので、一種の闘技場的な面があったそうですの」
 眼鏡を光らせながら、ファラが説明する。彼女も、一刻も早く調査をしたいと思っ
ているらしい。
「よし、不要な荷物はここに置いていこう。日没までを目処として、探索を開始する。
神殿の周囲を調べてから、内部に進入する。いいな?」
 ジェイクの言葉に、一行は無言のまま頷いた。

 
 正面の広場はなるほど、闘技場と言ってもいい造りになっていた。すり鉢状の観客
席が残されているし、その一角を占めた階段は、神殿へと続いていた。  
「けど、間近で見るほど異様な光景だよね……この木……」
 門をくぐり、神殿へ通じる階段の方へ歩きながら、レベッカは呟いた。
 何名かは周囲の壁を触りに行こうとしていた。その時である。
キィィィィィン!!
「何!?」
「!」
 エランの懐から甲高い音が響き渡った。同時に、ジルの陽炎の小剣もまた、共鳴す
るかのように振動を始めていた。
「いけない。皆、散開しなさい!」
 ゼラが声を発すると同時に、一行は体を翻した。彼女の発する言葉には、一種独特
の空気が漂っており、考えるよりも早くそれに従ったのであった。
 次の瞬間、観客席を埋め尽くすかの様に黒い影が転移し、それらは一斉に黒き炎を
投射してきた。
「黒きシフール!?」
 かつて、天界人騒乱の際に嫌というほど戦ってきたエランが、その影の正体を見抜
いた。だが、その彼女にしても、これほどの数を見たことは無かった。
「いけない……罠か!」
 気がついた時には、一行の戦力は寸断され、個々に迎撃せざるをえない状況となっ
ていたのであった。


「ワグネル、大丈夫か?」 
「自分の身くらいは守れる。心配すんな!」
 グリムと背中合わせになっているカイが、声をかける。
 それに応えるワグネルの声にも余裕は無かった。だが、飛来する黒い炎をかわし続
ける事が出来るだけの身のこなしを、彼は持っていた。
「グリ、5秒時間稼いでくれ」
「分かった!」
 カイの意図を瞬時に悟って、グリムはアミュートの防御力の高い部分で、彼をガー
ドし続けた。
 シアンのアミュートを纏ったカイの周囲に精霊力の光が集まる。
 次の瞬間、その光は氷雪の嵐となって観客席の一角を飲み込んでいった。


 アレックスの放ったウインドスラッシュが黒きシフールをなぎ倒していく横で、ジ
ェスも防御の風を発動させていた。小さい炎がいくつも飛んでくるのを、風を制御す
る事で払いのける。
「いかん、でかいのが来るぞ!」
 次の魔法を準備していたアレックスが振り向いたところに、十数本を束ねた炎の矢
が迫っていた。ジェスが風で散らすよりも強く、それは彼女の体に到達しようとして
いた。
「やらせるか!」
 左手の掌に局部障壁を発動させたジェイクが、彼女と矢の間に割って入った。黒き
余波を周囲に散らしながらも、ジェイクはその衝撃を無理やり押さえ込んだ。
「ジェス! 風を放て!」
「分かった!」
 ジェスが放った風の刃の軌跡を、アレックスは経験から読みきった。その収束点に
向けて、彼自身のウインドスラッシュを叩きつける。
 二つの風が合わさった時、風は暴風となって周囲の黒きシフール達をなぎ倒してい
った。


