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■Detour■

高原恵
【0389】【真名神・慶悟】【陰陽師】
●オープニング【0】
「あ、こんばんは」
 時刻は午後10時過ぎ――桜桃署捜査課勤務の新米刑事・月島美紅とばったり出くわしたのは、近道をしようと通っていた墓地近くの歩道でのことだった。
 時間も時間、場所も場所、辺りはとても静かで自分たちの他に人影は見当たらない。少し肌寒さを感じてしまうのはこの時期ゆえか、あるいは場所ゆえか。とりあえず前者だと思いたい。
「聞き込みが終わって、これから家に帰る所なんですよ」
 ここで何をしているのかと問うと、美紅は手振りを交えてそう答えた。刑事の仕事もなかなか大変なようである。
 その場で少し立ち話をしていると、不意に墓地の方から幼い女の子の泣き声が聞こえてきた。
「くすん、くすん……ママァ……ぐす……」
「迷子、かな?」
 泣き声に気付いた美紅が会話を中断し、墓地の方へ歩き出そうとした。一緒に行こうかと言うと、美紅はくすっと笑ってこう答えた。
「大丈夫ですよ、迷子の世話なら私1人で」
 そのまま墓地へと消える美紅の姿。多少気にはなったが、本人が大丈夫と言っているのだから大丈夫なのだろう。新米とはいえ一応刑事なのだし。
 さて、異変が起こったのは、その場からまっすぐに歩き出して少ししてのことだ。何と、先程の場所へ戻ってきてしまったのである。普通なら絶対にありえないことだった。顔に困惑の色が浮かんでいた。
「きゃあぁぁぁっ!!」
 そこに墓地から悲鳴が聞こえてきた。美紅の声だ。何事かと思い墓地の中へ駆け込むと――次の瞬間、1人きりで墓地の全く違う場所へと飛ばされていた。周囲では、墓石がまるで迷路を構成するかのように立ち並んでいる。
 それだけではない。前方から何やら影が近付いてくる。その影は明らかにこちらに対して敵意、いや殺意を持っていた。
 いったいこの墓地で何事が起こっているのか――?

〈ライター主観による依頼傾向(5段階評価)〉
戦闘:4/推理:4/心霊:5/危険度:5
ほのぼの:1/コメディ:1/恋愛:1
*プレイング内容により、傾向が変動する可能性は否定しません

【募集予定人数:1〜5人】

Detour

●質が悪い【1A】
「墓場が迷路とは……」
 今置かれている状況に対し、真名神慶悟は忌々し気につぶやいた。よりにもよってこういう真似をするか、というニュアンスがそこには多分に含まれていた。
 何か起こりそうだとは思っていたのだ。美紅と話していた最中、奇妙な気配を一瞬感じ取ったのだから。
(何も仕掛けてこないから放置したが、式神に探らせておくべきだったか)
 だが今そんなことを反省しても始まらない。前方から殺意を持った影――どうも霊的ではあるが、幽霊の類ではないようで――が近付いてきているのだ。早く正しい道を見付けなければ――。
「十二神将!!」
 慶悟は迷うことなく、式神十二神将を召喚した。1体や2体ではない、十二神将全てをだ。
 召喚された十二神将が、慶悟を護るかのように取り囲む。そして慶悟もろとも一斉にその姿を消した。隠形法を用いたのだ。
 慶悟や十二神将たちが姿を消すと、ゆっくりと近付いてきていた影は目標を見失ったためか、うろうろと行ったり来たりを繰り返すようになった。どうも影は目視でないと目標を捕捉出来ないようである。
(手繰るは声、そして正しき道だ)
 そう考えた慶悟は十二神将たちを2つに分け、別々の命令を与えた。まず半分に幼い女の子の声を、残る半分には道を探させるべく。
 隠形法で姿を隠したまま、散らばる十二神将たち。慶悟自らも呪いを祓う真言を唱えつつ移動を始め、同時に土地に異なる物を抑え込む結界の呪いを一緒に施していく。
 もし影が追いかけてきていたなら、ちょっときつかったかもしれない。しかし影が姿を隠した者を追えないらしいと判明したことにより、慶悟には多少の余裕が生まれていた。
 道を見付けた十二神将が刻んだ呪的な赤い標を辿り、移動してゆく慶悟。結界の効果もあるのか、影が追ってくる気配はない。
 だが進む道が声の方に向かっているかというと、そういう訳でもない。近くなったり、遠くなったりと、まさに迷路である。
(それにしても、気にかかるのはあの声だ)
 移動中、思案する慶悟。あの声とはもちろん幼い女の子の声だ。
(……敵か味方かの判断をつけかねるな)
 本当に救いを求めている声だったなら一大事、しかしそれが美紅や慶悟たちを誘い込む声であったとしたらかなり質が悪い。
 迂闊に結論を出すことは出来ない現状であった。

