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今はいない、君の為に
■オープニング――巡り風、送り花
駅まで見送りに来てくれたのは、早乙女だけだった。
「……行くんか?」
煙草をくわえたまま、早乙女は聞いた。
答えのわかっている問い。
そしてあたしは、彼もわかっているその答えを、素直に返した。
「うん。もう、帰ってこないと思う」
「ふーん」
早乙女はぶっきらぼうにそう言って、紫煙を吐いた。
春の風に、線路のそばの木々が揺れる。
全てが薄紅色に染まった桜並木。無数の花びらが風に舞い散るその光景は、まるで夢のような美しさだった。
そしてあたしは、ここを去ってゆく。大好きだった人に見送られて、こんな景色を最後に見つめながら。
「もう終わりやな」
「……えっ……」
不意に胸をえぐられたような気がした。
「――桜や」
早乙女は相変わらずぼんやりとした瞳で、その路線脇の景色を眺めていた。
「あーんな綺麗なのに、もう散ってまう」
「そうだね」
この人は、いつもこんな感じだった。
あたしがそばにいても、誰がそばにいても、大して気にもとめないかのようで。
もちろん、ちゃんと話しかけたことには応えてくれるし、決して無愛想な人ではないけれど……彼の瞳は、あたしや他の人たちよりも、こういった風景を映すためにのみあるのかもしれない。そう感じさせる人だった。
「東京には、こんな桜でいっぱいのとこ、あるんやろか」
「どうだろ。わかんない」
「いや、あるか。桜なんか、どこ行ったかてあるわ」
「はは、そうだね」
「なかったかて、別に困るモンでもないしな」
「そんなことないよ。あたし、桜、好きなんだ」
桜、好きなんだ。
こんな風に、早乙女に対しても言えたらいいのに。
――早乙女が、好きなんだ。
そうしたら、彼はどういう顔をするだろうか。
……驚くかな。
いや、きっとぼんやりとした表情のままで、ぽつりとこう言うだけかもしれない。
……『ふーん』。
「俺は嫌いや。あんなモン」
早乙女は、桜を見つめたまま、無感動に呟いた。
「だって今、綺麗だって言ったじゃない」
「綺麗だからって、好きになれるわけやない」
……そういうものなんだろうか。こんな矛盾したことを言われると、とたんにあたしは、男の人の気持ちはわからない、と思う。もっとも、あたしがわからないのは、早乙女の気持ちだけなのかもしれないけれど。
「どうして嫌いなの?」
「散ってまうからや。綺麗や思うて見とれてたら、あっという間に終わってまう。そういうの、嫌なんや。最初から終わるのがわかってるモン、好きになんかなれるか」
そう言って煙草をホームの灰皿に押しつけて捨てる早乙女。
そんなことを言われたら――言えなくなってしまった。
あの一言が。
「……」
沈黙しているうちに、発車のベルが鳴った。
「ほら、出てまうで」
「あ……うん」
慌てて電車に乗り込むあたし。
「達者でやりや」
「うん……」
「心配すな。どんなとこかて住めば都や」
――違うよ、早乙女。そんなことを言ってほしいんじゃない。
「早乙女。あんたも、元気でね。あたしも頑張るから」
――違うよ、早乙女。こんなことが言いたいんじゃない。
ドアが閉まった。その向こうで、先ほどのあたしの言葉に、早乙女が頷く。
もう言葉は聞こえない。何を言っても、届かないんだ。
