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■商物「過現未」■

北斗玻璃
【1147】【水無瀬・麟凰】【陰陽師(見習)】
 薄暗さに埃臭いようだが実はそんな事はなく、雑然としているそれこそが整えられた状態であると感じられる店内は、狭いようでいて広い。
 一歩足を踏み入れれば正面に広く畳敷きの台場があり、其処に到るまで膝から腰へと順に高さを変える台には駄菓子や子供だましの籤が並ぶかと思えば妙に古びた本が積まれ、ガラスケースに真贋を問いたくなる無頓着さで装飾品の類が並ぶ。
 歩みを進めれば鼻を擽るのは乾いた生薬の香、壁かと思えばそれは棚で、小さな引き出しに和紙に炭でひとつひとつ、納められた薬種の名が記されている。ひょいとその裏側を覗き込んでみればその向こうにも棚、こちらは楽器の類を納めてあるらしく、図書館のように幾列も連なるその向こうは影に紛れて奥行きを見通せない。
 妙な所だといっそ感心するしかないそんな店でふと、笑いさざめく声が空気を動かした。
 視線の先には白と黒……先までは確かに居なかった子供が二人、台場の端に腰をかけ、揃って大判の……どうやら百科事典と思しき重たげな本を互いの膝の間に置いて眺めていた。
「おや、あの子等が気になりますか」
ふぅ、と耳の後ろから前へと抜けか白い空気が煙草の香で鼻を擽るのに咄嗟に振り向けば、気配など感じもしなかったのに男が一人後ろに立つ。
「あぁ、こりゃ失礼を。あまりに熱心に品を御覧の様子にちょいと商売っ気が擽られてねぇ……陰と陽と、その間に構える故に陰陽堂と、そう冠しましたるこの店の主でさぁ」
ぷかりと煙管から吸い込んだ煙を吐き出す。
「そしてあの子等は、兄がコシカタ、妹がユクスエと。申しましてうちの立派な商品だ」
店主が言葉にした名に引かれてか、先に少年が、一拍遅れて少女が顔を上げて本を置いて小走りに駆けてきた。
 そしてそのまま、右と左に手を繋がれて、その掌の思わぬ人懐っこさに面食らう。
「お気に召したなら、どうぞお持ち下さいまし」
にこにこと、店主はこちらの都合など存ぜぬ様子で煙管をふかす。
「こんな辺鄙な店に足を踏み入れる位だ。急ぎの用は御座いませんでしょう。お代はどうぞこの子等に一つずつ、揃いの品でも買い与えてやって下さればそれでよし。夕を過ぎてから朝までの間に、店に送り届けてやって下さいましな」
呈のいい子守かと、反論を受け付けずに店主は飄々と続ける。
「そうそう、この子等は占が得意でね。コシカタは後、ユクスエは先、見通す事にかけちゃ、ちょっとしたモンですよ」
 くいと両側から同時に手を引かれて、足が自然に出口に向く。
「気を引かれるならば、その子等が。今必要という事ですよお客様」
目元だけを深める笑いが、たなびく紫煙越しに曖昧に光る。
 引かれるままに戸外に出れば、店の薄暗さと真逆の昼の光に目が眩む。
「何処に行く?」
「何して遊ぶ?」
声は左右から。
 問いかけの内容こそは子供らしいが、何処か淡々とした口調にさてどう扱えばいいものやら、勝手が掴めず途方に暮れた。
商物「過現未」

「ほ、本当にここなのかな……」
戸惑いを隠せぬまま、水無瀬麟凰は手の中に記されたメモを確認した。
 紙片に描かれた簡略な地図、目印となる物を的確に記された道順に従った為、誤ったとは思えないのだが……目的の店の扉は閉ざされたまま、しかも窓から覗き込む店内も薄暗く奥までを捉える事が出来ず、ウィンドウの端に並ぶブリキの金魚の極彩色ばかりが目に付く。
 営業しているか否かが既に疑問であるが、店休日を弁えずに麟凰を使いに出すなど、彼の保護者の性格からして有り得ない。
