■そこに君がいた■
東圭真喜愛 |
【0086】【シュライン・エマ】【翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】 |
【データ修復中】
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『そこに君がいた』
東京のとある区、その中の小さな小さな街のひとつが、謎の泥のようなものにのみこまれた。住人達は無事なのかという家族達からの依頼で、依頼料が高額だったためもあり、草間は調査に踏み切り、あなた達と共に泥の目の前までやってきていた。
「どうやって入れってんのかね」
草間はひとつため息をつき、泥にもう一歩、近付いた。よく見ると、泥は虹色がかっている……それでも暗い色ではあったが。
「ひらけ〜ごま、とかいうオチじゃねぇだろうな」
言いながら微笑して無防備にも手を当てると、草間はすうっと泥に吸い込まれていった ――― あなた達も道連れにして。
「なんだ? まるっきり普通の街じゃねえか……」
一頻り驚いたところで、草間は周囲を見渡してそう言った。
街の上を見ると青空がちゃんと広がっており、空気も息苦しくない。田舎っぽい雰囲気は元のままなのだろう。
しかし、よく見ると行き交う人々はちらちらと草間達を気にしている。勇気を出した一人の女性が、草間にすがりついてきた。
「あなた、『外』から来たのでしょう? お願いします、救世主『カクレ』を殺してください!」
「はぁ?」
草間が眼鏡の奥で目を見開くと、女性に加わって住人達が語り出した。
それをまとめると、以下のとおりだ。
1.この街に住んでいた住人達は、ある青い落雷と赤い豪雨をきっかけに、街の外に出られなくなった。
2.外からは人が来れるのだが、その人間もまた、外に出られなくなってしまう。
3.日ごと住人の数が一人ずつ減っていく。
4.夜になると、必ず住人達の意識に『カクレ』が語りかけてくるのだという。
「ぼくは救世主『カクレ』……早く、ぼくを殺して。そうでないとこの街はいずれ死に向かってしまう……、と。場所を三つ選べばぼくのところに辿り着ける、と」
女性が、その、『語りかけてくる』という『カクレ』の思念を伝える。どうやら今現在分かる情報はそこまでらしい……そして、住人達の中で場所を三つ選んで戻ってきた者はいないのだと。
「わかんねぇことだらけだぜ。その『カクレ』がどこにいるのかつきとめなくちゃな。場所か……どこから回るか」
とりあえず街を一巡りし、目につく場所を草間は探す。
『中央公園』・『藍色歩道』・『紅小町(アクセサリアンティークショップ)』・『ショップ雷(喫茶店)』
住人達の意見からも取り入れながら探すと、臭そうなところはこのへんだ、と草間は適当に決める。
「じゃ、行ってみるか」
そして、三つの場所へと歩き出す―――。
■二人の道連れ■
「あ、待って、武彦さん」
と、道連れの一人のシュライン・エマが草間を呼び止めた。
黒髪青瞳の中性的な顔立ちの女性で、草間興信所では時々アルバイトとしてよく見る顔だ。
「私達がそれぞれどの順番にどの道を行くかとか、集合場所とか決めておいたほうがいいんじゃない?」
「ああ、そうだな」
と、草間はもう一人の道連れ―――海原みなもを見やった。青い髪と瞳のその少女が、まず唇を開く。
「あたしは、『藍色歩道』・『ショップ雷』・『紅小町』の順で行きます」
「私は、『ショップ雷』・『紅小町』・『中央公園』の順に行ってみるわ」
と、シュライン・エマ。
「んじゃ俺は、ま、適当に『紅小町』・『中央公園』・『藍色歩道』の順に行ってみる」
