<聖獣界ソーン・PCゲームノベル>


王子様 OR お姫様 募集〜腹黒同盟員確保〜

「玄関…壊さないで下さい?」

 月が雲に隠れた夜更け、木戸に、ごいん。げいん。と音がする。
 音の出所は分かっている。
 樹木医のスサは、寝かかった眠い目をこすりながら、扉を開ける。人も診るスサは、緊急の病人とかならば、緊張するのだろうが、この来訪者は病人では無い。
 玄関の前には、大人の拳大のアマガエルが、ちんまりと座っている。
 大きめの瞳が、美しいサファイアブルーに星明りを反射して光る。
 何とは無く、スサは溜息を吐いた。

「何よ、その溜息はっ!しょうがないじゃない。従業員一同、出払ってるんだから!」

 クロウリィ・サガンは、フロッターである。
 フロッターとは、太古に魔女、魔法使いにカエルになる呪いをかけられた人間達の末裔である。
 月の見えない日にはアマガエルになってしまい、キスされるまでは人間に戻る事が出来ない。
 普段は『どんとこい亭』という、小さな居酒屋を切り盛りしている為、キス相手には事欠かない。だが、時折、ぽっかりと、誰も居ない夜があって。
 ぐぁら。ぐぉらと、しゃがれた声が、口を尖らせて捲し立てる、人間の姿になったクロウリィがだぶって見えて、もう一度溜息を誘った。

「また、うっかり、外を見ちゃったんですね…?」
「悪い?」
「…いえ」

 クロウリィは、月の無い夜の空を見ない限り、フロッターにはならないが、うっかりした性格の為、今日もうっかり、窓から外を見てしまったようだ。
 悪い事では無いが、誰かにキスされないと戻らない体質を、そろそろ考慮して頂ければ、色々、助かるのになぁと、いう考えは、まかり間違ってもスサは口には出さない。怖いし。言っても右から左に消えていくのだろうし。
 初めて出会った日からほぼ1年。性格はお互い読めている。
 クロウリィは、術をかけられた時点で、38歳だったらしいが、自分でも数えるのが嫌になったというぐらいの年長者だ。けれども、幸いな事に、クロウリィは38歳とはとても思えないぐらい若い容姿を保っている。別に、キスするのは、女性でも構わないのだから、年齢とか容姿は関係無いのだけれど、それが自分にお鉢が回ってくるのならば、キレイなお姉さんの方が良いなぁと、意外と面食い系のスサは思うのだ。
 それでも、やっぱりアマガエルさんとキスするのはためらわれて、いつも夜明けまでクロウリィとなんとなく話しながら過ごす。それが、月の見えない夜に、うっかり夜空を見てしまったクロウリィとの腐れ縁というやつだった。

 コポコポと音を立てて、スサは緑茶を入れる。清冽なお茶の香りが部屋に満ちていく。
 クロウリィには、少し薄めた琥珀色の酒を、専用の黒金に銀の刷毛模様の入った7寸皿に入れて、待合室兼リビングの、樹齢2千年という樫の木の、大きなテーブルの上に置く。クロウリィも、すぐに戻る気も今はもう無くて、朝まで無駄話する気まんまんで、テーブルに飛び上がる。クロウリィ用に敷かれたモスグリーンのランチョンマットの上に、ちんまりと座って、咽を鳴らし、琥珀色の酒に、舌鼓を打つのだ。








