<聖獣界ソーン・PCゲームノベル>


刻を刻む者、刻を刻まぬ者

 精霊の森の木々が、いつものようにさらさらと鳴っている。
「……いい森だ……」
 心地よい風に吹かれ、頭にかぶった黒い帽子を手でおさえながら、黒尽くめの服装をした人物――エル・クロークは目を細めた。
 さやさやと揺れる木の葉も、どこからか小さく聞こえる水の音も。
 クロークにはあまり縁のない雰囲気の世界。
 クロークは足を進めた。この森の守護者の元へと――

「こんにちは」
 精霊の森の守護者は、クロークが小屋にたどり着く前に小屋から出てきていた。
 緑の髪に、ところどころ青が混じっている。銀縁眼鏡と白衣の青年。名は、クルス・クロスエアと言ったか。
「やあ、クルス氏」
 クロークは軽く手を挙げた。森と同じ色の目をした守護者は、柔らかく目を細めて返事とした。
「クローク。……この間はセレネーが世話になったね」
「いや、僕こそ興味深かったよ」
 クロークは笑って、「ひょっとして、森に入った時点で貴方にはバレてしまうのかな?」
「そうだね。この森には結界が張ってあることだし」
「そうだと思った――通る時におかしな感覚がしたんだ」
 はははっとクロークは笑って、
「ところで、セレネー嬢は元気かい」
「セレネー? 相変わらずだが」
「丁度近くに来たから寄ったんだけれど、どんなところかね、ちょっと気になって顔を出してみたんだ」
 セレネー嬢と会わせてもらえるかい――とクロークは言った。
 クルスは小屋を開けて、クロークを中に迎え入れた。
「セレネー嬢」
 クロークは呼んだ。
 セレネー――白い長い髪に、赤い瞳がぼんやりと輝く華奢な少女は、部屋の端にあるベッドのさらに隅に座って、白スライムと赤スライムを抱きしめていた。
「セレネー嬢」
 クロークはゆっくり近づいていく。
 セレネーはようやく顔を上げた。
 そしてクロークの顔を見て、かすかに微笑んだ。
「クロー……ク」
「そう。よく覚えていてくれたね」
 ほら、とクロークは手に持っていた袋を差し出す。
「セレネー嬢の好きなお菓子もお土産に持ってきたよ」
 セレネーがその赤い瞳を嬉しそうに輝かせた。クロークがその袋を差し出すと、少女は自分が今両手いっぱいに抱えているスライム2匹を交互に見てから、惜しそうにスライムたちを手放し、クロークのお菓子を受け取る。
 中はアプリコットパイだった。以前色々クロークがお菓子をセレネーに差し出した時、セレネーが特に気に入っていたお菓子だ。
「用意がいいね」
 戸口にもたれてその様子を見ていたクルスが、くすくす笑う。
 クロークは帽子の位置を直して、
「気づかれてしまったかい?」
 と笑った。
「実を言うと、最初からここを訪ねるつもりだったんだ。あれからセレネー嬢はどうだろうか、と気になったし……それに」
 クロークは振り向いて、戸口の眼鏡の青年を見やり、
「クルス氏にも尋ねたいことがあったから」
「僕に?」
「そう」
 クロークはセレネーの頭を撫でた。
 セレネーは袋からパイの欠片を取り出し、ぽろぽろこぼしながら嬉しそうに食べている。
「セレネー嬢。あんまりこぼしちゃだめだよ」
 注意されて、セレネーはきょとんとする。
「ああと……ほら、こぼした分だけ食べられなくて、損をするだろう?」
 言われてセレネーは早速じわっと目に涙をためた。そしてこぼした分を慌てて拾い集め始めた。
「最初からこぼさないように、こぼれた分が袋に入るようにとか……工夫してね」
 セレネーははむはむとこぼした分も食べている。
 ――まるで動物のような反応だ。
 彼女の周りをぷにんぷにんとスライムが見守るようにうねうねしている。
 クロークがためしにスライムにちょんと触ってみると、すさささっとスライムは逃げた。
(セレネー嬢にはあれほどなついているのに……)
 クロークは「また後でね」とセレネーに微笑んで言い、クルスの元までやってきた。
「クルス氏には、セレネー嬢がここへ来た時の様子を聞きたいんだ」
「セレネーが?」
「ここは精霊達の気で満ちている。そんな森の管理人ともなれば、かなりの力を持っているだろう。もしかしたら他に何か、気づいた点があるかなと思ってね」
「………」
 クルスは腕を組んで、視線を虚空にやった。考えているようだ。
「何も無ければそれでいいし、言いたくなければ口を噤んでも構わない」
 クロークは静かに言った。「それに、セレネー嬢に会いに来たのも本当だし」
 優しい目で見る先は、アプリコットパイを再びぱふぱふ食べ始めたセレネーだった。
 クルスが口を開くまで、少しの間があった。
 やがて、
「キミは――」
 クルスはクロークを見つめ、
「精霊、だな」
 ――見抜かれたことに、クロークは別段驚くこともなかった。何しろ相手は精霊の森の守護者だ。
「重なって見える。――時計、懐中時計の精霊か」
「さすがだね」
 クロークは微笑む。
 クルスはもう一度考え込むような表情に戻った。
「セレネーか……」
「別に言わなくても構わないけれど」
「いや――どうするのがセレネーにとって一番いいのかが、目下さっぱり分かっていなくてね」
 クルスは肩をすくめる。途方に暮れたような顔をしていた。
「……森に来た時のセレネー嬢の状態は?」
「あの通りさ。森に入ってきた気配もさせずにいつの間にかこの小屋の近くに倒れていた。服もぼろぼろ、半裸で傷だらけでね、何日も食べてないのが分かるくらいガリガリに痩せていて」
「今も痩せていると思うけれど……それ以上に?」
「ああ、それこそ骨と皮という状態だったよ」
「……背中に、フェニックスの刻印があるとか」
 以前、セレネーとエルザード城下町で遊んだ時。
 精霊の森に住むもう1人の人物が言っていた言葉。
「セレネーにフェニックスの絵を見せたんだってね?」
 クルスは言う。クロークはうなずいた。
 フェニックスの絵画を見せた時――
 セレネーは、泣いた。
「話は聞いてるよ……」
 クルスは前髪をかきあげた。
「泣いた、か。……あの子の守護聖獣がフェニックスなのはすぐ分かるんだが」
 何故なんだろうなあ、とクルスは独り言のようにつぶやいた。
「その刻印というのが何なのか、クルス氏はご存知なのでは?」
「……そう思うかい?」
「以前。僕らが帰ろうとした時、エスメラルダ嬢に『口止め料』と言われていたのを聞いていたんだ。……あの、よく食べる彼女にだけは何か、言ってしまったのじゃないのかな」
「聞こえていたのか」
 クルスは苦笑した。「そう、彼女だけにはうかつに言ってしまったな」
「僕には教えてもらえないのだろうか?」
「………」
 クルスはこん、と後頭部を軽く戸口の角に打ちつけた。天井を仰いで。
「――あの刻印は魔術だ」
「―――」
 クロークは表情を変えることはなかった。
 意外だったとしても。
「それも封印魔術だ。封印系の最高峰と言われているんだ、フェニックスの刻印は……」
「……セレネー嬢の体には何かが封印されていると?」
「それか、セレネーの力が封印されているか……のどっちかかと思うんだが……」
 クルスは額をぽりぽりとかく。
「どちらにしても、ちゃんと確かめようにも、刻印を見ようとすると泣いて嫌がるんだ、無理強いもできなくてね……」
「……寝てる間に、とか」
「寝てる時も誰かが近づくとすぐに目覚める」
「一応試したんだね」
 クロークは笑った。仕方ないだろう、とクルスは苦笑した。
「それに異様にスライムがなついて――セレネーを護ろうとするもので……スライムはどうにも、苦手でね」
「……分かるような気がするよ」
 こうしている間にも、目があるのかないのか分からないスライムたちがこちらを威嚇しているような気がする。
「――まあ、仕方がない。長い目で見よう」
 クロークは改めてセレネーを、戸口から見た。
「こうして見た限り……彼女も刻を刻まぬ者のようだし」
「……クローク?」
「セレネー嬢と遊んでくるよ」
 クロークはパイで手をべたべたにして、ぺろぺろと舐めているセレネーの元へ行った。
「……ねえ、セレネー嬢。今日は何をして遊ぼうか?」
「遊ぶ?」
 セレネーがようやくまともな言葉を発した。
「そう、遊ぼう」
「ルゥ」
「え?」
「ルゥも一緒」
 クロークが首をひねっていると、
「この森で育てているミニドラゴンのことだよ。遊ぶならルゥと一緒がいいと言っているんだ」
「ああ、なるほど」
 じゃあセレネー嬢、とクロークは少女の手を取った。
「まず、ルゥ氏……嬢なのかな? とりあえず迎えに行こう」

