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<東京怪談・PCゲームノベル>


廻歪日〜伍動の問〜


●歪

 目の前に広がる風景に、日置・紗生(ひき さお)は半ば呆然とする。
「こりゃ……一体どういうこった?」
(あたしは、事務所で仕事をしてた筈だ)
 紗生は改めて辺りを見回す。机も椅子も、電話もない。あるのは、病院の面影を残した廃墟だけだ。
 かつて窓があったのであろう枠からは、赤い光が差し込んでいる。夕暮れが近い。それはつまり、時間に変動があったわけではないことを指し示している。
 一瞬、寝惚けた夢の中かと思った。しかし、夢とするにはリアルすぎる。これは現実だと認識するに値するのである。
「何でまた、こんなところに来ちゃったのかね?」
 苦笑交じりに呟き、ぐるりと辺りを歩く。廃墟と化してから、何十年も経っているかのような崩れ具合だ。埃っぽさが、鼻の奥をくすぐる。クシャミが出てしまいそうだ。
「ん? なんだい、これは」
 ふと気付けば、東の扉の前に箱が置いてあった。ケーキでも入っていたかのような箱だ。中は空だが。その箱についているロゴは、紗生にも見覚えがあった。有名なケーキ店だったからだ。
(誰か、ケーキでも食べたのかね?)
 うーん、と考え込むと、再び埃が鼻をくすぐった。思わずクシャミをしてしまっていると「こんにちは」という声がした。幼い少女の声に、紗生は振り返る。
 そこには、少女が立っていた。腰まである長い黒髪に、虚ろな赤い目。頭には赤いリボンが結われている。それに白いワンピースを着ており、良く観ると左手甲に大きな絆創膏がしてあった。
「こんにちは、お嬢ちゃん」
 紗生が挨拶すると、少女はくすくすと笑った。
「ここは何処だか分かるかい?」
「ここは、アカコの世界よ」
 アカコの言葉に、紗生は「へぇ」と頷く。
「お嬢ちゃん、アカコって言うんだね。あたしは、日置・紗生っていうんだ」
 紗生が自己紹介するが、アカコは聞いているのか聞いていないのか、くすくすとただ笑うだけだ。
(不思議な子だね)
 笑うだけのアカコに、紗生は不思議に思う。意思の疎通が全く不可能と言うわけでもなく、言葉も通じる。それなのに、いまいちキャッチボールが上手くできないのだ。
「その絆創膏は、どうしたんだい?」
 左手甲にしている絆創膏を見ながら尋ねるが、アカコはちらりと絆創膏を一瞥しただけで何も答えなかった。痛そうにしている様子はないので、怪我はないのだろう。
「アカコと鬼ごっこをしましょう」
「え、鬼ごっこ?」
「そう。アカコが鬼なの」
 アカコはそう言って、にやり、と笑う。
「それって、アカコと遊ぶって事かい?」
「そうよ。ここはアカコの世界なんだから、アカコと遊ばないといけないの」
 アカコがそう言い終えると共に、ぎらり、と何かが光った。光っているものが何かを確認し、紗生ははっと息を呑む。
 ぎらりと光ったのは、包丁であった。
 自らを鬼と称するのだから、逃げる役割である紗生を追いかけるのだ。その手に包丁を持って。捕まれば、包丁を使われることは間違いない。
(心を、病んでいるのか)
 紗生はそう判断する。くすくすと笑うその姿も、遊ぶといいながら出してくる包丁も、心が病んでいるからとしか思えない。
(だったら、尚更守らなければ)
 アカコを倒せば、手っ取り早いのは分かっている。だがしがし、紗生はどうしてもそんな気にはならなかった。
 子どもは、守るべきものなのだから。
 ぎらぎらと日の光を浴びて光る包丁を嬉しそうに見つめるアカコに、紗生は拳を握り締める。
(逃げ切ってみせよう)
 アカコを倒すなんてしない。アカコは心を病んだ子どもなのだから、絶対に守られるべき存在なのだ。
(ここで死んでちゃ、分かるもんも分かるしない)
 何が起こっているかも分からない状況なのは、間違いない。だからこそ、分からないうちに死ぬわけにはいかない。
 何も、分からないのだから。
「さあ、始めましょう」
 アカコはそういうと、いち、にーと数を数え始めた。紗生は四方向にある扉を見回し、一つを選んで走り出した。
 紗生は走る。南へと向かって。