●大混乱【2】
 墓石の迷路は混乱の極みであった。
「ちょっと待ってよ!」
 シュライン・エマはいい加減にしてほしいとばかりに、思わず叫んでいた。
「えっと、さっきは右行って左曲がってまた右でここに戻って……今は右行って左曲がって続けて左でやっぱりここに戻ってきて……」
 手のひらの上に指先で道順を描きつつ、辿った道を振り返るシュライン。どちらへ向かっても同じ場所に戻ってきてしまい、軽い混乱に陥っていたのである。
 女の子のすすり泣く声などを頼りになるべく近付くよう進んではきたものの、論理的でない迷路の前にだいぶ困っていた。
 そんなシュラインと似たような状況に陥っていたのは、鹿沼・デルフェスであった。
「困りましたわね……」
 立ち止まり、思案するデルフェス。
「右手法も左手法も、この迷宮では意味をなしていませんわ」
 右手法も左手法も、迷路・迷宮では効果的な探索法である。けれどもこの探索法が効果を発揮しないパターンもいくつかある。
 その1つとして挙げられるのは、空間がねじ曲がっている迷路。つまりワープゾーンのある迷路だ。別の1つは、動的に変化している迷路。リアルタイムで道が変わってゆく迷路のことだ。
 右手法も左手法も迷路が変化しないから成り立つのであって、ワープさせられたり動的に変化していては効果を発揮しない。
 すなわち、この迷路はこれらのパターンに当てはまる可能性があった。
「……進む道に予め呪いが施されている様子はありませんし……」
 天薙撫子も移動を続けているうちに、この可能性に気付いていた。そりゃそうだ、何度も同じ場所へ戻されていたのだから。
 だが何かの呪いによって、予め空間がねじ曲げられているということを撫子は感じなかった。それに墓地に足を踏み入れた時と違い、いつ別の空間に飛ばされたのか全く感じていないのである。
「どういう理屈でしょうね……」
 同じことは斎悠也も考えていた。撫子よりも1歩進み、理工系らしくメカニズムの方に着目をしていた。
 メカニズムが分かれば、それをどうにかすることにより回避することが可能であるはずだ。
 この場合、すぐに思い浮かぶ可能性は2つ。1つは墓地自体が意識を持ち、皆を翻弄している可能性。もう1つは何者かによって、この迷路を演出されている可能性。
 さて、どちらの可能性が高いのだろう。
 もっとも、回避するためには全く別のアプローチもある。戸隠ソネ子が取っていた行動がそれであった。
「コの方ガ……ハやイ……」
 何とソネ子は墓石を乗り越え、時には倒しつつ進んでいたのである。それでも時折、同じ場所に戻されていたようだったが……。

●ある視線【3】
 墓地を見渡せる場所にある大きな木。5人が墓石の迷路に惑う様子を、1人の青年が笑みを浮かべてその木から見下ろしていた。
 それは銀の長髪で細身の青年であった。年頃は20歳前後といった雰囲気か。なかなか顔立ちはかっこいい。
 青年は墓地を見下ろして、しきりに手と指を動かしていた。それはまるで、5人の動きに呼応するかのようで――。

