<聖獣界ソーン・白山羊亭冒険記>


それゆけ新米冒険者!
●オープニング【0】
 いつものごとく白山羊亭。看板娘のルディアが今日も忙しく働いていると、2人の客がやってきた。
「いらっしゃ……あら、お久し振り!」
 仕事の手を止めて、にっこり微笑むルディア。入口には剣を腰に携えレザーアーマーに身を包んだ可愛らしい少年と、ローブに身を包んだ可愛らしい少女が立っていた。
「ファイターを目指しているシルトくんと、ウィザードを目指しているミークちゃんだったわよね」
「はい! お久し振りです!」
「あの時はお世話になりました」
 少年シルトと少女ミークはルディアに向かってぺこりと頭を下げた。以前この2人は、ここ白山羊亭に冒険者としての心構えを教えてほしいとやってきたのである。そこで店に居た客たちが、あれこれと自らの経験を踏まえて2人へ語り聞かせたのだが――。
「出来ることから、冒険者としての生活を始めました。お使いとか、荷物運びだとか」
 シルトがルディアへ話した。そういえば、2人とも少したくましくなったように見える。僅かながらにでも、経験を積んできたのだろう。
「そう、元気そうでよかったわ。それで今日はどうしたの?」
「実は……お願いがあってやってきたんです」
 尋ねるルディアに、ミークが困ったように言った。
 何でも2人は今度荷物運びの警護の仕事を受けたそうだ。ここ聖都エルザードから2日ほど行った所にある村へ、毎月荷物を運んでいるという商人に付き添うのだ。
 ところが、同じ仕事を受けた別の冒険者グループが揃いも揃って腹痛で倒れてしまったらしい。聞く所によると、変な酒場で変な物を食べたようである。
 出発は明日なので、依頼者の商人は困ってしまっているとのこと。そこで誰か一緒に来てもらえないかと思い、2人してまた白山羊亭にやってきたという訳だ。
「僕たち、警護の仕事は今回が初めてなんです」
 そう言ってシルトは苦笑い。
 ああ、なるほど。だからここに来たのか。不安があるに違いない。
「うんうん、話は分かったわ。待ってて、聞いてみてあげるから」
 ルディアは2人にくすっと微笑むと、店内に居た客たちへ声をかけたのだった。
 ささ、新米冒険者を手伝ってあげる先輩冒険者は居ませんか?

