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<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


亡き友より託されしメッセージ
●オープニング【0】
「……じゅうはちきん、ですか?」
 月刊アトラス編集長の碇麗香は、目の前に座っている怪奇小説の大家である谷口重吾に対して怪訝な顔を向けた。
「危な絵の類でしたら、うちではなく他所へお願いします」
 そう真顔で言った麗香に対し、谷口は不思議そうな視線を向けた。
「いや時計だよ、麗香くん?」
「でしたら、傾けるとインクが消えて、女性の肌が露になったりするんでしょうか?」
 やはり真顔で麗香が言い返したのを見て、そこでようやく何事か理解した谷口が吹き出した。
「ひゃっひゃっひゃ、違う違う! 18Kの腕時計だとも。10年そこらか前の代物だがね」
「あ、そちらの18金ですか……」
 自分の勘違いに気付いた麗香の顔が真っ赤になる。谷口が『じゅうはちきん』などと言い出すから、はなからそっちの方の話だと思って半ば流し気味に聞いていたのだ。まあ、谷口が麗香にバニースーツを送り付けるような人間でなければ、最初から素直に18金だと解釈していたとは思うけれども。
「うむ。先日亡くなった友……村上というんだが、そいつから半年ほど前に贈られてねえ。『俺の想いを託したからな』なんて笑いながら言うもんだから、こいつまた冗談言って……と思ったんだが、今にして考えると死期を悟ってたんだろう」
 と語った谷口の表情は少し寂しそうに見えた。
「さて、そして昨日だ。村上のコレの家に泥棒が入った」
 右手の小指を立て谷口が言う。
「愛人の方……ですか?」
「あいつの奥さんが亡くなってからだから、彼女だろうねえ。浩子さんって名の、30歳そこそこの女性だよ。ま、息子たち3人が揃って反対してたから、籍を入れるようなことにはならなかったんだがねえ」
 麗香の質問に谷口はそう答えた。
「奇妙なことに、その泥棒は何も盗んでいかなかったようなんだ。あれこれ物色した形跡があるにも関わらず、だ」
「……それは奇妙ですね」
 麗香が頷き言った。明らかにその泥棒は、何かを探している様子ではないか。
「そこで君に頼みがある。このことについて、ちょっと調べてくれないかい? このような調査の心得があるのなら心強いが、別にそれは問わないよ、麗香くん」
「分かりました。何人か声をかけてみます」
 谷口の頼みを引き受ける麗香。時折エッセイなど寄稿してもらっている身としては、この手の頼みは引き受けておいて損はない訳で。
「あいつから想いを託された以上、動かないとねえ。あの世で恨まれるじゃないか」
 そう言って谷口は笑ってみせた。と、麗香が思い出したように1つ質問した。
「ところでその村上さんは、おいくつで亡くなられたんです?」
「確か僕より2、3年下だったかな」
 谷口が65だから……ちょっと待て、どんだけ若い彼女作ってんですか、その人!

