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■「ファングさんと公園で寝泊りする会・3」■

鳴神
【4011】【透・斬鎖】【輪銅遊戯(わどうゆうぎ)】
「うおおお!なんだアレはー!」
「デッ…デケェ! まるでアニメに出て来る巨大ロボットのようにー!」

 深夜の公園。人通りは少ない…

「おかあさーん…」
「ボウヤ!こっちよ、早くー!」

 深夜の公園、人通りは少ない…

「ギエー! お、俺の家がー!」
「うひー!オラの畑が… オラの畑が、燃えとるべー!」
「ぅ熱いィィー 焼けるようだぁー」

 深夜の公園… 人通りは……… って、え?

 鈴木くんが目覚めると、そこは、阿鼻叫喚の地獄絵図でした。

 街中に火の粉が降り注ぎ、焼け野原に人々が逃げ惑っています。
 鈴木くんは、直面した事はないけども、これが話に聞く空襲なのかと思ってゾッとしました。

 鈴木くんが辺りを見回すと…ファングさんは、この大騒ぎにも動じずに安眠してやがります。
 すると、今日は帰るのが面倒くさいという理由で公園にお泊りしていたエヴァさんが、起き上がって街を眺めています。

「Oh! my ゴァォォーッド! 何なの、アレは!」
 やたら演技っぽい声を出して、エヴァさんが上空を指差します。
 鈴木くんが釣られて見てみると……黒煙と炎の中、巨大なお爺さんが姿を現わしました。

「みーなーぎーるー パワー!」
 巨大なお爺さんは、謎の呪文を唱えました。
 すると、お爺さんの目が眩しく煌いたかと思うと……





「って、夢を…今朝観たんスよ!そりゃもう怖かったッス!恐ろしかったッス!」
 エヴァが作った煮豆を頬張りながら大声でまくしたてる鈴木。
 …が、そんな事はファングにもエヴァにも、どうでも良かった。
「くだらん」
 一言だけ吐き捨てるように言うと、ファングは戦場を求めて去って行った。
「ジャパニメーションに感化されすぎネ。スズキ」エヴァも呆れた口調で言う。
「…そうッスね。そうかもしれないッスよね。ははは、なに子供じみた夢観てんだろ、俺。でも…」
「どーしたノ?」

 鈴木は、真剣な面持ちで言った。

「…夢にしては妙にリアル、っつーか……“実感”があったな……」

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鳴神です。
実は、鈴木の観た夢は正夢になってしまうのです。
明けの明星が輝く頃、十時の方向より飛来する『巨大な爺さん』を食い止めて下さい。
説得か戦うかですが… 何しろ巨大なのでマトモにやり合っては勝ち目がありません。
何とか、このジジイを街から遠ざける作戦を立案して下さい。
あなたのプレイングが、この街を救います。
ちなみに、ヒントとして。
この巨大なジジイ、ちょっとメタリックです…。
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募集:1〜2人
ページ数:5ページ〜8ページ程度
描写形式:カラー