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<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


CPU奪還作戦


 萬世橋警察署捜査第三課 事件出動協力要請文書
 文責 C&CO.

 先日、千代田区秋葉原に居を構える有限会社「ソロ」において盗難が発生。
 盗難物はCPUであり、「ソロ」社は当署に被害届を提出。

 CPUにはGPSによる補足を可能としたチップが埋め込まれており、
 所在を突き止めることは容易であるものの、CPUを盗んだ対象は、
 ビルや川を素通りするなど、都市の道筋とはかけ離れた逃走経路を辿っており、
 普通の人間ではない何かが、このCPUを持ち去っていることは容易に想像出来る。
 CPUを盗んだ対象は人間かもしれないし、動物かもしれないし、
 そうした人知を越えた何者かかも知れない。戦闘が発生する可能性もあるかと思われる。
 命の保証が出来ないことも、付け加えておく。

 「ソロ」社曰く、このCPUが、その道に詳しい者の手に渡るようなことがあれば、
 非常に深刻な問題に発展するとのことである――事態は緊急である。

 これ以上の詳しい話は機密に繋がるため、協力者のみへの提供とさせて頂く。
 この度のFAXは、草間興信所のアドレス協力の下に、無差別で送らせて頂いた。
 事件解決の折には、「ソロ」社から相当の報酬が供給されることも確約済みである。

 是非とも皆様方の力をお借りしたい。


  ◆ ◆ ◆


「雨が降りはじめたなあ――」
 青年の声に、部屋のソファに座っていた卵殻頭が頷いた。
 鉄鋼(くろがね・こう)は、雨嫌いでは無い。
 肌は鋼鉄だが、腐食にはめっぽう強い。
 それどころか、体内を血液のように流れるガソリンとオイルを、適度に冷やしてくれる。空冷より水冷。
「手伝いに来て……くれるかな?」
 錆ついた、優しげでハスキーな声が、鉄人の喉から漏れると、青年――宮杜地城(みやもり・ちしろ)は微笑して、
「絶対来そうな面子を選んどいた。場所が場所だけに、人数も集めにくいしな」
「どんな人を……呼んだんだ?」
「ほれ、お前の後ろに立ってるよ」
 意外な応えに、鋼は座ったまま、身を翻した。
 眼鏡をかけたスーツ姿が、そこに立っていた。
 ……立っていたというのは、正確ではないのかもしれない。
 鋼が振り向いたその瞬間に、現れたと言った方が、正しい。
 けれど、そんなスーツ姿に、鋼は微笑んだ。
 敵意が無かったからだ。あれば、地城に言われる前に気づく。
「ええと、男の人だから……ケーナズ。ケーナズだ」
「ケーナズ・ルクセンブルク。よろしく、鉄鋼。地城も」
「この度は捜査の助力、感謝します……形式ばったのはこのくらいにして、だ」
 人懐こい挨拶に、ケーナズの瞳が微かに笑った。かけている眼鏡に、度は無いらしい。
「それにしても、凄い髪の毛だ――」
「いきなり現れた、あなたの方が、凄い……瞬間移動したみたいだ」
「みたいも何も、その通りだぜ、鋼ちゃん」
 地城の声に注目し、すぐにケーナズに視線を戻した……いなかった。
 地城の方に向き直る……ケーナズがいた。
「なまじっかな奴よりも、プロの仕事屋一人いる方が、確実だしね。それに――」
「『それに、経費もかからない』。宮杜君は何かと経費経費、ですね」
「良く言うぜ。あんたが気にしないだけだろーが。昨日もスロットで負けたの知ってるぞ」
「…………」
 ケーナズは表情を変えない。だが、口の奥が、強張ったのを、地城は見逃さなかった。
 ……カマかけただけなのに、こりゃカンチャンずっぽし、図星引いてきちゃいましたカァン?
 深く問うことはしなかった。
 瞬間移動などの各種ESPに頼らずリールを回すのは、良いことだと地城は思っているし、それに――
『失礼します』
「はい、どうぞー」
 ノックの音と共に、来客があったからだ。
 静かに、捜査第三課のドアが開く。
 入ってきたのは、小柄な少女だった。
「よっ、クミノたん。電魔街にネットカフェ進出の相談ですかァん?」
「そんなことはしない!」
 ササキビ・クミノ、コンマの返答であった。
 普段の商売道具でもある、大切なメイド型アンドロイドを、どうして好き好んでヲタクの街に晒さねばならないのか……考えるまでもない。
「冗談を聞かせに、私を呼んだわけでもないでしょう?」
 穏やかな恫喝を交えながら、クミノはソファーに腰かけている鋼を、じろりと見た。
「手伝ってくれて、ありがとう」
「……ま、まだ手伝っていない!」
 鋼からそっぽを向き、そして、クミノは誰にともなく言った。
「仕事の詳細を」
 やんごとない関係を察し、ケーナズは自らの金髪を軽く弄りながら、ふっ……と笑った。


