■座敷童子の身代金■
佳楽季生 |
【0506】【奉丈・遮那】【占い師】 |
【データ修復中】
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座敷童子の身代金
:第一の誘拐:
「たっ大変っ!誰か、誰かーっ!!!」
玄関口で叫ぶ恵美にいち早く駆け寄ったのは鳴神時雨。あやかし荘の無償修理を条件に一室を借りている野良改造人間だ。
「どうした、何事だ」
その後ろからやや遅れて、華奢な体つきの少年が現れる。
奉丈遮那。少年、と言わなければ少女と見間違われてしまうほど可愛らしい顔をしている。
「あ、恵美さんお帰りなさい。どうしたんですか?」
時雨の背に隠れてしまった顔をひょっこりと出して、遮那は首を傾げた。
「きっ嬉璃ちゃんが、誘拐っ!」
「嬉璃さんが誘拐?誰をですか?」
尋ねる遮那にブンブンと首を振って、恵美は遮那と時雨を見る。
「違うの、嬉璃ちゃんが誘拐されたの!」
「……なに?嬉璃を誘拐?其れは確かなのか?実はどこかに居ると言う可能性は無いのか?」
買い物袋を放り出して、恵美は恵美は握りしめたままの手紙を差し出す。
時雨は手紙を受け取って、大小様々な活字の羅列を見た。
『子供を ユ ウ カ イ した 身の 代 金は 1000 万 円 連絡を 待て 警察 には 知らせ ルナ』
絵に描いたような脅迫状だ。
今時こんな活字を張り合わせた脅迫状を送りつける誘拐犯がいるとは驚きだ。
「どうしましょう、嬉璃ちゃんに何かあったら……」
「まだ誰か誘拐されたって決まったわけじゃないですし、もしかしたら誰かの悪戯かもしれません」
取り乱した恵美を落ち着かせるように、やんわりと遮那は言い、哀れにも放り出された買い物袋を拾い上げる。
「でも、柚葉ちゃんはさっき、帰り道ですれ違ったの。としたら、子供って、嬉璃ちゃんしかいないでしょう?あ、どうしましょう、警察……、知らせるなって書いてあるけど、やっぱり知らせないと…」
慌てて電話に向かおうとする恵美を、時雨が止めた。
「落ち着け。我々が慌てたら助けられなくなるしな、実際警察など妖怪が攫われたとしてもマトモに動くはずも無いだろう」
落ち着けと言われても、大事な同居人が誘拐されたのだ。落ち着いていられる訳がない。恵美は殆ど泣き顔になって時雨に縋り付いた。
「時雨さん、嬉璃ちゃんを助けて下さい!」
「警察に連絡する前にとにかく一度、嬉璃さんを探して、柚葉さんも何か見てるかもしれませんから、捕まえて話を聞いておきましょう。」
僕が柚葉さんを探して来ますよ、と言って遮那が玄関を出ようとした時、管理人室の電話が鳴った。
「電話だ…」
遮那は足を止めて恵美を見る。
「は、犯人かしら」
慌てて部屋に行こうとする恵美を、時雨が止める。
「逆探知しよう、俺ならば警察の装置なんぞより余程高性能だ」
5回目のコールで部屋に到達した時雨が受話器を上げる。遮那と恵美にも声が聞こえるようにフォーンボタンを押した。
敢えて何も言わず相手の言葉に耳を澄ますと、数秒無言の後に言葉があった。
「ミノシロキンハヨウイデキタノカ」
時雨に寄り添うように耳を澄ます遮那と恵美。
時雨が答えないでいると、再び相手が言葉を発する。
「ミノシロキンガヨウイデキタラ ゴゴヨジ コウエンヘモッテコイ。ケイサツニシラセタラ コドモノイノチハナイ」
ややくぐもったような声を聞きながら、3人は首を傾げた。
はて。何処かで聞いた事のあるような声だが。
「コドモノコエガキキタイカ? キカセテヤロウ」
「こわいよーっ!助けてぇ!早く助けてよぉぉぉ!」
頼みもしないのに犯人は子供の声を聞かせた。
少々わざとらしいような怯えた声に、3人は顔を合わせて溜息を付く。
「ほら、やっぱり」
と遮那が笑い、恵美は安心したように長い息を付く。
時雨は手の中の受話器を潰してしまいそうなほど強く握り、軽く息を吸って、受話器を取って以来初めて幼児誘拐の極悪非道な犯人に向けて声を発した。
「貴様何を考えてるんだっ!さっさと帰って来いっ!この馬鹿者っ!」
あまりの大声に、隣に居た遮那と恵美が耳を塞ぐ。
「……………」
電話の向こうは、突然の怒鳴り声にさぞかし驚いただろう。
暫くの無言の後、漸く言葉が返ってくる。
