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<東京怪談・PCゲームノベル>


 物思い

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 考えるだけ無駄だ。それは理解ってる。
 いくら考えたところで、答えなんて見つかりゃしない。
 例え、俺が答えを見つけたとしても、その答えに価値はない。
 決めるのは、あいつ。あいつ自身の問題。
 俺が首を突っ込むべきじゃないんだ。
 理解ってる。理解ってんだけどなぁ。
 どうして考えちまうんだろうな。
 いっそのこと、聞いてみるか?
 あいつの想いってやつを。
 聞いたところで……どうにかなるもんでもなさそうだけど。

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 ヒヨリの様子がおかしい。それは、昨日今日のことではなくて。
 半月ほど前から、灯は、ヒヨリの異変に気付いていた。
 話す分には何の問題もない。いつもどおり笑うし、冗談も言う。
 けれど、何というか……どこか、心ここにあらずのような。
 笑っていても、本当に楽しくて笑っているようには見えない。
 何かを考えているような、そんな表情を、しきりに浮かべる。
 どうしたの? 何かあった? そう尋ねたことは何度もあった。
 けれどヒヨリは、その度に笑って、はぐらかすだけ。
 何が? って、ものすごくバレバレに、とぼけるだけ。
 言いたくないことは誰にだってある。無理に聞き出そうだなんて思わない。
 ただ、他の仲間達の様子もおかしいことが、どうにも気がかりだ。
 ヒヨリだけでなく、ナナセや尾根たちの様子もおかしい。
 何か身に覚えはないだろうか。皆の機嫌を損ねるようなことはなかっただろうか。
 思い浮かぶのは……このスパイダー・ウェブ。蜘蛛の痣くらいだ。
 この痣が出現した日、ヒヨリは別人のように冷たく素っ気無くなった。
 そう、あの時の様子に似ているのだ。冷たい眼差しを向けることはしないけれど、どこか素っ気無い。
 この痣が関与しているのだろうか。もしも、そうだとしたら……どうすべきだろうか。
 結局のところ、この痣が何なのか、灯は理解できずにいる。
 意味は理解したけれど、どうしてこれが自分の首にあるのか、重要なところは理解らないまま。
 あの日、ついてくるなと言ったヒヨリが、どこへ向かったのかも理解らないまま。
 この状況は……そうだ。置いていかれているような。そんな状況。
 自分の周りで起きていること、自分が大きく関与しているであろうこと。
 それなのに、その状況下にいる中心人物であろう自分は、何も知らない。
 仲間だと思うから、大切だと思うからこそ、笑って楽しく過ごしたい。
 この空間にいる間くらい、余計なことを考えなくて済むように。幸せでありたい。
 だから、皆が素っ気無い状態なのは辛いし、とても悲しい。
 表情に出すことはしないけれど、心はヒンヤリと冷たくなったままだ。
 知る権利。もしも、自分にそれがあるのなら、求めても構わないのなら。
 聞かせてもらいたい。何が起きているのか知りたい。
 皆が何を考えているのか、隠さないで教えて欲しい。
「教えて……くれるかな」
 テクテクと闇の中を歩きながらポツリと呟いた灯。
 その声に応じるかのように、マフラーは揺れて返答を返した。
『どうだろうねぇ。知らな〜い』
 そうだよね。灯にもわからないんだもん。青月がわかるわけないよね……。
 二つで一つの人格。眠る人格である青月も、灯の一部だ。
 理解できずにいるのは、青月とて同じこと。
 少し考えれば、そんなことすぐにわかるのに。
 尋ねてしまった自分に、灯は違和感を覚えた。焦っているのかな。怖いのかな。
 でも、このまま放ったらかしにしておくわけにはいかないから。
 こんなに傍に近くにいるのに、何だか遠いような……そんな関係は嫌だから。
 意を決した灯は、ヒヨリの自室空間へと向かった。
