<聖獣界ソーン・PCゲームノベル>


『戦士たちの日常』

●レッドの目指す道
 今、レドリック・イーグレットの前には、二本のショートソードが置かれていた。
 それは『エクセラ』と呼ばれる精霊武器であり、非常に貴重な物である。彼がそれを手に入れたのは、かつて戦乱の中でレジスタンスの一員として戦っていた為である。その内の一本は、去っていった仲間が彼に残していったものだ。
『ソードさんの為の剣になれる貴方に渡しておきたかっただけです……』
(アーシェン……) 
 そうだ。このエクセラに誓って、ソード……いや、レベッカの力にならなくてはいけない。その為にも、更なるレベルアップが必要なのであった。
コンコン
「開いてるぜ」
「どうしたんだレッド? 下では出来ないような話なのか?」
 ジェイク・バルザックが部屋に入ってきた。
 下の酒場で話をしてもよかったが、あそこにはジェスがいる。ジェイクが話をしづらいのではないかと考え、自室に来てもらったのである。
「前にも言ったけど……『合成精霊剣技』と『ブラスター』について話を聞きたくてね。こっちの方がゆっくり話せるだろ?」
 ジェイクの表情が曇った。詳しい事は分からないが、彼はその話を避けようとしている節があると、ジェスは言っていた。しかし、今後の為にはどうしても聞いておきたい事柄であったのだ。
 溜息をひとつ漏らし、ジェイクは重い口を開いた。
「お前なりに考えがあっての事の様だな……いいだろう。俺の知っている範囲内で、教えてやる」
 粗末な椅子に腰を下ろし、彼はレッドの方に向き直った。
「まず、最初に言っておく事は、『ブラスター』と呼ばれるアミュートの進化も、『合成精霊剣技』と呼ばれる技も、俺の知る限り一度しか確認されてはいないということだ。そして、それらは同時に起きている」
「前にも聞いたけど、合成剣技にはアミュートのブラスター化が必要不可欠って事だろ?」
 ジェイクが頷く。
「絶対条件なのかはともかく、その状態以外では合成出来るところまで精霊力を高められなかったというのが事実だな。初代の精霊騎士団長と、副団長。この二人のブラスター化によって編み出された技こそが……」
「ヴォルカニック・ブレード……だろ? 本来は地と火の合成剣技だった」
 この件に関しては、事前にアレックスにも確認をとっていた。
 精霊魔法において2属性合成を行う場合、『地+火/火+水/水+風/風+地』が可能な組み合わせであるという。彼は合成剣技に関しても、同じ事が言えるのではないかと睨んでいた。その事をジェイクにも尋ねてみる。
「事例が一度しかない以上、何とも言えないがな。研究された事をまとめると、やはりそうなるらしい。その組み合わせ以外では精霊力同士が反発する以上、合成パターンも限られるはずだと」
 出来る事なら、レベッカとの合成剣技という可能性を信じたかった。しかし、その可能性は限りなく低い様であった。
「そうか……分かったよ。俺が発現できる可能性として考えられるのは、地か水の精霊騎士と組んだ時ってわけだ」
 身近なところでいえば、地はジェイクしかいないし、水はエランしかいない。
(とりあえずは、修行相手でもあるエランとのコンビネーションを試してみるべきだろうか)
 レッドが内心でそう考えた時、そう結論づけるのを知っていたかのごとく、ジェイクが口を開いた。
「エランと試してみるつもりか? だとしたら、止めておいた方がいいな」
「……どうしてだよ?」
 ジェイクはほんの少しだけためらった後、重い口を開いた。
「ブラスター化したアミュートは、絶大な力を発揮する事になる。そこから繰り出されたヴォルカニックブレードは、一撃でキャペルス級のゴーレムを破壊したとさえ伝えられている。だが……」
「だが?」
「……その一撃を放った後、二人のアミュンテーコンは強制解除された。団長はその合成剣技の代償として、二度とアミュンテーコン出来ない体になり、副団長もまた記憶の一部を失い、退団することになったという……」
 二人の間に沈黙がおりる。
 レッドも力の代償としてそれなりの覚悟はしていたつもりだったが、一撃の代償にアミュンテーコン出来なくなるというのでは話が違ってくるというものだ。
「ジェトでゴーレムの開発が行われなかった理由としては、国王が騎士道を重んじた為だと言われている。だが、精霊騎士の力量次第ではゴーレムに対処できるという事例があったのも一因だった」
 その後のゴーレム技術の発展、特にドラグーンの誕生という歴史を考えれば、その判断が正しかったとは言えないかもしれない。それでも国王は信じていたのだ。
 人の、精霊騎士の力を。
「逆に言えば、そこまでの覚悟がない限り、ブラスター化することはないとも言えるな。練習するとか、そういう次元の技ではない。力と引き換えに、何を失っても構わないという強い心が、それを可能とするのだろう」
 ジェイクの言葉に頷くレッド。
「分かった……。でも、その覚悟が必要な時が来たとしたら、俺は迷わず『ブラスター』の力を使うと思うよ。レベッカの為の剣として……」
 その言葉を聞いて、ジェイクはそれ以上何も言わずに部屋を出て行った。
 確かに、現状で『ブラスターアミュート』としての進化を可能とする者がいるとしたら、レッドが一番それに近いかもしれない。
(精霊力を操るという点でいえば、紛れもなくあいつは天才だろう。剣技についても申し分ない。だが……)
 ジェイクは思うのだ。
 強大な力と引き換えに、何かを失うというアンバランスが果たして正しいのかと。 
(俺があいつの立場だとしたら、それが出来るだろうか……。一歩間違えば、ジェスの事さえ忘れるかもしれないというのに) 
 階段を降りるジェイクの足取りは重かった。