「はぁーーーっはっはっはぁ! なかなか楽しませてくれそうじゃねぇかぁ!」 
「ああ、これは久しぶりに腕が鳴るな」
 気がつくと、二体のガーディアンが階段に立っていた。
 真紅の鎧姿は、アトランティスでいうところのサンの国のものに酷似していた。
 まさしく、血と炎の色に染め上がられて。
「あれは……火竜王の騎士。いや、侍か!?」
 レッドはエラン、レベッカらと戦いながらそちらを目指していく。
「貴様らに問う! 火竜王リフレイアスが、かつて盟友を裏切った理由は何だ? 自
身のエゴか、それとも何かの理由があっての事か!?」
 片方がこちらに気がついたようだ。
 灼熱の太刀を右手に下げ、ゆっくりと近づいてくる。
「さて、それをお前達に話す義理も無いな。だが、主君を侮辱するというのであれば、
拙者が相手をさせてもらうぞ」
 風の騎士ほどの動きはない様だが、並みの騎士を遥かに凌駕する速度で侍が斬りか
かってくる。オーラを込めたエクセラで数合斬り結ぶものの、灼熱の太刀の前に、エ
クセラが徐々に削られていく。 
(なんて精霊力だ……! 近くにいるだけで体力を削られるようだぜ!)
「ちぃっ!」 
 パワーチャージで突き飛ばし、間合いをあけるレッド。しかし、次の瞬間、侍は太
刀から巨大な炎を出現させた。 
「奥伝最終技! 火天……竜! 極!! 破ーーーーーーっ!!!」
 爆炎の渦が押し寄せる最中、奇妙に冷静な自分にレッドは気がついていた。
(俺はここで、もう1ランク上の次元へ進化してみせる……!)
 灼熱の炎の流れの中に、彼は身を投げ出した。
「レッドーーーーー!」
 レベッカの悲鳴が響き渡る中、崩れ落ちるかに見えた精霊騎士の姿は、不死鳥のご
とく舞い上がった。
「フェニックスウイング!!」
 炎の剣技を取り込み、自身を炎の鳥と化してレッドは天空に舞い上がった。
 上空を見上げる侍の面から、感嘆の声が漏れる。
「朱雀翔……見事なり!」
 次の瞬間、侍もまた自身を炎の鳥と化して舞い上がる。
 二羽の炎の鳥が、天空で幾度となくぶつかり合い、激しくも炎の華を散らしていっ
た。


 空中からから降る火の粉を浴びながら、ジルは微動だにせずにいた。
(こいつ……強ぇな……!)
 ここまで庇ってきたファラは、彼女が最も信頼する女性に預けてある。傍らに立つ
レミと共に、ジルは目の前のガーディアンに集中した。
「へっへっへ。つまらん仕事かと思っていたが……なかなかどうして。楽しませても
らえそうじゃねぇか」
 語る鎧武者に、人の顔はない。あの『風竜王の騎士』と同様に。だが、その口調は
彼よりも遥かに人間臭かった。
「待ってください!」
 ハウリングウィングを構えたまま、レミが声をかける。
「同じ焔からいずる眷属として。火竜王は裏切ったのか、裏切られたのか。それをは
っきりさせておきたいんです」
 彼女は竜因子付与型のガーディアンと戦うのは初めてであった。それもあり、気を
抜けば、目の前の敵から発せられる圧倒的な炎の力に圧倒されそうになるのだ。
「つまらねぇ事を聞いてんじゃねえよ!」
 溶岩から削りだされたかのような十文字槍を振り、侍は声を荒げた。
「ここは戦場だぞ。質問する権利を持つ者は勝者のみよ! 答えが欲しければ……腕
ずくで来なぁっ!」 
「上等さ……こっちは、端からそのつもりだからねぇ!」
 チェシャ猫の様な笑みを浮かべながら、ジルの巨躯が走る。
 共に2メートルを越える両者がぶつかり合い、互いの武具が鳴らす鍔迫り合いの音
が周囲を圧倒する。
 武器のリーチでは圧倒的にジルが不利だ。スピードでも五分か、僅かに劣っている。
(このままでは……!)
 苦境を見かねたレミが、ジルの背後に重なるようにしてコンビネーションアタック
の位置に入った。細身の彼女ならば、ジルの影にすっぽりと隠れる形になる。
「……はっ!」 
 十文字槍の伸びきったところを狙って、レミは背後から空中に飛んだ。重力を操る
事で、羽根のように舞い、空中から高重力の一撃を浴びせる得意のパターンだ。
 しかし、
「遅ぇっ!」
 伸びきった状態から、手首の返しだけで槍は空中へと跳ね上がった。
 咄嗟にウィングで制御したものの、赤熱した穂先を受けて、鎧が砕け散る。軽量級
の体が大きく投げ出され、大地に叩きつけられた。
 ルーンアームナイトである彼女の鎧は、爆炎剣・イグニスが姿を変えたものである
のだが、そうでなければ両断されていてもおかしくはない一撃であった。
「レミ!」
 槍が跳ね上げられた、その一瞬の隙をついてジルが懐に飛び込む。間合いの内に入
り込みさえすれば、小剣を振るう彼女の方が有利に立てるはずであった。
「……!?」
 鎧武者との戦いであれば、その合い間に小剣をねじ込む。
 それがセオリーである。
 だが、その一瞬にジルの脳裏を掠めたものは、『風竜王の騎士』との戦いで感じた
手応えの無さであった。
 咄嗟に、陽炎の小剣を離すジル。
 次の瞬間、下段から跳ね上がった蹴りを、クロスさせた手甲でガードする。
 侍もまた、懐に入られた時点で十文字槍を手放し、無手に切り替えたのだ。そのま
ま、二人は力比べの様に両手で組み合った。
「ぐうっっっ……!」
 組み合った侍の両掌が、ヒートハンドの様に灼熱化する。
 いかにアミュートを纏っているとはいえ、長時間は耐えられそうにない。
「こんのぉぉぉぉっ!!」
 瞬間的に、ジルの中で何かが弾けた。
 力でガーディアンを上回り、一気に片膝をつかせるところまで追い込んだ。
「やるじゃ……ねぇか! 人間にしておくには……おしい……ぜ!」
 その時、鎧武者の面が展開し、細い針のような物を打ち出す。超近接戦でしか役に
立たないような代物であったが、この場合には十分であった。
 それは、ジルの死角をついて射出され、黒眼帯へと吸い込まれていった。
「く……くくく……」
 眼帯をした、左の眼からは血の涙。
 そして、右の眼からは……一筋の涙。
 その雫が頬から落ちた時。
 他の誰でもない。かけがえのない仲間達の為に、最後まで繋ぎとめようと努力した
ジルの意識は、ぷっつりとそこで途絶えた。