 春も終ろうかという夜更け、まだ少し肌寒いが、オーマ・シュヴァルツの心は浮かれていた。足取りも軽かった。
 暖かくも肌寒い、微妙な夜の空気を感じた途端、ある出来事を思い出したのだ。
 先日、春の名残のような白藤の怪異を、共に解決をした、樹木医のスサ。
 茫洋とした青年で、あまり会話する事も出来なかったが、何とはなしに気になっていた。それは、やはり、独身男性という事に尽きるだろう。
 開業医をしているならば、やはり、ここは、奥さんと一緒が、治療に来る人にも、依頼にくる人にも、安心感を与えるではないか!そうして、一緒に、楽しい下僕主婦ライフを送れれば、毎日に張りが出て、楽しいこと請け合いだ!
 いざ仲間にせんと、筋肉美溢れる胸には『下僕主夫るんるん料理&腹黒同盟パンフ&下僕主夫未来の為桃色見合い写真集』をしっかりと抱え、春の夜風に誘われて、うきうきと出てきたのだ。
 夜更けなので、最愛の妻も最愛の娘も、すっかり美しい夢の中にダイビングしている。ならば、この空き時間。有効に使わなくてどうするというのか。朝までに戻れば、何も問題は無い。
 オーマは、自宅を出る際に、そ〜っと戸締りをし、そ〜っと外に出て、そ〜っと数百メートル忍び足で進み、その後はもう、スキップスキップ。仲間は多い方が良い。
 果たして、朝帰りをしなくても、夜更けに出歩く事が奥方にバレたらどうなるのか、言い訳というか、使命感に燃えるオーマの頭に、そんな危惧は欠片も無い。ちなみに、夜更けでスサが寝ているという危惧も考えてはいなかった。
 医者は夜討ち朝駆けが基本。と、思っているからかもしれない。

 そうして、細い路地をいくつも抜けた先に、目当ての『スサ診療所』の看板を見つけた。
 やはり、想いは通じるものなのだろう。
 オーマはぐっと、拳を握ると、悪筋肉を総動員してガッツポーズを作った。

 部屋の灯りが…路地を照らしていたからだ。

 突然の訪問者に、スサは、笑顔で、中に招き入れてくれた。
 白藤の際、世話になったと告げれば、世話になったのはこちらの方だからと、微笑まれ、敬語は不用と、さらに微笑まれ。
 ―――酷く嬉しそうだ。
 そんなに、嬉しがって貰えたら、こちらも嬉しくなってしまうではないか!早速入り込み、胸に抱いて来た『下僕主夫るんるん料理&腹黒同盟パンフ&下僕主夫未来の為桃色見合い写真集』を、年代物のテーブルに広げ、いざ説明をと思った所で、ようやく、テーブルの上で、ぐぁら。ぐぉらと咽を鳴らしているアマガエルが目に入った。

「スサ…?」

 目を丸くするオーマと、咽を鳴らしているアマガエル。スサは、どちらにも簡単にお互いを紹介をする。
 フロッター。
 確かに、ソーンの種族だが、街中で見かけるのはオーマは初めてだった。思わず、しげしげと眺めてしまう。そうして、フロッターの種族特徴を、ふいに思い出した。

 ――――月の見えない日にはアマガエルになってしまい、キスされるまでは人間に戻る事が出来ない。

「助かりました…オーマさんなら、申し分ありませんし…」
「スサ…?」

 お茶と、琥珀色の酒のロックを差し出して、人当たりの良い樹木医の青年は微笑む。
 お願いしても、構いませんよね?と、続けられては、お願いされない訳にはいかないではないか。だが、精錬潔白な下僕主夫としては、キスは浮気に他ならない。マッチョ・らぶはにーに下僕主夫ナマ絞り所では、絶対に済まない!
 思わず、全筋全霊が、その恐ろしさにわなないた。
 
「駄目…ですか…そうですよね…オーマさんには奥さんも見えるし」
「ぬ!」

 ちらりと、テーブルに積み上げた『下僕主夫るんるん料理&腹黒同盟パンフ&下僕主夫未来の為桃色見合い写真集』を悲しげに見遣るスサに、オーマはカチリとスイッチが入ったのを感じた。人類皆親父愛の輪。そうだった。これは、自らの誇りにかけ、無碍にする事がいかないお願いでは無いのか。
 新しい仲間の為に。
 すっかり、スサを仲間にする気のオーマは、景気良く音を立て、顔を叩いた。
 
