<聖獣界ソーン・PCゲームノベル>


『戻らない意識〜取引材料〜』

「落ち着けってば! 眠ってるだけだろ?」
「これはただ眠っているんじゃない。昏睡状態だ。しかも、ダランの精神エネルギーが感じられない」
「それは、わかった。でも、命に別状はないわけだろ。少し落ち着いて冷静になれ、凪」
「俺は落ち着いているし、冷静だ!」
 言い放って、蒼柳・凪は急ぎドアに向う。
「魔女に会ってくる。虎王丸はダランを頼む」
「待て、凪!」
 虎王丸の制止を聞かず、凪は部屋から飛び出していった。
「うー……」
 頭を掻きながら、部屋に残された虎王丸はダラン・ローデスを見下ろす。
 ダランは眠ったまま、目を覚まさない。
 疲れの為だろうと眠らせておいた二人だが、夕方になったころ流石におかしいと揺すってみた凪が気付いた。
 ダランの心が無い。
 呼んでも揺すっても、ダランは戻ってこなかった。
「俺も行くか。……と、その前に」
 虎王丸は道具袋から、斑模様の派手なバンダナを取り出した。
 魔女が倉庫に使っていた場所で見つけたマジックアイテムだ。
 頭に巻くと、頭の回転が早くなるという効果があるようだが、正直苦手なアイテムだ。
 あまり乗り気ではないが、あんな様子の凪とダランを見ては、虎王丸も何もせずにはいられなかった。
 頭に巻いて、深く考え込む。
 脳裏にいくつもの映像が浮かび、眩暈を感じる。
 僅か数秒で、虎王丸はむしり取るようにバンダナを外した。
 バンダナを仕舞うともう一つ、別のマジックアイテムを取り出す。
「しっかりしろよ、おまえ」
 そんなことを呟きながら、ダランの右腕に同じ場所で見つけた銀の腕輪を嵌めた。効果は不明だが、少しでも身の守りになるよう願いながら。

**********

 虎王丸が魔女の元に着いた時には、既に凪の意識はなかった。
 凪は自ら望んでダランの元に行ったのだと理解はしていたが、倒れた相棒の姿にやりきれない感情が湧き上がる。
「何か用か」
 本を捲りながら魔女が言った。顔も上げようとしない。
「聞きたいことがある」
 返事はないが、虎王丸は続けた。
「何故ダランの意識を奪った?」
「くだらない問いだ。お前に説明する必要はない」
「……目的は、凪か?」
 ちらりと魔女が虎王丸を見た。
 しかし、すぐに視線を本へと戻し、言った。
「当たり前だ。他になんの理由がある」 
 つまり、凪を呼び寄せるために、ダランを利用したということだ。
 おそらく、凪が魔女の求めに応じるまで、こういった魔女の策略は続くのだろう。
「もう一つ。どうして情報提供だけで、ダランの治療も含まれないんだ」
 これらは、バンダナを使い辿りついた疑問だ。
 以前、あまり気に留めていなかったが、ファムル・ディートが『魔女は自分と同じ『魔女』を作り出すことが趣味』と言っていたことがあった。
 同じ『魔女』なのに目の前の魔女は寿命が長く、他の『魔女』の寿命がランダムなのは、彼女が受精で生まれた魔女だからか、延命技術が希少な為だと虎王丸は考え、彼女の性格からして、ダランの寿命を治すだけの情報がないなら、このような交渉は持ちかけない筈だと踏んだ。しかし、後者なら単に情報が得られただけではこの問題を解決できない。
「自信がねェ訳でもないだろ」
 挑戦的な物言いに、突然魔女が笑い声を上げた。
「ふはははは、驚いたぞ。下賎な蛮族と見ていたが、なかなかの見識力じゃないか」
 本を閉じ、魔女は虎王丸に黒い瞳を向ける。
「ギブアンドテイクだ虎王丸。私に聞きたいことがあるのなら、お前も何か出せ」
 この女を満足させる情報を持っているのなら、とっくに出して解決を図っている。
「逆に聞く、何が欲しい?」
「そうだな……」
 魔女は少し考えた後、机の引き出しを開け、一冊のノートを取り出した。
 開いたページを虎王丸に見せる。
 白いノートに手書きでアクセサリーが描かれている。
「ダラン・ローデスの母に与えたマジックアイテムだ。奪い返して来い。これと交換でお前の疑問に答えてやろう」
 雪の結晶に似た形のペンダントだ。多くの石が散りばめられている。
 どこかで見たことがあるような……。
 虎王丸が記憶を辿っている最中、背後のドアが荒々しく叩かれた。
「何だ?」
 魔女が声を発すると、勢い良くドアが開かれる。
「クラリス様、お客様です!」
 現れた女性の顔が、明るく輝いていた。
 同時に、虎王丸は魔女がクラリスと呼ばれていることを、この時初めて知った。

