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<東京怪談ノベル(シングル)>


「ニタニタ食堂だ玲奈」
                                作ゲキガンガー


 玲奈号再建資金捻出の為に玲奈はニタニタ食堂を開いた。ニタニタ食堂とは、モヤシのパスタやハンペンの豚カツ等、正真正銘のインチキ食材を扱う店。堂々と騙っているので却って繁盛している食堂である。カツの衣を着たハンペンとかトマトの中トロ寿司とか献立の清々しいインチキぶりが却って話題を呼んで連日満席だった。
「今日も大繁盛ね」
 ニタニタ食堂を切り盛りする玲奈もご満悦である。
「俺豚カツ!」
「中トロ!」
 お客の注文は止まらない。皆、インチキ食材だと言う事を知りもせずに。あまりに堂々としていて、誰も気づかないのだ。
「はい! ただいま!」
 玲奈は笑顔で接客をする。
 ――そんなある日の事だった。
 食堂に、電撃と衝撃が走る。突如降臨したのは、蜷局神だった。全身に蛇を巻いた、怪しい神である。周りの客は唖然としている。あまりのその神々しさに、思わず跪いてしまうお客も何人もいた。
「ははぁ〜〜〜〜!」
 と、平伏するお客たち。
「玲奈よ」
 と、蜷局神が言った。
「貴様に御神体の蜷局石を3つ集めると褒美をやろう」
 玲奈は二つ返事で契約し蜷局石探索を決意する。
「わかったわ」

 玲奈は地下室に向かった。そこには建造中の巨大な炊飯器に杓文字や柄杓の手足が生えたロボ「食ックック」があった。
「どういうことなのよ?」
 それを見た玲奈は唖然とする。そして、気づく。部下が再建資金で勝手に変なメカを造っていてたのだった。玲奈はおちこむ。だが。
「こんな事では負けていられないわ!」
「食ックック」で出発する。
 そして神託に基づいて目的地へ向かう。

 目的地へ向かう途中口論する兄妹に行きあたる。場所は、ダメダ食堂。「ぱちもん」のインチキ食品を扱う食堂。
「兄さんの馬鹿!」
 妹と思しき女性は叫ぶ。
「お前こそ、何でわからないんだ!」
 兄と思しき男も、叫んでいた。
 店主である兄は母の医療費を稼ぐ為に偽インチキ食品に手を出したが、妹は彼にかたぎのインチキ調理師になって欲しい、その一念から口論になったのだった。
 妹は兄の愚行を阻止したくて兄愛用の擂粉木を強奪、質屋に売る直前、玲奈一味と遭遇したのだった。
「待ちなさい!」
 玲奈は叫ぶ。
「兄妹で争ってどうなるの!」
「……確かにその通りです」
 玲奈は兄妹喧嘩を無事仲裁した。
「ありがとうございます。私達が間違っていました」
「いえいえ」
「お礼にこれを差し上げます」
 お礼として、本物のインチキ食材と交換する契約をする「蜷局石ゲット」した。
 ――しかし。
「ふっはっははっはっは!」
 玲奈の喜びを哄笑する者が現れる。
「誰?」
 正義の味方マンハッタン基地。そこにいたのは全身タイツのヒーロー・マンハッタン兄妹と蚊取り豚メカだった。
「我々はヒーロー・マンハッタン兄妹だ! 貴様の持っている「蜷局石ゲット」我々が頂こう」
「行け食ックック」玲奈のロボと蚊取豚メカが激突する…ちゅど〜ん! と大爆発が起こる。
結果としては玲奈惨敗だった。食ックックは無残に散った。だが、敵の蚊取り豚メカは健在だった。
「そんな……」
 へたれこむ玲奈。
「食ックック」は無残に散った。
「ふっはっはっはっは、我々の勝利だ! ふっはっはっはっは! ふっはっはっは!」
 ヒーローマンハッタン兄妹は、勝ち誇る。

 玲奈は徒歩で帰らざるを得なかった。
「とほほほ……」
 と、口に出して言いたい気分だった。というか、言っていた。そして苦労して、徒歩で帰る。
 そこには、玲奈を出迎える蜷局神がいた。
「おお、玲奈よ、負けてしまうとは情けない。しかし――労い位はしてやろう」
蜷局神の労いで玲奈達は今週の天罰会場――活火山。で天麩羅を御馳走される事になる。
 しかし、玲奈の制服には粉が塗られる。
「ちょっと、どういう事よ!」
「天罰である!狐色天使の半裸踊り揚げだべ〜」
 玲奈は涙目になった。

 了。



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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【整理番号 /  PC名  / 性別 / 年齢  /       職業        】
 7134   / 三島・玲奈 / 女  /  16  / メイドサーバント:戦闘純文学者

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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いまいち要領がつかめておりません。それではまたご縁がありましたらよろしくお願いします。