 捜すまでもなかった。
 ルゥはクロークが持ってきたお菓子の匂いを敏感に察知して、小屋の近くまで来ていた。
 足元にルゥがいた時にはさすがにクロークも「うわっ!」と声を上げたが、セレネーがすぐに、
「ルゥ!」
 と両手を広げて抱き上げた。
 ルゥはセレネーの手をぺろぺろ舐めた。それから口元も舐めた。
「ルゥ、ルゥ」
 セレネーはぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ。
 お返しにルゥも、
 るぅ
 と鳴いた。
 クロークは、何だかおかしくなって微笑んだ。
「じゃあ何をしようかな――」
「かけっこ、かけっこしよう」
 セレネーがクロークの袖口を引っ張る。赤い瞳はつぶらにクロークを見上げていた。
 かけっこなら以前のやりとりで懲りたかなと思っていたが、存外セレネーは精神的に強いらしい。
 幸い、精霊の森の人が通る道はほぼまっすぐだ。
 セレネーはルゥに、
「かけっこだよ、いい?」
 るぅ
 返ってきた鳴き声に満足し、少女は自分の横にルゥを置く。
「じゃあいいかな。よーい、どん!」
 クロークのかけ声で始まったかけっこ。
 ……セレネーとルゥの遅さは凄まじかった。クロークは彼女たちに足並みを揃えるのに非常に苦労した。元々長身のクロークは足が長いせいでかけっこに強いのだ。
 そう言えばゴールを決めていなかった。どうしようとクロークが考えた時、
 すてん、ぺしょっ
 セレネーがこけた。
 ……あ、そうか。これで終わりか。
「セレネー嬢、大丈夫かい?」
 クロークは片膝を地面につけて少女を助け起こす。
 膝や掌はもちろん、額まですりむいている。普通人間は顔をぶつけないように手が先に出るものだが。
 セレネーの運動音痴は本当に深刻らしい。
 るぅ
 ルゥがぴょんと飛びあがり、セレネーの額をぺろぺろと舐めた。
 セレネーは目をうるませていたが、ぐしっと鼻をすすってから腕で目をこすった。
「……うん、強い子だ」
 クロークは微笑んでセレネーの顔を両手で包む。「よく泣かなかったね」
「……の精霊さん」
「ん?」
「水の、精霊さんの、所、行くの」
 セレネーはふらふらと立ち上がる。
 ルゥは立ち上がったセレネーの顔までは高く飛べないようで、ひらひらひらと地面に降りた。
 少女が走り出す。裸足のまま走り出す。
 クロークは慌てて追いかけた。
 
