■仁義なき戦い・THE桃の節句■
佳楽季生 |
【0376】【巳主神・冴那】【ペットショップオーナー】 |
【データ修復中】
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仁義なき戦い・THE桃の節句
3月3日、巳主神冴那は愛用のバスケットを持ち、肩にお供の錦蛇を掛けてあやかし荘へ向かっていた。
すらりと背の高い艶麗な美女が蛇を肩に掛けて闊歩している様子はなかなかに人目を引いたが冴那は全く気にしていない。
冴那は時折バスケットの中を覗き込み、ぎこちない微笑みを浮かべた。
まるで子猫か子犬でも見ているような優しい目つきだが、道行く人々がバスケットの中身を知ったら腰を抜かすかもしれない。
中には攻撃性が強く猛毒を持つ、ハブとコブラが大量に入っている。
3月の暖かい光を浴びて歩くのはとても気持ちが良かった。
気温が上がり地中もぬくもりはじめ、冬眠していた虫や蛇・蛙・蜥蜴などが冬眠からさめて、這い出る季節になった事を指す啓蟄は3日後だが、充分に暖かく肩の錦蛇も、バスケットのハブとコブラ達も気持ちよさそうだ。
「春は良いわね…」
細い指先で錦蛇の頭を撫でて、ぎこちない微笑みを浮かべる。
3日前、冴那は知人であるあやかし荘の管理人・因幡恵美から電話を受けた。
雛祭りのささやかなパーティーを開くのだそうで、是非遊びに来て欲しいとの事だった。
冴那は未だかつて雛祭りを祝った事がない。ましてや、雛祭りのパーティーに招待された事など、一度もない。
雛人形自体、間近で見る事が少ない。
雛祭りと言えば、幼女の為のものと言う印象を受けるが、果たして600年生きた蛇の化身である自分も参加して良いものだろうか。
一瞬迷ったが、招待されたのだし、興味もあって、蛇たちを連れて尋ねる事にした。
念の為、いつも通り蛇を連れて行く事を伝えると恵美は快く了解してくれた。
「灯りをつけましょぼんぼりに……」
<たのしいひなまつり>をふと口ずさんで、以前誰かが奇妙な替え歌を歌っていた事を思い出した。
『灯りをつけましょ100ワット、お花をあげましょ団子鼻』
と言っただろうか、なんとも巫山戯た替え歌だ。雛祭りの優雅さもたおやかさも台無しになってしまう。
「灯りをつけましょぼんぼりにお花を上げましょ桃の花…」
歌いながら錦蛇の頭を撫でていたが、桃の花と言う処で冴那はある話しを思い出した。
「蛇の婿入り」と言う昔話だ。
婿が蛇だと知らずに結婚した娘が、お腹の子が蛇の子と知って、桃から造った酒を呑んで蛇の子を溶かしてしまうと言う蛇的にはなんとも許し難い話しだが、冴那は桃の花や桃の実を見る度に思い出してしまう。
「ふん」
昔話に顔をしかめて、冴那はあやかし荘の玄関をくぐった。
「こんにちは…」
声を掛けたが、返事はなく、奧の方から何やら話し声が聞こえた。
覗いてみると、管理人室の前に4人の女と1人の子供が立って扉の向こうを覗き込んでいる。
いや、3人の女と2人の子供の間違いだった。
3人の方は、冴那もよく知るこのあやかし荘の管理人である因幡恵美と、シュライン・エマ、天薙撫子だ。子供の方は、ここの住人であり座敷童子の嬉璃、そしてもう一人は見知らぬランドセルを背負った背の高い少女だ。
それぞれ、今日の雛祭りに招かれた客の一人なのだろう。
しかし何やら様子がおかしい。
僅かに開いた扉を、5人が覆う様に覗き込んでいる。
冴那は5人を驚かさないようにそっと近づき、後ろから一緒になって扉の向こうを覗いた。
冴那を真似するように、錦蛇も体を伸ばし、ちろちろと細い舌を動かしながら扉の向こうに目をやる。
「……………」
そこに冴那が見たものは、見慣れた管理人室の中では、自由奔放に動き出した雛人形達が段から降りて部屋のあちこちを探検でもするように漁り、或いは恵美が飾ったらしい白酒を酌み交わし、歓談していると言う、何とも信じられない、許し難い光景だった。
「お雛様はもっとおしとやかに振る舞わねばね…」
冴那の言葉に5人が一斉に振り返った。
「あ、驚いた…、巳主神様」
不意に目の前に現れた大きな蛇の顔に、一瞬撫子が息を止める。
「巳主神さん…」
まったく気配を感じさせず現れた冴那に恵美が笑いかけた。
冴那はぎこちなく恵美に微笑み返して、再び扉を覗き込む。
「これなら蛇の方がずっと静かで、優美で、たおやかだわ…雛壇には似合わないけれど…」