 使いに出されるには珍しく遠方で、交通費、昼の食事代には少し過分と思える金額を手渡される。
『お休みだと思って遊んで来てもいいですよ』
思わぬ許しに戸惑いながらも送り出された麟凰だったが、注文の本を早く読みたいかもしれないから、と直ぐに戻る心積もりでいた……けれど無手で戻る訳には行かず、何処かに営業時間を記した物はないかと店構えを丹念に見る。
 一見は、雑貨の販売を兼ねた中華飯店っぽい。
 円形と菱形を線で組み合わせた格子に絡む植物めいた紋様が大陸のそれを思わせる……が、華やかな朱ではなく、黒漆の艶やかさは和風である。
 扉と壁とのデザインに別がないのは仕様なのか、鈍た光りをつるりと湛えた真鍮の取っ手がなければ、入り口が何処か解らないだろう……扉の上部に掲げられるべき看板すらないのでは、果たして客が呼べるものなのだろうかと、他人事ながら心配になって来る。
 とはいえ、今優先すべきはお使いだ。
 けれども店名すら表記されていないのだから当然と言えば当然のように、営業を示す手がかりは何処にもない。
 麟凰は再びメモに視線を落とす……地図の下に記されているのは書名、長く探していた和書なのだと聞いた覚えのある品だ。
 紙面の上に規則正しい文字を見て、しばし黙考する。
 最悪定休日でも……店員か、人が居さえすれば取り置きの本を貰いに来ただけだから、と無理にでもお願いして出して貰おうと、麟凰は意を決してドアノブに手をかけた。
 手を包む白い手袋は、真鍮に滑って余程の力を込めないと掴めず、肩まで力を込めてノブを回す……必要もなく、触れただけで扉は開いた。
 麟凰を呑み込む幅だけ、闇色に切り取られた扉の狭間から中を覗き込む。
 一旦、同じ明度に身を置けば、路地の暗さに慣れた目は直ぐ、更に影の濃い室内にも馴染んだ。
 薄暗さに埃臭いようだが実はそんな事はなく、雑然としているそれこそが整えられた状態であると感じられる店内は、狭いようでいて広い。
 足を踏み入れ、後ろ手にノブを引けば、扉は音もなく閉まった。
「何方かいらっしゃいませんか……?」
恐る恐る、目的には反するが出来れば答えて欲しくないような心持ちで、麟凰は奥に向けて声をかける……応えはなく、躊躇いながら足を進める。
 正面奥に広く畳敷きの台場があり、其処に到るまで膝から腰へと順に高さを変える台には駄菓子や子供だましの籤が並ぶかと思えば妙に古びた本が積まれ、ガラスケースに真贋を問いたくなる無頓着さで装飾品の類が並ぶ。
 歩みを進めれば鼻を擽るのは乾いた生薬の香、壁かと思えばそれは棚で、小さな引き出しに和紙に墨でひとつひとつ、納められた薬種の名が記されている。
 それを見てとれるのは路地に面した壁の上部、高い位置に明り取りの装飾窓が、最低限の光源となっている為だろう……背後を見上げて再び、正面に戻した視線のその先に、白と黒が混じるのにぎょ、と身を引きかける。
 先までは確かに居なかった子供が二人、台場の端に腰をかけ、揃って大判の……どうやら百科事典と思しき重たげな本を互いの膝の間に置いて眺めている。
 驚きながら、麟凰は両手を合わせて手袋の存在を確認する……触れる事で過去を読む力を制御する為のそれは確かに手を覆って、何に触れている訳でもない。ならば彼等は過去の残像ではないのだと、心中の納得にほ、と下ろした肩の上、ふぅ、と耳の後ろから前へと、白い空気が煙草の香で鼻を擽りながら抜けた。
「おや、あの子等が気になりますか」
問う声の低さに咄嗟に振り向けば、直前まで確かに誰も居なかった場所、背後に男が一人、立っていた。
「あぁ、こりゃ失礼を。あまりに熱心に品を御覧の様子にちょいと商売っ気が擽られてねぇ……陰と陽と、その間に構える故に陰陽堂と、そう冠しましたるこの店の主でさぁ」
