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<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


俺も娘も17歳?!〜月のお餅を召し上がれ〜


 竹取姉弟は冬休み期間中、ずっと故郷の月で行事をこなしながら過ごしていた。
 どこの誰が広めたかのは知らないが、月でもクリスマスにお正月という地球の文化が広まっている。月の住人であるウサギたちは大忙し。年末年始はせっせと餅をつき、年が明けるまでは身内に振る舞い、年が明ければ月のようにまんまるなお餅をお姫様に献上する。そう、プレゼントもお年賀もすべてがお餅なのだ。よって、この時期の宮殿はお餅でいっぱいになる。
 こうなると、かぐらとめぐるの食事はずーっとお餅。おやつと夜食は、決まってぜんざい。宮中のウサギも懸命に食べるが、それでも一向に減る気配がない。
 しまいにゃ「留学先でも存分にお召し上がりください」と、執事が神聖都学園の寮にこっそりお餅を届けに来る始末。かぐらはともかく、めぐるは文句も言わず毎日お餅を料理し、その日のノルマを平らげる。
 しかし、めぐるも黙って食べてはいない。いつもジトーっとした視線をどうしようもない姉に向けながらの食事した。
 「姉さんさ。クリスマスとか賑やかな文化を月に持って帰って教えるのはいいと思うよ。でもさ、なんでもうちょっとしっかり教えてあげないのさ……」
 お正月もとっくに過ぎたというのに、今日の晩御飯もお雑煮のめぐるは毎日のように恨み言を口にする。

 そう……この文化を持ち込んだのは、姉のかぐらだ。
 彼女は帰省した際に「クリスマスってとにかく街が明るくって楽しいんだよ!」とか「みんなが幸せな気持ちになるんだよ!」と説明。執事たちもなるほどと唸るほどの説得力が、彼女の笑顔からはにじみ出ていた。しかし『サンタさんがプレゼントを持ってくる』などのイベントを説明しなかったせいで、お正月の延長と解釈されてしまい、普段よりも長い餅つきが開催されたというわけだ。その結果、今回のようなお餅の大量生産に繋がったのである。
 「めぐるに言われなくっても、ちゃんと反省してるわよ! もー、お餅ぜんぜん減らないじゃない!」
 地球と月を結ぶ秘密の抜け道『ウサギの穴』を使って、執事のウサギがまるで嫌がらせのように毎日お餅の差し入れを置いていく。いくら食べ盛りとはいえ、もう限界。温厚なめぐるもギブアップ寸前だ。
 「あ、お餅って地球でも食べてるんでしょ? だったら、勝矢と美菜にもあげちゃえば……」
 いつものめぐるなら、仏頂面で「いけません」と諌めるところだが、状況が状況だけに「そうしましょっか」とあっさり首を縦に振る。そしてすぐさま本人に連絡を入れ、まずは心の平安を手に入れんとした。

 ところが、相手も似たような悲鳴を上げていた。
 偶然にも秋山家も例年より多くのお餅を購入してしまい、勝矢もその処理に苦しめられているという。
 『めぐる〜、去年なら助かったんだけどさ。今年はダメだわ〜! あ、今年に限って、ひとりだけ平気な奴いるけど……』
 もちろん「奴」とは、美菜のことを指す。もっと言えば、彼女が原因で家族がギブアップに追いやられたらしい。
 美菜は無類のお雑煮好きで、一日三食お雑煮でも大丈夫という強靭な精神力と元気な胃袋の持ち主。かわいい孫がそういうならと、しばし家族はそれに付き合ったが、逆にこれが限界を近づける要因となってしまった。
 「じゃ、じゃあ、ボクが美菜さんのためにお雑煮を作りますよっ!」
 『ったく……ウソつけない奴が友達でよかったよ』
 勝矢はいとも簡単にめぐるの意図を見抜く。めぐるはお餅の押し付けに失敗すると姉に知られたくなかったのか、すぐさま別の案を提示した。
 「あ! あ! だったら、お餅パーティーしましょうよ! いろんな味付けにして、いろんな食べ方をして……楽しく食べましょ! ね! ね!」
 今度は相手に断る隙を与えないよう、学園の調理実習室を押さえると明言。持ち前の段取りのよさを発揮し、勝矢の鋭いツッコミをすばやく封じる。相手も「まぁ、みんなに振舞うんなら……」としぶしぶながら承諾。自身も図書館で食べ方を研究する旨を伝えた。

 こうして年明けのお餅パーティーが計画された。山と積まれたお餅をおいしく平らげる工夫は、はたして見つかるのだろうか?