「えー!?何で?嬉璃ちゃんは?」
くぐもっても怯えてもいない、柚葉の声だ。
「嬉璃など知らん!どう言うつもりだ、こんな悪戯をしてっ!」
怒鳴る時雨に、柚葉は悪びれた様子もなく返事を返す。
「悪戯なんかじゃないよー。嬉璃ちゃんと遊んでたんだもん、誘拐ごっこ」
くだらん。
遊びだから良かったものの、子供の遊びに踊らされてしまった自分達がちょっと虚しい。
早く帰って来るように、との恵美からの言葉を伝えて電話を切ると、恵美が遮那と時雨に苦笑を向ける。
「まったく、あの子達のやることには驚かされますね。はぁ、本当にビックリした。遮那さんも時雨さんも、お茶入れますからどうぞ座ってください。羊羹買って来たんですよ」
と、恵美はいそいそとお茶の準備に取り掛かった。
「誘拐ごっこだったとは……」
遮那は笑って手元の脅迫状を見る。
「小道具まで用意するなんて、凄いですよね。でも、嬉璃ちゃんは何処に行ったんでしょう?」
時雨は脅迫状を丸めてゴミ箱に放り込んでから、
「しらん」
と短く答える。
「そのうち帰って来るだろう」
誘拐ごっこに突如飽きて何処かへ出掛けてしまったのか、或いは脅迫状を見つけたこちらが騒ぎ始めたものだから、出てくるに出てこられずどこかに隠れているのか。夕方になれば悪びれた様子もなくひょっこり帰ってくるだろう。
:第二の誘拐:
恵美が煎れたお茶に口を付けたとき、電話が鳴った。
今度は恵美が取る。
「はい、もしもし?」
何時もの明るい声で応対するが、突然声のトーンがさがる。
「え?ポスト?ええ、はい、は?あ、ちょっと、あっ待って下さい!」
恵美の慌てた様子に遮那と時雨が首を傾げた。
「どうした?」
と尋ねる時雨に、恵美は困ったように受話器を握ったまま、答えた。
「あの……、子供を誘拐したって……」
「え?誰を?」
嬉璃と柚葉の誘拐ごっこがまだ続いているのだろうか。
「全く、あのガキ共と来たら……」
うんざりと溜息を付く時雨に、恵美は首を振る。
「あの、今回は、もしかしたら本当かも……、電話、男の人の声だったし……。手紙に書いてある通り500万円用意して午後4時に公園のごみ箱に入れろって……」
「手紙って?」
遮那がゴミ箱から脅迫状を拾い上げる。堅く丸められた紙を開いてみるが、そこには1000万円と書かれている。
「これとは別って事なのかな…?」
そこへ。
「ただいまーっ!ねえ、ポストに変な手紙が入ってたよー?」
ドタバタ走って、半袖短パンの柚葉が部屋に入ってくる。その手には、白い封筒が握られている。
「宛名も何にもないんだけど、誰にだろう?」
手紙を受け取った恵美が封を開くと、中には白い紙が1枚。
B5サイズ程度の便箋に、大小様々な活字の切り抜きが貼られている。
曰く、
『子供を 誘 カ イ した 身の 代金は 500 万円 連絡を 待て
警察に は 知らせ るな。 知らせ タラ 子供の 命 の 保障 は ない』
恵美は手紙を時雨と遮那に見せる。
「もしかして、今度こそ本当に?」
表情を曇らせる恵美。
「柚葉さん、嬉璃さんの居場所は?」
遮那は断り無く羊羹をつつく柚葉に尋ねた。
「え?嬉璃ちゃん?知らない、本当は嬉璃ちゃんがさっきの電話取る筈だったんだけどなー、何処行っちゃったんだろ?」
時雨と遮那、恵美は顔を見合わせる。
もしかして、今度は本当の誘拐なのだろうか。
「今何時だ?」
と尋ねながら時雨は時計を確認する。
午後3時。
「どうしよう、銀行閉まっちゃいました……あ、ATM…、私行って来ます」
今度こそ本当の誘拐ならば、身代金を用意しなくては。
「いや、待て、本物を使う必要はないだろう」
1番上を本物の札にしたダミーで充分だと時雨は言う。受け渡しも自分が行けば、ダミーだと気付かれても問題はない。全員蹴散らして嬉璃を助け出して一件落着だ。
「犯人の声、男性だったんですよね?ああ、さっきの電話も時雨さんが取っていたら良かったな、そうしたら居場所が分かったのに」
残念そうに言った遮那がポンと手を打つ。
「あ、そうか占えば良いんだ」
「居場所を占ってどうする?」
「居場所が分かったら、4時まで待たなくても乗り込めるじゃないですか。あー、でも僕、占いの道具持って来てないや。」