 まるで、喫茶店のようなヒヨリの自室空間。
 何かあったとき、皆が集まれるようにと配慮した上での空間。
 ヒヨリは、空間の隅にある椅子に座り、テーブルに頬杖をついていた。
 テーブルの上には、まだ未熟な林檎が二つ。
 ヒヨリは、それを突いたり、転がしたりしながら物思いに耽っている。
 声をかけるべきではないような、そんな光景に思えた。けれど、灯は歩み寄る。
 音もなく、こっそりと背後から忍び寄り、トントンと肩を叩いて。
「ん? うぉっ……。びっくりした」
「ん……。ごめんね」
 振り返った瞬間、視界に飛び込んできた灯に驚き目を丸くしたヒヨリ。
 灯は僅かに微笑んで(いるように見えるだけ)、ヒヨリと向かい合うような形で椅子に腰を下ろした。
 あぁ、何だか懐かしい。この光景。
 初めて、クロノクロイツに来た日のことを思い出す。
 あの日、ヒヨリはこうして座る自分に、時間って何だと思う? と、そう尋ねた。
 遠い遠い昔のことのようにも思えるし、つい昨日のことのようにも思える、確かな記憶。
 今日は、立場が逆だ。尋ねるのは灯。返答するのはヒヨリ。返答してくれるかは理解らないけれど。
「ヒヨリ。あのね……」
 言葉を纏めきる前に声を発してしまった灯。思わず、口ごもる。
 どうしようか。まず、何から聞こうか。順序はあるだろうか。あるとしたら……。
 黙り込んで暫し考える灯。その姿を見て、ヒヨリはフゥと息を吐いた。
 わかってるよ。何を言いたいか。何を尋ねにきたのか。そんなこと、聞かなくてもわかるよ。
 そんな素振りは少しも見せなかったけれど、不安だったんだろうな。そうだよな。
 もしも立場が逆だったら、俺だったら、どうなってんだってキレてると思う。
 教えて欲しいと思うのは当然のこと。聞く権利、知る権利を、お前は誰よりも持ってる。
 それも理解っていたけれど、いや、理解っていたからこそ、俺達は露わに出来なかった。
 怖かったんだ。お前が全てを知ることで、俺達を軽蔑するんじゃないかと。
 その怖いって想いは今もある。だから、ごめんな、灯。もう少しだけ。探らせてくれないか。
 未熟な林檎を手元で弄びながら、逆にヒヨリが尋ねた。
「灯。最近さ……異常に眠いとか、そういう感じはないか?」
「……。……特にないよ。少し身体を休めれば大丈夫。例外は、あるけど……」
 スパイダー・ウェブが首元に灯った日、ヒヨリは『何か異変はないか?』と尋ねた。
 今の質問は、それをもう少し具体的にしたものだ。異常な眠気があるかないか。
 あの日、灯は返した。もう一つの人格と交代した後、尋常じゃないくらいに眠ってしまう事実を。
 灯が口にした『例外』とは、その事実を意味する。要するに、その状態は今も続いているということ。
 ヒヨリは目を伏せ、淡く微笑んで次の質問を飛ばす。
「そっか。じゃあ、現状に……不満はないか?」
「現状……?」
「あぁ、ごめん。時守として生きている、今の自分に不満や疑問はないか?」
「……不満は、ないよ」
 聞くまでもないことだ。現に、こうしてヒヨリを訪ねて来ているのが何よりの証拠。
 そうは見えないかもしれないけれど、灯は、これでも満喫している。
 この空間で過ごす時間を、かけがえのない経験だと思っている。
 だからこそ、皆と仲良くしたいと。そう思っているのだから。
 ジッと自分を見据えたまま、ピクリとも動かない灯。
 ヒヨリは、その視線から逃れるようにして目をそらし、また尋ねる。
「そうか。灯、お前……好きな奴はいるか?」
「……。前に、言わなかったっけ? 一応、彼氏がいるよ」
「あ。あぁ、そうだっけな。ごめんごめん」
「……。大切だと思う人は、たくさんいるよ」
 彼氏だけを恋人だけを特別に想っているわけではない。ヒヨリたちも大切だと想う。
 灯にとって、そこに大きな差はなくて、どちらも同じようなものだ。
 恋人だと言える人は一人だけだけど、大切な人はたくさん。数え切れないほど。
 その感情を表に出すことはないけれど、いつだって大切に想っている。