**********

「なんでおめーがこんなところにいるんだよ!」
 廊下に出た虎王丸は、知った顔を見つけ思わず噛み付いた。魔女との対話で感じていたストレスからかもしれない。
「来たくて来たわけじゃない」
 深いため息をついたのは、錬金術師ファムル・ディートだ。隣に少女を連れている。……いや、少女に連れられていると言った方が正しいようだ。
「ファムル、ホント久しぶりだね。今日は泊まっていってよねー」
 余計な会話は一切しなかった女性が、親しげにファムルに話し掛けている。
「いや、今日は早々に帰らせてもらうよ。夕食くらいご馳走してくれるかい?」
「もちろん! 楽しみにしててねっ」
 美しい女性と並んで会話するファムルだが、不思議と似合って見える。そういえば、今日はいつものような草臥れた格好をしていない。
 隣の少女に目を向ける。街で見かけたことのある少女だが、名前までは知らない。
「よう、お前誰? 魔女じゃねぇよな。こんなところに何の用だ?」
 銀色の髪の少女だ。虎王丸より年下のようである。
「ボクはウィノナ・ライプニッツ。郵便屋やってる」
「郵便屋? 手紙を届けにきたのか?」
「ううん、今日は手紙じゃなくて……。そういうキミこそ誰? ダランはここにいるの?」
「俺は虎王丸。ダランの知り合いか? ダランなら、奥の部屋で寝てるぜ」
「キミはダランの友達? あとでダランのところに、案内してよ」
「と、もだちっていうか……ダランは、俺の子分だッ」
 照れか本気か虎王丸はウィノナの問いにそう答えた。
「ウィノナちゃん、行くよ」
「うん」
 ウィノナとファムルは魔女のいる書斎へと入っていく。とりあえず、虎王丸も後に続くことにした。

「久しぶりだな、ファムル・ディート」
「ええ、ご無沙汰しています。……えーと、クラリス様とお呼びすればよろしいですか?」
「ああ、それで構わない」
 外見的には年上に見えるファムルに対しても、魔女クラリスの態度は尊大であった。
「今日はこの子の付き添いできました」
 ファムルが言うと、ウィノナは臆することなく前に歩み出、魔女と対峙した。
「ダランのことで、交渉させてほしい……んです」
 威圧感を感じ、ウィノナは軽く言葉を詰まらせる。
 拳に力を入れ、話しを続ける。
「あなたの知識を全て教えてください。その授業料として、私の髪の情報を差し上げます」
「全てとはどの程度だ? 文字通り全てであるのなら、人間の一生如きで把握できる量ではないが。私がその髪の対価に提示した条件は、魔術のみだ」
「ダランを治すのが目的だから、ダランの寿命に関係する全ての知識と魔術です。魔術は理解していた方が良い情報を得られるって話だし」
 悪い条件ではないとウィノナは踏んで、強い視線で魔女に訴えかける。
「なるほど。しかし、両方というのは釣り合いが取れないんじゃないか」
 魔女が手を伸ばす。それに応じるかのように、ウィノナは更に魔女に近付いた。
 薄い笑みを浮かべながら、ウィノナの髪に触れた。
「価値のある髪ではある。お前が寿命に関しての知識を求めるのであれば、この髪の対価としてやってもいい。しかし魔術に関しては基礎知識と情報提供時の対処法だけだ」
 元々魔術に強い関心があったわけではなかったため、ウィノナは魔女のその言葉に頷いて了承した。
「だけど、髪を渡すのは5年後です。ダランを救える可能性も遅れてしまうけど、その期間に自分なりに色々学べば、対処法を見出せるかもしれないから」
「5年待てと?」
 ウィノナは再び頷いた。
 魔女クラリスはウィノナから手を離すと、椅子に深く腰掛け、両の腕を組んだ。
「待ってもいいが……そのために、お前の情報を受け継いで生まれてくる魔女の寿命が短くなる可能性がある。そのリスクを承知で5年後と言うのなら、それでも構わない」
 魔女の言葉にウィノナは戸惑う。
 それは考えもしなかったリスクだ。自分のリスクを少なくすれば、未来の命がリスクを背負うことになる。だけれどそれなら、自分ではなく、自分より若い娘から情報を取得すれば、その分リスクは減るわけであって……。
 考えると、答えのない迷路に迷い込みそうになる。
「とりあえず、5年後であれ、交渉成立と考えていいな?」
 魔女の有無を言わさない強い視線に、頷く。逃げるつもりはなかった。
「5年以内に、ダラン・ローデスがこの世を去ってもだ」
「そんなに悪いのか!?」
 思わず口を出したのは、虎王丸であった。
「さあ、どうだか」
「……相変わらず、意地が悪いですなあ」
 口を挟んだファムルに、『黙れ』と魔女クラリスは言い放つ。
「ウィノナ。それでいいな」
 魔女の言葉に、ウィノナは再び首を縦に振った。
 魔女は満足げに頷き、机の引き出しから繊細な装飾が施された銀の腕輪を取り出した。
「あっ……いや、なんでもねぇ」
 見覚えのある腕輪に、虎王丸は思わず声を上げてしまった。
 魔女はウィノナに近付き、彼女の手を取って腕輪を嵌めた。
「盟約の腕輪だ。この腕輪は嵌めた者か、それ以上の魔術で対抗せねば外すことはできない。以後、お前は常に私の監視下にある。他国だろうが、異世界だろうがどこにいてもだ。決して逃げることはできない。そして、死ぬことも許されない」
 腕輪を見て身体に緊張を走らせるウィノナ。ファムルが腰を屈めて彼女の耳に顔を近づけた。
「言い換えれば、不治の病以外で命の危険にさらされた時には、クラリス様が助けてくれるってことだ。大事な素材だからね」
 その囁きは魔女と虎王丸の耳にも微かに入った。
「黙っていろファムル。貴様とは後程話したいことがある」
「いえ、私は夕食を頂いて、早々にお暇したいんですけどねぇ……」
 姿勢を正して愛想笑いを浮かべるファムル。
「ウィノナ、たった今から、お前は私の弟子だ。私の命令に従ってもらうぞ」
「師匠としての、真っ当な命令ならば」
「生意気な娘だ。まあいい。少しファムルと話がしたい。お前達は下がれ」
 ウィノナと虎王丸は顔をあわせ、ドアに向う。
 その前に、虎王丸はソファーで眠り続ける凪の元に駆け寄り、背負い上げた。
「誰? 何で眠ってるの?」
「こいつは、俺のダチの蒼柳凪。説明はダランの元に行ってからだ。俺もあんたに聞きたいことあるしな」