●それぞれの印象【1】
「ひゃっひゃっひゃ! 女性が来てくれると、家の中がたちまち華やぐから嬉しいねえ」
 碇麗香に事前に連絡を入れてもらってから自宅を訪れたミネルバ・キャリントンを、谷口重吾はとても上機嫌で出迎えていた。何とも分かりやすい反応である。
「で、例の時計の一件だったね。僕が麗香くんにお願いしておいた」
「はい。その件で今日は参りました」
 谷口の言葉にこくりと頷くミネルバ。
「うむうむ。さて、僕は何から話せばいいのかね」
「いずれにしても詳しい話を伺わなくてはなりませんから……村上さんや3人の息子さん、そして浩子さんへと順番にお願いします」
「そうかい、ならまずは僕と村上の関係から話してみるか。僕と彼の関係は、元々は作家と編集という関係だったんだよ」
「ああ……」
 谷口の言葉にミネルバが納得の表情を見せる。自身も作家だから分かるが、そういう関係から友人となってゆくことも別段珍しくない。よい作品を作るということで一体となり、回数を重ねる度に戦友としての想いと絆が強くなってゆくからであろうか。むろんよいビジネスパートナーという関係も普通にあるし、反りの合わない関係ならとっととどっちかが切られてるだけのことで。
「村上は途中でフリーの編集者になり、僕が本を出す時は3冊に1冊の割合で彼に任せてたよ、編集を。で、その間に結婚したり子供が生まれたりしてた訳だ。奥さんはいい人だったよ、うん。しかし……息子たちなんだが……うーむ」
 話が村上の息子たちに及ぶと、どうにも言いにくそうになる谷口。友の息子だけに悪いことであってもどう触れるべきか、谷口の中で葛藤があるのだろう。
「……学歴としては申し分はないね、3人ともいわゆる一流どころの大学を出ている。就いている仕事も有名な会社だ。ただ何というかね……他人を見下す傾向が感じられるんだ、僕にはね」
「エリートの悪い面、ですか」
「ああ、そうかもしれないねえ。恐らく親の前ではそういうことを隠してたんじゃないかな。親の前でも出してたとするなら、村上やその奥さんならすぐに叱っているはずだからね」
 ミネルバの言葉に谷口は大きく頷いて言った。
「それで村上と浩子さんの出会いなんだが、彼が気分悪くなって公園で休んでいる時に、浩子さんが声をかけてくれたのがきっかけだと語っていたよ。1年……少し前だったか」
「語ったというのは、浩子さんからの……」
「いやいや、村上からだとも。浩子さんを紹介された時に、彼が嬉しそうに話してくれたんだよ。水を買ってきてくれたり、持ってたハンカチを水で濡らして渡してくれたりしてくれたって。聞いてて手際がいいものだと思ったんだが、何でも浩子さんは元看護師さんだとかでね。具合の悪い人間を見て、放ってはおけなかったんだろう」
「元……? 失礼ですが、今はどうやって生活をされているんでしょうか」
「当時は前の夫からの慰謝料を少しずつ取り崩しながら、少しのパートの給料とで暮らしてたようだね。今はそこに村上からの金も加わっているんだが、彼が亡くなったことでそちらは止まるかな」
「前って、結婚経験があるんですか?」
「バツ1で子供はないよ、浩子さんは。看護師時代に資産家の夫に見初められて結婚したんだそうだが、3年ほどで夫の浮気と暴力で離婚に至ったそうだよ。浩子さんは村上と付き合うようになってすぐにそのことは告白したらしいんだがねえ」
「では全てを知った上でお付き合いを……」
「そういうことになるね。村上自身が言ってるし僕もそう思うんだが、息子たちは浩子さんがお金目当てなんじゃないかと思ってる節があってだねえ……」
 それを聞いてミネルバは、息子たちが籍を入れるのを反対していたことに納得がいった。谷口が言ったように思っているのであれば、籍を入れられたら村上の遺産の半分は持ってゆかれることになるのだから。
「ともあれ村上が惚れた相手だ、僕から見ても浩子さんは悪い人じゃないのは確かだよ」
 浩子に対する評価は谷口のこの言葉で言い表されているだろう。ミネルバとしても、これ以上尋ねる必要はなかった。ならば次は時計を見せてもらわなければ。
「分かりました、どうもありがとうございます。では件の18金の時計を――」

●残された痕跡【2】
 時を同じくして、浩子の自宅には夜神潤が訪れていた。泥棒に入られたという部屋を見せてもらうためである。こちらもまた麗香から事前に連絡を入れてもらっていたため、訪問後のやり取りは実にスムーズなものであった。