●暴走〜そして撤退へ〜
「ジェ、ジェイク。あれは……!?」
「いかん! 精霊力が暴走してるぞ! 皆……離れろぉっ!!」 
 まさしく、それは血風の嵐であった。
 鎧武者を投げ飛ばし、小剣を手にしたジルは自らの周囲で動くあらゆるものに斬り
かかっていった。身につけたアミュートは真紅の色彩を周囲に放射し、止める間もな
く戦いを拡大していった。
 黒きシフールの他に、何体かいた人型のカオスの魔物たち。彼らもまた、受けた武
器ごと両断され、屍も炎の渦の中へと飲み込まれていった。
「ジル! ジル……!」
「駄目だ、グリム! 今は近づくな!!」
 近づこうとするグリムの体を、カイが押さえ込んで引き離す。その間にも、ジルの
アミュートは臨界点へと突き進むかのように光を高めていく。
 近づくものがいなくなったその場所で、ジルはただ獣の様にがむしゃらに小剣を振
り回し続けている。
「ジル……仕方のない子……」
「ガァァァァァァァァァァァッッ!!!」
 レッドの精霊剣技にも匹敵しようかという高まりが、頂点に達したところで迸った。
 最上段から振り下ろされた二本の刃が生み出した力は、炎の精霊力を宿した無数の
刃へと姿を変え、全周囲に渡って放出された。
 周囲を囲む観客席と、そこに残っていた全ての魔物たちを薙ぎ払うように、ジルを
爆心地として圧倒的な精霊力が開放されたのであった。