草間は言うと、ああそうだ、と二つの無線機を取り出した。手の平サイズの旧式のもの……安物には違いないが、こんなものをいつ手に入れたのだろう。
「こいつを持っとけ。いざって時にしか使うなよ、充電あんまりないからな」
集合場所は、と続ける。
「『ここ』にしとこう。目の前の白い家の屋根の風見鶏が目印ってことで。じゃ、な」
そして三人は、それぞれの道へと歩き出した。
■シュライン・エマの選んだ道■
ショップ雷は、ちょっと道を行くとポップ系の文字の看板が書かれてあった。
「っとと」
危うく水溜りに足を突っ込みそうになり、エマは踏み止まる。
「雨でも降ったのかしら?」
からからん―――
エマが『ショップ雷』―――喫茶店に入ると、一組の家族連れ、それにカップルがそれぞれ会話を楽しんでいた。
奥のほうの席に、腰をかける。
「いらっしゃいませ」
すぐに水を持ったウェイトレスがやって来た。
「メニューはこちらでございます」
ちらりとそれを見て、エマは、
「何もいらないわ。そのかわり、このマッチ、もらえる?」
「あ、ええ、別に構いませんけれど」
「ありがとう」
礼を言って、マッチをひとつ、ポケットに入れる。何かの役に立つかもしれない。
「そうそう、昨日雨でも降ったの?」
ウェイトレスは一瞬キョトンとして、少し微笑んだ。
「あなたは『外』の人ですね? そんなことを聞くってことは。ええ、確かに昨日、雨が降りました。というか―――」
ウェイトレスは、声を潜めた。
「『例の事件』でこの街が泥に包まれて以来、夜にばかり毎日雨が降るんです。だから、水溜りがずっと絶えないんですよ」
夜―――
『カクレ』が住民達に語りかけてくるのも、夜だ。
何か関係があるのだろうか?
「夜にしか思念を解放できないとか……あり得ないことじゃないわよね」
小さく呟いて、水を飲む。
ひやりとしていて、喉に心地いい。
そこでふと、違和感に気付く。水そのものにではない。だが、なにに対して違和感を抱いたのかは分からなかった。
ウェイトレスに教えてもらったとおりに歩くと、『紅小町』はすぐに見つかった。こちらは少し古ぼけた店に木の看板に「アクセサリアンティークショップ紅小町」といかにもアンティークな感じの文字で書いてある。
キィ、と扉を押して入ると、女子高生と思われる少女が二〜三人いるだけだった。
「あら彼女、びっじ〜ん♪ あなたにはこれなんか似合いそうだけど、どう?」
「?」
いきなり話し掛けてきたのは、鼻筋の通ったなかなかに美しい青年である。……が、フリフリのエプロンをつけているのはどういうわけだろう。
「……もしかして、ここの店長さん?」
「うんうん、そのとーり。はい、つけてあげるから気に入ったら持って行って?」
そっとエマの左手を取り、羽の模様の薄い虹色の小さな腕輪をつける、店長。
「私、まだ買うとは言ってないけど……」
「あなた『外』からきたんでしょ?」
店長が耳元に口を近づけ、声を忍ばせる。
「そういう人にはひとつサービスなの。ほかの人にはナイショね?」
「どうしてサービスなんてしてくれるの?」
「私達を救ってくれるかもしれないからよ?」
にっこりと、店長。
「…………」
ありがとう、と一応沈黙の後言ってから、エマはじっと腕輪を見つめた。
店長に『中央公園』の場所を聞いて行ってみると、噴水もあり、様々な植物も植えてあり、白い煉瓦が敷かれた美しいところだった。
「だけど、空気が澄んでいないのは……あの『泥』のせいかしら。それともほかの何かが……?」
こつん、と踵に何かが当たって振り向くと、バスケットボールほどの大きさのボールがあった。
「あ、おねえちゃんごめんなさい」
たたたっと駆け寄ってきたのは、小さな男の子。
(カクレ……?)