言って、冴那はぎこちなく笑いながらバスケットの中を覗き込んだ。
バスケットの中には攻撃性の強いハブとコブラが入っているのだが、もしかすると冴那は一瞬雛壇に鎮座する蛇達の姿を想像したのかも知れない。
「巳主神さん、折角来て頂いたのにこんな状態でごめんなさい。今、どうしたら良いか考えてる処なんです」
招待したにも関わらずとんでもない状況になってしまっている事を、恵美がしょんぼりとわびた。
本来ならば、今頃は用意した料理やお菓子を囲んで楽しく過ごしている筈だった。
「気にしないで…、それよりも、この動きまわっている雛人形達をどうにかしましょう…」
冴那が答えると、シュラインと撫子、恵那も頷いた。
**作戦其の一**
「味方になってくれそうな人形がいませんか?」
撫子の言葉に、5人は扉の向こうを覗き込んだ。
動きまわる人形達の中で、唯一立ち止まって居る人形に気付いて恵那は首を傾げた。シュラインもそれに気付く。
「あら、市松人形ね。部屋を出る時、あの市松人形はどんな様子だったの?」
「えっと…、雛壇の横に立った状態で」
答える恵美。今、市松人形は部屋の中央部で動きまわる人形達を見ている。
「あ、市松人形って嫁いだ娘の身代わりになってくれるって言いますよね?」
「まぁ、そうなの……」
恵那が言い、興味を持ったらしい冴那が部屋を覗き込んだ。
雛人形達は雛壇を下りて部屋のあちこちで動きまわり優雅さの欠片も感じられないが、市松人形だけは真っ直ぐに立ちなかなか綺麗だった。
「もしかしたら、恵美さんを守ってくれているのかもしれませんよ」
「なら、まずあの市松人形を説得して協力して貰いましょ。ねえ、呼んでみて?」
「恵子…」
言われるままに恵美が市松人形に呼びかけると、恵子はゆっくりとした動作で振り、コトコトと歩き出した。
開いた扉の隙間から出てくると、恵子は申し訳なさそうな顔で恵美に話しかけた。
「私がついていながら、こんな事になってしまってごめんなさい」
「ねえ、貴方から他の人形達に停戦を申し込んで貰えないかしら?」
シュラインが言うと、恵子はゆっくりと首を振った。
「彼等は長年の欲求と鬱憤が爆発した状態で、とても私の手には負えません」
「欲求と鬱憤…?」
冴那が首を傾げると、肩の錦蛇も同じように頭を動かした。
「はい。随分長い間、納戸にいたものですから」
「わたくし達、出来る限り平和的にお話したいと思っています。彼等に何か要求する事があるのならば、恵美さんと相談してそれに応じたいと考えています」
しかし恵子は撫子の申し出に首を振った。
「私の言う事など、今の彼等の耳には届かないでしょう」
「仕方がありませんわね…」
市松人形は役に立ちそうにない。
**作戦其の二**
「ちょっと待って」
小さい人形と言っても15体もあれば、何かしら話し声が聞こえるかも知れない。
シュラインは唇に指を当て、皆に静かにするように伝えると扉に耳を押し当てた。
他の5人も一緒になって耳を澄ました。
『ぶっちゃけさぁ?いい加減この着物はないと思わない?』
『ってゆーかやっぱ時代はロリータでしょー?』
『ありえねー』
『おい、酒が無いぞ、誰かもって来いよー』
ハッキリと会話を聞き取る事が出来たのは、聴音に優れたシュラインだけなのだが、6人は人形達のあまりの会話にガックリと肩を落とした。
「ねえ、今誰かが『おい、酒が無いぞ、誰かもって来いよー』て言ってたわね?恵美ちゃん、白酒はまだあるの?」
夜アパートの住人達にも振る舞うつもりでいたから沢山あると恵美は答えた。
前後不覚に酔っぱらって動けなくなった処で強制回収と言う手でどうか。
「人形が酔い潰れるかどうか謎だけど、まあやってみましょ」
シュラインの指示で恵美が用意した大量の白酒を、恵子が部屋の中に運んだ。
「さぁ、皆さん思う存分飲んで頂戴!まだまだ沢山ありますからねー!」
シュラインの言葉に応えるように、人形達がワラワラと白酒に集る。まるで砂糖を見つけた蟻のようだ。
15体の人形達は小さな器に白酒を注いでは飲み干し、注いでは飲み干し、凄まじい勢いで浴びるように酒を飲んだ。
人形が酔うかどうか、甚だ謎だったのだが、どうやら大分酔いが回ってきたらしい。
三人官女がキャーキャーと奇声を上げ、五人囃子が歌い出し、右大臣と左大臣に至っては部屋のポスターを的代わりに弓の腕を競い始めた。