「……」
 爆音が過ぎ去った後、ジェスはゆっくりと目を開いた。
 とっさにジェイクが『クリスタルパーリング』を発動させて守ってくれたおかげで、
それほど傷は受けていない。だが、闘技場は惨憺たる有様であった。
「……はっ! ジル……ジルは!?」
 視界の先に、ゼラの姿があった。
 マントに焼け焦げ一つつけた様子さえ見せず、それでいて、軽々とジルの巨躯を抱
えあげていた。
「この子なら大丈夫。この程度の事で死ぬように育てた覚えはないですもの。けれど
も……」
 そこまで言い、鋭い視線を神殿へ通じる階段へと向けた。
 するとそこには、気絶していると思われるレベッカを抱えあげた、二体のガーディ
アンの姿があった。
「レベッカ!」
 ジェスの悲鳴に、瓦礫にまみれていた仲間達が意識を取り戻す。
「くっ……貴様らぁっ! 何のつもりだ!」
 慣れない特殊能力を発動させてせいで、四肢に力の入らぬ状態でもなお、レッドは
吼えた。エクセラを構え直し、今にも駆け出そうとする。
 だが、石造りの床を跳ね上げるようにして、幾つもの魔物たちが姿を現す。
 中でも、一際巨大な魔物が立ち塞がった。カニに似た甲殻をもつタイプである。
「お前達の戦い……なかなか見事なものであった。神殿に入るだけの資格は有してい
るようだ。我々は、主君の下へと古き血の末裔をお届けせねばならぬゆえ、ここで失
礼させていただく。この少女を取り返したくば……」
 そう言って、レッドと相対した侍が神殿から伸びる大木を指差した。
「大広間まで来るがいい。お前達の疑問を解く鍵は、そこにあるだろう」
「そこの女にも伝えな……次は小細工抜きで殺りあおうってなぁ!」
 二体が背中の翼を広げ、大空へと舞い上がる。
 その腕にレベッカを抱いたまま。
 咄嗟に、グリムとアレックスが呪文を唱えようと身構えたが、実行に移す事は出来
なかった。すでに周囲を甲殻類の魔物に取り囲まれている事もあったし、ムーンアロ
ーであれば必ず命中するとはいえ、意識を失っているレベッカが落下したら生命に関
わるという事もあった。
「ちぃっ……!」
「どうするの、ジェイク。こいつらを片付けなければ先には進めそうもないわよ」
 エランの問いかけに、唇を噛んで思考していたジェイクであった。
 その彼が、苦しそうに発した言葉は……。
「……ここは一時撤退する」
「ジェイク!?」
「レベッカを見殺しにする気か?」
 次々に起こる仲間達の声に、ジェイクは繰り返し答えた。
 その、噛み締められた唇の端からは、血が滴り落ちようとしていた。
「現状のまま、神殿まで突っ込んでいけると思うか? ここは一旦退き、ジルの回復
を待って、再度突入する。もっとも……」
 そして、エクセラを抱えあげた。
「この場を切り抜けられたらの話だけどな」
 周囲を取り囲むカオスの魔物たちは、次第にその輪を狭めつつあった。
 もう一度、全員が武器を構えなおした……その時であった。
 彼方から、何かが近づいてくる足音がはっきりと誰の耳にも聞き取れた。
 巨大な、人方の何かが走る音だ。 
「まさか……シアン?」
 そのまさかであった。


●母と子〜導く力〜
「母様を助けるでつ!」
 制御胞の中で、シアンが戦いの意思を『ローレル』に伝えた。ウォータードラグー
ンは、その強い意思を感じ取り、力を発揮させる。
「たぁ! たぁ!」
 主武装のシャイニング・ランサーを振るう『ローレル』。ドラグーンの乱入で、闘
技場の中は再び、混乱の坩堝と化していた。 
 ジェイクは、この機会に外へ退こうと試みたのだが、出口付近に陣取った巨大な魔
物のおかげで、それを果たせずにいた。
「俺は行かないぜ。俺はたとえ一人でも、レベッカを助けに行く!」
 レッドだけが最後まで頑強に撤退を拒んでいた。だが、師でもあるエランに説得さ
れ、退く事を了承していた。
 エランとて、レベッカの身を案じていないわけではない。しかし、自らの心を押さ
え込んだ上で、冷静な判断を下すだけの分別を有しているだけなのだ。
 その彼女は、出口の魔物に手間取る息子を見ていた。
「今のあの子では……まだ無理かしらね……」
 シアンは渾身の力を込めて突きを放っているのだが、硬い甲殻に弾かれてなかなか
有効打を与えられずにいた。魔物の外骨格が垂直には刺さりにくいラインになってい
るのも要因の一つであったのだが。
「シディアス! 母がこれから突破口を開くゆえ、そこに攻撃をなさい!」
 そう言い、エランは一気に間合いを詰めた。
 近接戦闘こそが、彼女の流儀。
 その彼女は今、左逆手にショートソード状のエクセラを構えていた。
 防御をアミュートに任せ、魔物の繰り出す二本の鋏を掻い潜って、そのふところに
飛び込む。
 エクセラが周囲の熱を吸収し、凍気を凝縮していった。
「精霊拳技……! アブソリュート・ゼロ!!」
 逆手のエクセラを斬り上げたその時、高められた凍気が、魔物の腹の甲殻を一瞬で
凍結させた。 
 その刹那、神速で練り上げられたオーラショットが零距離で炸裂し、さしもの甲殻
も粉々に粉砕されたのであった。
「今です!」
「うわぁぁぁぁぁっ!」
 スモールドラグーンの渾身の突きが炸裂し、露になった腹部を貫いていった。