●街道を行く【1A】
 がたごとと音を立て、2頭の馬に引かれた荷車が街道を進んでゆく。その周囲には歩く5人の姿と、頭上をふよふよと飛んでついていっている半透明なアゲハ蝶のような羽根を持つ1人のシフールの姿があった。
「いやあ、本当に助かったよ。さすがに3人だけでは心細いんでね」
 と笑って言うのは、馬の機嫌を窺いながら歩いている中年男性。彼が今回の依頼人である商人、ノルト・スーンだ。
「わざわざ冒険者を募ってくれたんだってね。ありがとう、2人とも」
 ノルトが後方を歩くシルトとミークに感謝する。照れる2人。
「そんな。僕たちも不安だったか……」
 そう言いかけたシルトの肩を、しんがりを歩いていた小麦色の肌をした大男ががしっとつかんだ。
「そういうことに気が回るだけ、冒険者として成長してる証だ。なっ?」
 大男、オーマ・シュヴァルツがシルトを見てニカッと笑った。
 さて、シルトたち2人と会うのは約1年振りのことだったろうか。あの時と比べて明らかに今回白山羊亭に現れた2人の顔付きが引き締まっていたことに気付き、オーマはうんうんと頷きながら1人嬉しそうであった。
「……気が回らないと、自分の力量を過信したりするんだよな」
 ぼそりと付け加えるオーマ。実感がこもっているあたり、何度もそういう輩を見ているのだろう、きっと。
「リュアルさーん」
 ミークが前を歩く腰に両手剣を携えた有翼人――ウィンダーの青年に声をかけた。が、青年は何やらぼそぼそつぶやいたまま、ミークの呼びかけに応えない。
「リューアールーさん!」
 もう1度、今度は大きな声で呼んでみる。すると青年の身体がびくっと反応した。
「はっ、はいっ!?」
 慌てた様子で振り返る青年――リュウ・アルフィーユ。ミークが不思議そうに尋ねた。
「あの、聞こえていませんでしたか?」
「あ……ごめん、ちょっと考えごとをしていて」
 額の汗を拭い、リュウはうっすら苦笑い。
「それで、何か?」
「異常はありませんか?」
「う、うん、異常ね。異常なし、怪しい人影もないみたいだし」
 きょろきょろと辺りを見回し、ちと早口でリュウが答えた。
「うん、誰も居ないよ〜」
 頭上から可愛らしい女の子の声が聞こえてきた。もちろんシフールのディアナ・ケヒトの声だ。空からだと、また違った角度から周辺を警戒出来る訳である。
「お天気よくてよかったね〜」
 にこにことディアナが言うと、全くだと答えてノルトが頷いた。まあ荷物運びでも何にせよ、荒天よりも好天の方がよいのは当然のことである。
「今回の荷物は少し特別だからな。やっぱり晴れてこそだ」
 そのノルトの言葉をディアナは聞き逃さなかった。
「特別な物〜? 何だろな〜、ディア気になるよ〜」
 たちまち目を輝かせるディアナ。そういえば白山羊亭で手伝うと言ってきた時も『珍しい物運ぶのかな〜?』などと言っていたような気がする。
「ねえねえ、今見ちゃダメ〜?」
 うずうずうず。ディアナは今にも荷車に飛び込みそうだ。それをノルトが嗜める。
「ダメダメ。最初に見るべき人が向こうに居るんだからな。何、着いたら見れるさ」
「じゃあディア我慢してみるね〜」
 ディアナはそう言うが、好奇心旺盛なシフールのこと。きっと道中に何度もノルトに注意されるに違いない。
「そういえば、一緒に護衛するはずだった人たち大丈夫かな〜、心配だね〜」
 気を紛らわせようとするためか、それとも本当に今思い出したのか、腹痛で倒れてしまった冒険者グループのことをディアナが口に出した。
「本当に、どうなったのかな」
 リュウもそれについては気になる様子。ところが、オーマだけは何故か苦笑い。
「どうしたんですか?」
 オーマの表情に気付き、シルトが尋ねた。
「ああ、俺も気にはなったから、ちょっと調べてみたんだがな。何て言やいいか……」
 ますます苦笑いするオーマ。
「連中な、よりによって札付きの酒場で食ったんだ」
 オーマが語る所によれば、腹痛で倒れた連中は『そういうこと』で有名な酒場で食べたのだそうだ。つまり陰謀とかそういったことにはまるで一切関係なく、たまたま今回の哀れな犠牲者となってしまっただけなのである。
「ほんの少し調べりゃ分かるだろうに」
 とつぶやくオーマ。苦笑いしっ放しなのも当然のことだった。
「だからだ、冒険者なら少しの労力を惜しむなよ」
 オーマはシルトとミークにそう告げた。連中にはあれだが、新米冒険者にとって生きたいい教材となったのだからまあ本望であろう。
「お腹痛くなるのはイヤだけど、変な物って何を食べたのかな〜」
 気になるディアナ。けれどもそんな店なら、何を食べてもやられてしまいそうな感じがするのは、きっと気のせいではないだろう。
 荷車はがたごとと音を立て街道を進んでゆく。平穏な道中が続いていた。

●不安を抱えて【1B】
「大丈夫、大丈夫……」
 ぼそぼそと、まるで自分に言い聞かせるかのようにつぶやくリュウ。それは他の誰の耳にも届いていなかった。
(わずか2日間なのだから、な、何もないさ)
 こう心の中で思うのは、昨日からこれで何度目のことだろう。
 僕でよければ協力する、と言って2人に声をかけたのはリュウ自身である。自分も駆け出しの冒険者ではあるが、よいお手本となれるよう出来る限りのことはしたい――そう思っていたことに嘘偽りはない。
 けれども、だ。考えれば考えるほど不安が募ってきてしまうのである。酷くなると身震いしてしまうほどに。
 さすがに『大丈夫』と言い聞かせているからか、今日はまだ身震いをするようなことはないけれど、それでも不安は消えてゆかない。
(もし村に着くまでに襲われでもしたら……)
 その時はあれです、リュウさん。諦めましょう――。