だったら言うしかない。今、電車が動き出す前に、言うしかないんだ。
「あたし、早乙女のこと、好き!」
早乙女は不意に面食らったような顔をして――そして、また頷いた。
聞こえてなんかいないくせに。いいかげんな奴なんだから。
電車がゆっくりと動き出す。テレビドラマでよくあるように、ホームを走ってあたしを追いかけてくれるかと思ったけど、早乙女は動かなかった。申し訳程度に、顔だけはあたしの方を向いていてくれたけど。
……いいけどね、別に……。
そして電車がホームを抜けて、早乙女の姿が完全に見えなくなる。
するととたんに、目頭が熱くなって、泣けてきた。
……どうして、あんな変なヤツ、好きになっちゃったんだろ。
窓の外を流れていく薄紅色の景色。
あたしは他の乗客には見られないように、顔を伏せて小さく泣いた。
【1】
……厄介事はいつも、携帯電話の着信音とともにやってくる。
レイベル・ラブは深い溜息をついた。
このところ、モグリの闇医者である彼女の仕事運は最悪だった。
携帯が鳴れば、彼女はどのような患者であろうとその元を訪れ、治療を行う。だがここ最近、彼女の元に舞い込んでくる依頼は、決まって世間一般の医療行為の範疇に収まらない、この世ならぬ怪異な事件や、得体の知れない患者ばかり。
しかも大抵の場合、仕事が終わっても様々な理由で、ロクな報酬が手元に残らなかったり、タダ働きだったりする。
それもこれも、探偵事務所を開いている知人・草間の元で、過去幾度か、奇妙な事件の解決に手を貸してからのことだ。
ほんの小銭稼ぎのつもりだったのだが、とんだケチのつき始めだ。
(こんなことでは、いつまでたっても借金の山は減らないな……)
陰鬱な気分で、レイベルは電話を受けた。
《……レイ……ル……》
聞こえてきた音声は、ひどいノイズ混じりだった。とぎれとぎれに、ザザッという荒れた音が重なり、非常に聞き取りづらい。
「草間か? 悪いが、音声がよく聞き取れない」
そういえば、このプリペイド式の携帯も、日頃からずいぶんと酷使してきた。そろそろ臍を曲げてしまったとしても不思議ではなかった。
《……頼み……い……ある……》
ちっ、と軽く舌打ちをして、レイベルは携帯を振ってみた。が、無論それで受信状態がマシになるわけもない。
「何? もう一度言ってくれ」
《……名……早乙女……だ》
「サオトメ……? 誰だそれは? よく聞こえないぞ」
《………………》
それ以上、まともな会話は期待できそうになかった。
(どうしろと言うのだ……)
レイベルはその細い肩をすくめて困惑したが、まあいい、と思いなおした。
「よく解らんが、判った。詳細はそちらで聞こう。……そっちへ行くからな」
その言葉に対しての応答はもはや聞こえず、そのまま耳障りなノイズが30秒ほど続けて聞こえ、電話は切れた。
そしてそれからすぐに、先ほどとは異なる着信音がまた鳴った。
(……画像メール? 受け取れればいいが……)
一応画像データを開いてみる。しかし、小さなカラー液晶に表示された画像は、やはり完全にデータを受信しきれてなかったと見えて、下半分が黒く途切れていた。
上半分を見るかぎりでは、青い空のような背景に、銀色の円盤のようなものが浮かんでいる画像のようだった。
(何なのだ、これは? これが今回の事件に関連するものか?)