●三人の修行風景
 シティの外壁から中に入ると、誰が決めたわけでもなく、その空間は存在する。
 周囲に被害を与えても構わない場所というのが街中にはないため、必然的に冒険者たちの修行の場は郊外の森か、シティの中という事になっているのである。
「フリーズブレード!」
 青いアミュートを纏ったエトワール・ランダーが精霊剣技を放つ。
 先の戦いで多数のカオスの魔物達に囲まれた事もあって、広範囲に攻撃できる技の習得を考えていたのだ。
(これでは駄目ね……)
 出力の調整に気を配り、連射性を上げられないかと思ったのだが、それが難しい。
 投射型の精霊剣技というのは、出力を下げるというのが元々困難なものだ。出力を下げるという行為と、範囲を広げるという行為が相反するものだというのもある。
 レッドに相手をしてもらいながら何度か試してみたのだが、どうやら彼女自身が近接戦闘主体の体質らしかった。
「どうだい、エラン?」 
「駄目みたいですね。やっぱり短射程高威力の一発勝負になってしまう……射程を延ばすとすれば氷の矢にするしかないわね」
 彼女のフリーズブレードは、射程が長くなると威力が低下する傾向にあるようだった。
 それでも幾度かの訓練を経て、何本かの氷の矢に変えて遠方の的を攻撃する手段を見出すことが出来た。
「となると、オーラアルファか。ギルギムがいればなぁ……」
 レッドも周囲の敵を薙ぎ払うオーラの技は習得していない。ふと、それを得意としていた昔の仲間の名前が口に上った。
「まぁ、オーラアルファの方は前に習ったことがあるから何とかなると思う。元々、オーラ魔法の方が得意ですしね」 
 これは誇張でもなんでもない。
 放出系のオーラ魔法であるオーラショットを極めたエランにとってみれば、同じ放出系であるオーラアルファの習得はそれほど難しいものではない。
 逆に、ジェイクなどが使っているオーラシールドなどの方が覚えづらいものなのである。人にはそれぞれ、得手不得手があるということだ。
「そういえば……」
「ん? どうかした?」
 エランはふと、レベッカの父親であるベルニッシュ卿の事を思い出していた。
 最期の戦いの際、彼が使ったという奥義。
 精霊騎士団と御衛士に分かれる際に失われたと言われる技。その最後の使い手がベルニッシュ卿だったという。
「いえ……」
 彼女は言葉を濁した。
 その戦いの事を覚えている者すら少なくなった。彼と直接剣を交えた最後の騎士である、ユハン・カームさえ今はもういないのだから。
「レベッカとの仲はどこまで進んでるのかと思って……」
 強引に話をかえる。
 まぁ、二人の交際進捗状況が気になるのも事実なのだが。
「え……? いや、どこまでと言われても……」
 20歳(人間年齢)の時には子供を産んでいたエランからすると、この精霊騎士の恋愛進展度にはついていけないものがあった。
 まぁ、相手がレベッカということもあり、いろいろと複雑なのは解る。しかし、そろそろ彼女の為にも幸せになって欲しいと思っているのだ。レッドならば、相手として問題ないとも考えている。
「そんなこと言ってると、グランに奪われちゃうわよ。彼だって竜騎士見習いとして頑張っているんだから」
 口に出しては言わないが、エランは不毛な異種族婚は駄目だという、アトランティスでは一般的な考えの持ち主であった。自身も、同じエルフを伴侶としている。
 あえて高らかに公言しないのは、仲間であるジェスやグリムらを思いやっての事である。
「そんな事じゃ駄目ですよ。私もさりげなくレベッカの背中を押しますから、男らしく引っ張っていかなければ」
「分かってるよ。その為にも、訓練をしているんだしな」
 二刀流の訓練も大分、モノになりつつあった。
 複数を相手にするのであれば、有効な手段になるといえるだろう。
 そしてもう一つ新たな技を、彼は習得しつつあった。
「オーラに余裕があるようなら、アレの練習に付き合ってくれないか?」
「いいですよ。今日はまだ使い切ってないですから」
 エランが頷くのを確認して、レッドが間合いをあける。
 纏っているアミュートが赤く輝き、形態を変化させていく。
「それじゃ……いくぜ!」
 レッドの姿がかき消されるように消える。彼が最も得意とするオーラマックスであった。
 同時に、赤いアミュートが3つ姿を現す。レッドが特殊能力をもって生み出している分身体である。 
 エランの目から見ても、分身体の方は目で追えるものの、本体を捉えることが出来ない。
 それもそのはず。レッドは今、3倍でオーラマックスを発動させているのだ。
「……!」
 エランのエクセラが分身を二体切り裂く。
 次の瞬間であった。
「はっ!」
 左右に現れた二人のレッドが、同時に彼女に斬りかかった。寸分の狂いもなく、エランのエクセラを弾き、宙に舞い上がらせる。
 エクセラが地面に落ちるのと同時に、彼女は両手を上げた。 
「お見事。今のは完全な同時攻撃でしたよ」
「はぁはぁ……ありがとう……」
 レッドが膝をつく。
 僅か数十秒の事だが、彼は消耗しきっていた。体もあちこち内出血しており、その凄まじい動きの代償を窺わせるものがあった。
 エランが彼にオーラリカバーをかけてやると、ようやく立ち上がれるようになったらしい。
「まだ実戦では使えないか……」
「二刀流にして手数を増やせるようになったからとはいえ、使う時は回復魔法を持っている者がいることが条件ですよ? いいですね?」
 元々、分身による同時攻撃というのは考えていた。だが、エラン並みの使い手から一本とるとなれば、完全な同時攻撃の域まで引き上げる必要があったのだ。