●のんびりとした道中【2】
 目指す村は街道を1日ちょっと進んでから、脇の道へ入って半日もゆかない所にある。なので道中、野営で1泊、明日の昼までには脇の道に入り、村には日暮れまでには着く予定となっていた。
 街道を行くからだろう、賊の襲撃などはまるでなく、本当に平穏な道中であった。天気もよいから、ついつい欠伸が出てしまいそうになる。
「静かなもんだ……ふっ! はっ! ほっ!」
 相変わらずしんがりを歩くオーマが、いくつかポージングを見せた。いつもながら見事な筋肉、さらに磨きがかかっているのではないかと思われた。
「ええと……?」
 きょとんとしてミークがオーマを見ていた。
「筋肉を解してるんだ。いざって時に筋肉が固いと、ワル筋に遅れをとっちまうからな」
 さらりと答えるオーマ。なるほど、よもやの時に動きに支障が出てはいけないように、気を払っているということか。
「大胸筋もほれ、こう解してな」
 と言って、オーマはぴくぴくと大胸筋を動かしてみせる。あー、いや、まあ、気を払うというか、これが当たり前のようだ、オーマにとっては。
「こらっ、何こっそり覗こうとしてるんだ?」
「あ〜、またディア見付かっちゃった〜」
 予想通り、荷車の中へ潜り込もうとしていたディアナはノルトに発見されてしまい、何度目かの注意を受けていた。
 ごめんなさいとノルトに謝ってから、ディアナがミークの所へやってくる。
「のんびりだね〜」
「しふしふ〜。のんびりですね」
「しふ? 何それ〜、ディア初めて聞いたよ〜?」
 ミークの言葉にディアナがきょとんとなった。するとミークが驚く。
「えっ。シフールさんの間で広まっている、ご挨拶だって聞いたんですけど……違ったんですか?」
「そうなんだ〜。ディアの知らない所で広まってるんだね〜」
 感心するディアナ。この挨拶、まだ広まり始めて間もないし、知らない者が多いのも当然のことであった。
「シフールさんは奥深いです……。何だかよく似たシフールさんも居ますし」
 ぽつりつぶやくミーク。シフールと付き合う時は、まだまだ勉強が必要なようであった。
「護衛のお仕事はどう〜?」
 ディアナがミークへ尋ねた。
「まだよく分からないです。何事もないですし」
 正直に答えるミーク。するとディアナはこう言った。
「護衛の仕事はね〜、怖い人が来ても商人さんや商品を守ることが大切だよ。追いかけて行って手薄にするのはダメなんだよ」
 いいことを言うディアナ。第一に自分は何をすべきか、ということなのである。
「じゃあ、荷物をこっそり見ようとするのは?」
「見付かると注意されるんだよ〜」
 などと話しながら、ミークとディアナが顔を見合わせて笑った。
「……いい風が吹いているなあ……」
 道中で初めてほっとした笑顔を浮かべ、リュウはゆるやかに吹く風の心地よさを味わっていた。風喚師であるリュウにとって、風は馴染みある存在なのだ。
「このまま無事に着けるといいなあ」
 シルトがそうつぶやいた。遠くの空は、そろそろ赤みがかってきていた頃だった。