ぷかりと煙管から吸い込んだ煙を吐き出す。
「あ……お店の方ですか」
跳ね上がった鼓動に胸を押さえる手はそのままに、麟凰は救い……というよりは驚愕の主に向き直った。
「紫宮さんの使いで参りました。お願いしていた本が入荷したそうで」
「あぁ、貴方が有名な」
にこにこと笑いながら、店主は其処で言葉を止める……何処でどう名が有るのかがとても気になる。
「どうぞ包んでありますよ……コシカタ、ユクスエ。紫の包みを持ってきておくれでないかい」
店主が言葉にした名に引かれてか、先に少年が、一拍遅れて少女が顔を上げて本を置き、そのまま奥へと駆けていく。
「……可愛いですね」
なんとはなし、沈黙に間が持たず麟凰は素直な感想を述べて、「貴方のお子さんですか?」と、話題を続けようとするが、店主の発言に阻まれる。
「でしょう。兄がコシカタ、妹がユクスエと。申しましてうちの立派な商品で」
子供を称して商品、とするには不穏以外の何者でもなく、あらゆるダークな可能性に思考が捲るめいて麟凰が動きを止めた間に、コシカタとユクスエが仲良く風呂敷包みを手に戻り、店主へと差し出す。
「あぁ、ありがとう。ご苦労さん」
子供達の頭を順に撫でた手で、店主が包みを受け取れば、コシカタとユクスエはそのまま麟凰の手を右と左に分れて繋ぐ。
 その掌の思わぬ人懐っこさに、面食らって思考の世界から戻ってきた麟凰に、店主が笑いかけた。
「お気に召したなら、どうぞお持ち下さいまし」
勧められてもそんな! と拒みかけた麟凰の気配を店主はすいと差し出した煙管、その紫煙の流れで制する。
「この子等は占が得意でね。コシカタは後、ユクスエは先、見通す事にかけちゃ、ちょっとしたモンですよ」
……そういう意味での商品か、とほっと胸を撫で下ろした麟凰の右手を少年……コシカタがキュ、と握り締めた。
「何処に行く?」
見上げて来る金の瞳に即断で断る事が出来ない。
「何して遊ぶ?」
手を引いてくる瞳の銀を見下ろす、少女……ユクスエの問いもまた断り難い。
「殊更急ぎの用は御座いませんでしょう。お代はどうぞこの子等に一つずつ、揃いの品でも買い与えてやって下さればそれでよし。夕を過ぎてから朝までの間に、店に送り届けてやって下さいましな」
飄々と続けて店主は、手にした風呂敷包みを肩口に掲げて見せる。
「こちらはもう暫しお預かりしときましょ……気を引かれるならば、その子等が。今必要という事ですよお客様」
目元だけを深める笑いが、たなびく紫煙越しに曖昧に光る。
 両手を引かれるままに戸外に出れば、パタンと背後で軽く扉が閉まった。


 コシカタとユクスエに手を引かれる形のまま、麟凰は視界に入る低い位置にある後頭部を見るともなしに見る……少年らしく、または少女らしく、整えられた姿は白と黒、モノトーンで対となっている様は、あの些か強引な店主の茶目っ気であろうか。
「水無瀬様?」
「どうかしましたか?」
ふ、と零した笑いに双子が振り返って見上げてくる。
「いや……ゴメンゴメン。その服、可愛いね。店長さんが着せてくれたの?」
流されるまま呆然としていた麟凰からの問いに、双子は互いに顔を見合わせて答えた。
「これはお客様から」
「代価として頂きました」
その言葉に、得心が行く。
 占いをするのだという彼等、幼さから見れば過分な現金よりも身の回りの品が良いのかも知れない、と考えて気付く。
 商品として彼等を連れ出した――というよりは連れ出された――なら、麟凰も代価を支払わなければならないのだろうか。
 足を止め、見上げてくる金と銀の眼差しに改めて戸惑う。
「な、何をして遊んだらいいのかな? ……ええと、え、えーと、えーと……あ、折り紙とかする?」