「ここはいっちょ清水筋のアニキ舞台からダイブマッチョリズム☆ってか……ッッ!!」

 ぐっと、筋肉に力を入れまくると、オーマの姿が見る見るうちに変わって行く。
 漆黒の髪は光を反射する銀色に。瞳の色は、透明度の高いルビーのような色に。みっちりとついた大柄な筋肉が、締まってはいるが、スサとそう大差ないほどの細身の筋肉へと。
 今の姿は、やはり、どう転んでも、愛する者達へのものだから、たとえ、人助けだとしても、キスは抵抗がありまくるのだ。
 かつての幻影が蘇る。
 悪あがきしているなぁと、オーマは軽く自嘲する。
 そんな、スサとオーマのやり取りを、ずっと、咽を鳴らしながら見守っていたクロウリィが、笑った。サファイアブルーの目が、愉快そうに眇められている。

「見事なもんだな!」

 思ったより、さばけた口調に、オーマは少し安堵して、緊張が緩んだ。この儀式は、彼女にとっては、本当に元に戻る儀式以外の何物でも無いのだろう。軽く咳払いをすると、手の上に、クロウリィを招く。スサは、お茶を入れ替えてきますと、席を外す。確かに、見られていたいものでも無い。
 軽くお辞儀をすると、オーマの唇が、クロウリィの、アマガエルらしい、横に長く引き結ばれた口元に、そっと触れた。

 と、その時。
 強烈な光源が目に飛び込んだ。

 瞬きをする間もなく、触れるか触れないかの瞬間、ずっしりと、人の重量感がオーマの手に圧し掛かった。反射的に抱き止めると、かちりと、腹になにか当った。守り刀だ。女性の身で、始終アマガエルになってしまうのなら、必要なのかもしれない。
 少し釣り上がった、サファイアブルー大きな目をした、大柄な女性が、アマガエルの時と同じように、愉快そうに笑っている。オーマもつられて笑うが、視線は素早く、カーテンの無い診療所の窓の外へ。
 強烈な光源は、覚えがある。カメラのフラッシュだ。カメラは、見たシーンがそのまま、紙に印刷される、なかなか優れものだ。
 あれは、ソーンでこそ、数が少ないが、あるところにはある代物で。
 あるところ。
 それは、新聞社。
 普通の新聞社とはワケが違う。異界人が多く存在する、『美麗出版』が本体の、『美麗新聞社』最近城下町に増え始めた苦情の大元である。

「腹黒同盟総帥!あんたこれが世に出たら、世間から…イヤ、奥方から抹殺確実!…あんたが総帥だと、色々不都合でね。表舞台から消えてもらうよ!」
「ワル筋記者かっ?!」
「ワル筋?」

 ご丁寧に、窓を開け、口上を述べて走り去る。その時代がかったトレンチコートの上からも、見事に盛り上がった筋肉が見て取れて。…立派な筋肉を持ちながらっ!オーマは歯噛みする。

「クロウリィ様!あの写真が妻に知られたら、美筋殲滅アルマゲドン危機にてっ!ご助力願えまいか?」
「あはははは!よくわかんないけど、いいとも!行こうか、オーマ!…様なんて今度つけたらぶっ飛ばす!」
「了解した!スサ、また来るっ!」
「そう言う訳だ!行って来るよ!スサ!」
「あ…月が雲に隠れるのを見るのだけは…注意して下さい…ね?て…聞こえないか…もう」

 診療所の扉から駆け出すオーマと、開いている窓から器用に外へ飛び出すクロウリィを、テンポの変らぬ口調で送り出すと、スサは夜空を見上げた。三日月が春の夜を照らしては居たが、薄い雲も、幾筋も月の回りをたなびいていて。小さく溜息を吐き、首を横に振ると、カギの掛からない窓を閉め、戸を閉めて、新しく、お茶とお酒の用意を始めるのだった。







 『美麗新聞社』は、『美麗出版』の内部にある。
 エルザード城下町の、下町。下町には下町の決まり事が多く、自警団や警備の騎士達もすんなりとはいかない事が多い。それを良い事に、犯罪スレスレの行動を取る者達も多い。
 それら全てを悪と決める事も、また、悪なのかもしれず、結果、エルザード城下町に内包されて存在していた。