 当日、自宅でお雑煮の味付けを整えた鍋を持って、美菜が現れた。調理実習室に入るや、すぐさま鍋に火をかける。そして、そそくさとお椀と箸を出してスタンバイ完了。
 「めぐるく〜ん、もうお餅入れていいよ〜」
 彼女がお雑煮でいくらでも食べられるという話は、どうやら本当らしい。父の勝矢はもちろん、さすがのめぐるもドン引きだ。
 「あいつ、しばらく放っといていいよ……」
 そう言われても、お餅を減らしてくれるというのだから捨て置けない。めぐるはお餅の入った袋を持って、中身を鍋に投入。美菜はその様子を、目を輝かせながら見つめる。
 この時、月夢 優名が学園内でお餅以外の食材を購入し、かわいい刺繍の入ったマイバッグに入れて戻ってきた。彼女は「未来のお雑煮ってどんなんだろ」と、小さな興味とともに美菜の鍋を覗く。
 「あ、ゆ〜な! もうちょっとしたらできるよ!」
 「あたしは後でいただきますね。今はかぐらさんたちと調理しますから」
 ゆ〜なは俺たちの味方だ……勝矢とめぐるは涙ぐむ。
 彼女がバッグから取り出したのは、餡子やきな粉、マーガリンやチーズなどの食材。さらに白醤油や八丁味噌といった調味料に、大根にポン酢まで持ってきてくれた。
 めぐるは食材を見てもピンと来ないらしいが、勝矢はこれだけでも胸を撫で下ろす。
 「なるほどなー、その手があったかー」
 「地方から学園に来た生徒も多いので、地方独特の食材もたくさん扱ってますよ」
 日本各地のお餅の食べ方をピックアップする作戦は、すぐさま決行された。
 めぐるは根気よく大根を下ろし、かぐらはお餅を茹でる。それを和えてポン酢をかければ、おろし餅の出来上がり。今の大根は少し辛く、いいアクセントになる。
 「うん! ダシに漬かってないだけで斬新っ!」
 かぐらとめぐるは、そんな些細なことで驚きを見せる。ゆ〜なは「よかった」と微笑みながら小皿に取り分け、美菜にも渡す。
 「もぐもぐ……あ、これもおいしいね!」
 「美菜さんもお雑煮ばっかり食べないで、たまに別のお餅を食べてくださいね」
 ゆ〜なはやんわりと美菜を諭す。なぜなら、美菜は調理の間もずっとお雑煮しか食べていなかったからだ。ここまで来ると精神衛生上よろしくない。

 しかし、美菜に強敵現る。
 調理実習室にふらりと現れたセーラー服の少女が、エプロン姿の男女を見て「お腹すいた……」とつぶやいた。勝矢が不思議そうな顔をしつつも「餅でよかったら食ってくか?」と言うと、相手は「僕様も食べていいの?」と色よい返事をする。めぐるは「一名様、ご案内です!」と美菜の隣に座らせた。すると、さっそくお雑煮をじーっと見つめるではないか。
 「ねね、お名前は?」
 「僕様は柊 眠稀。気がついたら、何日かご飯食べるの忘れてた。それ、食べていい?」
 眠稀の話はどこか妙な部分があったが、今の勝矢たちにそれを気にする余裕はない。誰もが「どうぞどうぞ」と料理を勧め、新しいお椀にお雑煮を入れて渡した。
 白銀のツインテールとピンクのリボンがとても印象的な眠稀だが、それ以上のインパクトは今から放たれる。彼女の喋り方も食べ方もさほど早くはないのだが、きれいに食事を平らげ、次に先ほど作ったおろし餅をもそもそと食べ始めた。これにいらぬ対抗心を持った美菜が、パパに追加のお餅投入を指示。食べる方は、意味もなくヒートアップする。
 「お、おい、お雑煮ばっか食うなって。お腹壊すぞ?」
 「大丈夫っ!」
 珍しく父親らしい面を見せたのに、娘はそれに気づかない有様。なぜか勝手に「女子お餅大食らい選手権」が開催されていた。
 そうなると、調理する方もがんばらなくてはならない。ゆ〜なはバットにきな粉を広げ、手早くきな粉餅を作った。これはデザート感覚のお口直しにピッタリの一品……なのだが、眠稀はどんな順番で持ってこられても、とにかく淡々と食っていく。
 「他にもお餅、あるの……?」
 ゆ〜なまでもがきょとんとしてしまう予想外の展開。そこで勝矢は七輪を出してきて、焼き餅を量産する。
 「ちょっと腹に重たいかもしれないけど、食い応えは抜群だぜ!」
 そこへゆ〜なが持ってきた八丁味噌やしょう油を塗れば、調理実習室にいい匂いが漂う。あまり食べもしないのに食傷気味だったかぐらも「おいしそうね!」と喜びの声を上げた。しょう油を塗ったのには、最後に海苔を巻いて磯辺焼きにする。眠稀も「ん、おいしい」と言いながら、一定のペースで食べていく。どうやら磯辺焼きときな粉餅がお気に入りのようだった。