 虎王丸はウィノナを連れ、ダランの眠る角部屋へと戻った。
 変わらず、ダランは眠ったままだ。体勢も先ほどと全く変わっていない。
 凪をダランの隣のベッドに寝かせ、虎王丸とウィノナはそれぞれ椅子に腰掛けた。
 ファムルを待ちながら、互いのこれまでの経緯を話す。
 虎王丸と凪は、ダランの父親から呼び出され、ダランの寿命について聞かされたことがきっかけだった。
 ウィノナは、ダランの父親から預かった魔女への手紙がきっかけで、この件に関わることとなった。
「5年間生き延びれば、寿命に関係する知識はウィノナに入るってことか。けど、やっぱり引っかかるんだよな」
 虎王丸は魔女にもぶつけた疑問をウィノナに話して聞かせる。なぜ、知識だけで処置が含まれていないのか、という疑問を。
「怪我だってさ、怪我した相手に魔法を教えるより、魔法で治した方が手っ取り早いだろ?」
「それは……魔女の策略も含まれてるみたいだよ、ファムルさんが言うには」
「策略? どういう?」
「さあ、ボクにもよくわからないけど」
 とにかく、ファムルを待つしかないようだ。
 会話が途切れ、二人はダランと凪を見た。
(凪、ダランの心は見つけたか? 早く帰ってこい。ダラン、いい加減目を覚ましやがれ!)
 虎王丸は二人の顔を交互に眺めるのだった。
「あれ? この腕輪。ダランも魔女と何か契約したの?」
 ウィノナがダランの手をとった。腕に嵌められている腕輪はウィノナが魔女に嵌められた腕輪と同じものだ。
「あ、いやこれはだな」
 慌てて虎王丸はウィノナの手からダランの腕を奪い取る。少し乱暴だったせいか、ダランの体が傾き、虎王丸とダランの顔が合った。
 2人の目が合う。虎王丸と、ダランの……。
「え、えっと……おはよう」
 先ほどまで動かなかったダランが、小さく声を発した。
 手を離した虎王丸は、思わずダランの頬を両手でつねり横にひっぱる。
「い、いふぇふぇふぇふぇふぇふぇふぇ!」
「虎王丸、手荒なことはするなよ」
 隣のベッドで、半身を起す凪の姿があった。
「お帰り、凪! ったく、こらダラン、なにがおはようだ。日はとっくに暮れてんだぞ」
 頬をつねり続ける虎王丸と暴れるダランの姿に、ウィノナは思わず笑い声をあげた。