 『美麗出版』は、スレスレの印刷物を出版する事で、あらゆる場所から、目をつけられていた。もちろん、オーマの腹黒同盟にも、下僕主夫仲間にも伝わっている。
 青い瓦屋根に、濃い赤茶のレンガ。黒く防腐液を塗り込んだ、大きめに外に張り出した窓枠や柱が美しい、三階建ての雑居アパートの最上階ワンフロア4部屋が『美麗出版』の事務所である。
 走り去るワル筋記者を追いかけて、彼がこの雑居アパートに走り込むのを遠目だが、はっきりと見た。

「不法侵入〜」
「それは、それ!これはこれ!」

 くつくつと笑う、クロウリィに、走ったせいでは無い、イヤな汗べったりのオーマは、妙な理論を展開する。どうも、奥方が絡むと、普段の冷静差が半分以上、こそげ落ちるようだった。

 廊下南側に4部屋の扉がある。北側は、壁だ。廊下も、黒々と防腐液で磨かれ、埃ひとつ無く、綺麗なフロアだった。
 クロウリィが、軽く壁を叩いて、からくりが無いか確認する間、オーマは慎重に耳をすませ、4つのド扉を調べる。と、3つ目のドアの向こうから、ぼそぼそと人の声がする。
 そっと、扉から離れると、オーマはクロウリィに目配せする。頷くクロウリィを視界に納めると、そっと、扉を開けた。
 声は、歌だった。
 張りのあるバリトンが子守唄を歌っている。

「っ!閉めて!呪歌だ!」
「呪歌?」
「フロッターが居る!」
「左様。腹黒同盟総帥、噂通り、奥方がらみは弱い」

 閉めようとした扉は、内側から開かれた。
 そうして、それを合図に、他の部屋の扉も開き、わらわらと人が出てきたではないか。廊下のランプにも火が入り、部屋の中のたくさんのランプにも、火が灯った。

「ようこそ、『美麗出版』へ。愛人とご一緒に逃走中、崖から落ちて転落死…なんていかがですかな?」

 細身の、フリルびらびらの、金ラメの入ったドレスシャツを着たピンクの巻き毛の老人が、いかにもありきたりな偽装事故を告げて、楽しそうに笑った。
 細身で老人ではあったが、みっちりとついた筋肉は、隙が無い。
 そう、意識が遠くなりかかりながら、オーマは思った。
 このまま、捕まってしまうのかと思った所で、軽い抜刀の音が響いた。クロウリィである。そういえば、腹に小さな守り刀があったと、激写場面を思い出す。刃物は駄目だ。いくら悪人でも。
 オーマの横を走り抜け、ピンク巻き毛じじいの横を走りぬけ、クロウリィは銀色の残像を残し、5、6人男達が居る部屋の中、ワル筋記者目指して飛びかかっていた。

「クロウリィっ!殺しちゃダメだぞっ!」

 途端、ワル筋記者の歌が止る。歌が止れば、何人居ようがこちらのものだ。
 オーマの筋肉に力が戻る。

「…楽しくハメてくれたじゃない?」

 立ち上がるオーマから、裂帛の気合が噴き上がる。それを受け止めきれず、ほぼ全員が、床にへたり込んだ。
 ぴんく巻き毛じじいは、悪人ながら、それなりの筋肉。
 そう、オーマが見ただけあって、間近でオーマの気合を受けて、眉を寄せただけで立っていた。そうして、おもむろに、金ラメドレスシャツを脱ぎ捨てた。

「美しく無いのだよ、君の筋肉は!」
「は!言ってくれるね」

 中指を立ててポーズを決める、ピンク巻き毛じじいは、言うだけあって、引き締まり、無駄の一切無い筋肉をしていた。
 オーマをハメようとした動機が、なんとなく、オーマにはわかった。
 同じ嗜好をするが故に、些細なこだわりの差が気に入らないのだ。気に入らないだけならまだ良かったが、それは、許せないに変り、許せないが、存在を認めないに変っていったのだろう。

