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<幻影学園奇譚・ダブルノベル>


それゆけやれゆけコスプレ喫茶!
〜ごほうび〜

1日目の仕事が終わった後。
着替え終わったメンバーが帰る中、千影は櫻に呼び止められ、店舗にやってきていた。

「?
 ねぇ櫻ちゃん、一体どうしたの?」
「なに、ちょっとしたことじゃ。すぐ終わる」

そういいながら櫻が千影を伴って入ったのは―――厨房。

「???」
頭の上にどんどん疑問符が飛び交っている千影を置いて、櫻は冷蔵庫に近づいてその扉を開く。

「誰かがつまみ食いなぞしていなければ残っておる筈じゃが…お、あったあった」

どちらもきちんとそのまま残っておったか、とどこか嬉しそうに言う櫻に焦れた千影が、後ろから櫻に引っ付く。

「櫻ちゃん、何のことかきちんとチカに説明してよ」

むぅ、と頬を膨らませて怒る千影にすまんすまんと謝ると、櫻は冷蔵庫に手を突っ込んで、二つの大皿を取り出した。
その上に乗っているものを見て、千影が目を丸くする。

「…パイ?」
「そうじゃ。わし特製のパンプキンパイじゃぞ」

ことりと首を傾げる千影にくすりと笑うと、櫻はどこからか取り出した箱にパイを一つ仕舞い、閉じる。
それをどうするのかと千影が見ていると―――すっと、目の前にその箱が差し出された。

「ふえ?」
「お主も今日は頑張ったからな。
 わしからの褒美じゃ」

目を瞬かせる千影にくつくつと笑うと、櫻は半ば押し付けるようにそれを渡す。
千影があわあわと受け取ったのを確認すると、今度は皿の上に残っている方のパイを、食器棚から取り出したナイフで切り分けだした。

「それはどうするの?」
「ついでじゃから少し喰っていけ」

切ったパイを小さい皿に移しながらそう言った櫻に、千影はぱっと顔を輝かせる。

「いいの!?」
「当たり前じゃ。
 作ったわしが言うのじゃから、いいに決まっておる」
「わーい♪」

櫻の返答に嬉しそうに万歳する千影。
それに楽しそうに笑うと、櫻は切り分けたパイを乗せた小皿にフォークを乗せると、それを千影に手渡す。

受け取った千影がいそいそと椅子に座るのを見て自分も正面に座ると、何時の間にやら淹れていたらしい紅茶も用意して、一緒に食べ始めた。

「これ、何時作ったの?」

「今朝じゃ。
 余裕があればメニューに加えようかと思うたじゃが、時間もかかるし材料を今から買い足しに行くのも面倒じゃと言うことで没になったものでな」

千影の問いに苦笑気味で返す櫻。
ふーん、と生返事を返すと、千影は小さく切ったパンプキンパイを口に運ぶ。

「…櫻ちゃんでも失敗することってあるんだね?
 あ、このパイおいしーvv」

「わしとて万能ではないからな。
 美味いのは当然じゃ。わしの作ったものが不味いわけあるまい」


――――――そんな感じで、2人で仲良くパンプキンパイを食べた後、片づけをして帰りました。


…その日の夜。
一人の男子生徒と一緒にパンプキンパイを食べる、千影の姿が見られたそうです。


終。

●●登場人物(この物語に登場した人物の一覧)●●

<1日目>
【3689/千影・ー/女/1−B/ウェイトレス】

○○ライター通信○○
本当に、ほんっと――――――に!!大変お待たせいたしまして、申し訳御座いませんでした…!!(汗)
学園ダブルノベル(学園祭編)をお届けします。 …いかがだったでしょうか?
ちなみに今回もまた、残念ながら葉華と絡んで下さる方はいらっしゃいませんでした…何ででしょう?(知るか)
他のNPCには最低一人は絡んでくださっていらっしゃったので、全員出来るだけ均等に振り分けてみました。
振り分けてみると、全日よりも三日に分けたほうが人数の割合的に丁度よさげなので、三日間分担です。
また、NPC達は色々考えた結果、全員三日間全部に登場する事にしました。…そうじゃないと葉華の出番減りすぎますから…(遠い目)
文章量が予想以上に多くなったので、プレイングを見て共通で書きたかったなーと思っている部分も個別に回してしまいました。…うーん、残念(何)
特に共通では3日目が予想以上にすっきりしたので、3日目参加のお客様は量的に少々物足りないかもしれません。申し訳ない…(汗)
それでも書きたいところは全部書いたつもりなので、個人的には結構満足ですv(待て自己満足馬鹿)
なにはともあれ、どうぞ、これからもNPC達のことをよろしくお願い致します(ぺこり)

【千影様】
ご参加どうも有難う御座いました。
櫻ご氏名&衣装ご指定、有難うございますv些細なとこでも櫻と絡めてみましたが、どうでしょう?(をい)
結局のところ櫻にそそのかされてお客様にちゃっかりおねだりしちゃったりしたんでしょうね(笑)
でもきっとおねだり上手そうなので収穫は沢山あったのではないかと。…その場で食べちゃったっぽい気もしますけど(をい)
個別は1日目が終わった後です。櫻と仲良しほのぼの〜、を目指しましたが…如何でしょうか?
櫻が試作品で作ったケーキ(勿論味は良い)をお土産でプレゼントさせていただきましたので、大事な人と一緒に食べてくださいませv
櫻も結構千影様のことを気に入っていらっしゃるので、何かと世話を焼いてしまうしまうようです(笑)
これからも櫻をいっぱい振り回してやってくれると嬉しいですv(をい)

色々と至らないところもあると思いますが、楽しんでいただけたなら幸いです。
それでは、またお会いできることを願って。