最近は馴染みとなりつつある、どんよりとした嫌な予感が胸の内に広がっていくのを、レイベルは感じていた。
【2】
その三十分後。
草間興信所を訪れたレイベルは、ぐったりと来客用のソファに身を預けていた。
「何かの間違いじゃないか?」
草間武彦は新しい煙草に火を点けつつ、怪訝そうな顔でレイベルを見る。
「さっきも言ったように、俺は今日は君に電話した覚えもないし、早乙女という名前も知らない。画像メールにしても同様だ」
「だが確かにあれは、あなたによく似た声だったぞ。ノイズがひどくて聞き取り難かったが」
「他の相手と聞き違えたんだろう。零にもさっき聞いたが、心当たりはないそうだ。念の為にその画像データは、今調べてもらってるが」
草間が紫煙を吐くとともに、零と呼ばれた黒髪の少女が、ノートパソコンを手にやってきた。
「ただの画像ではありませんよ、これ」
零が持ってきたパソコンの画面には、レイベルの携帯から移した画像ファイルが表示されていた。
「どういう事だ?」
興味深そうに、草間とレイベルが覗き込む。
「この画像ファイル、一見下半分が真っ黒で壊れてるように見えますけど、これは意図的なものです」
「受信失敗したのではなく、最初からこの形で送られてきたという事か」
「……ええ。この画像ファイルは本来、画像として見るためのデータではなくて、加工され、偽装されたデータなんです」
零はそう説明しながら、画像の偽装を解除するプログラムを実行した。
「上半分には全く意味はありません。下半分の真っ黒な部分こそ、偽装されたこのデータの本体そのものです。こういった方法は、極秘のデータをネット上でやりとりする際に、しばしば用いられます」
偽装を解除されたそのデータを開くと、そこには次のような文章が記されていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
レイベル・ラブ 様
突然、このようなお願いをしますことを、まずはお詫びさせていただきます。
本来、電話で口頭の上で詳しくお話させていただこうと思ったのですが、当方の事情によりそれも叶わず、やむなく回りくどい形ではございますが、データ監査の目を逃れるためにこのような方法でこの依頼文をお届けさせて頂きました。
お願いしたいこととは、浦坂恵という女性の行方を探していただきたいということ、そしてその身を蝕みつつある病から、彼女を救って欲しいということです。
浦坂恵は、2003年5月の時点で、まだ正式にその治療法を知られていない、新型のウイルス性肺炎に冒されています。
あなたがこれをご覧になっている時点では、まだ彼女にははっきりとした自覚症状は現れていないはずです。
彼女がその症状をはっきりと自覚するのは6月に入ってからのことで、その時には既に彼女は手遅れになっています。
そしてそのまま、2003年7月17日午前2時11分、彼女は息を引き取ります。
文末に、後にSROワクチンと呼ばれる、彼女の病に効果を発揮するワクチンの生成法を記します。医学知識をお持ちの貴女であれば、生成は難しくないはずです。
症状の進行が初期のものであれば、ワクチンを投与後24時間でウイルスの活動は停止し、患者の容態は回復します。
理由あって直接お会いすることが出来ず、現金での報酬を差し上げることは出来ませんが、このウイルスの生成法とその権利を、代わりに差し上げます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「……どう思う?」
草間の問いに、レイベルは深い溜息をついた。
「……さあな。だが悪戯にしては手が込んでいる。ワクチンの生成法とやらも、見る限りでは眉唾とは思えない」
データが作成された日付は、2064年4月20日。
「61年後からの依頼、か」
ふっ、と笑うと、レイベルはソファから立ちあがった。
「事務所の洗面所を借りるぞ。後、薬箱と生卵があったら出してくれ」
「……一体、何をはじめるつもりだ?」
「判りきったことを聞くな。――私は、医者だぞ」
草間にそう応えたレイベルの緑色の瞳は、愉快そうに揺れていた。
【3】
「ありがとうございました。お大事に」
大学からの帰り道、風邪薬を買って、浦坂恵は薬局を出た。
(やっぱり風邪かなあ……明日も、出なきゃならない講義があるのに……)
歩きながらも、身体が重いのを感じる。額に手を当てると、微妙にいつもより熱いようだ。
(早く帰って、薬飲んで今日は寝ちゃおう)
閑静な住宅街の細い路地を通って、駅への道を急ぐ。
ふと、視界の端の方で何かが動いた。
そちらを見てみたが、そこには住宅地の植え込みがあるばかりで、特に何も見当たらない。
気を取りなおして、再び歩き出す恵。
時間はまだ昼過ぎだが、都心で働く人々のベッドタウンとなっているこの辺りは、人気もなく、不気味なほど静かだった。
気がつくと、自分のものとは異なる足音が聞こえた。
背後から。……それも複数。
不意に、嫌な予感がして、恵は歩を早めた。胸のうちに広がる不安のせいで、後ろを向くことはできなかった。
そして――背後の足音の主たちも、それに合わせて歩を早めた。
(何なの……誰か、ついてきてる!)