成る程、先手必勝。その手があったか。
「ダウジングしてみましょうか?」
ダウジングなら正式な道具がなくても充分に事足りる。
遮那は財布から5円玉を取り出し、恵美に糸を貰うと5円玉の穴に糸を通した。
「それでいいのか?」
占いやダウジングと言うのは、もっと高尚なものなのではないか。
そんな小銭と糸の即席で良いのか。
「一番大事なのは、道具じゃなくて集中力ですよ」
にこりと笑って、遮那は恵美に用意して貰った住宅地図を広げる。
柚葉に確認したところ、2時までは一緒にいたと言うから嬉璃が行方不明になって丁度1時間。
恵美が帰宅した後に手紙が投函された事を考えると、まだそう遠くへは行っていないはずだ。身代金の受け渡し場所に公園を指定している事から、犯人は近くにいると考えられる。
遮那は地図上のあやかし荘から5cmばかり浮かした所で糸を真っ直ぐに持ち、目を閉じて神経を集中させた。
糸の先の5円玉がゆっくりと輪を描き始める。
あやかし荘を中心に、東西南北へ移動させながら、遮那はもっとも揺れの大きい場所を探した。
しかし。
「おかしいなぁ」
と、10分後には遮那は首を傾げていた。
「どうした」
問われて、遮那は頭を掻く。
「それが、嬉璃さんはこのあやかし荘の中にいるみたいなんです」
「この中に?」
「ええ、何度やっても、ここが一番揺れが大きい」
あやかし荘の住人に犯人がいるなど考えにくい。今度もやはり嬉璃の悪戯なのだろうか。
「恵美さん、あやかし荘の見取り図とか、ありませんか?」
遮那に言われて、恵美はいそいそと見取り図を取り出す。
遮那は地図と見取り図を入れ替えて糸を垂らした。
管理人室から1階全体、2階、3階、庭……と移動させて一点で遮那は手を止める。
「……ここ、ですね」
と、遮那が指さした場所は。
「ナニィ……?」
あやかし荘2階、薺の間。
――――――この世で最もツイていないと言って過言ではない三下忠雄の部屋だった。
「三下さん……?まさか、でも、そう言えば喋り方が三下さんに似ていたような気が……」
遮那の指さす先を呆然と見つめて、恵美は頭を抱える。
三下が何故、何の為に、嬉璃を誘拐する必要があるのか。
三下が誘拐など、ましてや嬉璃を誘拐など、絶対に考えられない。あり得ない。
と言う事はもう、柚葉との誘拐ごっこが失敗に終わったことを面白くないと思った嬉璃の悪戯であるとハッキリした。
しかし、三下忠雄と言う人間はどうしてこんなにも虐めやすく遊びやすくからかいやすく楽しみ甲斐があるのだろうか。
「三下………無事で済むと思うな、傷つけてみろこの世の生まれてきた事を後悔させてくれよう」
立ち上がった時雨がニヤリと笑う。
凶悪誘拐犯よりも妖怪よりも何よりも、恐ろしいのはこの時雨なのではなかろうか。
遮那は黙って時雨の後について薺の間に向かいながら、ひっそりと三下に同情した。
:誘拐されたのは誰?:
「三下ぁ!貴様、恋人が居ないからと言って手近に済まそうとはどう言うつもりだっ!」
そのひん曲がった根性を叩き直してくれるっ!と勢いよく扉を開け放つ時雨。
「時雨さん、それは何か違うと思うんですが……」
苦笑を浮かべて遮那が部屋を覗き込む。
やたら汚れて散らかった部屋。
その中央に、一脚の椅子。
その上には。
「………あれ?三下さんが、誘拐されたんだっけ……?」
椅子に両手両足を縛り付けられ、口にタオルを押し込まれた三下が眼鏡の向こうからむさ苦しいことこの上ない涙をダラダラ流して助けを求めていた。
「ひはいはふーひゃふへへふははひーっ!」
「ええいこの凶悪な誘拐犯め、人質を何処へやった。無事なのか、ええコラ、無事なんだろうな、事と次第によっては貴様、タダじゃすまさんぞっ!」
「ひぃぃぃぃぃ〜っ!!」
身動きのとれない三下を軽く小突き回して遊ぶ時雨に苦笑しつつ、遮那は部屋を見回した。
「三下さん、嬉璃ちゃんは?」
また、嬉璃の姿がない。
「ひひはへんほー、はっひへへひひはひはほー」
何を言っているのかサッパリ分からない。仕方がないので遮那は三下の口から涎でべたべたになったタオルを引き出した。
「わー、汚いなぁ……」
「嬉璃ちゃんなら、さっき出て行きましたよぉ、何なんですかぁ、突然脅迫電話掛けさせたり、僕をこんな所に縛ったりしてー」