 何度も何度も転びながら――
 やがて少女がたどり着いた場所は、それは美しい湖だった。
 川から水が注がれている。水のせせらぎの音はここからだったのか――とクロークは感慨を覚えた。
 少女はそっと湖の端に腰をかけ、それから足を湖に浸した。
 クロークはセレネーの背後から、湖の中を覗きこんでみる。
 水に浸かっているセレネーの足がくっきりと見えるほど透明度の高い、神秘的な湖――
 セレネーは掌も湖に浸した。
「ひょっとして癒しの効果があるのかな?」
 クロークが尋ねると、セレネーはクロークを仰ぎ見て、元気にうなずいた。
 そして、不思議なことを言った。
「だから、クローク連れてきた。クロークも、入ろ?」
「……え?」
 何故?
 怪我なんかしていないのに。
 クロークが戸惑っていると、セレネーは言った。
「私見る時、クローク、悲しそう。痛いんでしょ? 入ろ?」
「―――!」
 クロークは胸元を押さえた。
 悲しそう……? この子を見ると、自分は悲しそうな顔をした?
 何故?
 ああ、そうだ――
「………」
 クロークはセレネーの横に座って、ちゃぽんと湖の水をすくった。
 水は指の間を通ってこぼれ落ちていく。
「……セレネー嬢は、『時間』を知らないね」
「『時間』? 分からない」
「僕は……まさにその『時間』を刻む精霊なんだ……」
 かたや『時間』がなくては、存在意義もない精霊。
 かたや『時間』の概念さえ持っていない少女。
 持っていないどころか、おそらく刻が止まっている少女。
 自分は彼女の前では、存在する意味がない。
「いや。いや。この姿でいる時は、そんなことは気にしないようにと思っているんだけれど」
 クロークは首を横に振った。
「でも少し……。はっきりと『時間』が分からないと言われると、悲しかった、だけなんだ」
 うつむく。
 帽子がクロークの表情を隠してくれる。
 ルゥが隣に来て、
 るぅ るぅ
 と慰めるように鳴いた。
 ちゃぽん……
 湖の跳ねる音がして、次にはクロークは頬に冷たい感触を感じた。
 セレネーの濡れた手が、クロークの頬に添えられていた。
「……私、『時間』知りたい」
「セレネー嬢……」
「クロークが、そんな顔してるのイヤ。『時間』、知りたい」
「………」
 『時間』とはどんなものかと。
 問われても答はなかなか説明できない。
「……森に朝が来て」
 クロークはぽつりとつぶやいた。
「お昼が来て、夕方になって、夜が来て」
「うん」
 セレネーは真面目に聞いている。
 クロークは何だか泣きそうな気分になりながらも、微笑んだ。