 虚偽のない、心からの言葉と眼差し。灯の目を、ヒヨリは見ることが出来ない。
 暫しの沈黙。双方共に言葉を発さなかったのは、その必要がなかったから。
 気まずい雰囲気というわけではなくて、何だか心が落ち着くような、そんな時間。
 やがて、ヒヨリの声が、その沈黙に終止符を打った。
「灯」
「うん……?」
「もしも、俺達がお前を残して消えたら、どう思う?」
「……。……ん」
 顔を背けたまま尋ねたヒヨリ。灯はヒヨリの手元にある未熟な林檎を見やって小さな声で返す。
「……悲しいと思うな。何でかな、どうしてかなって……そう思うよ」
 身体の痛みを覚えることはない。そういう体質に、いつしかなってしまったから。
 でも、だからこそなのかな。心に直接与えられる衝撃には、とても弱い。
 過去の経験も関与しているだろうけれど、心を直接掴まれると、どうしていいかわからなくなる。
 平然としているように見えるかもしれないけれど、実際、そんな時は、かなり焦っているんだ。
 それは、たとえ悪戯や嘘でも同じこと。今も、ヒヨリが発した言葉の意味を深追いしてしまっている。
 冗談なのかなだとか、そういうことを探っているわけではなくて。
 その言葉に、どんな意味があるのか。それを探ってしまう。探るべきではないと理解っていても。
 再び沈黙。ゆっくりと、ゆっくりと流れる時間。
 互いの呼吸が鮮明に聞こえる、二人だけの空間。
 ヒヨリが発した言葉を深追い、俯いて何かを考えている灯。
 そんな灯の手元へ、ヒヨリは未熟な林檎を一つ転がした。
 コツンと手にあたり、フラフラと揺れて、やがて止まる林檎。
 顔を上げると、交わる視線。いつ以来だろう。こうして、視線が交わるのは。
 林檎を両手で包み込むようにして持ち、目を伏せた灯。ヒヨリは躊躇いながら、声を発する。
 何故、灯がここに来たのか。先ほど放ちかけた、彼女の質問に答えるように。
 ごめんな。ごめんな、灯。わかったよ。もう、逃げることなんて出来やしないんだ。
 お前がこうして、俺のところに来た時点で、目を背けることなんて許されなかったんだ。
 あらいざらい、全てを話すことは、まだ出来ないけれど。ちゃんと伝えるよ。
 お前が聞きたいこと、お前が知っておかねばならないことだけは。

 遠い昔。お前は、この空間で俺と言葉を交わし、時守として生きることになった。
 でもな、それは、お前が自分で決めたことじゃない。自分で選んだ道じゃない。
 お前が自ら、時守として生きたいと、俺達に伝えたわけじゃない。
 俺達は……。お前を拾ったんだ。
 この空間でフラフラとあてもなく彷徨って、やがて倒れたお前を、俺達は拾った。
 どこから来たんだ? だなんて尋ねることはなかった。知っていたから。お前がどこから来たか。
 灯。お前は、あいつの……時狩の傍にいた。いつだって、片時も離れることなく。
 こんな言い方をするのは気が引けるけれど、事実だから伝える。
 お前は、あいつに飼われてた。
 具体的に、どんなことをされていたのか、どんな環境にいたのか、そこまでは知らない。
 けれど、あいつはことあるごとに、お前を自慢してきた。俺達に、見せびらかした。
 従順なる愛しい子。そう言って、お前を腕の中に閉じ込めて、何度も見せびらかした。
 その光景を見る度に、俺達は思ったんだ。まんまと、あいつの思うまま、羨ましいと思ってしまった。
 灯。お前はな。……お前は、あいつに作られた存在なんだ。
 お前の頭の中にある過去も、あいつが作ったもの。その大半が、実際には経験していない虚偽の過去。
 そう思えないのは、お前があいつに飼われていたから。
 いつしか、それらが事実であるかのように、そう錯覚してしまったんだ。
 思い返してみれば、少し疑問に思うところがあるはずだ。
 不思議と、記憶が抜けているような、そんな箇所があるはずだ。
 それは、あいつが手抜きをしたから。お前が欲しいと思う経験と過去を与えなかったから。
 この空間に生きる存在は、時を操ることは知っているよな?