●南

 扉を通った途端、ばたん、と音がした。音のした方を振り返ってみると、紗生の通った南以外の扉が全て閉まってしまっていた。
(つまり、アカコはスタート地点を限定されるんだね)
 追いかける第一歩は、扉の開いているこの南エリアに来るに間違いない。スタートを惑わされる事もなく、まっすぐに。
 紗生は苦笑交じりに再び前を見る。目の前に広がっているのは、夏を思わせる草原だった。太陽はじりじりと容赦なく照りつけ、時折吹く風が草を揺らす。
(草か、歩きづらいけれどなんとかなるだろう」
 紗生は一つ頷き、草原に足を踏み入れる。耳を澄ませば、さらさらという水の流れる音も聞こえる。音の大きさから、近くに大きな川が流れているのだという事も分かる。目を凝らすと、太陽の光に反射する水の光が見えた。
「そうだ。アカコはあたしを追いかけてくるって言ってたんだっけねぇ」
 紗生はそういうと、足元に生えてある草を、ぐっと引き抜く。手ごたえがしっかりあるわけでもなく、簡単に草は抜けた。根にはぼろぼろとした土がこびりついている。軽く振るえば、綺麗に土が取れてしまいそうな雰囲気すらある。
 かといって、土が乾ききっているのかというとそういうわけでもない。触っても水分を含んでいる様子はないが、見た目は湿った土そのものの濃い色をしていた。ためしに軽く振ってみたが、土は落ちなかった。
「不思議だね」
 草を引っこ抜きながら、紗生は呟く。更にぶんぶんと大きく振ってみるが、土は全くと言っていいほど落ちなかった。
 そう、全く落ちない。土も、小石も、ただ一つですらも。
(まあ、いい。今はそんな事に構っている場合じゃない)
 十なんて、あっという間に数えきってしまうに違いない。いくらアカコが子どもだからといっても、草を抜いたりしている紗生にいずれは追いつく。
 包丁を握り締めて。
「あんまり気がのらないけど、足を止めてもらわないと」
 両手で抱えるくらい草を手にした辺りで、扉があった方から笑い声が聞こえてきた。幼い少女の声は、アカコのものに違いない。
「数えたようだね、アカコ」
 紗生は呟くと、草を抱えて走り出した。後ろからは「ふ、ふふふ」という笑い声が聞こえてくる。
「見いつけた」
 うふふ、と更に笑ったようだった。アカコは紗生を見つけ、まっすぐ紗生を追ってきているのだ。
(まだ、捕まってやる訳にはいかないからね)
 アカコの気配を背に感じつつ走っていくと、徐々に川の音と反射する水の光が大きくなっていく。そうして、ついに川へと辿り付いた。
 大きな川だった。向こう岸までは、10メートルはあろうか。
「渡りきれるかね?」
 想像よりも広い川幅に、紗生は思わず呟く。だが、躊躇している暇はない。アカコが確実に紗生を追ってきているのだから。
 紗生は、抱えている草をもって川に入る。川の水は、冷たくも暖かくもなかった。あえて言うのならば、生ぬるい感触。だが、確かにそれは水。
 ざぶり、という音と、さらさらという流れる感触。
 土のついた草を沈めながら歩くと、水の作り出す抵抗が紗生を阻む。幸い、深さは腰くらいまでしかない。アカコの身長から言うと、ようやく顔が出るくらいの深さか。
 ざぶざぶと歩くと、服が水を含んで歩きにくくなった。じりじりと照りつける太陽の光は水面に反射し、まぶしい。
(本当に夏そのものだけど……何かおかしくないかい?)
 疑問が紗生の頭の中を駆け巡る。例えば、空気。風景や雰囲気はまるきり夏の川原そのものだというのに、全く暑くない。じりじりと太陽が照り付けているというのに、その光にまぶしさを感じるというのに、熱は全くない。猛暑を思わせる風景なのに、体が感じる温度はまるで春か秋。