「……ここにはお一人で?」
 潤は玄関から歩いてきた廊下や室内をそれとなく見回して、ごく自然に浩子へと尋ねていた。何しろ浩子の自宅はそこそこの庭のついた2階建ての一軒家で、1人で住むには明らかに広かったからである。
「ええ。離婚の際に、前の主人から譲り受けた物ですが」
 きっぱりとした口調ながらも、若干伏し目がちになる浩子。離婚について恥じてはいないが、それでもあまり口にはしたくないという女性心か。
(バツ1か……)
 そういう浩子の気持ちを察して、潤はそこには深く触れないことにした。だがこうして自宅を所有していることからして、浩子が金目当てで村上と付き合っていたのではなさそうだと潤は感じたのだった。
「侵入したのはこの部屋でした」
 浩子が連れてきたのは1階の角部屋であった。タンスやクローゼットが置かれており、庭に面しているのでガラス戸を開けばすぐに降りれるようになっていた。しかしよくよく見てみれば、1つのガラス戸のガラスだけが妙に新しかった。
「このガラスを割ったのか……」
「はい。ガムテープを貼った上から鈍器で割って、それから中に手を入れて鍵を開けたらしく……」
 潤のつぶやきに頷く浩子。そしてクローゼットとタンスの方に視線を向けて話を続ける。
「私が帰宅した時、クローゼットは開け放たれ、タンスも全ての段が開かれていたんです。それから2階の部屋も……。でも現金や宝石など、そういった物には手を付けられていなくて」
 そうすると、泥棒はこの部屋に侵入後、2階も物色してから出て行ったことになる訳だ。……それも何も盗んでゆかずにである。明らかに金目の物もあったであろうに、だ。
(確かに奇妙な泥棒だな)
 部屋をゆっくりと見回し思案する潤。金目の物に手を付けてないことで、泥棒の目的が金ではないことは容易に想像が出来る。物色されたのがこの部屋だけであるのなら、物色する時間の余裕がなくて金目の物に手を付けられなかったという解釈もまだ出来るのだが、2階をも物色している時点でそれは否定される。よっぽどその泥棒が求める金品のラインが高いのでなければ、何かしら金品の1つや2つ盗っているのが自然な流れだ。特に現金ならば足もつきにくいのだし。
(……いや、待てよ)
 そこで潤にある可能性が浮かんできた。何も盗まれていないというのはあくまで浩子の意見であって、本当は浩子も気付かぬ何かを盗まれているのではないか、という可能性だ。それを探ろうとするにはやはり、あの能力を使わねばならぬだろう。
「失礼ですが。……じっくりと痕跡を調べてみたいので、1人にしていただけますか?」
 浩子に向き直りそのようにお願いする潤。そもそも初対面である浩子がいわゆる怪奇現象に対してどこまで現実的に捉えているか不明だし、ただでさえ恋人を亡くして精神的にも穏やかではないだろうから、そこに混乱要素を投げ込んでも大丈夫なのかという話である。なのでこう言って浩子を遠ざけてから、リーディングの能力を使おうと潤は思ったのだ。
「……あ、はい、分かりました。では私はキッチンに居ますので、終わりましたら声をかけていただければ」
 浩子は潤の申し出を了承し、そそくさとキッチンの方へと向かった。それを見届けてから、ようやく潤はリーディングを始めるのであった。まずは侵入した箇所から、そして物色した場所を順番に辿ってゆく。
 見えるのは覆面した男らしき者が1人、家へと侵入し物色してゆく過程。侵入方法は先程浩子が語っていた通りの手段であった。しかしながら、中に入ってからの侵入者の行動に非常に妙な点があったのである。何故かその侵入者はデジタルカメラを取り出すと、何枚も室内の写真を撮り始めたのだ。360度全方向に対して。
 同様に侵入者はクローゼットを開けてはまた写真、タンスを開いてはまた写真といった風に、同じような行動を繰り返していた。さて、この行動にどういう意味があるのだろうか?
「……写真……?」
 この部屋のリーディングを終えて考え込む潤。普通の泥棒はわざわざ盗みに入った家の写真など撮らないはずだ。自宅侵入のまぎれもない証拠を自分から好んで残す訳がない。だがこの泥棒はそれを行っている。何故だ?
「……誰かに見せる必要があるからか?」
 誰かに見せなければならないのなら、泥棒が写真を撮った理由も分かる。そうするとこの泥棒は何者かに頼まれて忍び込んだのではないだろうか。じゃあいったい誰がそんなことを頼んだのだ?