 ◆ ◆ ◆


「……それでは、今回の捜査について、不肖・宮杜が説明しよう」
「不肖なのに、随分と偉そうですね」
「ケーナズ先生。質問は講義の後でお願いしますヨン」
 ケーナズは微笑を崩さず、クミノは呆れた。
 鋼もずいぶんマイペースな奴だが、こっちはそれ以上だな……と。
「ではではプロジェクターに注目ー。この通り、CPUは、電魔街地下を縦横に移動している。時速は――」

 ――時速は約20km。スピードに乗った自転車並みの速度だ。
 地下における移動の軌跡と、下水の構造がほぼ一致。
 CPUを持ったターゲットは、下水内に潜伏しているものと思われる。
 下水道は水道部分を除いて、他地区には繋がっていない。
 実際の水道は別ラインから引かれているし、電魔街創生に伴う地盤の変化に応じて為された、日本国による防塞工事には、街外からの侵入を防ぐために、電気ショックによる防壁も設けられている。
 つまり、ターゲットはこれを破れない程度、ということだ――この点は幸運だな。
 だが、奇妙な点もある。
 ターゲットの熱反応をキャッチ出来る機会があり、これを実践したところ、熱は小動物レベルなのに対し、熱量そのものは人間の3倍という結果が出た。
 他データを合わせて質量を割り出したところ、ターゲットの質量は140kg。重てえなあ。随分と異質な存在だ。
 人間でもなければ、動物でもない。体内外に熱があるから機械でもない。じゃあなんだ?
 ……捜査チームは俺を除いた三人。
 最もこうしたヤマに経験のあるケーナズをリーダーとし、クミノたんと鋼はそのサポートに回ること。
 俺はここでオペレーターを担当する。新たな情報が入り次第、音声は各自のマイクロフォンに届くようにしておく。
 ちなみに骨伝導性のホールド感抜群、C&CO.特製の備品だから、壊さないように。
 
 
 ◆ ◆ ◆
 
 
「……質問がある」
「クミノたん、質問は手を上げて」
 疑心を込めて地城を凝視しつつ、クミノは手を挙げた。
「ソロ社のCPUが、ターゲットの行動に関係している、ということはないのか?」
 ……なかなか、いい質問をする。
 隣の少女に、ケーナズは心中で賛辞を送った。
 だが、それが分かるということは、基本的には無い――それが、企業と個人の関係において絶対であることを、この場にいる誰よりも、ケーナズは良く知っている。
 企業人でありながら、時として企業や個人に雇われる仕事屋だから。
 クミノの質問に、地城はにんまりと笑いながら、
「関係はあるが、それは言っちゃいけないことになっている。知っているんだが、言えない。もちろん、この件に関わったみんな、CPUがどんな風にターゲットに関わっているのかが分かっても、それは他言しちゃいけないぞ――と、いうことだ。悪いね」
「……別に」
 クミノの表情は暗くはない。
 関係があると分かっただけで、心で構える余裕が出来た。
 自分は、フィジカルな現象に強いものの、霊的なものや、怪異妖物の類には強くない。
 クミノはそのことを、自分のことゆえに、誰よりも良く知っている。
 だから、対峙する現象が現実なのか、それとも、現実を捻じ曲げた域に属しているのか――それが分かるだけでも、彼女にとっては収穫だった。
 CPUが、ターゲットの行動などに、影響を及ぼしている……どこまで戦えるだろうか。
 思案から、ふと、顔を上げた。
 ソファに座っていたケーナズ、プロジェクターの傍に立っていた地城の姿は、無い。
 思わず、あたりをきょろきょろと見回した。
 ドアの前に、鉄鋼が立っていた。なんとなく、クミノはほっとした。
「向こうの備品室で、みんな準備してる」
「……そう」
 彼の横を通り過ぎて、ドアノブに手をかけた時。
「この街は――きっとクミノを、守ってくれる」
 鋼は中腰になって、クミノの耳元にささやいた。
 クミノは特に反応することなく、第三課のドアを開け、備品室へと去っていった。
 その背中を見つめる鋼の視線は、優しかった。