●定番、夜中の襲撃【3】
 やがて日が暮れて、街道沿いに荷車を止め野営を行う一行。夕食を終え、火の番をしながら交代で見張りを行っていたのだが――。
 それに気付いたのは、リュウが見張りをしている時であった。
「あ……! お、起きてくださいっ!」
 リュウが小声で皆に呼びかける。最初に目を覚ましたのはディアナだ。リュウの呼びかけ、そして周囲の様子に気付き、急いで他の皆の耳元へ飛んでゆく。他の者たちも順に目を覚ましていった。
「おぅ……ワル筋どものお出ましか」
 襲撃を予測していたか、驚く様子もなくオーマが言った。もっとも街道で何事もなかったのだから、襲われるとすれば野営時か脇道へ入った後に自然と絞られる訳で。
「ど、ど、ど、どうしましょう」
 焦っているリュウ。周囲に賊らしき人影があるのだから、こうなるのも仕方のないことか。けれどもどうするも何も、すべきことは決まっている。
 暗闇から静かに人影が姿を現した。その数は10人ちょいといった所か。髭をたくわえたリーダー格らしい男が、ショートソードを手に一行に言い放つ。
「おとなしく、馬に荷車、所持品に金、一切合切置いてってもらおうか。そうすりゃ生命までは奪わねえ」
 賊のお決まりの台詞だった。当然そんな要求を飲めるはずもなく。
「そんなこと出来るものか!」
 シルトが剣を両手で握り締めて賊へ叫んだ。その姿にオーマが少し眉をひそめる。その間に、ミークはノルトの前に移動をしていた。
「坊主、威勢がいいな。だが、生き急ぐ必要もないだろ。もう1度言う、素直に置いてゆけ。さもないと、後悔することになるぜ」
 今度は語気を強め、リーダー格の男が言った。脅しではない、本気だ。
「な……」
「おい」
 シルトが何か言おうとしたのを遮って、オーマが声をかけた。
「何が今回の仕事……使命なのか、まさか忘れてはないよなぁ?」
 眼光鋭くオーマはシルトに言う。シルトは若干思案していたが、そのうちにはっとなってリーダー格の男へ向き直った。
「荷物は渡さない! ノルトさんにも手を出さえないぞ!!」
「よし、上出来だ!」
 シルトの言葉を聞いて、オーマは満足げな笑みを浮かべた。今回の仕事は護衛である。優先すべきは賊の討伐などでなく、依頼者と荷物を護って無事に届けること。危うくシルトは勘違いしそうになっていたようだが、思い直すことが出来たのだから、優秀な冒険者となる素質は十分あると考えられる。
「ようし、野郎ども! やっちまえ!!」
 リーダー格の男が、部下たちに命令した。賊が一斉に向かってくる。
「ウォーターボム!」
 ミークから水の固まりが高速で賊の1人へ飛んでゆく。見事に命中、水しぶきが上がる。
「か、風よ、彼の者を切り裂け!!」
 リュウは後ずさりながら、手の中に作り出した風の刃を迫ってくる賊の1人へ投げ付ける。賊の右腕が切り裂かれ、血しぶきが上がった。いわゆるかまいたちという魔法だ。
 だが緊張と動揺が頂点に達したか、荷車にもたれかかるとリュウはその場にしゃがみ込んでしまった。
「えいっ! やあっ! とうっ!!」
 シルトは懸命に剣を振るい、荷車に近寄ろうとする賊たちを牽制していた。残念ながら手傷を与えてはいないが、逆に怪我を負うということもまだなかった。
 オーマの所には……何故か賊がやってこない。体格差が分かっているからか、このまま手を出さないか、後回しにでもするつもりなのだろう。とりあえず、頭は回る賊らしい。
 その時突然、荷車の上に何者かの姿が現れた。それは背中に白き翼を生やした美しき……エンジェル。
「ミリディア、みんなを守って〜!」
 エンジェルのそばにはディアナの姿が。その手には、聖獣カードが握られていた。
「ヴィジョンコーラーが居るのか!!」
 リーダー格の男が驚いたように叫ぶ。その通り、このエンジェル『聖なるミリティア』はディアナが召喚した上級ヴィジョンなのである。
 驚くリーダー格の男の左腕を、風の刃が切り裂いた。しゃがみ込んでいたはずのリュウが、いつの間にやら立ち上がって魔法を使っていたのだ。
「貴様! 俺たちの前から、おとなしく消え失せた方が身のためだぞ!!」
 リュウはそう叫ぶと携えていた両手剣、マリンソードを構えてリーダー格の男に向かって突進してきた。
「うわっ!!」
 かろうじてそれをかわすリーダー格の男。すると今度は部下たちから悲鳴が上がった。
「獅子だ! 獅子が居る!!」
「聖獣2つも相手出来るかよっ!!」
「逃げろーっ!!」
 わらわらと逃げ出す賊たち。リーダー格の男も、ほうほうの体で逃げ出していった。
「……獅子?」
 ミークが悲鳴が上がっていた方角を見てみた。そこには子犬サイズのミニ獅子の姿があった。それはオーマが変貌した姿であった。ちなみに獅子は、この世界の聖獣の1つに数えられる――。

