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■桜花苑奇譚<恐怖(?)のチョコ講座>■

天瀬たつき
【2166】【氷女杜・六花】【越後のご隠居兼店主代理】
「藤也よ」
真冬の桜花苑。桜花苑のある、「桜花神社」のご神体、緋玉桜の化身である桜華は日課のようにここに訪れ、茶を飲んでいた。
そして不意に、店主であり、自分を手入れしている神主、篠原藤也に問いかけた。
「はい??」
「あのな…………。うーん……いや、なんでもない」
「は、はぁ……」
何かを問いかけようとして口を閉ざした桜華に首を傾げる藤也。
「菓子、美味かったぞ。じゃあわしは仕事に戻るでの」
「あの、今何か聞こうと思ってませんでした……?」
「忘れたのじゃ。忘れるということは大したことではないのじゃ。気にするな」
「はぁ……」
普段よりどうも何か隠しているそぶりの桜華。
桜花苑を出て、彼女はふぅ、とため息をついた。
「困ったのぅ。あやつに聞きでもしたらいい笑いものじゃ……」
懐から彼女が取り出したのは一枚のチラシ。
「チョコレート」
という見出しとチョコレートの商品写真がずらりと並んでいる。
どうやら彼女は、生まれてこのかたチョコレート、という物を見たことがなかったらしい……。
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こんにちは、もしくははじめまして、天瀬たつきです。
もうすぐチョコレート大売出しな日がやってきます、ということで、バレンタインネタです。

桜華は、かなり思考が古くさく、また、神社を護る役目もあって、なかなか遠出出来ません。
そのため、チョコレートという食べ物を知らないそうです。
(桜花苑は和菓子中心の為、チョコレートに触れる機会がないらしいです)
偶然見つけたチラシにバレンタインの記事が載っていたらしく、日頃本体(桜の樹の)手入れをしてくれている藤也に作ってやろうと思い立ったらしいのですが、作り方を知りません。
そんな彼女にチョコの作り方を教えてやってください。
ちなみに……完成の品質はあえて問いません(笑)
どんなすごい作り方を教えたとしても、桜華は「それがチョコのデフォルトの作り方」と納得してしまいます。

「ありえない」と笑える一品、お待ちしております。

募集人数:1〜3人