 その能力を極めたものが、お前自身。お前の存在だ。
 時を意図的に歪ませ、その時、近くにあった実在する空間を混ぜ合わせて。
 人の形をした時間を作る。
 その能力を『コーダ』と呼ぶけれど、成功した奴はいなかったんだ。
 そもそも、やってはいけないことだと、そう暗黙のルールがあった。
 けれどあいつは、時狩は手を出して。しかも、成功してしまったんだ。
 お前を見た瞬間、俺達はすぐに理解したよ。お前が、コーダとして生まれた存在だという事実を。
 決して叶わぬ、出来ぬことだと思っていたがゆえに羨ましく思った気持ちはあった。
 けれど、いつからかな。俺達は、羨ましいと思うことを止めて、かわりに悔しいという感情を覚えた。
 お前が、あいつに飼われている事実を、どうにかできないかと思ったんだ。
 成功例がないということは、在るべき形がはっきりしていないということ。
 物のように言うのは、また気が引けるけれど。俺達は、使い方を間違っているんじゃないかと思った。
 あいつの、お前に対する言動が、おかしいのではないかと思うようになったんだ。
 そう思うようになってから、俺達は、お前を、あいつから引き離すことは出来ないかと模索した。
 けれど、そう簡単に引き剥がせるものじゃなかったんだ。
 どんな関係であれ、お前とあいつの間には、どうにもならない絆が存在していたから。
 それなのに、お前は彷徨っていた。倒れ込んだお前を見て、俺達はすぐに駆け寄ったよ。
 どうして、こんなところにいるんだろう。もしかして、逃げてきたのか。そう思った。
 でも実際は、お前はただ単に迷子になってしまっただけだった。
 あいつに、あまり遠くへ行くなと言われていたのにも関わらず、足を伸ばしすぎてしまったんだ。
 何とも意外な形で、俺達が手を出すことなく、お前とあいつが離れた。
 その瞬間を、好機だと捉えずにいるはずもなくて。
 俺達は、そのまま自分達の空間へ、お前を連れて行った。
 お前の首には、蜘蛛の痣が刻まれていたよ。
 それは、あいつが作った証であり、あいつが自分のものだと誇示する、そんな証。
 俺達は、その痣をどうしたと思う? ……そう。消したんだ。全員で力を合わせて消した。
 痣が消えることで、お前は洗脳から醒めるように、目を覚ます。
 自分が誰なのか、どうしてここにいるのか、覚えていない状態だったんだ。
 そんなお前に……俺達は、時守のことを伝え、お前も時守として生きていくんだと教えた。
 記憶を上塗りして、書き換えたんだ。時間について、お前に尋ねた日のこと、覚えてるか?