恵の不安は抑えきれないほどに広がっていた。
慌てて狭い道から、大きな通りへと出ようと駆け出した途端、曲がり角から現れた若い女とぶつかりそうになった。
「わっ!」
避けようとして倒れそうになった恵の腕を、女の白い手が掴んで、引き戻した。
ぱさり、と乾いた音を立てて、薬局の小さな紙袋がアスファルトに落ちる。
「危ないぞ」
「ご……ごめんなさい」
謝って、恵は相手の女の姿に、一瞬戸惑いの色を浮かべた。
(外人……さん、かしら。すっごく綺麗な人……)
透き通るような白い肌、煌く砂のような長い金髪。そして、射抜くような鋭さと、どこか倦んだような色を湛えた、不思議な緑の瞳。
「これ」
女――レイベル・ラブは、紙袋を拾い上げると、恵に手渡した。
「あ、ありがとう……」
「……具合が悪いのか?」
「え?」
「顔色が悪いようだ。……どうした?」
「あ……ちょ、ちょっと、季節の変わり目だから、風邪、ひいちゃったみたいで……。でも、何ともないです、ありがとう」
恵は紙袋を受け取ると、その場を離れようとした。
「その薬、あなたにはおそらく効くまい」
背後からのレイベルの声に、一瞬、恵が足を止めた。
「――早乙女。この名に、聞き覚えは?」
「……いいえ。すみませんが、これで」
足早に去っていく恵。
その場に取り残されたレイベルは、スーツの胸ポケットに忍ばせていた注射器に指先で触れつつ、一人頭を抱えた。
(だいたい、私はこういうのが苦手なんだ。初対面の相手にいきなり、一発注射打たせてください、なんて言うわけにもいかんしな……)
(あの人、どうして早乙女の事……)
恵は困惑していた。
(もう、あんな奴のことなんか、忘れるつもりだったのに)
恵の脳裏に、桜の風景がよみがえる。去年の春、上京の日。
故郷から旅立つ駅のホーム。優しい春風が吹くと、街路を飾る桜の花びらは無数に舞い散って、思い出を淡く彩った。
『最初から終わるのがわかってるモン、好きになんかなれるか』
あの時、早乙女はそう言った。
だから、彼女は言えなかった。
そして、十年以上も胸に秘めてきたその恋は、終わったはずだった。
……はずだった、のに。
その時、背後から太い腕が恵の身体を抑えつけた。
夢想から現実に引き戻され、驚愕する恵の口元に、柔らかな布のようなものが押しつけられた。
口元からみるみる苦い味が広がってゆくとともに、恵の意識は暗闇の中に飲まれていった。
【4】
薄闇の中に、恵はぐったりとしたまま横たわっていた。
そこは、何処とも知れぬ荒れ果てた廃ビルの一室らしかった。ひびの走った小さな窓ガラスの向こうから、辛うじて外の光が部屋をわずかに照らしている。
黒服の男たちが3人、横たわる恵を囲むように見下ろしていた。
「……間違いない。この娘だ」
男の一人が、カード型のコンピュータのモニターに映った彼女の映像と眼前の彼女を見比べて、呟いた。
「メグミ・ウラサカ。2003年7月17日午前2時11分、SROウイルス感染による臓器障害、呼吸不全の為死亡……彼女には悪いが、その記録通りになってもらわねばならん」
別の男が、嘲るような口調で笑った。
「SRO……通称、『早乙女ウイルス』ってか。あの爺さん、自分の名声を棒に振ってでも、過去の女を助けたかったってわけか」
また別の男が冷たい口調で言った。
「まだ、SROワクチンの投与はされていなかったようだ。我々が『干渉』するには、少し早すぎたんじゃないか?」
「かまわんさ。どうせこの娘の記憶を少し修正すればそれで済む。違法な他時間への干渉を防ぎ、ただしい『歴史』の流れを守るのが我々監査員の任務」
「――興味深い話だ」
不意に背後から響いた女の声に、黒服の男たちは一斉に振り向いた。
「ただの誘拐犯かと思ったが。
……『治療』する前に、いろいろと聞かせてもらわねばならんようだな」
そう言って、女――レイベルは、その美貌に、ぞっとするほどの愉しげな笑みを浮かべた。