うううううと泣き崩れるのを無視して、遮那は時雨を見る。
「肝心の嬉璃ちゃんは何処に行ったんでしょう?」
「うーん……」
腕を組んで、時雨は唸る。
一度ならず二度までも人騒がせな事をして、子供の可愛い悪戯でしたと済ます訳にはいかない。
ここは一つ、お仕置きをしなければ。
「今日の茶請けは嬉璃の好きな芋羊羹」
時雨は「これは嬉璃ちゃんの」と言って恵美が羊羹を棚に仕舞うのを見た。
「と言う事は……管理人室ですね」
どう言った方法でか、遮那と時雨が三下の部屋に辿り着く前に管理人室に戻り、ちゃっかりおやつを食べている可能性がとっても高い。
「すっかり振り回されちゃいましたね」
「とっ捕まえて尻の一つでも叩いてやるか」
時雨の見るからに頑丈そうな手で叩かれたら、それはさぞかし痛いだろうな………。と遮那は思うが、そこはそれ、少し悪質な悪戯が過ぎた嬉璃が悪い。いくら座敷童子だ子供だと言っても、悪い所はきちんと注意しなければならない。同じ遊ぶにしても、もう少し健全な遊びがあるだろうに。
「じゃ、管理人室に戻りますか」
「そうしよう」
「あああああっ!助けて下さいよっ!解いて下さいぃぃぃっ!遮那さぁん!時雨さぁんっ!!」
喧しい三下をそのままに、2人は管理人室へと向かった。
:凶悪誘拐犯にお仕置き決行:
ごく僅かに開いた扉の外に立って、時雨と遮那は中の様子を伺う。
女性の部屋をのぞき見るなどとんでもない話しだが、この際多目に見て貰おう。
「あ、やっぱり羊羹を食べてますよ」
遮那の言葉通り、部屋の中央に置かれたちゃぶ台の前にちょこんと座った着物の後ろ姿。
「じゃ、僕が先に入りますね」
小声で囁く遮那に、時雨は黙って頷く。
「嬉璃さん、みーつけたー」
にこりと笑って中へ入る遮那。
全く動じず羊羹を食べている嬉璃。
何事もなかったかのように遮那が隣に腰掛け、残っていた羊羹とお茶に手を出す。
と見せ掛けて、遮那は楊枝を持つ嬉璃の手をガシッと握った。
「な、なんぢゃ?」
驚いた所に、背後から時雨が迫る。
「お主等、一体なんのつもりぢゃっ!?」
大好きなおやつの一時を邪魔されて怒る嬉璃。
遮那がちゃぶ台から引き剥がした嬉璃を、時雨が膝に抱え上げる。
そして、じたばた暴れる嬉璃の尻に、時雨の頑丈な手が振り下ろされた。
「ぎゃ〜〜〜っ!何をするっ!?」
時雨は問答無用で再び手を振り下ろし、悲鳴をあげる嬉璃に、遮那と恵美は苦笑する。
「あのね、嬉璃さん。今度から遊ぶときは、もう少し健全な遊びをしようね。誘拐なんて、人を驚かせるような事を何度もしちゃ駄目だよ。何度もやってたら、その内狼少年になっちゃうよ」
「コイツの場合は狼少女か狼妖怪ってところだがな」
手を止めて、嬉璃を離してから時雨が言う。
「まあ、悪戯で良かった。本当だったら、大変だからな」
ポンポン、と手を放って時雨は苦笑する。
その横で、尻を両手で押さえた嬉璃が口惜しそうな悲鳴を上げた。
end
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
0506/奉丈・遮那 / 男 / 17 /占い師
1323/鳴神・時雨 / 男 / 32 /あやかし荘無償補修員(野良改造人間)
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■ ライター通信 ■
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最近しょっちゅう座って寝ている佳楽季生です、こんにちは。
この度はご利用有り難う御座いました。
座って寝ると言っても、居眠りをしている訳ではありません。
息苦しくて、横になれないのですね。ソファにもたれて布団を被って
眠るのですが、これが結構肩の凝る辛い寝方です。
睡眠不足&熱で頭がぽやーんとしている所為か、今回のお話、最初に
考えていたのとは全く違ってしまいましたー。
お楽しみ頂けましたでしょうか。
何時もの事ながらドッキドキ&ビクビクです(涙)
では、また何時か何処かでお目にかかれたら嬉しいです。
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