一応警戒しつつ、ボールを取ってやる。
「ありがとう」
恥ずかしそうにそう言って、一緒に遊んでいたらしい同年代くらいの男の子達の元へ戻っていく。
「気にしすぎかな……?」
ふぅ、と天を仰ぐ。
噴水の縁に腰かけ、しばらくぼうっとしながら行き交う人々や遊ぶ子供達を見ていると、いつの間にか夕陽が沈むところだった。公園にいた人間達も、次々に家路に着いている。
「これで、三つの場所を回ったわけだけど、何も起きなかったってことは……カクレに合えるのかしらね」
一応、集合場所へ戻ってみよう。帰り道はちゃんと覚えている。
ぱしゃん、
水音がして、歩き出しかけていたエマは振り返った。黒髪に黒い瞳の、黒い服を来た十三〜四歳の少年が立っている。
「もう家に帰っちゃうの?」
無邪気に喋る―――恐ろしいほどに顔の整った少年に、エマの頭に何故か危険信号が走った。
「カクレ……?」
「ぼくと遊ぼうよ、ねえお姉さん」
水溜りでもないのに。ぱしゃん、という足音を立てて少年が近寄ってくる。
エマはわざとそこから動かずに、問い返してみた。
「あんたは『なんの救世主』なの? お姉さんに教えてちょうだい?」
びく、とエマの頬に触れようとしていた少年の表情が引きつる。と思った途端、エマの頭に何者かの声が聞こえてきた。
(この声は―――女性? この少年が出してる、思念?)
頭痛がしてきた時、ザザッと持っていた無線機が鳴り、エマは救われた。
『草間さん、エマさんっ! カクレと思われる少年が現れましたっ!』
みなもの声に、エマは眉をひそめる。
「その男の子、黒髪に黒目で全身黒服の子じゃない? 私の目の前にもいるわよ」
応じると、
『なんだって? カクレは二人いたのか?』
今度は草間の声だ。
『ど……どういうことですか!?』
困惑したみなもの声。
エマの頬に、冷たい感触。少年が泣きながら、彼女の頬に触れているのだった。
「いつもみたいに遊んでたんだ、ぼく達三人きりで。ぼく達、小さい頃からヘンな力持ってて誰も気味悪がって遊んでくれなかったから」
『さん、にん……?』
『おい、どういうことだ』
みなもと、草間が無線機を通じて聞こえてくる少年の言葉を聞いて更に困惑する。
『余計なことを言うな、弟』
冷たい声も聞こえてきた。これは、みなもと接触している少年のものだろう。エマは少年の手を握り、微笑んでみせる。
「そう。でもご両親は優しかったでしょう?」
「お父さんはぼく達が産まれる前に死んじゃった。お母さんは、」
少年はしゃくりあげる。
「お母さんは、『救世主』と呼ばれているお前達を海神様に差し出せばこの飢饉を逃れられるって……ぼく達を村のみんなと一緒に海に……海に……」
「余計なことを言うなと言ってるだろ、弟」
思いがけないほど近くで冷たい声がして、エマは振り向いた。みなもの腕を掴んだ、今自分が話を聞いていた少年と全く同じ顔の―――だがこちらは無表情の少年が立っていた。みなもは呆然としていたが、落ち着くためにひとつ深呼吸をする。
「で、」
藍色歩道から全速力で走ってきたらしい草間が、煙草に火をつける。
「三人目はどこにいるんだ?」
草間がつけた火に一瞬少年二人が震えたのを、エマもみなもも気付いた。
■救世主カクレ■
エマが『ショップ雷』でもらってきたマッチをすろうとしたが、どろっと手の中で溶けてしまった。
「!?」
驚いている間に、雨が降り出す。
「夜か……」
草間が雨のせいでダメになった煙草を携帯灰皿の中に捨てる。
「エマさん、そのマッチ……!」
みなもの声で手の中を見ると、溶けたはずのマッチが元通りに、いや、それ以上に新品になっている。
「あ」
「そういうこと……」
みなもとエマが、同時に、今までなんなのか分からなかった「違和感」を理解した。
不思議だったのは、『外』となんの連絡も取れない状況下にいるのに、ウーロン茶や水、つまり「消耗品」が何故今まで絶えなかったのかということ。
それはこうして、夜になると必ず雨と共に「元通りになり補給される」からだったのだ。
「雨を降らしているのが、三人目……?」
エマと同じ結論に達したみなもが、呟く。それに応えたのは、みなもをここに連れてきた無表情の少年だった。
「そう。おれが兄さんを『泥』にした。おれのやりたいことを邪魔しようとしたから」
エマとみなも、そして草間は息を呑む。
