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■悪魔との約束(魔女の館)■

鳴神
【0669】【龍堂・玲於奈】【探偵】
「悪魔との約束」
シナリオ原案:市川 智彦/作画:鳴神
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 不死の身体を得、さらに妖術を蓄えるようになったケネス・アルフォンスを魔界の者が見逃すはずがない。長い人生の中で悪魔にその力を利用しようとしたものは数知れず存在したが、それをことごとく退けていた彼の元に奇妙な悪魔が現れる。
 その名も『ガープ』。彼はケネスを仲間に組み入れようと言葉巧みに近づくだけで決して戦いはしない。まだ若き頃のケネスは地の果てまで追う覚悟をして戦いを挑んだが論理でも戦闘でもあっさりと避けられ、そのまま逃げられてしまう始末。そして忘れた頃にまた勧誘にやってきて口説けずにガッカリして帰っていく…と、約二百年の間、定期的にそんなことが続けられていた。ケネスも彼の何度目かの訪問で『彼は誘っているだけで襲ってこない』ということを知った。その後は二人はただただ悪魔と魔界、魔術の話や人間界の変化や自分を取り巻く環境についてのよもやま話を気が済むまでするだけの間柄になった。しかし会話の中でガープの勧誘が始まればケネスが適当にかわす……といったおかしな存在になっていた。

 しかしそんなおかしな空気は彼の突然の訪問で遮られる。いつものようにケネスを訪ねるガープは30年前よりもずっと老けていた。しわがれた声で脅かそうとしているのだろうか。そんな年老いた彼はいつかのような気軽な言葉で協力を求めない。ただ魔界の反映のために人間を捨て永遠の時間を楽しもうではないかと率直なアプローチを仕掛けてくる。もちろんケネスの返事は変わらない……年老いた二人は昔を懐かしむような目で見つめ合う。
 ガープは手に持った禍々しい文様の入った細身の剣をすらりと抜く。首を縦に振らないのならば、力づくでお前をさらうとケネスに襲いかかる! そこに割って入るアイリス……ジョッシュの姿のままでは対等に渡り合えないケネスは苦悩する。いったい二百年越しの気変わりは何を意味しているのか……?

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鳴神です。
他クリエーター様とのコラボレーション企画のゲームコミック第二弾をお届けします。今回のシナリオ原案は市川智彦ライターです。
このコミックは、先のエビフライ同様(笑)魔女の館の番外編となっており、まだ魔女の館周辺が異界化する前の出来事です。
ケネスは、老人ジョッシュの状態のままですので、ガープの攻撃には耐えられないと思います。
アイリスも割って入ったはいいものの、ガープに対抗する手段も何も持っていません。いつもの如く、へっぽこ魔女ぶりを発揮しています。
よって、今回はPCがアイリス達を守りつつガープに対抗するのが妥当な線と思われます。
ただ、ガープがケネスに会いに来たのは もう一つ、何か他に理由が有るようですが…。
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募集:1〜3人
ページ数:ページ分割納品・カラー・8〜10ページ程度(扉絵含む)