 ◆ ◆ ◆


 探索はスムーズなものであった。
 下水ということで、匂いは相当にひどいものだったが、貸し出されたガスマスクによって、それも相当に中和されている。
 視界も明るい。
 機械人である鋼や、ESPによる千里眼までも供え持つケーナズは言うまでも無く、クミノもノクトヴィジョン……暗視鏡によって、相当量の情報を確保出来ている。
 先頭をケーナズ。以下、クミノ、鋼と続いて、壁続きに歩いていた。
 ターゲットに、こちらの動きを補足する手段があるかどうか、まだ分かっていない。
 それどころか、ターゲットがどのような姿形をしているかも分からない。
 与えられた情報が、位置と数値だけなので、最短距離で近寄るのも危険――ゆえに、一行の足取りは、ゆっくり焦らず、であった。
 全員、黒基調の服を着ているため、目立つこともない。
 地城も、先に何もかも言えばいいものを……用心深く、誠実なことは、罪ではないが。
 そう思いながらも、先頭を行くケーナズの表情は明るい。
 ……それとも、力量を信用しているからこその、あの物言いなのかもしれないな――
「……?」
 後方で歩みが止まったのに気づき、ケーナズは慎重に振り向いた。
 クミノも振り向いていた。
 鋼が、その足を止めていた。
 ケーナズは、反射的に周囲の状況を把握しようとし……彼もまた、異変に気づいた。
 唇周辺を覆うマスクを外し、軽く息を吸い込む。
 それなりに馴染みのある、危険な匂いだった。
 吸入し過ぎても害は無い。だが――火器は封じられた。
『センターよりリーダー。ターゲットがガス管を破壊した。注意すること』
 耳元に、地城の通信が入ってきたのは、その直後だ。
 マスクを付けていない鋼は、これにいち早く気づいたのだ。表情でそう言っていた。
 クミノも、通信で異変を理解した。
 彼女としては、扱いが得意である銃を封じられた形になる。
 不安がよぎったが、それを表情には出さなかった。
 戦うことだけが戦いではないのだということを、良く知っていたから。
 マスクを付け直すケーナズ。かけている眼鏡を外した。
 彼のその行動に、クミノと鋼は目を細め――思い思い、臨戦に備えた。
 最も荒事に手馴れているリーダーに、二人が従った形である。三人は互いの距離を縮めた。
『センターよりリーダー! ターゲットが接近中――壁を突き抜けている』
「そういうことか……」
「そういうことだ。微かに聞こえてきたものでね」
 鋼の問いに、ケーナズは涼しい顔で答えた。蒼い瞳はちっとも涼しげではなかったが。
『センターより前方左!』
「来る――」
 鋼の言葉と同時であった。
 前方側面のコンクリート壁が、爆砕とも言うべき勢いで、内側から粉砕された。
 破片が、干からびた下水内を埋め立てていく……それほどの衝撃が加えられたのだ。
 一同は息を呑んだ――呼吸というものをしない、鋼でさえも。
「CPUが、関係している、か――」
 クミノは目にしたターゲットを見、その言葉の真実を理解した。
 鼠であった。
 それも、信じられない程、大きい。
 下水の天井の高さが、2メートル強。
 その天井に収まりきっていない。異常な大きさだった。
 こんなに大きいモノを、鼠と言えるだろうのか?
 額に、何か挿さっている。
 端子のようなものが、食い込んでいた。
 結合部に、ダイオードの光が明滅している――電気が通っているのだろうか。