 レッドの体力回復の為、二人はしばしの休息をとる事にした。
 と、そこへアレックス・サザランドが顔を見せた。
「おお、やっとるの」
「アレックスも修行かい?」
 まだ立ち上がれないレッドが顔だけ上げる。アレックスの身長は高くないので、ちょっと視線を上げるだけで目が合う。
「うむ。ファラさんから、サファイヤをいただいたのでな。新しい魔法も試しておかんと」
 宿でも使える魔法は既に試しているらしい。彼は『フリーズフィールド』と『アイスミラー』をここで試してみた。
「ふむ。問題はなさそうじゃな。あとは……」
 レッドから合成剣技についての相談を受けた時、彼もその可能性について考えてみた。
 メジャージュエルを二つ同時に使う事によって、合成魔法に近い効果を出せないかという事である。
 今持っている中で、組み合わせて使えそうなのはルビー(火)、ダイアモンド(風)、そしてサファイヤ(水)である。ムーンストーン(月)も持ってはいるが、合成には使えない。
 アレックスはその中で、火+水・水+風に着目し、実験してみた。
「ふんっ……!」
 アミュートを纏い、両手にメジャージュエルを握り締めて魔法を使おうと試みる。しかし……。
「上手くいきませんか……?」
 その光景をじっと見ていたエランも声を落とす。
 一朝一夕で上手くいくとは思っていなかったが、まるで反応がないとも思わなかった。
「意識を両方に集中させようとすると、散漫になるんじゃな……。片方だけなら普通のと変わらんしのぅ……」
 しばらくの間、肩を落としていたアレックスであったが、気を取り直してもう一つの実験をしてみる事にした。
 アミュートを魔法の触媒とするというものである。
 彼が風の精霊力を開放する事によって、風の魔法を強化できるのは既に知られている。最近では二つ同時に発動できるまでに進化していた。そこに賭けてみたのだ。
 精霊力を開放し、サファイヤに集中する。青い宝石が一瞬光ったように見えた……しかし、何も起こる気配はなかった。
「駄目……みたいだな」
 レッドも気まずそうに声をかける。相談した手前、上手くいってほしいと願っていたのだが。
 ところが、アレックスはニヤリと笑い、白い歯を見せた。
「確かに無理なようじゃ……現時点ではな。それでも、さっきに比べれば反応があっただけマシじゃよ」
 アミュートを使うという考えは、間違いとはいえないかもしれない。あとはレベルの問題ではなかろうか。
 それがアレックスの考えであった。
「あとは、もう一つ何かあれば上手くいきそうな気がするのぅ……まぁ、よい。とりあえず体を動かして、今日は帰るとするかの」
 エクセラを取り出すのを見て、エランも立ち上がる。
 それから日が暮れるまで、三人は剣の稽古に励んだのであった。