●遠景〜再び戦場へ〜
 魔物たちの追っ手を振り切り、なんとか荷物を隠していた建物まで戻った時には、
既にここを出てから半日以上が経とうとしていた。
 傷だらけの『ローレル』を引っ張ってきたシアンも、今は合流して母の隣に座って
いる。
 建物の中は、重苦しい雰囲気に包まれていた。そんな中、口を開いたのは、やはり
アレックスであった。
「それで……これからどうするつもりなんじゃ、ジェイク? 無論、レベッカを助け
には行くのだろうがの」
 その言葉に、ジェイクはしっかりと頷いた。
「もちろんだ。団長の命令でもあるし……今はもう、大切な仲間でもあるわけだから
な」
 そう言って、彼は奥の部屋から戻ってきたワグネルに声をかけた。
「ジルの容態はどうだ?」
「ああ。エリクサーが効いた様だ。呉先生の見立てが間違っていなければ、まもなく
回復するだろう」
 彼は、新年祭の期間にファラと一緒に地底湖へと冒険に行っていた。そこで手に入
れた貴重な魔法薬を、おしげもなく振舞ったのであった。
 同じ物を、ファラも二本ほど持ってきており、全員に少しずつではあるが分け与え
ていた。量が量なので劇的な効果は望めないが、エランが持ってきた薬草も加えてい
るため、体力等はすっかり回復していた。
「ワグネル……」
「ん? なんだ?」
「神殿についてはどう見る? 建物内部に関しては、風竜王や地竜王のものとさほど
変わりはないと見ていいと思うか? 率直に聞きたい」
「そうだな……」
 神殿の構造や、間取りに関していえば、ワグネルは外側から見ただけである程度の
予測がつくといった。それによれば、二体のガーディアンが言い残した大広間という
部分も含めて、大きな違いはないだろうと彼は答えた。
「もし、属性ごとに神殿本体に違いが生じるのであれば、今まで見た二つが殆ど同じ
造りだった意味がない。あの闘技場はともかく、内部構造に差異はないと見るのが筋
だと思うがね。ただ……」
「ただ?」
「あの大木がひっかかるな。ぱっと見だが、大広間辺りから生えてるように思える。
だとすれば、火竜王自身と何らかの関係があるんじゃねえのかな」
 再び、沈黙が部屋に満ちた。
 それぞれが、自分の考えをまとめる時間を欲しがっていたのだ。
 そんな中で、ファラがそっと口を開いた。
「あの二体のガーディアン。彼らからは狂気のような負の感情は視えませんでした。
ですが、皆さんがカオスと呼ぶ魔物達については、嫌なものが視えましたね」
「そうね……ここまで来たら、火竜王の乱心には、カオスの魔物が関係していたと考
える方が素直なところじゃないのかしら。だとすれば、あの二体の侍の態度にも不可
解なところがあるけれども」
 エランも言葉を繋げた。カオスの魔物との戦闘に関していえば、ここにいる中で彼
女以上に詳しい者はいないはずだった。
 しばらく手元でアミュートの感触を確かめていたジェイクも、覚悟を決めたように
立ち上がった。
「よし……ここは連中の言葉に乗ってみるしかなさそうだな。目標地点は大広間。そ
こを目指して突破を図る。そこに行けば、真実が分かるのだろう」
 そして彼は、ワグネルに大広間までの簡単な地図を書いてもらった。
「闘技場から入り口付近までは当然として……。あとはここか」
「そうだな。それに、ここも待ち伏せしやすい場所と言えるだろうな」
 もう一度内部構造を確認した上で、一行は襲撃用ポイントを三ヵ所と睨んだ。
 入り口付近と、そこから本殿へ通じる長い通路。そして、扉が繋がっているドーム
部分である。
 ある程度、退路を確保しながら先に進む事が要求されそうであった。
「なぁ、ジェイク……」
「どうした?」
「レベッカはなどうして奴らにさらわれたんだ……? 今、この時にも彼女の身に危
険が……」
「レッド!」
 エランが首を振って彼を止めた。そして、彼を励ますように言う。
「多分……古き血筋というあたりがポイントでしょうね。天界人騒乱の際にも、王家
の血筋が狙われた事があったし。カオス絡みであれば、十分考えられるわ。だとすれ
ば、時間的な余裕はあるはずよ。すぐには……」
 ゆっくりと目を閉じる。そして、決心を固めたように目を開けて言った。
「殺さないと思う」
「俺も、概ね今の意見には賛成だ。時間的余裕がどの程度まであるかは判らないが、
助け出すチャンスは必ずある」
 ジェイクは窓へと近づいていき、振り向いて言った。
「ジルが回復しだい、もう一度突入をかける。そのつもりでスタンバイしていてくれ」
 そして、再び窓の外の景色に目を向けた。
 その視線の先、神殿の上空には、暗雲が立ち込めようとしていた。


