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■大仏神社座禅会■

紫咲桂麻
【3525】【羽角・悠宇】【高校生】
「座禅!?座禅って、あのあぐらかいて肩叩かれるヤツっすよね!?」

思わず叫び声をあげて聞き返した恵。彼は今警視長に呼ばれているところである。
「まぁそういうところだな。あれにお前をいかせようと思っている。」
「な、な、なんで俺がそんなところに…」
警視長は腕を組んでジロリと恵を見上げた。
「おまえの最近の行動がだらけすぎているからだ。私が知らないとでも思ったか?交通にいったり保安にいったりとフラフラしてるそうじゃないか。」
(げげげっ、催眠術でごまかしたと思ったのに…だ〜れかさんがやぶりやがったなぁ?)
恵の回りには恵のことを思って催眠術などの使いすぎを阻止する仲間が何人か存在する。無論阿修羅もその一人に入るのだが…
今回も遊びすぎの恵を心配した誰かが、彼のためを思って警視長に密告したのである。……と、思われる。(単なる嫌がらせの可能性もあるが…)

「まぁそう嫌な顔をするな。座禅会ってくらいだから他にも誰かいるだろ。心身ともに清めてもらって帰ってこい!それまでは刑事課の敷居はまたがせんからな。」
恵は少々たじろいで、自分が座禅するところを想像してみる。
大いに格好悪いと思ったが、警視長の痛い視線に耐え切れずかくりとうなだれた。「……はいはいわかりましたよ…行きますよ…行けばいいんでしょ行けば……」
「そういう態度からまず治してもらうようにな。」

(ちっくそ〜…何で俺が叩かれに行かにゃならんのよ〜…こうなったら絶対可愛い巫女さん見つけて仲良くなってやる!)

動機は不純だったが、恵はとりあえず手帳を取り出し、座禅会の曜日にマルをつけたのだった。