「そうやって移り行くものが、『時間』だよ……セレネー嬢」

 通じたかどうか分からない。
 セレネーの中でどう解釈されたかどうか分からない。
 でも、セレネーは満面の笑顔で、
「うん!」
 と言った。
 それだけで、かすかに心にあった何かが吹き飛んだ。
 湖の中に手を浸す。
「気持ちいい水だ」
 そう言ってから、ふいに湖から手を引っこ抜いてセレネーの頬に当てた。
「冷たいっ!」
 セレネーは笑った。そこからは2人で水のかけあい。
 笑顔に満ち溢れていた。
 水が少し暴れる音が、耳に心地よかった。
 ルゥがぼっと小さな火を噴く。
 楽しくて、ルゥにも水をかけてやった。
 るぅ るぅ るぅ!
 ルゥはざばんと湖の中に自ら飛び込んで、それから浮かび上がってくるとびしょぬれの体で2人に体当たりしてきた。
 平和な時間だった。
 刻を刻む精霊でも、こんな時は思う。
 ――このまま、刻が止まればいいのに――と。
 そんな矛盾におかしくなってくすりと笑う。
 自分の存在意義がなくなるのに?
 ――でも。
 目の前の少女が笑顔だから、いいか。
 ルゥの突進がやってきて、綺麗な水が飛びはね、爽やかな笑顔が弾ける――

 クルスの小屋に帰って来た時には、クロークもセレネーもルゥもびしょぬれだった。
 クルスは目を丸くして、
「暖炉に当たるかい? 外にも焚き火があるが――」
「だんろ、だんろ!」
 セレネーはびしょぬれのまま小屋に駆け入った。
「こら、セレネー! 少しは体を拭いてから中に入りなさい!」
 クルスは街で手に入れたのだろう、タオルをセレネーに向かって放る。
 セレネーは暖炉の前に座り、ふわふわのそれを抱いて笑ったが、その横に赤スライムがうねんとやってきた。
 少女はタオルを投げ捨て赤スライムを抱きしめた。
「おや?」
「……赤い方はあったかいんだよ」
 クルスはため息をつき、クロークに新しいタオルを渡した。
 クロークは礼を言って髪や体を拭きながら、つぶやいた。
「――彼女、水は平気みたいだね」
「……ああ……」
 フェニックスに関係のある存在なら水を敬遠してもいいのではないか。
 それとも不死鳥たるもの、水ぐらいでは平気なのか。
 それとも――セレネーはフェニックスには関係ないのか。
 クルスはルゥをタオルでぐりぐり拭きながら、
「気長に様子を見ていくさ……」
 それを聞き、クロークは微笑んだ。
「僕も長寿。気長に彼女を見られる。嬉しいことだよ」
 クルスはふとクロークを見て、
「……キミ、時計の精霊のわりには水も平気なんだな」
 と不思議そうに言った。
 言われて、クロークも少し沈黙した。
「……あれ?」
 自分の体はメンテナンスも必要な精密機械だ。水が――平気なはずがない。
「それにしては体内時計が狂った様子もないし……」
 クロークは小屋を覗き込んで、暖炉の前で赤スライムと戯れている少女を見た。
「……ひょっとして、セレネー嬢に助けられたかな」
 真相は謎だ。今のところは。
 でもまあ、
「構わないな。どんな理由であっても」
 あんな楽しい『時間』を過ごせたのだから――

 帰り際、セレネーが「もっと違うお菓子ー」とねだってきたので、クロークは笑って「色々作ってきてあげるよ」と言った。
「こらセレネー。お菓子の食べすぎは虫歯の元だ」
「虫歯ってなに? クローク」
「……そこでなんでクロークに訊くんだ」
 クロークは笑った。
「クルス氏の言う通り、虫歯には注意だよ? セレネー嬢」
「虫歯ってなーにー?」
 セレネーは腕をぱたぱたさせた。とても外見年齢とは似会わない仕種……
「教えてあげるよ。また次に来た時に……ね」
 クロークは片目をつぶった。

 かたや『時間』を刻む者。
 かたや『時間』を刻まぬ者。
 それでも彼らの生きる線は交われる。
 なぜなら彼らは時間が刻まれると刻まれないとに限らず、確かに同じ刻を生きているのだから。


 ―FIN―


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【3570/エル・クローク/無性/18歳(実年齢182歳)/調香師】

【NPC/セレネー/女/外見年齢15歳/精霊の森居候】
【NPC/クルス・クロスエア/男/外見年齢25歳/精霊の森守護者】

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■         ライター通信          ■
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エル・クローク様
こんにちは、笠城夢斗です。
今回は個別ゲームノベルにご参加くださり、ありがとうございました。
クロークさんは時計の精霊ということで、引っかかりも色々ありましたので、このようなノベルになりました。いかがでしたでしょうか。
よろしければまた、セレネーたちに会いにきてやってください。