●変化【4】
 影に追われつつ、美紅や出口を求めてさまよう5人。移動を繰り返すが美紅や出口はおろか、なかなか他の者たちにも出会えない。
 こんな状況がしばらく続いていたが、やがて変化が起こり始めた。
「あ、シュラインさん」
「え?」
 まず変化に気付いたのは悠也であった。いくつかの墓石の向こうに居たシュラインの姿に気付いたのである。無論、シュラインからも悠也の姿はしっかり見えている。
 同じように撫子もデルフェスの姿を発見していた。言うまでもなく、距離は離れているのだが。
 ソネ子が墓石に上がったりしている様子も、他の4人は目にするようになっていた。先程まではまるで見えなかったというのに。
 こういった現象が起こるに伴い、5人が同じ場所に戻される回数はぐっと減少していた。
 そして、変化はこういった部分だけではない。影たちが追いかけてこなくなったのだ。
 何やら蝶にまとわりつかれ動きを止めた影、あるいは同じ所を行ったり来たりしているだけの影、はたまた見えざる壁に阻まれたかのようにある場所から1歩たりとも前に進めなくなった影……。今まともに追いかけているのは、1体か2体くらいではないだろうか。
 確実に着実に、5人は前進をしていた。

●封じる【5】
「何だ……?」
 この変化に困惑しているのは、木の上に居る銀髪の青年だった。自分の思った通りに動いていないからだろうか、笑みはすっかり消え失せていた。
「空間の交換が」
 ぼそっとつぶやいたその瞬間、青年の頬に何かがかすり傷をつけた。青年の頬に軽く血が滲む。
「誰だ!」
 青年は気配を感じた方角へ顔を向けた。そこは別の木、枝の上に1人の少年の姿があった――渡辺綱である。
「何やってるか知らないけど、どうも胡散臭そうなんでちょっとだけ邪魔させてもらったよ」
 綱は青年にそう言った。木を伝って移動していた綱は、発見した青年の奇妙な手の動きが気になり、しばらく様子を見ていたのだった。
 その結果、今のこの現状に何か関係していると踏み、宝刀『髭切』に宿った御霊に命じ青年の頬にかすり傷をつけさせたのだ。感覚的に言えば、ナイフがかすったようなものであるが、青年の邪魔をするには十分であった。
「くそっ、邪魔するな!」
 青年は目に怒りの色を浮かべ、綱を睨み付けた。そして綱に対し指先を向け、何やら動かし始める。が、その動きが途中で止まった。
「……何っ!」
 指が動かない。いや、指だけでなく動くことすら出来なくなってしまっていた。
「墓場は時に迷路のようだが、本当に迷路化するのはいただけない……不謹慎、だろう?」
 青年の真下から、静かに声が聞こえてきた。綱が目を向けたがそこには誰の姿もない。
「神将よ! 決して逃がすな!」
 その声とともに、式神十二神将のうち6体が一瞬にして姿を現し、青年を逃がさぬよう取り囲んだ。
「墓場迷路の主はこいつか」
 声の主も姿を現した――真名神慶悟だ。慶悟は隠形法で十二神将たちもろとも姿を消し、この迷路の元凶を探していたのである。
 そして青年が綱に気を取られている隙を突き、青年に対し禁呪を施したのだった。
「あ、皆合流出来始めたみたいだ」
 墓地に目を向けた綱が様子を口にした。青年の動きが封じられたからであろう。さまよっていた者たちは合流を果たし、ソネ子を除く4人が同じ場所へと辿り着いていた。
 そこには影に捕まった美紅と、同じく幼い女の子の姿があった。地面には美紅の影だけが伸びていた――。

