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<幻影学園奇譚・ダブルノベル>


それゆけやれゆけコスプレ喫茶!
〜セクハラ注意報発令中〜

「…夏野さん、なんか目が怖いんですけど…」

カウンター近くのテーブルを拭いていた聡が、カウンターにいる影踏を見てそう呟く。
なんだか影踏の目が血走ってて、口からよだれが垂れそうなくらい口元が緩んでいるのだ。

「ま、まさか!そんなことあるわけないだろー!?」
「本当ですか…?」
必死に否定する影踏に疑いの目を向ける聡に、彼は必死で『本当だってー!』叫び返す。

「…だったら、いいんですけど…」

それじゃあ僕はまだ仕事がありますから、とモップを手に取ると、生えた耳と尻尾を揺らしながらぱたぱたと去っていく。
何時の間にか(多分八割方希望によって)つけられた黒塗りの鈴つき首輪の鈴が、ちりん、と鳴るのが微かに聞こえる。
そんな聡を見送って―――影踏は、またもや顔を緩ませた。

「…あぁ、添い寝したい…!!」

もう完全に表情が悦に入っている。
聡がメイド服を着てしかも犬耳犬尻尾で、しかも自分がこっそり持ってきた首輪をつけているのだ!嬉しくないはずがない!!

もうあのぱたぱた揺れる尻尾とか耳とか触りたい。
ってか撫で回したい。
いやむしろ抱きつきたい。
いやいやもういっそのこと首輪に鎖つけてペ(以下非常に不適切な発言が連発されるため割愛させて頂きます)

などと果てしなく危険な思考の海で悶え苦しむ影踏。
……と。

「…やっぱり何か様子可笑しくありませんか?」

――――唐突に、聡のドアップ。

「おわっ!?」
「うわぁっ!?」

あまりのも唐突な出来事に驚いて飛び退る影踏と、そのリアクションに驚いて声をあげる聡。
「…あ、わ、わり…」
はっと気づいたように影踏が聡のいた方を見ると、耳(犬の方)を抑えてビックリした顔で固まっている聡の姿。
影踏、目線を聡で固定して硬直。

ぺたんと頭に沿うように押し付けられた犬の耳に、足の間に挟むように丸まった尻尾。
…若干半泣きだったりするところが、また…。


「…萌え――――――――――――ッ!!!!!」


がっばぁ!!
「うわぁぁぁあああぁぁあ!?!?!?」


****少々お待ち下さい****


「…ぜーっ、ぜーっ…!!」
「はーっ、はーっ…!!」

…なんか色々あったらしく、2人とも床に座り込んですっかり息も絶え絶え。

「…僕、もう仕事にもどります…」
疲れ果てたらしい聡がふらりと立ち上がると、影踏に背を向ける。
「…」
影踏は自分の目の前で力なく垂れる尻尾とスカートに浮かぶラインを見て。

…さわり。

――――――思わず、尻を撫でた。


「!!!!!!」

びきぃっ、と言う音でも出てきそうな動きで固まった聡に、影踏ははっとして口を開く。
「あ、いや、なんとなく…いい尻だなぁ、と…」
言い訳になってません。

聡はぷるぷると肩を震わせると…首だけ動かしてぎっと影踏を睨みつけ、走り出す。


「夏野さんの…夏野さんのセクハラ親父―――――――――――――ッ!!!!」


心なしか三流悪役の捨て台詞風。
走り去っていく聡の背に、影踏は必死になって声を投げかけた。


「待て!俺はまだ親父なんて歳じゃねぇぞ―――ッ!!」


ツッコミ所そこ違うから。


…その後。
顔を会わせたらすぐに顔を真っ赤にして逃げるようになってしまった聡をなんとかしようと影踏が奔走したのは…言うまでもない、か?


終。

●●登場人物(この物語に登場した人物の一覧)●●

<2日目>
【2309/夏野・影踏/男/3−A/裏方(料理)】

○○ライター通信○○
本当に、ほんっと――――――に!!大変お待たせいたしまして、申し訳御座いませんでした…!!(汗)
学園ダブルノベル(学園祭編)をお届けします。 …いかがだったでしょうか?
ちなみに今回もまた、残念ながら葉華と絡んで下さる方はいらっしゃいませんでした…何ででしょう?(知るか)
他のNPCには最低一人は絡んでくださっていらっしゃったので、全員出来るだけ均等に振り分けてみました。
振り分けてみると、全日よりも三日に分けたほうが人数の割合的に丁度よさげなので、三日間分担です。
また、NPC達は色々考えた結果、全員三日間全部に登場する事にしました。…そうじゃないと葉華の出番減りすぎますから…(遠い目)
文章量が予想以上に多くなったので、プレイングを見て共通で書きたかったなーと思っている部分も個別に回してしまいました。…うーん、残念(何)
特に共通では3日目が予想以上にすっきりしたので、3日目参加のお客様は量的に少々物足りないかもしれません。申し訳ない…(汗)
それでも書きたいところは全部書いたつもりなので、個人的には結構満足ですv(待て自己満足馬鹿)
なにはともあれ、どうぞ、これからもNPC達のことをよろしくお願い致します(ぺこり)

【影踏様】
ご参加どうも有難う御座いました。
毎度毎度聡で遊んでいただいて有難うございます!(ぇ)
料理のシーンは書くことが出来ませんでしたが、その分聡との絡みはたっぷり入れたつもりですv(笑)
首輪に関してももっと濃く書きたかったのですが…なんだか止められそうな気がしたので途中で強制終了です。
動物耳尻尾メイド服のリクエストも有難うございました♪このリクエストを見た瞬間に『耳と尻尾は犬だ!』と決定しちゃったり…(爆)
他にも色々やりたかったのですが、時間の関係で割愛となってしまいました。残念です(とほほ)
なんだかすっかり変態さんになってしまいまして…大変申し訳ありません…!!(爆)

色々と至らないところもあると思いますが、楽しんでいただけたなら幸いです。
それでは、またお会いできることを願って。