お内裏様とお雛様の前で踊る三人仕丁。暑そうに着物をはだけるお雛様。
酔い潰れる処か人形達のテンションは上がり続け、更に手に負えない。
「…なんてはしたない…」
優美・優雅・華麗等と言う言葉からかけ離れた醜態に、冴那は眉を歪めた。
**作戦其の三**
繰り広げられる人形達の酒宴。
ゲッソリとやつれる思いでそれを見る6人。
「オイタをする子は…お仕置きしなければね…」
指先で錦蛇を撫でていた冴那はぎこちなく笑って手に持ったバスケットを覗き込んだ。
「大人しく座っていられる様、蛇の執念でじっくりと…教え込んであげる…」
言いながら、冴那はゆっくりとしゃがんで扉の隙間に向かってバスケットを開いた。
何をするのかと見守る5人の前で、冴那がひ開いたバスケットからハブとコブラが部屋に向かってにょろりと這い出て行く。
「人間は駄目、蛇なら良いかしら…?」
呟く冴那は何故かとても楽しそうだ。
「巳主神様、あの蛇達はは動く物を追うのですか?」
「コブラは動く物を追い…、ハブは熱を持つ物を追うの…」
撫子の問いに、冴那は答える。
その間にも蛇達はニョロニョロと這って部屋の中央部へ向かう。
「へ、蛇だ!」
お内裏様が声を上げ、どんちゃん騒ぎの部屋は一瞬騒然となった。
「きゃぁぁっ!!」
慌てて逃げ出す三人官女、それを追うコブラ。
「逃げろ!」
五人囃子が我先にと雛壇に登り出す。しかし、コブラ達はそれも逃がさない。
「動くでない!奴らは動く物を襲うのだ!」
左大臣が言ったが、時既に遅し。
人形達の半数は蛇に絡まれて身動きがとれない。
「あら、でもハブ達は全然動きませんわね?」
撫子の言葉に、一同が部屋を覗き込むと、ハブの群はあちこちに散らばった白酒の周りに集まっている。
「……そう言えば……」
冴那はふと頬に手を当てる。うっかりしていた。
「人形達に体温はないわね……」
コブラは動きまわっていた人形達を捕らえたがハブは恵美が暖めて出した白酒に気を取られていた。
「で、でもまぁ、お内裏様とお雛様は捕まえる事が出来たから良いんじゃないですか?」
恵那のフォローに冴那はぎこちなく微笑んだ。
辛うじて蛇から逃れた人形達は一寸の身動きもしないよう凍り付いていた。
「噛んでも毒は回らないでしょうけれど…大切なお顔に傷が付いてしまっては事だわ…」
ちろちろと舌を出す錦蛇の横で、冴那は澄ました顔で降伏を要求した。しかし、人形達の返答は否。
「おのれ、卑怯な人間共め!」
とはコブラの牙から必死で顔を背けているお内裏様の言葉だ。
卑怯なのは一体どっちだ、と6人は溜息を付いた。
**作戦其の四**
恵那はしょんぼりと項垂れた恵美を見た。
「あの、恵美さん」
恵那はそっと恵美の肩に手を伸ばした。
恵那は人の気持ちを読む事が出来る。それを伝えた上で、恵美に触れても良いかと尋ねる。
「それは勿論構わないけれど…」
一体どうするつもりなのかと尋ねる恵美。
「私、人の気持ちを他の人に伝える事が出来るんです」
「成る程、恵美ちゃんの気持ちを人形達に伝えるってわけ」
シュラインが言い、恵那は頷いた。
恵那はそっと恵美の肩に触れる。
目を閉じて集中すると、恵美の感情が少しずつ恵那に伝わってきた。
子供の頃の思い出。
着物を着せて貰って、雛壇の前で写真を撮った。
手垢が付くと虫が付きやすくなるから決して触れてはいけないと言われたのを、こっそりと指先で撫でた事。
お雛様の様に美しく育ちなさいと言われ、頷いた事。
恵美は自分の雛人形が自慢だった。他の誰の人形より、一番綺麗だと思った。
3月が近付くと、早く出して欲しいとせがんだ事。
人形達の煌びやかな着物に憧れた事。
恵美の雛人形に対する様々な思い。
恵那はポケットから取り出したパチンコを空で構えると、弓を打つように心を集中させた。
固唾を飲んで見守る5人。
静かな廊下から、恵那は人形達に向けて恵美の思いを撃ち込んだ。
ヒュッと空を切る風。
一瞬の風は、光の矢の様に真っ直ぐに人形達に向かって走り、矢を受けた人形達は僅かな動きさえ止めた。
「…止まりましたわね…?」
撫子が目を凝らす。
その横で、冴那が蛇達を呼び寄せた。
「待って、まだ油断は出来ないわよ」
シュラインの言葉通り、蛇の拘束から解放された人形達は再び動き出した。
しかし、先程までとは明かに様子が違う。
「お前達には、分からないであろうな」
溜息を付いてお内裏様は言い、それぞれ所定位置に戻るよう人形達を誘導し始めた。