 簡単な調理法でお餅のバリエーションを増やしたところで、親友の猛獣使いから連絡を受けたというふたりの美女が現れる。
 ひとりは桃・蓮花、もうひとりはミリーシャ・ゾルレグスキー。ふたりは行き詰った感のある調理組を救うためにやってきた。ふたりともサーカス団員だそうで、普段着でも見栄えがする。
 「私、お餅を生地にして使うアル!」
 さすがに勝矢や竹取姉弟にも、その発想はなかった。ここから蓮花の調理ショーが開幕する。
 まずは切れ味鋭い中華包丁で月のお餅を細かくみじん切りにし、それを蒸して潰した後、からっと油で揚げる。その間に準備しておいたあんかけを上からかければ、まずは一品目『餅おこげのあんかけ』の完成だ。あまりお目にかかれない珍しい料理に、あれだけお餅が苦手だった勝矢たちも箸を伸ばす。
 「これ、もはや別の料理だよな……すげー」
 あんかけのおかげもあってか、もはやお餅が入っているとは思えない。かぐらもめぐるもたくさん食べ、あっという間に平らげた。
 「まだまだあるネ。どんどん食べるアル!」
 奥には眠稀と美菜という大食らい、そして山と積まれたお餅も控える。
 蓮花に負けじと、ミリーシャもエプロンをつけて調理を開始。彼女は「以前にも……似たようなこと……あった」と告白する。
 「やっぱり日本だと、お困りになることが多いんですね……」
 めぐるの言葉に「そう……だね」と頷くミリーシャ。その時の経験があって、彼女はいろいろなお餅料理を考案したそうだ。
 その成果が発揮される今回、手始めにスナック感覚で食べられる「餅ピロシキ」を作る。餅を薄く延ばし、挽肉や野菜などを詰めて包み、それをオーブンで焼けば完成。パリパリとした皮のような食感になったお餅は、まさにおやつにも最適な一品である。
 勝矢はそれを口に頬張りながら、かばんからメモを取り出し、ささっとペンを走らせた。
 「美菜はどーでもいいとして、俺はこれで食いたい」
 もちろん美菜も餅ピロシキを食べており、パパに「今度これ作ってねー!」と声をかけた。

 ここからは、たっぷり食べられるメニューを作る。
 ゆ〜なはめぐるが下ろした大根を使って、シンプルにみぞれ鍋を作る。主役のお餅の他にも豚肉やしいたけも入り、なんともおいしそうだ。ここでもポン酢が使えるので、材料を余すことなく使えるのが魅力である。
 「お月様に感謝しながら食べましょうね」
 そう言いながら、鍋を眠稀の前に出す。彼女は「月?」と首を傾げると、ゆ〜なが竹取姉弟の話を聞かせた。その間も取り皿に料理を盛って食べ続ける眠稀。横からは美菜も箸を伸ばす。
 「へぇ……月のお餅か。僕様、あとでもらってくね」
 これだけ食べても平然とし、さらにテイクアウトまで……めぐるは感極まって、つい泣いてしまった。
 「姉さんの不始末でご迷惑をおかけします……ううっ!」
 「だから、反省してるって言ってるでしょ! めぐるったら、すぐこれなんだから!」
 おなじみのやり取りを微笑みながら見守る蓮花は、同じく砕いたお餅を具材と一緒に炒め、それを竹皮に包んで蒸す。
 「ハイ! 五目ちまきアル!」
 もはやどこにお餅があるか探す必要もないメニューに、誰もが感動した。
 そして、さらにデザート作り。お餅を白玉にしてフルーツと一緒に添えるというアイデアで、見事に宿敵の形を消し去った。
 「まだまだアル。ミリー!」
 「うん……もう……ちょっと」
 ミリーシャは中央アジアの鍋料理『ラグマン』を完成させようとがんばっていた。
 勝矢やめぐるの協力も得て、お餅をいったん粉状に。それを麺に作り変える。それを湯でた後、牛肉と野菜を煮込んだトマト・唐辛子ベースのスープをかけて食べるのだ。お餅から作ったとは思えない鮮やかな色彩の料理に、ゆ〜なと美菜は思わず見入る。
 「すごいです。世界にもいろんな料理があるんですね」
 「たっぷりある……から、たくさん……食べて」
 ミリーシャは最初から山のように作ろうと思ったわけではない。男どもが勝手に「お餅を減らしたい」一心で、麺を余計に作ったのが原因だった。
 それに気づいた蓮花は「アイヤー!」と言いながら、確信犯を見る。ふたりはお互いを指差して、責任の押し付け合いを始めた。
 しかしかぐらに「あったかいうちに食べなさい!」と一喝されると、しぶしぶと着席。たくさんの料理が並ぶテーブルに箸を伸ばす。
 「うん、おいしい!」
 「五目ちまきもなかなか……もぐもぐ」
 ケンカ腰だったふたりもすっかりおとなしくなり、しばし談笑しながら料理を食べる。
 眠稀は相変わらずのペースで食べ続ける一方、月に住んでいるというかぐらに質問していた。最初は姉弟のことを中心に聞いていたが、ウサギがいると聞くと興味はそっちへと向かっていく。
 しばらくしてテーブルの上が寂しくなると、眠稀はおもむろにノートパソコンを取り出して検索。しばらくすると「お餅ピザってあるよ」と言い、ゆ〜なが作り方を確認して調理を開始。もちろん眠稀は席を立たず、ひたすらに食べ続けた。
 「まだ……食べるの……?」
 「ん? 僕様、あんまり食べてないけど」
 さすがにサラッと言われると、ミリーシャも目が点になる。蓮花も「アイヤー」と驚きを隠さない。この後、お餅ピザも平らげ、さすがに一同は満腹となった。