周囲に救いを求めれば、和雑貨の店先で足を止めていた……道に向かうディスプレイされた、古風な紋を色とりどりに印刷された和紙製の折り紙が目に付いて、子供達にそう誘いをかけてみた。
 子供二人を相手に時間を潰すに適当な施設が思いつかず、さりとて日々、陰陽師としての修行に明け暮れる見習いの身、複数人で遊んだ覚えはなく、子等が楽しむ遊びの類もとんと判らない。
 半ば押しつけられたにも関わらず、店主に言われた夕刻から、の時間指定をきっちり守ろうという律儀な麟凰である。
 折り紙は苦し紛れの思いつきだったがコシカタとユクスエが揃って頷くのにほ、と肩の力を抜く。
「符の和紙で時々折ってたから、割と得意なんだけど……ってこれ、紫宮さんには内緒だよ?」
し、と唇に人差し指を添えて、口止めを求められた双子は神妙、というより無表情に了承の意を込めてもう一度頷いた。
 それに安心しか麟凰は笑みを見せて、横に建つ店を示した。
「じゃ、千代紙買ってくるから、待っててくれる?」
了承を求める麟凰に、コシカタとユクスエは互いの手を握り締めてまたひとつ頷いた。


 日和の良さに、麟凰は公園のベンチで折り紙に興ずる事にした。
「そう、そこの角を間に差し込んで……ほら出来た!」
地面に膝をつき、ベンチの座面に肘をついてテーブル代りに、麟凰はコシカタとユクスエに丁寧に折り紙を教授していた。
 折り紙は元は貴族の嗜みであり、作法としての流派が存在する古式ゆかしい礼法の一つ……であるが、麟凰が二人に教えているのは伝承折り紙と言われる遊戯の為の品である。
「コシカタちゃんの手裏剣は人に投げちゃダメだよ。ユクスエちゃんの小鳥も上手だね、可愛い」
ベンチの上には多彩な色紙が新たな形を与えられ、定番の折り鶴、騙し舟、アヤメに蛙などなど多種の折り紙がこれまた和紙で作られた箱に収められていた。
 一度教えた折り方を、飽きずに違う色紙を探してまた折り始める様に、表情に乏しくとも楽しんではくれているようだ、と心中に安堵して、麟凰は紙風船にふぅ、と息を吹き込んで掌の上で弾ませる。
 その時に前を駆け抜けていく子供達の笑い声が妙に耳に、胸に響いて谺し、麟凰は首を傾げた。
「なんだろうな……これ」
駆けていく後ろ姿を見送り、手袋で包んだままの手で胸を押さえる。
 和紙を手にした時、誘うように指先が動いて一つの形を造り上げる……それは時に無意識と呼んでいいような程に自然に為される、その時に湧き上がる、穏やかさに似た。
「懐かしいような……?」
確かな温もりが胸に拡がり、そしてすり抜けていく。
 水を掴むもどかしさに目を閉じ、温もりの行き先を追おうとした麟凰を袖を、くいと引いて呼ぶ手があった。
「水無瀬様」
「大丈夫?」
袖を引いたのはユクスエの手、コシカタの案じる言葉に夢から醒めた表情で目を瞬かせた麟凰は、二人の前に鎮座するオブジェに吹き出した。
 コシカタが折り、ユクスエが組み、見事な分担作業の結果を示す大きなくす玉が出来上がろうとしている。
「アハハ、店主さんにお土産が沢山出来たね」
多彩な作品に囲まれた双子に朗らかな笑いを向け、麟凰は天を見上げた。
 手先の細かい作業に思わぬ時を過ごしていたのか、空の青は既に夜の気配に滲み始めている。
「……そろそろお店に戻る?」
二人が同時に頷くのに、千代紙を入れて貰ったビニール袋に作品群、特にくす玉が壊れないように慎重に納めて手首に引っかけ、麟凰は両手を差し出した。
「それじゃ、君達のお土産は帰りながら選ぼうか」
歩きながら応じてキュ、と同時に掌を握り締める手の、無心の力に微笑む。
 そして、ふと思い出す店主の言葉。
