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■MISSION:1桜子を撃墜せよ■

毛玉屋
【0086】【シュライン・エマ】【翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
東京都大田区、とある一角に今にも傾きそうなボロ倉庫を改造した会社、斎藤商会がある。
社長:斎藤くんと社員:田中くんは隣にある喫茶BOGYで遅い昼食(タダ飯)をとっていた。
早朝から仕込みで忙しく働いていた喫茶BOGY店長:桜子は、やや疲れた顔をしている。
「桜子さん、大丈夫っすか?かなり疲れてるみたいだけど…」
田中くんは食後のコーヒーをすすりながら桜子を気遣い声をかけた。
それに桜子も笑顔を作って答える。
「大丈夫よ♪ただちょっと寝不足だから美容には良くないかもしれないわね〜」
「睡眠はちゃんととらないと…」
「そうね。ありがとう♪今日は早めに店閉めて寝ようかしら」
そんな会話を聞きながら、斎藤くんは3人前ほどの量の料理をたいらげた。
「くっは〜〜〜!食った食った!ごっそ〜さん!」
膨れ上がった腹をなでながら続けて桜子に声をかける。
「デザート食いたい。」「まだ食うんすか!!(ごびーん)」「はいはい…」
桜子は軽く微笑んで冷蔵庫に手をかける。
「ほんでなんの話してたんだ?」
楊枝をくわえて、対して興味もなさそうに田中くんにたずねる。
「寝不足は体によくないって話っすよ。今日桜子さん顔色良くないし…」
「あっはっは!顔色悪いんじゃねーよ、こいつは!」
豪快に笑い飛ばす。
そして…

「夕方近いからヒゲが濃くなってきてるだけだって!!!」


ぷち。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
「ぬわぁんですってぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜…?」

桜子の顔がみるみるうちにこの世のものとは思えないほどの地獄顔に変化してゆく。
手には調理用の包丁が握られている。
しかも二刀流。
「はう。しまった。」
「さささささ斎藤さん〜〜!!!」
桜子の全身の筋肉が激しく膨れ上がる。
「あ〜〜たしは〜〜…レディーだからヒゲなんて生えないのよ〜…」
ひきつった笑いで斎藤くんがまたもや暴言をぶっ放す。
「わかったわかった!落ち着けや!ちょっと男性ホルモン100%で毛深い女なだけなんだよな!」
「さささささ斎藤さん−−−−ッッ!!!」

沸点到達。限界点突破。

「ひねり潰ししたらぁこんガキャーーーーーーー!!!!!!!!!!」
「うおおおおおおおお!!!????」

さあ、命がけ鬼ごっこのはじまりはじまり。
すでに犠牲者1名。
(桜子の放った剛拳を喰らいそうになった斎藤くんに盾にされ田中くん撃沈)
2人が街に飛び出しました。
次々と斎藤くんに盾にされ、街の人が犠牲となっております。
たまたま通りがかって、桜子を打ち滅ぼしてください。