「兄さんはおれ達と一緒に縛られ海に沈められながら、この村に洪水が来ることを予知して、命がけで海の中から力を使ったんだ。でも、力を使いすぎて炎になって燃え尽きても、洪水は止められなかった。海の中からじゃ止められなかったんだ。なのに村の人間達はその洪水すら、おれ達が恨みのため起こしたものだと決めつけ母さんを殺した!」
「つまり、ええと推測なのですけれど、」
と、みなもが言う。
「『カクレ』は三人兄弟、しかも顔が酷似していることから三つ子、この街のことを村と呼ぶからには昔の人間で―――あなた達は既に死んでいるのですね?」
「で、私も推測だけれど、」
と、エマ。
「三つ子の優しい長男が次男の無表情カクレに『泥』にされ、無表情カクレはこの『村』の人間に復讐したくて、一番下の子の無邪気カクレは中立、ってわけかしらね」
「復讐ったってとっくにみんな死んじまってるだろうに……同じ場所に立った街だからってそこに住んでいるのは無関係の人間だぜ?」
草間がやりきれないといったふうに髪をかき上げる。
「兄さんの力も思念ももうそろそろ限界に近い。兄さんの雨によって制御が効いてるおれの力も、もうすぐ戻る。あんた達も観念するんだね」
と、無表情カクレが手を草間達に突き出したその時。
「みなもちゃん、協力して」
エマが握ったままだった末っ子カクレの瞳をじっと見つめながら声をかけた。
「きっと協力が必要になると思うから。みなもちゃんにも多分、なにか能力あるでしょ?」
「エマさん……。……はい、分かりました」
みなもの返事を聞くや否や、エマの唇から知らない女の声が飛び出した。
「『カクレ。私の可愛い三人の息子達』」
びくん、と二人のカクレ―――特に末っ子が反応する。それは、先刻エマの頭に響いてきた女の……恐らくは三つ子達の母親の声だった。
「『海にはやらない。炎にも包ませない。お前達は大事な大事な私の子供だから……』」
「おかあ、さん」
末っ子カクレの声が、震える。
「騙されるな、声を似せてるだけだっ!」
無表情カクレのその叱咤はしかし、遅かった。
突風が吹き荒れ、末っ子カクレの身体から竜巻が起こり、天を貫いた―――瞬間、天が滲んだ。
滲み、『泥』が露出し、溶けて大量の水となって流れ込んでくる。
「優しいカクレが『落ちてきた』わ!」
「みなもさん、この近くに確か海があったぜ!」
エマと草間の声にみなもは再び深呼吸し、神経を集中させる。
自分の身体に水が触れた瞬間を狙い、どこかに移動させようとした―――が、大量すぎてうまくいかない。草間とエマ、そして二人のカクレと共に呑み込まれた。
<天にいるあなた、見てください、ほら、私達の子供は三つ子ですよ。しかも喜ぶと、全身が輝くんです>
<ああ、私の可愛い子供達。この力を誰かに悪用されないように、いじめられないように、カクレと名付けるわ。隠れてひっそり幸せに暮らしましょうね>
<見てくださいあなた、長男のカクレに恋をした女の子が、虹色の反物を織ってくださったんです……この反物であの子達におそろいの着物を作ってあげましょうね>
<ああ―――あなた、あなた、あの子達の力がばれてしまったんです。救世主だと決めつけられて飢饉のための人身御供にと……ええ、そうね、あの子達ならきっと生き延びられるわ。もし万が一死んでしまったのなら、私も一緒に死ぬわ>
<この洪水があの子達のせいだなんてとんでもないことです、長老! それに母親の私だけならともかく、力のことを知ってもあの子を慕い続けてくれたこの娘まで殺すなんてひどい……ひどすぎるわ……!>
<カクレ……私の可愛い子供達……愛してる……例え魂が尽きても、愛してる―――おかあさんにとってあなた達は、……>
<あなた達はこの世で一番の宝物よ―――>
恐らくは、当時の本物の母親の言葉。思念。
水の中でエマとみなもはそして、小さく光る桜貝を見つけた。
<ああ、>
優しい少年の声が水の中に響き渡る。
<きみはそこにいたんだね―――>
とても愛しい響き。その桜貝は、優しいカクレが求めていた、優しいカクレを求めた娘の魂。
水のどこかに流されていきそうになるのを、次男のカクレの手が救った。無表情がとけて、切なく涙を流していた。
ふわ、と水の力が弱まったのを感じ、みなもは今だ、と全神経を身体の芯に集める。
(いけ……―――!)