  ◆ ◆ ◆


 ……殺さないわけにはいかないようだ。
 体当たりを避ける余地が、この空間内には無く、そしてその威力を防ぐ術も、瞬間的に見出せそうになかった。
 額に刺さっているのは、CPU……電気が通っているのは、体内の電気を利用しているからなのだろうか。
 その電気で作動し、電流が通っている脳や神経に影響を与えるCPU――鼠がこんなことになっているのを鑑みる限り、これが外部に漏れるのは、確かにまずい。
 脳と神経を持つどのような生物にも、体内に電気は流れている。
 様々な生物に、このCPUを挿そうものならば――正直、先方に返すことに気が引けたが、そうも言っていられないのが雇われ者。彼も誠実だった。
 ケーナズは、懐からナイフを抜いた。
 抜いたところで、気づいた。
 鼠の急所、どこだ?
 その逡巡が、先手を許した。
 自転車並みの速度――それは、決して遅くは無い。
 むしろ、走り出しの早い生物で、距離も短ければ――

  キィン!

 詰めの早さ、爪の鋭さに、舌を巻いた。
 その強大な薙ぎ払いを防いだのは、ESPバリアによる防御……そして、一重に彼の身体能力と、戦闘における勘の賜物だ。
 このナイフと同様に、なんらかの強化がされている――ケーナズがそう思う間も無く、第二撃が彼を襲った。
 しゃがんでかわした。
 勢いに乗った鼠の右腕が、側面の壁を破砕したのを頭上で感じ、ケーナズは心中で舌を巻いた。
「鋼ッ!」
 クミノの火器は当てに出来ない。ならば、鋼の機械的分析を頼るしか無い。
 音も無く、黒い巨塔がケーナズの前に立ち、三撃目を素手で受け止めた。
 ものすごい音がした。
 火花が出ないよう、鋼も気を使ったらしい。
 だが、明らかに押されていた。
 パワー的には負けていなかったが、体勢が悪過ぎた。
 ……鉄っ!
 クミノは、彼の言葉を思いだしていた。
 走り出した。
『街は、きっとクミノを守ってくれる』
 ……ならば守って見せろ、電魔街――この鼠をやっつける力を私に!
 唇で、親指を噛んだ。
 飛び散った微量の血液が、クミノの手と顔をほのかに染める。
 ダメージを武装に変える、クミノの力――変容の始まりだった。