●無事に到着出来ました【4】
 賊を怪我も何も被害なく退けられ、その後は再び襲撃されることもなく夜が明けた。
 その日も街道を進み、途中から脇道へ入ってゆく一行。昨日の日中同様、平穏な道中であった。
 そして日が暮れるよりも前に、無事に目的の村へ着くことが出来た。
「や……やっと着いた……」
 へなへなと座り込むリュウ。安堵からか、このまま気を失ってしまうのではないかと思えるほどの勢いであった。
 ノルトの到着に、村人たちがわらわらと集まってくる。それはそうだ、月に1度ノルトが村へやってくるのは村人たちの楽しみの1つであるのだから。日用品や酒に食べ物、時折珍しい品なども運んできてくれるのだし。
 しかし、今回は特別だった。若い女性がノルトのそばへやってくると、ノルトはちょっと待つように言ってから、荷車より丁重に布で包まれてリボンのかかった荷物を取り出してきた。
「いよいよ、気になってたのが見られるぞ」
 ふふっと笑ってノルトがディアナに言った。
 若い女性はリボンを解いて布を開く。中から出てきたのは、上質の絹で作られたと思しき綺麗なドレスであった。
「わぁ……ノルトさん、ありがとう!!」
 何度も何度も頭を下げる若い女性。目にはうっすら涙が浮かんでいた。
「綺麗なドレスだね〜。どうしたの〜?」
 ディアナがノルトへ尋ねた。
「実は明日な、この娘の結婚式なんだ。そのためのドレスを運んできたって訳さ」
「そうなんだ〜! おめでとう〜!!」
 ディアナがまるで自分のことのように、嬉しそうな笑顔で若い女性の頭上を舞った。
「やれやれ、一仕事終えたな」
「はい!」
「無事に届けられてよかったです」
 オーマの労いの言葉に、シルトとミークが口々に答えた。
「盾が在りして剣は意と輝きを成し、護るべきが在りて命在りしはその想い道と紡ぎ成す……そいつは冒険者も同じモンだな」
「え……?」
「……あ……?」
 ふと遠い目になって言ったオーマのつぶやきに、シルトもミークも首を傾げる。難しくて、理解出来なかったのかもしれない。
「ま、おいおい分かる。わっはっは」
 がしがしとシルトとミークの頭を撫で、オーマは豪快に笑ってみせた。
 それから一行は翌日の結婚式にも出席することになり、宴を存分に楽しんでから、そのまた翌日に笑顔で村を後にしたのだった。

【それゆけ新米冒険者! おしまい】


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 整理番号 / PC名 / 性別 
             / 種族 / 年齢 / クラス 】
【 0976 / ディアナ・ケヒト / 女
     / シフール / 18 / ヴィジョンコーラー 】◇
【 1953 / オーマ・シュヴァルツ / 男
 / 詳細不明(腹黒イロモノ内蔵中) / 39 / 医者兼ヴァンサー(ガンナー)腹黒副業有り 】◇
【 3117 / リュウ・アルフィーユ / 男
     / ウインダー(有翼人) / 17 / 風喚師 】◇


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■         ライター通信          ■
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・『白山羊亭冒険記』へのご参加ありがとうございます。担当ライターの高原恵です。
・高原は原則としてPCを名で表記するようにしています。
・各タイトルの後ろには英数字がついていますが、数字は時間軸の流れを、英字が同時間帯別場面を意味します。ですので、1から始まっていなかったり、途中の数字が飛んでいる場合もあります。
・参加者一覧についているマークは、◇がソーンのPCであることを意味します。
・なお、この冒険の文章は(オープニングを除き)全5場面で構成されています。他の参加者の方の文章に目を通されると、全体像がより見えてくるかもしれませんよ。
・大変お待たせしてしまい申し訳ありません。ここに新米冒険者を交えた荷物運びの護衛の模様をお届けいたします。無事に怪我なく荷物を届けることが出来て何よりでした。
・商人のノルトが困っていたのは、本文のような理由があったからだったりします。考えてみれば、連絡だけ先に送って、日をずらすという選択肢もあった訳ですからね。
・リュウ・アルフィーユさん、初めましてですね。とりあえず、不安がっている様子は他の皆にはばれていないと思います。よいお手本になったかどうかは、ちと不明。仕事中、気を張らなくてはならないという意味ではお手本になった気もしますけれども。
・感想等ありましたら、お気軽にテラコン等よりお送りください。きちんと目を通させていただき、今後の参考といたしますので。
・それでは、また別の冒険でお会いできることを願って。