……勝負は、あっけなくついた。
たとえ大の男が三人掛かりで襲いかかろうとも、素手で電柱を引き抜いて、恐竜を殴り殺せるほどの常軌を逸した怪力を持つレイベルの敵ではなかった。むしろ彼女にしてみれば、殺してしまわないように手加減するほうが難しい。
「私は医者だ。人の命を奪うのは好きじゃない。だが、いろんな『治療』の仕方は心得ている。生きながらにして、この世のものではない苦痛をも味わえるような、ね」
その一言で、黒服の男たちは恐れおののき、自分たちの正体、そして今回の事件の真相を洗いざらいしゃべり出した。
【5】
「つまり、61年後の未来には、タイムスリップの技術さえ実用化されてるってことか」
草間は6本目の煙草を吸いながら、レイベルの話に耳を傾けていた。
「そして、歴史を変えようとする人間を取り締まるために、あの黒服たちの属する時間監査局という組織が生まれた、と……」
61年後の未来において、一人の老人が過去を変えようと目論んだ。
その老人は、61年前、つまり現在に、愛する女性を新型のウイルスSROで失っていた。
SROに対する憎しみと執念、そして失った彼女に対する愛情に支えられて、老人はSROワクチンを完成させ、疫学の権威としての名声を不動のものとしたのだ。
そして、彼女が命を落とす前に、ワクチンを投与しようとした。
老人の名は早乙女正輝。
彼が愛した女性の名前は、浦坂恵といった。
「全てが事実だとしたら、荒唐無稽な話だな」
苦笑する草間に、レイベルも微笑を浮かべた。
「……だが、この街なら、何があってもおかしくはなかろう?」
※ ※ ※
一年振りに降り立った駅のホームは変わっていなかった。
桜はもう、終わってしまったけれど。
風は、まだ優しい春のまま。
そして、もうすぐ夏が訪れるだろう。
恵は、改札の方へと歩き出そうとして――。
懐かしい、その姿を見つけた。
「よう、戻ってきたな」
早乙女はそう言って、少し照れたような笑みを浮かべた。
そうだ、この笑い方……。
あふれてしまいそうなほどの喜びを隠して、クールに振舞う為の、彼の精一杯の虚勢。
いつだって、ずっと変わってはいなかった。
そうか、そうだったんだ。
気づいてなかったのは、あたしの方だったんだ。
そして恵は、ずっと伝えられなかったあの言葉を、告げた。
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号/ PC名 / 性別 / 年齢 / 職業 】
【 0606 / レイベル・ラブ / 女性 / 395 / ストリートドクター 】
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■ ライター通信 ■
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はじめまして、たおと申します。
この度は、作品のご発注をどうもありがとうございました!
実をいいますとご発注いただいたサンプル『巡り風、送り花』は、本当は『東京怪談』用に書いたものではなくて、僕の手違いで草間興信所のサンプルとして載ってしまったやつだったりします(こんなこと書いちゃっていいのかなあ^^;)。
でもせっかくお客様のお目にとまってご発注をいただけたのだから、と奮起して書いてみましたが……いやーどういう話にしたらいいのかすごく苦しみました(笑)。
楽しんでいただけましたでしょうか?
読後に何か少しでも、心に残るような作品となっていれば嬉しいのですが……。
よろしければぜひ、またのご発注をお待ちいたしております。
もちろん、感想・苦情などもぜひお寄せいただけると嬉しいかぎりです。
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