■音楽室の怪 −消えた子供達−■
早真さとる |
【3206】【神崎・こずえ】【退魔師】 |
その日梁守サイキックリサーチのドアを、一人の老人がくぐった。
きちんとした背広に身を包んだその男性は、どこからみても『校長』という雰囲気を醸し出している。
「実は今我が校で……」
ソファに座り促されるように男性は話し始めた。
男性の名前は郷田友二朗(ごうだ・ともじろう)、と言った。都内の某小学校の校長で、最近その小学校で行方不明事件が起きている、という。
放課後遅くまで残っている子供が、突然消えてしまう。
そのことで子供達に色々聞いた処、
「あれって音楽室からピアノの音が聞こえて、それを聞くとどっかにいっちゃうってヤツだよね」
「そうそう。それで、翌日には音楽室のベートーベンとかの額縁が増えてるの!」
そういった話がいくつも聞こえてきた。
「本当に額縁が増えていたんですか?」
「……はい」
圭吾の問いに郷田は重く頷いた。
今まで行方不明になっている子供は5人。
そして本当に額縁は5つ増えていた。
「それ以前に音楽室で変わった事は?」
「……今あるグランドピアノなんですが……」
行方不明事件が起きる少し前、近隣の住人から寄贈されたものだ、と語る。
なんでもピアノの発表会を前にして、交通事故で娘が亡くなってしまった為、生前たくさんの人にピアノを聞いてほしい、将来はピアノの先生になるのが夢なの、と語っていた娘の為に、小学校に寄贈した、という話だった。
「ピアノの発表会、ですか……」
圭吾は軽く顎をつまんで思案した後、振り返った。
「どなたかお願いできますか?」
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是非皆様で子供たちを救出してください。
この作品は、ゲームコミックとして受け付けております。
原作は夜来聖氏。
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どうぞよろしく♪
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