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<幻影学園奇譚・ダブルノベル>


●Happy Birthdayを君たちへ。〜将来の二人に・・・〜

霞波編。
「霞波お姉ちゃん、ハンバーグとても美味しかったよ!」
「思った以上に喜んでくれてとっても嬉しいわ・・」
 食後に空と陸を連れて浜辺を歩きながら霞波は話をする。
 結局、最後まで空はハンバーグにピーマンが入っている事に気がつかなかったようだ。
 ある意味、空は好き嫌いを克服した(?)といっていいだろう。
「二人共、今日は誕生日なのよね?誕生日おめでとう・・」
「霞波さん、ありがとう・・」
 笑顔で告げる霞波に陸は珍しく若干笑みを零しながら陸はお礼を告げる。
「実はプレゼントを用意してきたのよ・・」
 霞波が用意したものは霞波の手によって綺麗にラッピングされたイルカや魚の本であった。
「わぁ〜イルカさんの本だ・・・このお魚さん、今日見たよ・・」
「くすくす、喜んでもらえて良かったわ・・」
 空は指を指しながら、海の中で見た魚を指差していく。
 一方、陸とは海の話を長い事していたので喜んでくれるだろうと自身をもってプレゼントした品であった。
「実はもう一つあるの・・」
 霞波が見せたものは色違いのお揃いの靴であった。
「これを履いて沢山色々な所に行ってみてね・・」
「霞波さんありがとう。空はいつも走り回ってばかりだから靴が沢山必要だからな・・」
 陸の言葉に空はちょっと頬を膨れさせてふて腐れるが陸が頭を撫でると見る見る内に笑顔に戻る。
 霞波は兄弟らしい一面をみたような気がした。
「空君はどんな場所に行きたいの?」
「ボクは・・うーん・・森に行ってみたいな♪綺麗な鳥さん達を沢山みたいんだ!!」
 楽しそうに答える空らしい返答に霞波は軽く頷きながら納得する。
「俺は何処でもいいけど、森ならば『生命』について調べてみたい・・」
 陸の答えに霞波は苦笑いをしながらも大切な事だと納得される部分もある。

「今日は二人に会えて嬉しかったな・・また遊ぼうね。今度はおうちに遊びにくる?」
「今度は花の話を聞かせて欲しいな・・」
「ボクも綺麗なお花が見たい♪」
 微笑しながら霞波が尋ねると、陸も空も以前の事を覚えていてくれ、嬉しい答えを帰してくれた。

こうして霞波は二人とまた必ず会う事を約束した。


日記帳【陸の日記より】
 今日は皆が海キャンプに連れて行ってくれました。
 皆がすごくはしゃいでて、見てるだけで楽しかったです。
 本を読んでいる最中に霞波さんが話しかけてきてくれて、海の話をたくさん出来た時は本当に楽しかった。

 最後には誕生日プレゼントをくれて、あれから帰って本を空と一緒に読んだよ。
 空が嬉しそうに魚の話をたくさんしてくれた。
 今度、霞波さんに会いに行く時には霞波さんから貰ったお揃いの色違いの靴を履いて会いに行こうと空と決めました。
 また、皆でこうして会えると嬉しいな・・。



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / クラス】

0696/秋月・霞波(あきづき・かなみ)/女/21/2年B組

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■         ライター通信          ■
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今回、担当をさせていただきました葵桜です。
いつもお世話になっています。
ご参加いただいてありがとうございました。
今回、提出が遅れてしまいすみませんでした。
そろそろ、季節の変わり目・・・気温の変化が激しいですが、
お体にはお気をつけくださいね。
私はすでに風邪をひき、完治してぴんぴんしています。
久しぶりに銀がオープニングのみの作品だったのですが、
いかがだったでしょうか??
空と陸の事を覚えていていただけて本当に良かったです。
忘れられていたらどうしようかと・・(苦笑)
楽しんでいただけると幸いです。
                            葵桜。