                                     了




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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業

2361/ジル・ハウ/女性/22/傭兵
2366/ゼラ・ギゼル・ハーン/女性/28/魔導師
2787/ワグネル/男性/23/冒険者
3076/ジェシカ・フォンラン/女性/20/アミュート使い
3098/レドリック・イーグレット/男性/29/精霊騎士
3127/グリム・クローネ/女性/17/旅芸人(踊り子)
3077/フレミア・ダルケミス/女性/18/ルーンアームナイト
3116/エトワール・ランダー/女性/25/騎士
3216/アレックス・サザランド/男性/43/ジュエルマジシャン
3218/シディアス・ランダー/男性/5/竜騎士見習い

※年齢は外見的なものであり、実年齢とは異なります。

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■         ライター通信          ■
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 どうも、神城です。
 お待たせして申し訳ありません。火竜王の神殿〜前編〜を皆様にお届けいたしま
す。
 書いている内に膨れ過ぎて、いくつかシーンを削っているのですが、なかなかま
とまらないものですね。やはり、6〜7人くらいのパーティの方がいろいろ書き込
めるなぁと思ってみたりしています。
 後編の募集に関しては、22日(水)くらいに開ければいいなぁと思っています。
引き続き、参加をお願いしますね。それに伴って、個別ページの情報も更新する予
定でいますので、覗いて見てください。
 それではまた、後編でお会いしましょう。し〜ゆ〜♪


>ジル
 後編については、エリクサーの効果で万全の状態で参加できます。また、今回の
暴走がきっかけで、『身体覚醒』という特殊能力を得ました。本来は反射だけが過
敏になるとバランスが崩れるのですが、ジルさんの場合は潜在的なポテンシャルが
高いので、相対的に能力が上がるという事で。オーラマックスに近い効果を得る事
が出来ますが、発動中はずっとあちこち痛んでいきますw ま、そんなものもある
さという事で。ちなみに、暴走に関してはアミュートの精霊力暴走も引き起こした
という設定です。イデオンの全方位ミサイルみたいな攻撃の名は、『火刃乱舞』と
言いますw

>ゼラ
 この度はご参加ありがとうございました。超絶老師には、後ろでにこやかに微笑
んでいてもらっていますが、後半やいかに?

>ワグネル
 なかなか戦闘シーンを書けずにおりますが、大刀に関してはどうしますか? 私
的には、等価交換で代償を求める代わりに、強力な力を発揮するというイメージが
あったりするのですが。

>ジェス
 えー、ラブ・オブ・ファイヤーは別の機会にお願いいたしますw 囚われのジェ
イクとカイを助けに行く話なんてどうですかね? え? そんな情けない男はいら
ない?w

>レッド
 というわけで、朱雀翔をマスターしました。敵も使えますがw 技の名前をカタ
カナにしたのは単に雰囲気の問題です。サイバーフォーミュラにあったような気が
します。
 なお、精霊剣技も制御が出来ないとマスターは出来ませんよ? 例えば、集中を
強めに制御すると、今回の敵の様に灼熱する剣になったりするわけで。『ヒートブ
レイド』とでも言ったとこですかね。

>グリム
 えーと、聖獣王ドラゴンは、今もソーン全体を見守っています。まぁ、ここだけ
守護してらんないんで、配下を封じたってとこですかねぇw

>レミ
 水竜王が裏切り者なのかどうか。今までのお話の中であちこちで伏線を張っては
いるのですが。どう思いますぅ?w

>エラン
 えー、シアンと役割が逆転してしまった事については申し訳ない。私もまさかウ
ォータードラグーンが来るとは思ってなかったんでw
 『闇を統べるもの』については、今回は出ません。今回はね。くくく……(アカ
ギ笑いw

>アレックス
 ども、お久しぶりです。再びお会いする事が出来て、嬉しく思っております。探
索メインでプレイングをかけてもらっていたので、意にそぐわない展開になってし
まったかな? 次回は派手なシーンを用意してますんで、ヨロシクw

>シアン
 私、ドラグーンって書いたことないんですけどw 個体の意思を持っているとい
う事で書いてOKでしたか? 今回は書いていませんがねw