●核心【6】
「美紅さん!」
「美紅様!」
 撫子とデルフェスが同時に叫んだ。2人の声に反応した美紅は、口元を影によって押さえられつつもも必死に首を左右に振った。まるで『来るな』と言っているようでもある。
「ぐす……助けてぇ……ママァ……」
 泣き顔の女の子は口元こそ押さえられていなかったが、4人の方をじっと見つめて助けを求めていた。
「今助けてあげるから……泣かないで、おとなしくしているのよ。いい?」
 シュラインは女の子に静かに声をかけた。それから辺りをぐるりと見回す。他に人影は見当たらない。
「……あの影を操ってるの、どこに居るのかしら」
 神経を集中し、音から居場所を探ろうとするシュライン。だが地面に目を向けていた悠也が、それを遮るようにこう言った。
「もうわざわざ探す必要もないでしょう」
 そして、それとなくシュラインの前に立つ悠也。
「……わたくしもそう思いますわ」
 デルフェスも悠也の言葉に同意する。
「どういうこと?」
 シュラインは2人の顔を交互に見比べた。探す必要がないということは、居場所はもう分かっているということか?
 そんな時である、霊視によって影を操っている主を探していた撫子の顔色が変わったのは。
「……まさかとは思いましたけれど……」
 撫子は女の子をじっと見つめてつぶやいた。その瞬間――女の子の四方から、髪の毛が襲いかかった。
「見ィつけた……!」
 ソネ子の声が聞こえてくる。いつの間にやら周囲に髪を這わせて潜ませていたのだ。
 ソネ子の髪の毛が女の子を絡め捕まえようとする。ところが、女の子を捕まえていた影がその邪魔をした。まるで女の子を護るかのように、自分がソネ子の髪の毛に絡まってゆく。
「やっぱり」
 ぼそっとつぶやく悠也。思った通りだと言いたげな表情である。
「どういうこと!」
 シュラインが悠也の肩をつかんで説明を迫った。
「気付かなかったんですか? あの女の子に、影がないことに」
「え……」
 そう、悠也が今言ったように女の子には影がなかったのだ。美紅にはあったというのに。
「わたくし、影の殺意の源を辿っていたんですけれど……」
 悠也の言葉を裏付けるかのようにデルフェスが口を開き、すっと女の子を指差した。源が女の子であったということだろう。撫子の顔色が変わったのも、霊視によってそれに気付いたからであろう。
「……ふん。こんな所でばれるなんてね」
 女の子の口調ががらりと変わり、すれたような物言いとなった。そして次の瞬間、幼い女の子は消え失せ、妙齢でグラマラスな黒髪の女性が姿を現した。
「ターゲットが悪かったかね。あんたらを選ぶんじゃなかったよ」
 女性は不敵な笑みを浮かべ、そう言い放った。
「何をするつもりだったんですか。単なる悪戯……だったら、まだ可愛げがありますけれど」
 悠也が女性に向かって、ごく普通に尋ねた。どことなく口説くような口調が混じっているように聞こえたのは、皆の気のせいである。ええ、気のせいですとも。
「実験だよ。ちょいとした……実験さ」
 左右に視線を向けながら、女性が答えた。すると、周囲を取り囲むように十二神将のうち6体が現れた。慶悟が声の方の探索にあたらせていたグループである。
「……逃がさないつもりらしいねえ」
 十二神将たちを見て苦笑する女性。
「どのような実験をするつもりだったのですか」
 撫子がじっと女性を見つめて尋ねた。
「あんたらにそこまで言う必要はないね。ところであんたら。実験するのに、何の準備もしてないと思ってるのかい?」
 ニヤリと笑う女性。次の瞬間、女性の姿がすうっ……と消え失せた。同時に影もその姿を消した。
 姿を消したのは女性だけでない。木の上にいた青年も同様だった。
「この屈辱、決して忘れないからな!」
 そう言い残し、青年は姿を消したのだった。
「他に仲間が居たか」
 溜息を吐く慶悟。禁呪を施していたのだ、青年が能力を行使したとは思えない。ならば、他に仲間が居たと考える方が自然である。
「近くには居なかったみたいだけどなあ」
 頭を掻きながら綱が言った。周囲に仲間らしい気配は見当たらなかったのだ。
 ともあれ、事件を引き起こした2人には惜しくも逃げられてしまったが、美紅を無事に発見出来たことを素直に喜ぶべきであろう。