みなもの力に従い、水は移動を始める。
エマは、握っていた末のカクレの手が溶けていくのに気付いた。
(カクレ―――)
ありがとう、と唇が動いたのを最後に、末のカクレは微笑み、次男のカクレと共に虹色に溶けていった。
■そして海は輝く■
水がすっかり海に移動したあと、エマとみなも、そして草間は目を疑った。
そこに街のかげは跡形もなく、ただあるのは人骨のみだったのだ。
「つまり……街にいたヤツらはみんな村人だったってことか?」
草間がため息をつく。
「あたし、違和感はもうひとつ、あったんです」
「私も」
みなもとエマは顔を見合わせ、草間に言った。
街の人間は、怯えているにしては幸せそうだった、と。
「実は『外』の人間なんて本当は一人も入ってきてなくて、あれは作り話で、」
と、みなも。
「自分達のしたこと、思ったことに罪悪を感じて、カクレ達に謝罪したかったんじゃないでしょうか」
「じゃ、この街の人間の家族からの依頼はなんだったんだ?」
草間が眉をひそめると、
「魂だけの存在になると、色々僅かながらも力を持てる存在もあるから……村人の中のそういう存在が、『外』に干渉したんじゃないかしら? 自分達の思いをどうしても伝えたくて、っていうふうに」
「あ……」
何かに気付いて、みなもは胸を押さえた。
「『紅小町』の店長さんからもらったペンダント、残ってます」
「私も腕輪、残ってるわ」
腕を見ながら、エマ。
「消耗品じゃないからか、感謝の表れだからか―――」
草間がこきこきと首を鳴らして、ふと思い当たる。
「待てよ……別にほかの人間でもいいのに、じゃあなんだってその村人らはわざわざ『俺に』干渉してきたんだ?」
「それはもう」
「ね?」
みなもとエマが、笑う。
怪奇探偵さんだから、と声を揃えて言う、二人なのだった。
その後、しばらく、「とある小さな街から大量の人骨が」等、新聞や雑誌で取り上げられていた。そしてその中に、こんな記事もあった。
その小さな街の近くの海の一部が、時折、虹色に輝くのだと。
―――私のこの世で一番の宝物―――
―――カクレくん、大好き―――
その想いを抱いて。
その海はこれからも幸せに輝くのだろう。
―――ああ、
きみはそこにいた―――
《完》
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
☆1252/海原・みなも/女/13/中学生☆
☆0086/シュライン・エマ/26/翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト☆
この物語に登場したNPC
☆カクレ☆
三つ子の『救世主』。生まれた時から人ならぬ『力』を天から与えられていた。
享年14歳。
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■ ライター通信 ■
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こんにちは。
今回この物語を書かせて頂きました、ライターの東瑠真緩(とうりゅうまひろ)と申します。
今回二度目のPCゲームノベルだったのですが、エマさん、みなもさん、お疲れ様でございました。かなり最後のほうでお二人特殊能力を使わせて頂きました。おかげさまで予想していた結末のうちのひとつになりましたが、お気に召されませんでしたらすみません;
シュライン・エマさんとは初めてのご対面ですが、要点をついた分かりやすいプレイングで物語が進めやすかったです。ともあれ、ありがとうございました。
海原みなもさんのほうと内容は一緒ですが、途中、違うところもありますので、よろしければご覧下さい(^^)
このノベルの最後の一言は「優しいカクレ=長男カクレ」のものでしたが、色々な意味で次男末っ子の言葉でもあると解釈して頂ければと思います。
テーマはやはり「命」と「愛情」なのですが、これと「夢」は私の作る作品の全てのテーマと言っても過言ではありません。お二人のプレイングでそのテーマを完遂することができたことを、とても嬉しく思っております。『紅小町』の店長がお二人にあげたものは「羽」を象っていますが、これは『カクレ』=『天使』の象徴だったと考えて下さると幸いです。
これからも変わらず魂を込めて書いていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>
それでは☆
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