「まさか……」
 潤の脳裏にある考えがよぎったその時、部屋の方へ足音が近付いてくることに気付いた。
「あの……」
 部屋の外から浩子が声をかけてきた。潤が返事をすると、浩子が続けてこう言った。
「今、谷口先生からお電話があって、誰か来ているのならそのまま居てもらうようにと。人を連れて行くからと仰られて……」
 確か谷口の自宅にはミネルバが訪れていたはずだ。ならば連れてくるのはミネルバなのだろう。ミネルバも後で浩子に会いに行くかもしれないとは言っていたが、谷口と一緒だということは何がしかあちらで大きな発見があったと考えるべきか。
 潤はリーディングを中断すると、浩子とともに谷口たちの到着を待ったのだった。

●隠されたメッセージ【3】
 連れられてきたのは潤の思った通りミネルバであった。谷口は挨拶もそこそこに家の中に上がると、浩子に対し見てほしい物があると言って腕時計を取り出した。そう、件の18金の腕時計である。
「彼女のお手柄だよ」
 とミネルバのことに触れてから、谷口はその腕時計を裏返して見せた。別に何の変哲もない腕時計だが、谷口は裏蓋を取り外すとひっくり返して皆の前に置いた。
「見たまえ、ローマ字で薄く彫られているだろう?」
 谷口の言う通りそこにはこのように彫られていた。上の方に『HIROKO』、そして下の方に『TOKEI』と。
「ミネルバくんが時計屋で調べてもらってはどうかと提案してくれたんだ。そこでこうなっていることが初めて分かったんだよ」
 ミネルバの方に視線を向け笑みを浮かべる谷口。今日ミネルバがそれを言わなければ、裏蓋を開けることになったのは時計が止まった頃――きっと1年以上は先になっていたかもしれない。
「恐らくそれが、村上さんの託した想いではないかと思いますが……」
 ミネルバが浩子の方を見て言った。この腕時計を渡す際に村上が谷口に言った言葉は、冗談でも何でもなかったのだ。
「この言葉に何か心当たりは?」
 潤が尋ねると、浩子は少し考えてからこう答えた。
「時計といえば……半年前に彼から置時計をプレゼントされました。思い当たるのはそれしかありませんけど……?」
「浩子さん。悪いがここに持ってきてくれないかね。それとドライバーがあれば一式」
 谷口に促され、浩子がその時計を取りに行く。腕時計の中にこうしてメッセージが残されていたのだ、置時計の方にも何か残されている可能性は非常に高いと思われる。
 やがて置時計とドライバー一式を持って浩子が戻ってくると、代表して潤がその置時計の中を開けることとなった。ねじを外し分解すると、出てきたのはガムテープで貼付けられた鍵が1つ。恐らくは……銀行の貸金庫の鍵と思しき代物であった。

●大団円【4】
 数日後、今回の一件が無事に片付き、谷口が月刊アトラス編集部を訪れた。麗香はもちろん、ミネルバと潤もその場には居た。
「いや、本当に君たちに相談してよかったとも。ありがとう、感謝する」
 そう言って3人に頭を下げた谷口は上機嫌であった。それはそうだろう、亡き友に託された事柄を無事に果たしてみせたのだから。
「でも貸金庫の中から1億ほどのお金が出てきたのには驚いたわ」
 苦笑する麗香。貸金庫を開ける際、立会人として麗香も一緒にその場に居たのだ。貸金庫の中身は麗香が今言った通り、ジュラルミンのケースに入った1億円の現金。そして浩子が問題なくそれを受け取れるよう整えられた各種書類の束であった。
「当たる時は当たるものなんだな……宝くじという奴は」
 ぼそりつぶやく潤。書類の中にはコピーされた宝くじもあり、その番号を調べてみた所1等当選が確認されたため、1億もの現金の性質が分かったのであった。もっとも余命が少なくなっていた村上にとっては、当たってもさほど喜ばしくはない物だったかもしれないが。
「それで書類を整え、法律上も経済上も何事も問題なく浩子さんが受け取れるよう、村上さんは済ませておいたのね」
「浩子さんに確認してみた所、置時計を贈られる前に何やらあれこれ署名させられたそうよ。そうやって本人には知らせぬまま進めていったんだわ」
 ミネルバの言葉に麗香が頷いて言った。それから麗香は谷口へと尋ねる。
「そういえば、息子さんたちは何か仰られていましたか?」
 もっとも言った所で書類が全て整っている以上、負け犬の遠吠えに過ぎないのだが。