 次に、風景内のもの。草についた土、今歩いている水。どれも現実そのものとしか思えない感触を伴っているのだが、どこか違和感がある。本物に限りなく近い偽物、という印象が付きまとって離れない。
「勿論、今は逃げる事が先だけれど」
 ぼたぼたと川の中に草を沈めていく。手持ちの草がすべてなくなったところで、アカコがついに川に到達したのが見えた。
 アカコは目の前に広がる川に躊躇することなく、川に足を踏み入れた。相変わらず「ふふふ」と笑っていて、包丁を手放さない。まっすぐに紗生だけを見据え、向かってくる。
「水の抵抗があるし、アカコの身長だと大分苦労するはずだ」
(それに、草を沈めている)
 紗生はアカコの方を何度か振り返りながら、川を歩いていく。水の抵抗に苦しむ紗生とは違い、アカコはさほど気にしないようにまっすぐ歩いている。
 水面からやっと顔が出ているという状況で、アカコは平然と歩いているのだ。
(何か、変じゃないかい?)
 ばしゃ、と紗生は水をすくってみる。ぎらぎらと光る太陽に反射する水に、何もおかしいところはない。感触も、紗生の知る水と何ら変わりない。歩けば水の抵抗が発生するし、川の流れも歩くのを阻む材料の一つになっている。腰までしかないとはいえ、紗生の歩きを邪魔している。
 それなのに、アカコの歩きは紗生の感じる水の邪魔を全く感じさせない歩きだった。水の抵抗も、川の流れも、アカコが地上を歩いているのと変えられてはいない。アカコはただ歩いている。水の中を、地上に居るのと同じように。
「あ」
 アカコが小さく声をあげた。ばしゃ、と音がして一瞬アカコの顔が隠れた。紗生の沈めておいた草が引っかかったのだ。
「アカコ!」
 足止めのつもりで沈めたのに、足止めどころか顔を水の中に沈めさせてしまった。紗生は慌てて声をかける。だが、アカコの返事はない。それどころか、顔が再び水の上に出てこないのだ。
「アカコ!」
 紗生は再び問い掛け、踵を返してアカコの元へと向かう。向こう岸に向かうつもりだったが、そんな場合ではなくなった。
 アカコが、水の中から出てこない。
 その状況下で向こう岸に行く気には全くなれないし、逃げ切るよりも大事な事がある。
(子どもは、守る)
 包丁を握り締めていようとも、鬼ごっこをやろうと言い出したとしても。
(あたしが、子どもを守る!)
 アカコは心を病んでいるのだから、余計に。
 水を必死でかき、アカコの元へと向かう。川の中を確認しようとしても、水面に反射する太陽の光に阻まれてしまう。紗生は小さく舌を打ちつつアカコの消えた場所近くまで来ると、紗生は大きく息を吸って川の中に顔を突っ込む。
 水は澄んでいて、川底まで綺麗に見えた。中では、アカコが足に絡まった草をどかそうと、包丁を振り回していた。地上にいるのと変わらず、ぶんぶんと、勢い良く。
(大丈夫だよ、アカコ)
 紗生はそっと手を伸ばし、アカコの足に絡まった草をとってやる。ようやく草から開放されたアカコは、大きな目でじっと紗生を見た。
(大丈夫)
 紗生はふわりと笑って見せ、アカコを抱いて川の中から顔を出す。ぷは、と大きく息を吐き出し、続いて空気をしっかりと肺に送り込む。ぽたぽたと髪の毛から水が滴り落ちる。
「もう、大丈夫だからね!」
 そう言い放つと、紗生はアカコを抱いて岸へと引き返す。アカコの服も髪も体も、全く濡れてはいない。
(そんな事、考えている場合じゃない)
