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それゆけやれゆけコスプレ喫茶!
〜砂糖吐いてもいいですか?〜
――――灰司が来店してから、早一分。
「ディオ、はい、あーんv」
「あーん♪」
ひょいっ、ぱくん。
「んー…vv」
「美味しい?」
「うん!!」
「それじゃあもう一つあげるv
はい、あーんvv」
「あーん♪」
ひょいっ、ぱくんっ。
もぐもぐもぐ…。
「んと、今度はおれが食べさせてあげる」
「ホントですかっ!!是非お願いしますv」
「じゃーはい、あーん♪」
「あーんvv」
ひょいっ、ぱくっ。
もぐもぐ…。
「…おいし?」
「えぇ、すっごく美味しいですよv」
「良かったーvv」
「……なぁ櫻、おいら砂吐いていい?」
「わしは口から砂糖が出てきそうで怖いぞ…」
なんだか完全2人の世界を繰り広げてる彼らを見て、葉華と櫻はそこはかとなく青い顔で言い合った。
この2人の場合、本当に口からなんか出てきそうな気がして更に怖い。
「ディオシスちゃん、灰司ちゃん。
悪いんだけど、甘いオーラを振り向くのはそれくらいにしてくれないかしら?
この店、必要以上のイチャつきは厳禁にしてあるの」
そんな2人にさっくり釘をさせるのはきっとクロムだけ。
だって普通に声をかけていますから。
灰司はその言葉にショックを受けたような表情をすると、膝の上に乗せたディオシスをぎゅーっと抱きしめた。
「そんな…!俺とディオの仲を裂こうというのですか!?」
「いえ、そうじゃないのよ。
ただそういうのはまた別の時にしてくれないかしら?」
灰司の言葉にクロムがくすくす笑いながら言うと、灰司は顔を歪ませ、膝の上に乗せたディオシスをしっかりと抱きしめる。
「今じゃなきゃ駄目だ!
…だって、普段のディオは絶対こんなことさせてくれないし…。
やろうとしたって『くっつくな!』って突っぱねられるのがオチだし…。
こうやって思う存分くっつけるのは今しかないんだ!!!」
――――――なんか、妙に切実な叫びチックなのが妙に哀れな気が…。
クロムはその灰司の言葉に思わず口を引き攣らせるが、すぐに笑ってどこからともなくカメラを取り出す。
「…じゃあ、あと十分だけ堪能させてあげる。
それで写真もとってあげるわ。
そうしたら、くっつくのは構わないから、イチャつくのだけは我慢してくれない?」
その言葉に少し悩む灰司。
暫しうんうんと唸っていたが…じきに、諦めたように溜息を吐いた。
「わかった。それで妥協しましょう。
…その代わり、きちんと写真撮ってくださいよ?」
「わかってるわよ、任せてv」
そう言ってにっこり笑うクロムに、灰司も嬉しそうににっこり微笑んで返すのだった。
――――――その後、『今のうちに堪能しておかなくちゃイカンのです!』と叫んだ灰司の暴走によって色んなイチャつきっぷりは写真に収められ。
灰司が落ち着いた後は、それに遭遇してしまった生徒達が皆疲れたようにぐったりしていたとかしてなかったとか。
…ちなみに。
写真は後日、文化祭の思い出の写真として展示されてました。
終。
●●登場人物(この物語に登場した人物の一覧)●●
<3日目>
【3734/壬生・灰司/男/???/客】
○○ライター通信○○
本当に、ほんっと――――――に!!大変お待たせいたしまして、申し訳御座いませんでした…!!(汗)
学園ダブルノベル(学園祭編)をお届けします。 …いかがだったでしょうか?
ちなみに今回もまた、残念ながら葉華と絡んで下さる方はいらっしゃいませんでした…何ででしょう?(知るか)
他のNPCには最低一人は絡んでくださっていらっしゃったので、全員出来るだけ均等に振り分けてみました。
振り分けてみると、全日よりも三日に分けたほうが人数の割合的に丁度よさげなので、三日間分担です。
また、NPC達は色々考えた結果、全員三日間全部に登場する事にしました。…そうじゃないと葉華の出番減りすぎますから…(遠い目)
文章量が予想以上に多くなったので、プレイングを見て共通で書きたかったなーと思っている部分も個別に回してしまいました。…うーん、残念(何)
特に共通では3日目が予想以上にすっきりしたので、3日目参加のお客様は量的に少々物足りないかもしれません。申し訳ない…(汗)
それでも書きたいところは全部書いたつもりなので、個人的には結構満足ですv(待て自己満足馬鹿)
なにはともあれ、どうぞ、これからもNPC達のことをよろしくお願い致します(ぺこり)
【灰司様】
ご参加どうも有難う御座いました。
楽しかったです。灰司様は書いてて楽しい系統のキャラなので結構ノリノリで書いてました。
…なんだか敬語と普通の喋り方がごっちゃになったような喋り方になってしまいましたが、大丈夫でしたでしょうか…?(どきどき)
とりあえずディオシス様に近寄る不埒物は笑顔で脅した後『額に肉』&『ジェントルひげ』落書き無自覚さらしの刑に処されました(笑)
個別ではちっちゃくなったディオシス様と必要以上にラブラブvがテーマです。
きっと口から砂か砂糖吐ける!を目指して頑張りました!!(をい)
ちなみに後日ディオシス様がどんな反応をしてたかは、ディオシス様の個別をご覧下さいませ。
色々と至らないところもあると思いますが、楽しんでいただけたなら幸いです。
それでは、またお会いできることを願って。
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