「何、彼らがちょっと話をしたら、3人ともよく分かってくれたよ」
 谷口は意味ありげな笑みを麗香へ返した。実は潤とミネルバを連れて村上の息子たちと会った際、潤が調べた侵入者の話をミネルバと2人してあれこれと突いていたのである。要するに、浩子に手を出したらどうなるか分かるよね、と言ってきたようなものだ。しかし、村上のことを思えば息子たちを犯罪者にはしたくないだろうから、これでよかったのかもしれない。
「……そうだ、これお返ししておきます」
 潤が封筒に入れた件の腕時計を谷口へと渡した。貸金庫を開けた後、少し調べてみたいからと許可を取って預かっていたのである。
「ああ、ありがとう。何か分かったのかね?」
 そう谷口が尋ねると、潤はこくんと頷いてから静かに答えた。
「『最後に面倒をかけてすまない、親愛なる我が友よ』……と」
 それは潤が腕時計をリーディングして読み取った村上の想い。一番信頼していたからこそ、谷口に腕時計を預けたのであろう。
「……そうか。散々面倒かけてきたのは僕の方なんだがね……」
 そうつぶやき天井に視線をやる谷口。その目は涙をこらえているように見えた。
「先生」
 ふと心配になったミネルバが声をかけると、谷口は手の甲で目元を拭ってから笑顔を見せた。
「いや失敬失敬、大丈夫だとも僕は。こんな話をしていると場が湿っぽくなっていけない。無事に片付いたんだし、村上も喜ぶような明るい話をしようじゃないか」
「明るい話ですか」
 麗香が聞き返すと、谷口は大きく頷いて言った。
「うむ。例えばあれだよ、先の号に載っていたトリック写真についての記事の話とか。麗香くん、あんなスタイルのいいモデルをどこに隠していたんだい? 顔がよく分からないのが残念だよ、ひゃっひゃっひゃ!」
 谷口がその話を始めた途端、何故かミネルバは慌てて視線を逸らしたのであった――。

【亡き友より託されしメッセージ 了】


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 整理番号 / PC名(読み) 
                   / 性別 / 年齢 / 職業 】
【 7038 / 夜神・潤(やがみ・じゅん)
                / 男 / 青年? / 禁忌の存在 】
【 7844 / ミネルバ・キャリントン(みねるば・きゃりんとん)
                / 女 / 27 / 作家/風俗嬢 】


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■         ライター通信          ■
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・『東京怪談ウェブゲーム』へのご参加ありがとうございます。本依頼の担当ライター、高原恵です。
・高原は原則としてPCを名で表記するようにしています。
・各タイトルの後ろには英数字がついていますが、数字は時間軸の流れを、英字が同時間帯別場面を意味します。ですので、1から始まっていなかったり、途中の数字が飛んでいる場合もあります。
・なお、本依頼の文章は(オープニングを除き)全4場面で構成されています。今回は皆さん同一の文章となっております。
・今回の参加者一覧は整理番号順で固定しています。
・大変お待たせいたしました、ここにちょっと心が暖かくなるかもしれない友情をほのかに感じさせるお話をお届けいたします。
・お話の構造としては非常にシンプル! 動機はある意味最初から見えてますし、誰が悪いかもはっきりしていますからね。
・ちなみに貸金庫のお金は生前贈与の形になっていて、税金の方も村上がちゃんと処理していたりします。蛇足ですが一応念のため。
・ミネルバ・キャリントンさん、10度目のご参加ありがとうございます。腕時計を調べる、基本中の基本のことが大正解でした。本文でもありますように、村上の言葉は冗談でも何でもなかった訳です。
・感想等ありましたら、お気軽にテラコン等よりお送りください。きちんと目を通させていただき、今後の参考といたしますので。
・それでは、また別の依頼でお会いできることを願って。