 疑問でいっぱいになりそうな頭を、軽く振って追い払う。今はアカコを安全な場所に連れて行くのが大事な事であり、疑問を抱くのは後でいい。
 岸に到着すると、草が絡んでいた足を確認した。かすり傷が出来ていた。
「ゴメン、やるんじゃなかった! 大丈夫かね……?」
 紗生はそういうと、ぎゅっとアカコを抱き締めた。アカコは一瞬紗生に抱き締め返し、次に「ふふふ」と笑った。
 ずんっ。
 重い衝撃が、体中を駆け巡った。背中が暑く、ずきりずきりと痛んだ。だらだらと体を伝っているものが、水ではなく暖かいものだと紗生は感じた。
 ゆっくりと体を離すと、アカコが握り締めている包丁が赤く染まっているのが見えた。アカコは紗生を見て「捕まえた」と言って微笑んだ。
 無邪気な笑顔だ、と紗生は感じる。
「アカコは鬼だもの。鬼ごっこをいていたんだもの。だから、アカコは捕まえるの。鬼は捕まえるものだから」
 ふふふふ、と嬉しそうに笑った。楽しそうに、はしゃいでいるように。
「捕まえたら、勝ちなの。だって、鬼ごっこだもの。アカコ、鬼だもの!」
 より一層笑うアカコに、そっと紗生は手を伸ばした。頬を優しく撫で「そう」と言って微笑む。
「大丈夫そうで、良かったよ」
 きょとん、とアカコは小首をかしげる。
「大丈夫じゃない。アカコに、捕まった」
「でも、アカコは無事だ」
「アカコは鬼だから、鬼が捕まえたらあなたは負けなの」
「あたしは負けても、アカコは無事じゃないか」
 紗生の言葉に、アカコは「分からない」と答えた。包丁を握り締め、刃からぼたりぼたりと滴り落ちる血を、呆然と見つめる。
「アカコ、勝ったよ?」
「うん」
「あなたは、負けたのよ?」
「そうだね」
 アカコの視線が、紗生へと動いた。紗生は微笑み、アカコの頬を再び優しく撫でた。
「こうして、アカコは無事だから」
「分からない、分からない、分からない!」
「アカコ?」
「分からないの、分からないの……アカコは勝って、鬼だから、捕まったんだから!」
 アカコは「うわあああ」と叫んだ。包丁を握り締め、勢い良く振り下ろす。包丁は、紗生の右肩に突き刺さる。しびれるような痛みに、思わず「ううう」と唸る。
 背中に受けている刺し傷が痛み、紗生はその場に倒れこんだ。その際、アカコの頬から手が離れてしまった。
(構わないさ)
 強烈な痛みと、燃え上がるような熱が駆け巡る。だんだん頭がくらくらしてきて、思考が上手くできなくなる。
(耐えよう)
 何度も振り下ろされる包丁が見えた。そのたびに飛び散る赤い液体が、自分のものだと分かった。
 痛みと熱は、容赦なく紗生を苛めた。だんだん頭の奥底がしびれてきて、何も考えられなくなるくらいに。
 そうだというのに、出来る限り紗生は微笑んだ。痛みと熱を訴え、泣き叫ぶのは簡単な事だ。しかしそうしないのは、それ以上に大事な思いを抱いているから。
(あたしの限界まで、耐える。だから、だから……)
 うわあああ、とアカコが叫んでいるのが聞こえる。痛い思いをしているのは紗生のほうだというのに、まるでアカコがその痛みを受け取っているかのような表情を浮かべている。
 それは、恐怖。
「守ってあげるよ」
 薄れ行く意識の中で、紗生は言った。本当に声になっているかなど、分からない。ただ、泣きそうな表情のアカコをなんとかしてやりたくて、守ってやりたくて。だから痛みと熱に耐え、笑ってやろうと思った。
「うわあああああ!」
 紗生が聞いたのは、アカコの叫び。目に飛び込んだのは、赤の風景。
 血ではない夕日による真っ赤な風景が、瞼の裏に焼きついた。