**********

 これまで食事は部屋で摂っていたのだが、今晩はパーティルームで食べるよう言われ、ウィノナと虎王丸は一足先に、指示された部屋へと向った。
 ダランは魔女と話があるということで、話を済ませた後合流するという。
 会場には女性達に囲まれるファムルの姿があった。白を基調とした優しい造りの部屋である。所々の装飾に、女性らしい繊細さ現れている。そんな会場に不思議と彼の姿は馴染んでいた。
 しかしそんなことはどうでもよく、虎王丸の頭の中の半分はダランと凪のこと、もう半分は机に並べられた食事のことで占められていた。
「ウィノナちゃん、こっちにきて挨拶しなさい」
 ファムル呼ばれ、ウィノナが駆けていく。
 虎王丸は、先に一人、食事を戴くことにする。
 メニューはあっさりしたものが多く、虎王丸には少し物足りない。
 1人分平らげたところで、凪とダランが現れた。
「もう食べちゃったのか、虎王丸」
「これからだ。まだ腹二分目ってとこ」
 ダランは普段と変わらない元気な表情を見せていた。
 対照的に、凪の顔は曇っている。
「俺、腹ぺこぺこで〜。昨日の朝からまともに食事してねーし」
「気持ち悪いのは治ったのか?」
「うん、まあ大体」
 言って、ダランは果物から食べ始める。まだ多少不快感が残っているようだ。

 食事を終えた後、3人は一旦借りている部屋へと戻ってきた。
「俺、ここで暮すことにしたんだ」
 ベッドに腰掛けながらダランが発した言葉に、虎王丸は耳を疑った。
 虎王丸は凪から聞いていた魔女の言葉を思い出す。それは、『一生ここで暮し、魔女に仕えるならば必要な処置を受けられる』というものであったはずだ。
「そんな奴隷のような生活、了承したのかよ!?」
 怒気が篭る。生まれ育った世界での自分達の境遇が脳裏を翳め、虎王丸を苛立たせた。
「一生とは考えてないんだ。でも、生きていれば、何か対処方法が思いつくかもしれないじゃないか。だから、とりあえず生きれる道を選ぶことにした」
 それが正しい選択だとは思えない。
 だけれど、ダランの身体を診れるのは、あの女だけであることは事実だ。
「あっ、ファムルとウィノナが帰るみたいだ!」
 窓の外、正門近くにファムルとウィノナの姿があった。
「見送らなきゃ!」
 部屋から駆け出るダランの背を、虎王丸は悔しげに睨んだ――。


【現在の状況】
●ダラン・ローデス
軟禁状態。敷地内から出ることはできない。万が一脱走できたとしても、現状では遭難する可能性高し。身体は近日中に検診予定。
下僕扱いだが、魔術の訓練は受けさせてもらえるらしい。

●蒼柳・凪
拘束解除(ダランを手元においている限り、いつでも呼び寄せられると判断された)。
硝子の迷宮にて、魔女クラリスにデータを採取される(クラリスは現在はまだ結果を見ていない)。

●虎王丸
ダランに盟約の腕輪を嵌めたが、コントロールする魔術を知らないため、ダランに対しての強制力はない。
強く念じれば離れていても、漠然とした想いくらいは伝えられるかもしれない。

●ウィノナ・ライプニッツ
盟約の腕輪により、常に監視状態にある。
5年間限定で、魔女の弟子となる(ダランより格上)。通いでも住み込みでも構わない(ただし、魔女の館は街からかなりの距離がある)。魔女の屋敷へは出入り自由(数あるクラリスの部屋は立入り禁止)。
魔術は魔女クラリスが直接指導。それ以外は高度な知識をものにするまでは、館の魔女達から学びながら図書室での自主勉強が中心となる。
5年後には、どういう状況であっても、髪の情報を提供しなければならない。

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

【3368 / ウィノナ・ライプニッツ / 女性 / 14歳 / 郵便屋】
【1070 / 虎王丸 / 男性 / 16歳 / 火炎剣士】
【2303 / 蒼柳・凪 / 男性 / 15歳 / 舞術師】
【NPC / ダラン・ローデス / 男性 / 14歳 / 魔術師の卵】
【NPC / 魔女 / 女性 / 345歳 / 魔術師】
【NPC / ファムル・ディート / 男性 / 38歳 / 錬金術師】

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■         ライター通信          ■
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ライターの川岸です。
『戻らない意識』にご参加ありがとうございます!
あの腕輪を虎王丸さんがダランに嵌めるとは思ってもみませんでした。
ダランは御守り代わりにつけてくれたと感じているので、当分外そうとは考えないと思います、
翌朝虎王丸さんと凪さんは魔女とダランにより、帰還を促されることになります。ご指示等を頂く前に、物語を進展させることになった場合は、一旦帰ったとさせていただくと思います。
一応今回軽く区切りがつきましたが、この後、この物語を進展させていただける場合は、ゲームノベル『生命の尊厳』からご参加お願いいたします。