●回り道の結果【7】
 綱や慶悟も他の者たちと合流し、これで8人全員が揃った。
「ああ、無事でよかったです」
 疲れが見えていた美紅を引き寄せ、何故か頭を撫でる撫子。
「あの……どうして私、撫でられているんでしょう?」
 撫でられている美紅は、どう反応していいか困っている様子。救出してもらったのでむげにも出来ないし、かといって年下の撫子から撫でられているというのも何だか妙な気分であった。まるで妹に接する姉、という図だ。もちろんこの場合の姉は、撫子の方である。
「オハカの迷路……オモシロかっタ……」
 十分に迷路を堪能したといった様子のソネ子。倒した墓石の数は……数えない方がいいだろう。
「事件も一応解決したことですし、よろしければ一緒にいかがですか」
 悠也が飲むゼスチャーをしながら皆に言った。友人のバーへ行く途中、近道した時に今回の事件に巻き込まれたのだ。事件も解決した今、最初の目的通りバーへ行かなくてどうするのか。
「申し訳ありません、わたくしはお店に帰りませんと……」
 すまなさそうに言うデルフェス。こちらは店、アンティークショップ・レンに帰る途中だったのだ。早く戻らないと、心配していることだろう。
「唐揚げと鮭おにぎりある?」
 綱が何気なく悠也に尋ねた。唐揚げはまだしも、おにぎりはないような。その前に、未成年である。
 かくしてバーに行く者はそちらへ、帰る者は帰ることになり、墓場を後にすることにした。
「全く、とんだ回り道だったな」
 やれやれといった様子で慶悟がつぶやいた。その隣で、シュラインが釈然としない表情を浮かべていた。
「実験ねえ……。いったいどこの誰が、何の実験をしようとしてたのかしら」

●監視する者【8】
 8人がまだ墓場の中に居た頃。墓場の外に、携帯電話を手にした金髪短髪の青年が居た。その顔は、あの銀髪の青年に瓜二つであった。
「……ニーベルさんですか。『金将』です。はい、『銀将』『桂馬』ともに離脱したことを確認しました。今回の実験は失敗した模様です。詳細は帰還後に……ええ、実験はまた改めて行った方がよさそうですね。それでは……」
 金髪の青年が電話を切ると、その姿はすうっ……と消え失せた。
 後にはもう誰も残っていない。

【Detour 了】


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 整理番号 / PC名(読み) 
                   / 性別 / 年齢 / 職業 】
【 0086 / シュライン・エマ(しゅらいん・えま)
     / 女 / 26 / 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員 】
【 0164 / 斎・悠也(いつき・ゆうや)
      / 男 / 21 / 大学生・バイトでホスト(主夫?) 】
【 0328 / 天薙・撫子(あまなぎ・なでしこ)
               / 女 / 18 / 大学生(巫女) 】
【 0389 / 真名神・慶悟(まながみ・けいご)
                   / 男 / 20 / 陰陽師 】
【 0645 / 戸隠・ソネ子(とがくし・そねこ)
           / 女 / 15 / 見た目は都内の女子高生 】
【 1761 / 渡辺・綱(わたなべ・つな)
            / 男 / 16 / 高校生(渡辺家当主) 】
【 2181 / 鹿沼・デルフェス(かぬま・でるふぇす)
     / 女 / 19? / アンティークショップ・レンの店員 】


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■         ライター通信          ■
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・『東京怪談ゲームノベル』へのご参加ありがとうございます。本依頼の担当ライター、高原恵です。
・高原は原則としてPCを名で表記するようにしています。
・各タイトルの後ろには英数字がついていますが、数字は時間軸の流れを、英字が同時間帯別場面を意味します。ですので、1から始まっていなかったり、途中の数字が飛んでいる場合もあります。
・なお、本依頼の文章は(オープニングを除き)全14場面で構成されています。他の参加者の方の文章に目を通す機会がありましたら、本依頼の全体像がより見えてくるかもしれません。
・今回の参加者一覧は整理番号順で固定しています。
・大変お待たせさせてしまい申し訳ありませんでした。ここに回り道のお話をお届けいたします。本文を最後まで読んでいただければお気付きだと思いますが……とても怪しい内容です、ええ。明確に組織名は出していませんけれど。
・迷路の脱出法はいくつかありました。それは本文を読んでいただければ分かるかと思われます。
・ちなみにタイトルの『Detour』、今年の4月で20周年を迎えた某3人組ユニットの曲名から取ったのですが、意味には『回り道』や『遠回り』というものがありますね。さて、誰にとっての『Detour』だったのか――。
・真名神慶悟さん、64度目のご参加ありがとうございます。今回もっとも効果的なプレイングだったかと思います。迷路に対し抗う行動を上手く取っていたのではないでしょうか。皆が次第に顔を合わせられるようになったのは、そのためです。
・感想等ありましたら、お気軽にテラコン等よりお送りください。きちんと目を通させていただき、今後の参考といたしますので。
・それでは、また別の依頼でお会いできることを願って。