●廻

 気付けば、事務所の中に居た。
「ここは……あたしの、事務所」
 やりかけの仕事が、手の中にある。なんども振って確かめる。
「と言うことは、戻ってきた?」
 紗生はゆっくりと背中や右肩といった、アカコに刺された箇所を確認する。そこには何の傷もなく、血の跡もない。川の中に入ったはずの服も、顔も、髪も、全く濡れていない。雫の一つも落ちない。
 まるで、何も無かったかのように。
(夢、とか?)
 それは違う、と本能が叫ぶ。確かに行っていたのだ。あの、歪んだ世界に。
 辺りを見回すが、誰も居なかった。事務所内には紗生、ただ一人だけ。一緒にいたはずのアカコの姿は、何処にもない。
「アカコは、まだあの世界に居るんだね」
 ただ一人で、あの何もない世界に一人だけで。まだ叫んでいるのだろうか、泣きそうな顔をしているのか。
 はたまた、鬼ごっこに誰かを誘っているのか。
「出してやりたい」
 ぽつり、と紗生は呟いた。あの世界から、出してやりたいと心から思った。あのような寂しい世界にただ一人だけでいないで、この世界に来ればいいと。
「アカコ」
 窓の外を見つめ、紗生は呼びかけた。
 アカコの世界で見た赤の世界が、窓の外に広がっていた。


●変化

 いつも通り、終わる筈だった。
 手ごたえのなくなった川原で、ゆっくりとアカコは立ち上がる。
「分からない」
 ぽたり、と包丁が地に落ちた。赤く染まっていた包丁は、地に落ちると同時に輝きを取り戻し、ずぶずぶと土の中に消えていった。
「分からない」
 アカコはふらふらと歩き始める。始まりの場所としている、中央部分に。
『守ってあげるよ』
 何かが聞こえた気がして、ふと川の方を見る。光に反射する水の下に、何かが沈んでいた。
 それに捕らわれれば、再び抱き締めてもらえるのか。守ってもらえるのか。
「分からない」
 歩く。ふらふらと、歩く。
「……どうして?」
 風に頭の赤いリボンが揺れた。震える左手甲には大きな絆創膏が貼ってある。
 気にしなかったのに、気になってきた疑問。
 疑問、疑問、疑問……!
「あ、あああ、あああああ!」
 アカコは叫ぶ。何度も小さな声で「分からない」と繰り返しながら。


<疑問は消える事もなく・終>

変化事象
南:川底に土のついた草が沈んでいる。
アカコ:疑問を覚える。
世界:一段階目の変化終了。これにより、記憶の一部引継ぎと中程度の変化事象が可能となる。

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 4412 / 日置・紗生 / 女 / 37 / システム屋 】

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■         ライター通信          ■
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 お待たせしました、こんにちは。ライターの霜月玲守です。この度は「廻歪日」に御参加いただきまして、有難うございます。
 日置・紗生様、初めまして。発注、本当に有難うございます。繰り返しの世界に入っていただきましたが、いかがでしたでしょうか。子どもを守らなければ、という優しさに、途中何度も胸をぐっと締め付けられました。
 この「廻歪日」は、参加者様によって小さな変化事象をつけていただき、それを元に大きな変化事象としていただくゲームノベルです。今回起こしていただきました変化事象は、ゲームノベル「廻歪日」の設定に付け加えさせていただきます。
 また、今回アカコが「疑問」を覚えた事により、世界が一段階目の変化を生じさせました。これも設定に付け加えさせていただきます。
 御意見・御感想など心よりお待ちしております。それではまたお会いできるその時迄。