  ◆ ◆ ◆


 側背から付きぬけたインパクトを認め、鋼は微笑した。
 クミノが、鼠と自分の間に立っていた。
 鼠はのけぞって、後退したらしい。
 そのつぶらで大きな双眸に、恐怖が浮かんでいた。
「己の力か、街の意志か――とにかく、なんとかなったか」
 ケーナズはつぶやき、鋼は頷き、クミノは――
「ニャーン!!」
 まとっていた黒いケープを脱ぎ捨て、爪に滴っていた鼠の血を、軽く散り掃った。
 ポニーテールに猫の耳が生えていた。
 右手には鋭い爪と、なんとも新鮮な肉球。
 攻撃の早さから考えて、四肢にもなんらかの強化と変化が及んでいるようだった。スカートの中から尻尾も生えていた。
「クミノ……追い詰めるな。挟み撃ちだ」
 後ろ目でクミノは、ケーナズに頷いた。猫目だった。
 そして――
「ぐるるるッ!」
 鼠を脅かした。
 たまらずか、ターゲットは身を返し、背を向けて遁走し――俊敏な動きで、クミノが後を追っていった。
 ケーナズと鋼が残された。
「鋼……鼠の急所を知りたいんだが、分析出来るか?」
「今、やっている――」
 銀色の瞳の中に、無数の光線がほどばしっていた。
 人の形をした機械……それでありながら人間的なパートナーに、ケーナズは感謝した。
「……出た。心臓と脳。脳はCPUが挿さっている部分から、上に五センチの位置だ。心臓は――」
「いや、脳でいい。CPUも同時に回収しよう」
 そう言ったケーナズは、狩人の目をしていた。
「リーダーよりセンター。この通りに鼠が追われてくるタイミング、よろしく」
『センターよりリーダー。了解』
 通信を終えると、信じられない程の静寂……次第に、足音が聞こえてきた。
 それはどんどん大きくなっていき、やがて地響きのように床を揺らしはじめていく。
『センターよりリーダー。カウント開始する。ナイン、エイト……』
 ケーナズはナイフを逆手に構えた。
『セブン、シックス、ファイブ、フォー――』
 金髪がなびき始めた。走りだしていた。
 鼠が現れるであろう角まで、約一〇〇メートル。
『スリー、トゥー、ワン』
 追われた鼠が、通りに出たのを、ケーナズの後ろから鋼は確認した。
 不意打ちには、遅い――あっ!
 そう思った自分の考えを、すぐに鋼は改めた。
『イグニッション!』
 地城のファイナルカウントダウンと同時に、ケーナズが飛んだ。
 ……一瞬にして、鼠への残り六〇メートルを舞った。
 瞬間移動……ッ! 鋼は舌を巻いた。
 彼方にケーナズを認めていた鼠が、己の額に付きたてられたナイフを上目で見、ギュキィ! と鳴いた。
 ――それが、鼠が見た最後の風景であり、断末魔だった。
 空いている左手で、CPUを抜き取るケーナズ。さしたる反撥も無く、するり、と抜けた。
 ズズゥン、と下水内がまた揺れた。CPUを抜いても、体の大きさに変化は無いらしい。
「窮鼠、猫を噛むって言うけど――逃げ道があったから、逃げてしまった。私たちの勝利だにゃん」
「「にゃん?」」
 ケーナズと、合流した鋼の声が被り、鼠の向こうでクミノは赤面しながら頭を抱えた――
 
 
  ◆ ◆ ◆
 
 
 −事後報告−
 
 ●ササキビ・クミノ
 ――思わずその場から逃走。電魔街を出ると同時に変容は解けるに至った。
 報酬は後日、萬世橋警察署に請求。さしあたって、穴が開いていたスカートと下着を新調した。
 
 ●ケーナズ・ルクセンブルク
 ――この事件の後、動物の急所や特性を知るために勉強を始めた。
 さしあたって地城が貸した「シートン動物記」と「ファーブル昆虫記」は、一日で読破。

 ●宮杜地城
 ――ソロ社の開発しているCPUの生産目的に疑問を感じ、捜査を開始。
 
 ●鉄鋼
 ――上に同じ。CPUはとりあえずソロ社に返還したが、データをとることは忘れなかった。



 Mission Completed.



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

 1166/ササキビ・クミノ/女性/13/殺し屋では断じてない
 1481/ケーナズ・ルクセンブルク/男性/25/製薬会社研究員(諜報員)

 NPC1133/宮杜・地城/男性/23/刑事
 NPC1134/鉄・鋼/無性/03/アルバイト刑事

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■         ライター通信          ■
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 どうも、Kiss→C(きっしー)です。
 一年ぶりの東京怪談です。
 【界境現象・異界】こと「C&CO.」の第一回、いかがだったでしょうか。

 以下、PC名で失礼致します。

 ケーナズ様、初めまして。発注、誠にありがとうございます。
 とても絵になるキャラクタなので、詰まること無く、がりがりと書くことが出来ました。
 なるべく"彼"らしい戦闘を描写することに気を使ったのですが、どうでしたか?
 ご意見など頂ければ幸いです。

 クミノ様、お久しぶりです。
 一年越しの受注窓に発注していただき、誠にありがとうございます。
 【界境現象・異界】ということで、電魔街らしさを出させて頂きました。
 ご意見など頂ければ幸いです。

 それでは、ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
 次のC&CO.の捜査も、よろしければ手伝ってやって下さいませ。