「長年狭苦しい箱の中に押し込められた私達の気持ちなど、お前には分からないでしょうね、恵美」
投げた扇を拾い上げ、親王台に座ると、お雛様はそっと小さな指先で涙を拭う。
「やっと自由になれたと思ったのに」
「やれやれ、また箱の中か……」
口々にぼやきながら人形達はそれぞれの席に就くとピタリと動きを止め、僅かに微笑を浮かべた、どこからどう見ても普通の人形に戻った。
**楽しい雛祭り**
「灯りをつけましょぼんぼりにお花をあげましょ桃の花……」
恵美はゆっくりと歌いながら、部屋へ足を踏み入れた。
人形達が動く気配も、攻撃してくる気配もない。
恵美に従って、5人も部屋へ入る。
人形達が散々に漁った部屋は散らかっていたが、恵美はそれに構わず雛壇に近付くとペタンと前に座り込んだ。
「本当に、何年も飾ってあげなくてごめんね」
決して忘れていた訳ではない。
面倒くさい等と言って、自分の成長を祈る人形達を箱の中に押し込めていた事を恵美は心から申し訳ないと思った。
「恵美さん、そんなに落ち込まないで下さい。人形達は久し振りで嬉しくて、思わずハメを外してしまったのですわ」
撫子が言い、恵美は少し微笑んだ。
「これからは面倒でもお手入れだけでもしてあげましょ。ね?」
「ええ、勿論です。私、必ず毎年飾ります」
恵美の言葉に、一応は頷き改めて雛人形を見た。
ついさっきまで動きまわっていたとは思えない程静かに、優雅な様子で座っている。
「でも、恵美さんの気持ちはちゃんと人形達に伝わったと思います」
「そうね、有り難う。恵那ちゃんのお陰よ」
恵美は言い、元気良く立ち上がった。
「さあ、遅くなってしまったけど、今から盛大に雛祭りのパーティーをしましょう!」
「蛇達のおやつになりそうなものがあるかしら……」
「あ、そう言えば桃の花を調理室に置いたままでしたわ」
恵美の言葉に、冴那はバスケットの中を覗き込み、撫子は慌てて調理室に向かった。
「まずはここを片付けないとね。手伝って頂戴」
シュラインに言われて、恵那は散らかった部屋の掃除に掛かる。
恵美も準備の為に調理室に向かい、30分後には綺麗に片付いた部屋に雛祭りらしいお菓子や料理が処狭しと並べられ、パーティーが始まった。
「『灯りを付けたら100ワット』と言うのよ…」
「私が知っているのは、『灯りをつけたら消えちゃった』です」
「何を言うか、正しい替え歌は『灯りをつけましょ爆弾に』ぢゃ!」
残った白酒を飲んで少々酔っぱらってしまったらしい嬉璃が替え歌について講釈を始めると、シュラインと撫子、恵美は顔を見合わせて笑った。
賑やかな部屋の中で恵子がそっとウインクをして、それに応えるように雛人形達が微笑んだ事に、6人は全く気付かなかった
end
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
0376 / 巳主神冴那 / 女 / 600 / ペットショップオーナー
0086 / シュライン・エマ / 女 / 26 / 翻訳家&幽霊作家+時々草間振興所でバイト
0328 / 天薙撫子 / 女 / 18 / 大学生(巫女))
1343 / 今川恵那 / 女 / 10 / 小学四年生・特殊テレパス
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■ ライター通信 ■
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佳楽宅では今年こそ今年こそと思いながら、結局飾らずに雛祭りを迎えてしまいそうな気配です。人形達が暴れ始めたらどうしましょう。
ところで、「毎年出さなければ嫁ぎ遅れる」と「雛祭りが終わったら早く片付けないと嫁ぎ遅れる」の両方の噂を聞いたのですが、どちらが正しいのでしょうか。
旧暦で祝う佳楽はどっちにしてももれなく嫁ぎ遅れてしまうのですね。
*巳主神冴那様*
ご利用有り難う御座いました。
コブラとハブの事を調べている時に、偶然白蛇の写真を見ました。つぶらな赤い目がたまらなく可愛く、蛇を調べるきっかけを与えてくださった事に限りなく感謝致しました。
宜しければ、またいつかご利用下さいませ。
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