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<幻影学園奇譚・ダブルノベル>


遭難! 必死 de サバイバル!!

<来生は見た!>

他の遭難者と別れた森の中。
何の因果でこのような森の中をさまよわねばならないのか・・・。

まぁ、特にキャンプでしたいことがあったわけじゃねぇから、いい暇つぶしにはなるか・・・?

夕暮れに染まる森の中、来生はそんなことを考えて歩いていた。

まずは飲み水の確保。
人間、とりあえず水があれば7日は生きられる。
それから食い物の確保に、船の修理に使えそうなツタや枝の確保。
できればナイフ代わりになりそうな貝殻や石も見つかればありがたい。
幸い、ライターは来生の服の中に納まっているから燃やす物さえあれば火は簡単につけられる。
手帳を火種にすれば大きな焚き火にして、救助の人間に発見されやすくなる。

色々考えるうちに、なぜだか少し心がワクワクしていた。
隠された情報を引き出すのではなく、自分で生き残る術を作り出す。
これはこれで、なかなかの魅力だ。
来生は使えそうな小枝やツタを選定しつつ、そんなことを考えていた。
と、そんな来生の頭上に何かの気配が!?

『あ〜ああ〜〜〜〜〜〜!!!』

まさに一瞬の出来事!
その気配はバサバサと木の葉を揺らし、ツタからツタへと飛び移りながら高速に移動していった。
「・・・な、なんだ!? ジャングルの王者でもいるってのか!?」
無人島? 絶海の孤島?
そんなシチュエーションに、あまりにこれは出来過ぎである。
「・・・きっと、他のヤツがふざけてジャングルの王者ゴッコでもやってんだろ・・・」
そう口にしたものの、記憶力抜群の来生の脳裏には先ほどの謎の物体が頭から離れない。
「ち。なんだってんだ・・・」
来生は先ほどの光景を無理やり頭から追い出し、再び使えそうなものを探し出した。
ふと上を見ると長くしなやかなツタがあった。
船の補強に使えそうだ、と来生は手を伸ばした。
だが、来生の手はそのツタ越しに見えたあるモノを見て止まった。

木の上に、夕日を背にした怪しげな人影を見つけたのだ!

「さ、さっきのジャングルの王者か!?」
先ほどの高速移動していった謎の物体が既にあんなところまで登ったというのか!?
しかし、それではあまりにも人間離れした技ではないのか!?
それともこの島は前人未到・空前絶後の未知の生物が住んでいるとでもいうのか!?
「こんな時にカメラがあれば、いいスクープになったってぇのに!」
思わず己の身の不幸よりも自分の見たものに対しての好奇心が上回った。

「畜生! あのジャングルの王者の正体を必ず俺が見届けてやる!!」

来生は走り出した!
この先にどんな危険が待っているというのか!
そして、来生は本当に帰れるのか!?

だが、来生には恐れも何もなくただひたすらにあの怪しげな影を負っていくのであった・・・。


■□         登場人物            □■
【整理番号 / PC名 / 性別 / クラス】

0883 / 来生・十四郎 / 男 / 3年C組


■□         ライター通信            □■

来生・十四郎様

初めまして、とーいと申します。
この度は『遭難! 必死 de サバイバル!!』にご参加いただきありがとうございます。
この個別ノベルは共通ノベル第4章を補足するものです。
皆様がいったい何をしていたのか・・・興味とお時間がございましたらお読みいただければと思います。
えー・・一応コメディ系シナリオを基本としておりましたので、どこまで崩してよいのか・・・と試行錯誤でこのような形となりました。
一生懸命書きましたが、来生様のキャラとかなり違ってしまっているかもしれません。
あと、こちらの個別ノベルは『仕事に異常なまでに執着を持つ』という部分から作成させていただきました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
それでは、またお会いできる日を楽しみにしております。