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■怪奇遊園地探検隊■

Laara
【1513】【神崎・時雨】【樹医】
「ただいまー」
 いつものように一日が終わり、よろよろと扉をあけて三下忠雄はあやかし荘へと戻ってきた。
 普段ならここで管理人の因幡恵美(いなば めぐみ)をはじめとした、あやかし荘の住民達が迎えにきてくれるのだが今日は妙に静まり返っている。
「あれ……誰もいないのかな。管理人さー……」
 不思議に思い、そっと管理人室を覗くと突然忠雄の顔面にハムスターが飛びかかってきた。
「ぎゃーーー!」
 忠雄が思わず叫び声をあげると、管理人部屋の奥からあやかし荘の近くに住む医大生、近江聖(おうみ ひじり)がにこやかに出てきた。
「三下さん、お帰り。丁度いいところに来てくれたよ」
「お、近江さん?!」
「ねえ、三下! 遊園地いかない? 遊園地!」
 聖と同じく管理人部屋の奥からダっと駆け寄り、満面の笑顔で三下に飛びつく柚葉。きょとんとして首をかしげる忠雄に聖が一枚の広告を見せた。
 そこにはおどろおどろしい文字で「怪奇遊園地2周年記念」と記されている。なんとなく嫌な予感をさせつつも忠雄は恐る恐る二人に尋ねる。
「え゛……もしかして、ここに?」
「うん! 明日!」
「あ、明日は仕事が……」
「じゃあ来週の日曜日! 絶対あけてね! でないとお布団にカエル一杯入れちゃうから!」
 脅しにも近い柚葉の言葉に忠雄は早速アトラス編集部に有休願いの電話をかけた。
☆★☆
「ところで遊園地の何に行くんです?」
「もちろんお化け屋敷! 本物が出るって噂だもん!」
「……」

 数日後、あやかし荘玄関口にある掲示板に遊園地の広告と一枚の紙が張られていた。
―遊園地に遊びに行きたい人は来週の日曜日、朝9時に駅集合。遅刻する人は置いてっちゃうぞ♪
 追伸:なお、三下は強制参加すること。サボってるのを見かけたら連行してきてください。―柚葉―


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こんにちは、羅亞羅です。
今回の目的は三下さんをひきつれてお化け屋敷に行くことです(笑)
簡単な舞台の補足は以下の通りです。

「怪奇遊園地」
名前の通り「怪奇現象」がテーマの遊園地。
その中でも中央部にある巨大お化け屋敷は本物にも会えるということで有名。
遊園地の道端で売られている「鮮血アイス」(単に赤い林檎味のアイス)がお土産の売り上げNO.1らしい。

かなり本格的なお化け屋敷のようなので、霊に敏感な人(霊感あるんだけど対処できない人)には
本物と偽物の区別がつかないかもしれません。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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受注人数:1〜3人
ページ数:2〜3P予定。参加人数などにより変動します。
※このシナリオはライターの谷口舞氏に原作を担当していただいています。