●幻の秘宝
 その夜、『明日に吹く風』に戻った三人は、汗を流した後にビールで乾杯をしていた。
 と、そこへジェイクが帰ってきた。珍しく興奮しているように見える。
「どうしたんじゃ? おぬしらしくもない。ジェスに赤子でも出来たのかの?」
 酒の酔いもあって、軽口をたたくアレックス。ジェイクもワインを注文し、テーブルに着いた。
「いや……カグラの街に行っていたんだが……」
「ああ。太行殿に会いに行ったんじゃったな。おられたか?」
 ワイングラスに口をつけ、ジェイクは首を左右に振った。
「残念ながら、街の外に出かけているとの事で会えなかったよ」
 火竜王の神殿に行く前、グランがどこかへ案内したと言っていたが、その関係だろうか。
 それで仕方なく、彼はギルド直営の店を眺めて帰ってきたそうだ。
「いい武器でもあったのかい?」
「武器だったらこんなに驚きはしないさ。俺がそこで見かけたのは……」
 よほど興奮してるのだろうか。また一口ワインを飲む。
「……ジュエルアミュート『ザ・エメラルド』だったんだ」
「ええっ!?」
 エランが素っ頓狂な声をあげる。
 それもそのはず。ジュエルアミュートといえば、身近に『ザ・ルビー』の持ち主がいる為に気にしていなかったが、本来は幻の一品なのである。
 ジェトの国王が所持していた『ザ・トパーズ』。そしてヒの国王が所持していた『ザ・サファイヤ』以外のものは、所在不明と言われていたのだから。
 そして『ザ・トパーズ』もジェトの滅亡と共に歴史の闇に消えた。他も工房と一緒に消失したと思われていたのだが。
「ジュディス王女がアンゼロットの竜退治の際に『ザ・ルビー』を譲り受け……」
「工房が消失した時に、残りのいくつかも持ち出したらしい」
 値札に書かれていた金額は天文学的なものだった。
 それはそうだろう。単純に宝石としての価値も高い上に、魔法の防具でもあるのだから。
 それでも……。
「いつか手に入れたいものじゃな。地+風の可能性…・・・捨てきれるものではないからのぅ」
 ジョッキを掲げ、アレックスは嬉しそうに笑った。
 彼はそれを飲み干し、新しいものを頼んだ。
 アレックスの探求は、まだ始まったばかりである。
 


                                               了



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

3098/レドリック・イーグレット/男/29/精霊騎士
3116/エトワール・ランダー/女/25/騎士
3216/アレックス・サザランド/男/43/ジュエルマジシャン

※年齢は外見的なものであり、実年齢とは異なる場合があります。

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■         ライター通信          ■
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 どうも、神城です。
 体調を崩してしまい、がっつりと遅れてしまって申し訳ありません。
 本編の続きについても、近々再開する予定ではありますので、またよろしくお願いします。

レッド:
>地・水・風の精霊力供給を受ければ『輝煌帝』みたいに進化するかな?
 これについては、アトランティス世界の法則をベースにしている以上、不可能でしょう。一応、似たようなアイデアを考えてはいますが。それはいずれw
 同様に、フェニックスウイングについても、火属性の攻撃以外は吸収できません。
 なお、今回のブラスター化の話ですが、『史実』よりもゴーレム兵器の開発が早かったというパラレルワールド的な設定だと覚えておいてくださいw

エラン:
 氷の精霊剣技というものは、炎の精霊剣技などに比べると、射程が短くなる傾向があります。これは、精霊力によって生み出されたエナジー自体は物理法則に左右される為です。
 それでもエランの場合で、ほぼアイスブリザード(一人前)ぐらいの射程はあります。扇形というところも同じだと思ってください。ただし、アブソリュート・ゼロの様に凍結させる効果は、近接距離でしか出せません。
 氷の矢に関しては、ウォーターボムと同じで、具現化したものをぶつける感じです。
 また、オーラアルファに関してもマスターした事にして構いません。
 カオス関係の考察については、あくまでもPLレベルのものと考えてください。レグ・ニィと接触した人間で、フリーウインドのメンバーとの関連性に気がついている者は、今のところいません。

アレックス:
 ジュエルマジシャンにとって、アミュートが魔法の触媒になるかというと、そうではありません。
 エンジンに例えるなら、ジュエルがプラグであり、精霊力とはガソリンのようなものです。ジュエルを触媒として発火し、ガソリン(精霊力)を燃焼させるのです。
 アミュートの特殊能力である精霊力の放出とは、このガソリンの濃度を上げるようなものです(レギュラーからハイオクに変えると考えてもいいでしょう)。
 例外がジュエルアミュートです。『ザ・エメラルド』であれば地の触媒として使えますし、アレックスが纏えば風の精霊力を強化できます。