 オーマの真っ赤な瞳と、じじいの金色の瞳が睨み合う。
 空を切って、最初の蹴りを繰り出したのは、じじいだった。その舞うような鋭い蹴りを避けると、オーマは、じじいの軸足を狙って、やはり蹴りを繰り出す。
 しかし、その蹴りは、あっさりと飛びかわされ、軽く縦回転するじじいの両手拳が、オーマの眉間を狙う。
 オーマは、じじいの両手拳を、手を広げて、がっちりと掴んだ。そのまま、床に叩きつけようとしたのだが、回転は止らず、オーマの腹を下から蹴り上げるように、柔らかくじじいの身体がブリッジを描く。
 じじいの両手拳を、軸に、オーマは飛びあがった。

「ぬっ!ワシを踏み台にするか!」
「やるな、じじい!」

 狭い廊下での戦いは、間合いが上手くとれない。一瞬が勝負を分ける。
 再び離れたふたりは、呼吸を整え、間合いを詰め始めた。

 その時、部屋の中から、ガラスの割れる音がした。
 オーマは、クロウリィの身を案じて、一瞬、じじいから気が削がれた。

「再び、会おうぞ!」

 その隙を、ぴんく巻き毛じじいは見逃さなかった。
 金ラメドレスシャツを鷲掴みにすると、社員を飛び越え、蹴り飛ばし、階段を駆け下りて行く。
 
「クロウリィ!」

 あの身のこなしは、只者では無い。けれども、中には数人いたはずで、あのワル筋記者は、フロッターだと言った。どんな特殊技を持っているか、わからない。部屋に駆け込んだオーマは、気絶している数人をまたぎ越し、ガラスが砕け、開け放たれた窓へと駆けつけた。

「こっち〜」

 ぐぉら。ぐぁら。
 耳に覚えのある声がする。
 張り出した、黒い窓枠に、二匹のアマガエルが乗っていた。
 正確には、茶斑のアマガエルを押しつぶすように、サファイアブルーの瞳のアマガエルが、窓から身を乗り出すオーマに向かって、笑っていたのだった。

「…勘弁して…」

 オーマは、スサが、どうして嬉しそうにしていたのか、なんとなく、理由がわかったような気がしてしかたがなかった。絶対、腹黒同盟には入ってもらおうと、ぐぉら。ぐぁらと笑うクロウリィを見て思うのだ。
 春の夜は、もうそろそろ、空けようとしていた。











 +++END+++





+++登場人物(この物語に登場した人物の一覧)+++

整理番号:1953 PC名:オーマ・シュヴァルツ 性別:男性 年齢:39歳 職業:医者兼ヴァンサー(ガンナー)


     同行NPC名:スサ        性別:男性 年齢18歳 職業:樹木医
            クロウリィ・サガン 性別:女性 年齢38歳 職業:料理人(バトルコック)

+++ライター通信+++          
 
 ステキな発注をありがとうございました!短い発注文の中に、たくさんの文字が詰め込んである…。と、びっくりしました。これは。書かなくては。バトルを!!と、とても楽しく書かせて頂きました。
 この後、オーマ様はフィルムを奪取し、証拠隠滅を図り、クロウリィと、もうひとフロッターを(アマガエルのまま)スサ診療所へ連れ帰り、白白と空けて来た東の空を睨みながら、スーパーダッシュでご帰宅なされ、何食わぬ顔で、朝ご飯の仕度をはじめられたに違いないと、思っております。
 ピンク巻き毛じじいは…どうなったかは、いずみも知りません。タフガイなので、強くたくましく、ソーンの何処かで生きているに違いありません。
 それと、腹黒同盟、どうぞ、入れて下さい。問答無用で結構です。相手は腹黒ですから!下僕主夫は、まだ先の話ということで。
 気に入っていただけたら、嬉しいです。ありがとうございました。