 あれは、その直後の記憶だ。俺達に、記憶を上塗りされた、その直後の話。
 自分達の仲間として向かえてからも、俺達は、お前をしばらく外に出さなかった。
 あいつが、血眼になって、お前を探していることを知っていたから。
 やがて、あいつはどこか別の空間へと赴いて。お前を探しに行ったんだ。
 その日から、お前は外に出た。あいつがいないことに、俺達は安心したんだ。
 あのままずっと、戻ってこなければ良かったのに。
 あいつは戻ってきた。お前も、知ってるよな。
 そうだ。黒い檻に囚われた日。あの日、あいつはここへ戻ってきた。
 黒装束を纏った男の顔を見て、お前が全てを思い出しやしないかと不安で堪らなかったよ。
 だから、すぐに向かった。お前のところへ、慌てて向かった。
 お前は、思い出すことなく、あいつを敵と認識したな。
 その瞬間、俺が、俺達が、どんなに嬉しかったことか。
 逆にあいつは悔しがり、怒りを俺達に向けた。理解らないわけじゃない。
 形はどうであれ、お前は、あいつの傍にいた。あいつの傍にいるべき存在なんだ、本来は。
 でも、飼われるような、人して扱われない状態に戻せるわけがない。
 そんな奴に、はいどうぞと返せるはずがないだろう。
 あいつは今、怒りに燃えている。人のものを奪った俺達を蔑んだ目で見ている。
 そして、灯。記憶を失い、俺達との記憶に生きている、今のお前にも、あいつは怒りを覚えてる。
 うすうす感じているかもしれないけれど、あいつはおかしいんだ。イカれてる。
 この先、お前をどんな手を使っても奪い返そうとしてくるだろう。
 もちろん、俺達はそれをさせない。何があっても、お前を守ろうと思うよ。
 でもな……。不安になるんだ。自分達のしていることが、正しいのかどうか。
 お前を救いたいと思ったからこその行動だけど、お前は、それを望んでなかったんじゃないかって。
 あいつの傍にいたほうが、幸せだと思えたんじゃないかって。
 自信がないんだ。お前がどう思っているか。聞くのが、怖かったんだよ、俺達は。

 ヒヨリの口から語られた真実。
 すぐにそれらを、あぁ、そうか、そういうことだったのか理解することは出来ない。
 正直なところ、そう告白されても、何のことだか理解らないのが現状だ。
 けれど、何もわからないわけじゃない。自分がどういう存在か、
 そして、自分に対してヒヨリ達がどんな想いでいたか。そのくらいは、わかる。
 十分すぎるほどに、わかる。ちゃんと、伝わってくる。
 灯は林檎を手にとって立ち上がり、ヒヨリに歩み寄る。
 怯えているかのような背中をしばらく見つめ、灯は後ろからヒヨリにギュッと抱きつく。
 言葉には出来ないけれど。うまく言葉にすることは出来ないけれど。
 嬉しいなって、幸せだなって。今、灯は、そう思ってるよ。
 今聞いたことが全て事実で、消せない過去があるとしても。
 灯は、今、幸せなんだ。これじゃあ、答えにならないかな……?
 背中から全身へ伝わる、確かな温もり、伝わる、灯の想い。
 ヒヨリは俯き、灯の手をギュッと握って目を伏せた。
 今更だけど。今、はっきりと再認したよ。決意したよ。
 どんなことがあっても。お前を護ってみせる。
 俺達の気持ちは、決意は変わらない。
 あいつに、お前を返すことなんて。出来るものか。

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 ■■■■■ CAST ■■■■■■■■■■■■■

 7764 / 月白・灯 / ♀ / 14歳 / 元暗殺者
 NPC / ヒヨリ / ♂ / 26歳 / 時守 -トキモリ-

 シナリオ『物思い』への御参加、ありがとうございます。
 シナリオ参加状況からフラグが立っていない箇所がありましたので、少し謎の残る結末となりました。
 けれど、大まかなところは明らかになってしまったかと思います。
 時狩(J)が、灯ちゃんの首にスパイダー・ウェブ(蜘蛛の痣)を刻んだのは、
 自分のものであることをわからせるためというか、誇示しているのですね。
 東京での生活も虚偽なのか? など、疑問は残りますが、
 これからもお付き合い頂き、その辺りも一緒に解明していけたら嬉しく思います。
 以上です。不束者ですが、是非また宜しくお願い致します。
 参加、ありがとうございました^^
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 2008.11.12 / 櫻井かのと (Kanoto Sakurai)
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