 それでも月のお餅は残った。そこで蓮花は「どの料理が一番おいしかったアル?!」とみんなに尋ねる。
 「賞品は、このお餅ネ! 優勝者は数倍のお餅アル!」
 渡すものがお餅になるのは、ある意味で自然な流れだ。ゆ〜なやミリーシャ、そして眠稀たちが相談し、優勝者を決める。
 「たくさん食べた僕様が、名誉ある優勝を発表……優勝、蓮花」
 蓮花は素直に喜び、みんなからの拍手を一身に受けた。そしてめぐるから副賞のお餅をたんまりといただく。
 「ホント蓮花さんやミリーシャさん、ゆ〜なさんのおかげで助かりました。これで月のみんなも、いろんな料理を楽しめますから」
 月の住人を代表して、めぐるが頭を下げる。そして手土産にと、他のメンバーにもお餅を配った。ゆ〜なはお夜食に、ミリーシャは草間興信所にお裾分けするという。
 それでも残ったお餅は、眠稀が全部持って帰ると言い出した。食材を無駄にする雰囲気がないので、預けても問題ないだろうが……勝矢は美菜を横目で見ながら、念を押す。
 「お雑煮ばっかり食うんじゃないぞ。いろんな調理して食えよ?」
 「うん……そういうことにしとく。これでご飯を考える手間が省ける」
 眠稀も調理をまったく見ていなかったわけではないので、そのまま食べたりしないだろう。不安は拭い去れないが、めぐるは彼女に最後の1個まで手渡した。
 すると、ゆ〜なが美菜の前であるものを見せた。それは学園にある温水プールの入場券である。
 「美菜さん、さすがにその……お餅で増えた分のカロリーを減らさないと……」
 その言葉に、女性陣は血相を変えた。確かに一理ある。たった一食でこれだけ食べたら、そりゃもうえらいことだ。
 かぐらは「はいはーい!」と手を上げて参加を表明。蓮花とミリーシャもご一緒する方向となった。眠稀は泳がずに、プールサイドで昼寝を楽しむ腹積もりである。おいしくお餅を平らげ、食器などを丁寧に洗った後、メンバーは温水プールへと繰り出した。賑やかな時間は、場所を変えても続きそうだ。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号/ PC名 /性別/ 年齢 / 職業】

7317/桃・蓮花           /女性/17歳/サーカス団の団員・元最新型霊鬼兵
6814/ミリーシャ・ゾルレグスキー  /女性/17歳/サーカス団の団員・元特殊工作員
2803/月夢・優名          /女性/17歳/神聖都学園高等部2年生
8445/柊・眠稀           /女性/15歳/高校生

(※登場人物の各種紹介は、受注の順番に掲載させて頂いております。)

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■         ライター通信          ■
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こんにちは、市川智彦です。今回は「俺も娘も17歳?!」でお餅のお話でした。
日本人なら誰しも遭遇する(?!)事件ですが、今回はなんとか解決できたようですね。
いろんな料理法があり、書いてた私がお餅を食べたくなるというオチがつきました!

料理してくれる方とひたすらに食べる方がいらっしゃって、勝矢たちも助かりました!
どんな場面でも賑やかな声が響いていたんだろうな〜と、そう思います。

ご参加の皆様、今回はありがとうございました。これからもご近所異界をよろしくです。
また勝矢や美菜、かぐらやめぐるの巻き起こす珍騒動や、別の依頼でお会いしましょう!