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■トナカイを探して■

でがらし番兵
【0506】【奉丈・遮那】【占い師】
いよいよ今年も残りわずか。街ではにぎやかなクリスマスの音楽と楽しげなネオンが輝いている。
ここ、あやかし荘も例にもれず、クリスマスを迎えるための準備が日々行われていた。
「…あれ……?」
プレゼントの品を詰め替えようとしていた因幡・恵美(いなば・めぐみ)は箱の中にいれてあった缶が一つ足りないことに気付いた。
「すみません、この中に入っていた缶が足りないのですが、御存じありませんか?」
「缶?何の缶なの?」
「紅茶の葉っぱの缶です。黒色で…筒の形をしてて…そうそう、トナカイの絵が描いてあるんです。」
「ふーん、そんなのなら見かけたら気付くはずだけれど…」
恵美はあやかし荘住民に訪ね回るも、首を縦に振るものはいない。だが、恵美の天性より備わっている感の良さが、缶はあやかし荘にあるだろうと告げている。
「ここのどこかにあるというのはわかっているのよね…。…でも、誰の部屋にあるのかしら?」
管理人という特権を活かせば、誰の部屋だろうが自由に入る事はできるのだが出来ればそんなガサ入れのような事はしたくはない。
「なら、こういう時こそ…皆の協力を募るべきじゃない?」
天王寺・綾(てんのうじ・あや)がさりげなく恵美に提案をした。使えるものは三下でも使え。それがあやかし荘での教訓である。
「そう…ですね。それじゃ皆さんにも缶探しのお手伝い、してもらいましょう」
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こんにちは、でがらし番兵です。
今回は、ライターの谷口舞さんとタッグを組んでの共同企画と言う事で、
クリスマスをテーマにシナリオを立ち上げてみました。
よろしくお願いいたします。
(オープニングコミック:でがらし番兵/オープニングシナリオ、設定文章:谷口舞)