――コシカタは後、ユクスエは先、見通す事にかけちゃ、ちょっとしたモンですよ。
「過去と未来か……」
双子に澱みなく教えた折り方は、今の保護者に厄介になるようになってから学んだ覚えも教わった記憶もない。
 麟凰が呟きに足を止めるのに、横並びに歩く二人も倣う。
「どうして僕は大切だった筈の記憶を失ったんだろう……そして、時が経てば思い出したり……するのかな?」
過去、折り紙を学んだ教わった時間が自分には確かにある筈なのだ。
 コシカタと、ユクスエの眼差しを横顔に感じながら麟凰は息を吐き出して肩の力を抜いた。
「……て、判らないよね、そんなこと」
謝罪は同時に拒絶の意も孕んでいた。
 それを知れば記憶の底に蟠る闇に、呑まれるような錯覚を覚えて首を振る。
「可能性を秘めた鍵を持つ人が居る」
不意の言葉にコシカタを見れば、金の眼差しの射抜く強さとかち合う。
「鍵がなければ、扉は開かない」
声に反対に目をやれば、ユクスエの銀の視線が麟凰の背後より更に遠くを見るように澄む。
「どういう……意味」
そう、であるからただ告げた、からかいかと疑念を挟む余地なく淡々とした二人に、麟凰は声を低めた。
 怒りに近い感情が不意に湧き上がって、繋いだ手を振り払いたい衝動に駆られる……その理不尽さを理解する理性が、必死に感情を押し止めるのに強く目を瞑って波が去るのを堪える、その間も双子の眼差しが自分に向けられているのを感じて麟凰は歯を噛み締めた。
「水無瀬様」
「大丈夫?」
そう、二人同時に握る手に力を込めるのに、堪えた息を吐く。
「……ごめん」
多分、麟凰にしか理由の解らない謝罪である……が、双子は互いの顔を見合わせて後、気にしてないとでもいうように首をふるふると振って見せるのに、麟凰は力無いながらも微笑んだ。
「本当に、仲がいいね……そうだ、少しだけ待っててくれる?」
帰りに同じ道を辿る間に、前方に千代紙を買った店が見えて麟凰は思いつきにそっと二人の両手を放すと小走りに駆け出した。
 程なく戻った麟凰の手には、色違いに和紙箱。
「さっき、折り紙の風船で遊んでて、多分俺、こういうのも得意だったんじゃないかな、と思って……」
蓋を開けば、端切れで作ったと思しきお手玉が中に詰まっていた。
「次はこれで遊ぼうね」
麟凰が差し出した箱を、コシカタとユクスエはそれぞれ大切そうに両手で取り上げて初めて、仄かながらも笑みを浮かべた。
「ありがとう」
「ありがとう」
また仲良く発せられる謝礼の言に、麟凰は安堵と満足の息を吐いて帰路に再びつく為に二人に向かって両手を差し出した。



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【1147/水無瀬・麟凰/男性/14歳/陰陽師(見習)】

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■         ライター通信          ■
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お久しぶりの闇に蠢く駄文書き北斗玻璃です。
過去のない麟凰くんで攻められるとは思わず、七転八倒の末の今作で御座います……過去重視となると彼の中で否応なく存在感の強い保護者様がめっちゃ黒幕っぽいなぁとか思いつつも、そんなカンジが出したいな♪ とか思った末に失敗しているような気がしなくもないですが(笑)
麟凰君は大事と思っているヒトと最終的に立ち向かわなきゃいけないのだろうか……と小鳥のように胸を痛めながらも、実は楽しみにしている北斗です(おい)
そんなこんなで少しでも、真実に近ければいいなとか思いつつ、また時が遇う事を祈っております。