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<期間限定・東京怪談ダブルノベル>


温泉を支配する者たち!


 レディは泡のお風呂を堪能すると、さっきは敵対関係にあったリィールの側へと近づいていく。その歩き方はいつものモデル歩きそのままだった。タオルを胸のあたりで押さえ、彼女の周囲をグルグル回るエターナルレディ。

 「はぁい、さっきはブラックドリルガールがヒドいことしちゃってごめんなさいね〜。普段はあんな娘じゃないのよ、お姉さんもビックリしちゃうくらい積極的だったわね♪ でももっと驚いたのはアカデミーの主任さんの実力かな〜っ。きゃっ♪」
 「テレビでよく見かける顔だが、まさか本人か?」

 外見と能力だけで判断すると、とてもリィールがテレビを見るような性格には見えない。しかし彼女はレディのことを知っていた。するとレディはリィールの前に立ってうやうやしくお辞儀をする。それは社交的な対応だった。

 「ご挨拶が遅れちゃいました〜、あたしエターナルレディです♪ テクニカルインターフェースジャパンのキャンペーンガールをやってるの。他にも秘書さんやスポークスウーマンみたいなお仕事や〜、メディアのコマーシャルにもちょこっとだけ出てるの。こう見えても有名人! なのにあんまり気づいてもらえないの。自分から『エターナルレディです!』って言うのって結構寂しいものだし。でもリィールさんにわかってもらえてあたし、今日はご機嫌で〜〜〜す♪」
 「自己紹介が用事じゃないはずだ。本題はなんだ。」
 「話の早い人、嫌いじゃないわよ〜。実はあたし、社長さんからメッセージを預かってきたので〜す。代わりに話しちゃうけど機嫌悪くしないでね。社長さんが言ってたことをそのままだから、なんだかあたしが偉いみたいな印象を受けるかもしれないけどぉ〜。」
 「構わない。」

 ぶっきらぼうなリィールを目の前に、レディは伝言を一言一句間違わないように伝える。

 「社長さんは『我々はエリートである異能力者を歓迎し、アカデミーとの協力を望むものです。この協力体制は人類の進化と発展に大きく寄与することは疑う余地がありません』と言ってました。あれ、あんまり偉そうじゃなかったわね〜。つ・ま・り、テクニカルインターフェースとしてはアカデミーと業務提携を結びたいというのが本音だということなのです♪」
 「言いたいことをはっきりいう連中だな。申し出には感謝するが、こちらも検討する時間が欲しい。追って結果を連絡しよう。」
 「わぁ、話のわかる人でホントに助かっちゃった♪ 社長にはそう伝えておくわね。ありがとう、リィールさん♪」
 「お互いのためになるかどうかの問題だ。個人の感情ではない。」

 依然としてマイペースを崩さないリィール。自分の仕事を全うしたレディ。それぞれの表情には違いがあれど、進む方向は同じ……果たしてこのふたつが手を組むことがあるのだろうか?!


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■   登場人物                  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

2196/エターナル・レディ  /女性/ 23歳/TI社プロモーションガール


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■         ライター通信          ■
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高峰温泉を舞台にした特撮ヒーロー系ダブルノベル、いかがだったでしょうか?
いつもとはがらっと趣向が変わってのんびりした感じが出てますね……(笑)

アカデミーの存在、幹部の能力など個別ノベルではいろいろと細工をして見ました。
皆さんの特徴やプレイングを生かしたものにしましたので、今後もお使い下さい!
今回のレディはスポークスウーマンとして大活躍! これで事態は急展開するかも?!

今回は本当にご参加ありがとうございました! また依頼やシチュノベでお会いしましょう!