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■草間でサンバ!〜貧乏なんかぶっ飛ばせ!〜の巻■

鳴神
【4004】【透・蓮姫】【刀幻舞姫(とうげんまいひめ)】
 ある日の草間興信所。

「…零。これだけ毎回依頼が舞い込んで来るのに…何で俺は貧乏なんだろうな」
 いつになく真剣な面持ちで尋ねる草間武彦。
「きっと、貧乏神が住み着いてるんだと思います、兄さん」
 何処で得た知識なのか、突然『貧乏神説』を唱える草間零。
「……お前が言うんだから、きっとそうだろう」
 納得するなよ。
「だとすると厄介だ…。働いても働いても俺の、いや、興信所の生活は楽にならない事必至。これは由々しき事態…、マズイ。非常にマズイぞ」
 だから、真に受けんなって。

 と、そこで武彦、椅子からガタッと立ち上がり…
「思いついた!これだ!」
 いや、『思いついた』って……

「これまでの調査結果からして、貧乏神が嫌うのは、異様に明るいポジティブな空気。だから、興信所全体をポジティブMAXな雰囲気に変えてしまえば、彼奴(貧乏神)め、裸足で逃げ出すに違いない!」
 妙な理論を、キッチンで安いインスタントコーヒーを淹れている零に向かって力説する武彦。
 キッチンから、武彦のコーヒーカップを持って来て、零、
「いい案だと思います、兄さん。それで行きましょう」
 此処は否定すべきだろ!

「よし。善は急げだ!今から準備するぞ!一刻も早く貧乏から脱出する為にィ!」
「はい、兄さん」
 …と、何やら物置やタンスから、真っ黄色、真っ赤な布、友人の結婚式の時に着た衣装などなど…派手だと思える色合いの物を取り出して来て、興信所に飾りつけ出す草間兄妹。
 そんなの無意味だから止めろ!という声も聞こえない、そんな昼下がり。

 ……しばらくして。

 町内に街灯が灯った頃、何か依頼は無いかと興信所を訪れた『あなた』。
 興信所の扉を開ける。すると、そこには…!





 煌びやかな和服を着た武彦と零が、満面の笑顔で、サンバを歌い踊っていました……。



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鳴神です。
草間兄妹と一緒にサンバを踊って下さい。
ちなみに、実は本当に貧乏神が住み着いています(何?)。
踊って撃退出来るとは思えませんが……貧乏神は騒々しいのが嫌いみたいで、このまま躍らせておくと天井からシャンデリア(そんな高級なモノ興信所には無い)とかが落ちて来るかもしれません。
一緒に踊りまくるか、この行為を止めるか、決定権はPC様に委ねられます。
では、宜しくお願い致します。
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募集:1〜5人
形式:カラー
ページ数:8ページ〜14ページ