■雪月花:1 当て無き旅人■
李月蒼 |
【0413】【神崎・美桜】【高校生】 |
ずっとずっと探していた……。
独りの旅が何時からか二人になった。
誰かが隣にいる、そのことはお互いの支えになった。
嬉かった。ただ…嬉しかった。それを声や態度に表すことは無かったけれど。
今はまだ当ての無いこの旅に、俺たちはただ『みちづれ』がほしかった――…‥
「ねぇ……柾葵(まさき)、先はまだ遠い?」
声に出すは一人の少年の声。声変わりは疾うに済んでいるはずだが青年と言うにはその声は高い。しかしその見かけは十分青年と言えるものを持っていた。表情にはまだ幼さを残してはいるが、身長は成人男性の平均を超えている。
ただ、サングラスの奥に見える目はその表情に似合わず冷ややかにも思えた。その理由と言えるのは恐らくそれが何も映し出さない瞳、光を感じない眼だからなのだろう。
そして、その少年の隣に立つ……彼よりも更に背のある一人の男性。柾葵と呼ばれた青年は、ただ少年の問いかけに首を縦に振る。しかし一瞬の後それが少年には見えていないことに気づき、そっと少年の右手を取った。
「洸(あきら)……、まだ 遠いよ……?」
掌に書かれた文字を読み取り、洸と名前を書かれた少年は苦笑する。
「うん、判ってるよ柾葵。でも俺、そろそろ疲れたんだ」
言うと同時、少年の膝が崩れ、青年がそれを必死で支えようとした。
しかし互いに体力は限界に達し、少年の体を受け止めた青年の体も、やがて膝からがっくりと落ち、冷たい冷たいアスファルトに突っ伏した。
目の前にはもう街明かりが見えるというのに、そこに手は届かぬまま。
そっと二人 意識は遠のいていく。
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[ 雪月花1 当て無き旅人 ]
――秋の空の下
ずっとずっと探してた。
独りの旅が何時からか二人になった。
誰かが隣にいる、そのことはお互いの支えになった。
嬉かった。ただ…嬉しかった。それを声や態度に表すことは滅多に無かったけれど。
当ての無いこの旅に、俺たちは『みちづれ』がほしかった。
でも本当は 誰かが傍に居るだけで安心で……一時を共にしてくれるだけでも 嬉しいよ。
「ねぇ……柾葵、先はまだ遠い?」
声に出すは一人の少年の声。声変わりは疾うに済んでいるはずだが青年と言うにはその声は高い。しかしその見かけは十分青年と言えるものを持っていた。表情にはまだ幼さを残してはいるが、身長は成人男性の平均を超えている。
ただ、掛けたサングラスの奥に見える目は、その表情に似合わず冷ややかにも思えた。
そして、その少年の隣に立つ彼より更に背のある一人の男性。柾葵と呼ばれた青年は、ただ少年の問いかけに首を縦に振る。しかし一瞬の後それが少年には見えていないことに気づき、そっと少年の右手を取った。
「洸……、まだ 遠い……?」
掌に書かれた文字を読み取り、洸と名前を書かれた少年は苦笑する。
「うん、判ってるよ柾葵。でも俺、そろそろ疲れたんだ」
言うと同時、少年の膝が崩れ、青年がそれを必死で支えようとした。
しかしゆらぎ、やがて落ちゆく二つの影――…‥
それから数刻の後。驚きに思わず止められた脚。言葉は出なかった。ただこの状態は良くない、助けなければ……何を思うよりそう考える。
「――っ」
立ち止まったのは少女一人。しかし、誰がどう見ても目の前に倒れている二人の男性を助けること等出来ないと思うだろう。彼女の目の前には今、軽く170センチは越える男が二人も倒れているのだ。歳の割には豊満に見えるが、華奢な体にはどちらか一人でも運ぶ力は無いように見えた。
しかし彼女は辺りを見渡し何かを必死で探す。吹く風が腰まで伸びた長い髪の毛を優しく揺らしていた。
「……居た!」
丁度体を後ろへ向けたとき、その眼に映ったものに小さく声を上げる。そしてゆっくりと近づいてくる彼等に、彼女は柔らかい笑みを浮かべた。
「手伝ってくれますか?」
彼女の問い掛けに彼等は啼き答え、更にゆっくりと歩み寄ってくる。その姿は――
助けを借りながらも行き倒れていた二人の男を連れて来たのは、二人の倒れていた街近くからは離れた郊外の緑多き場所。やがて辿り着くは一つの巨大な温室の前だった。
彼女はそこで一度足を止めると入り口のドアを開け、その中へと進んで行く。温室らしく草木は勿論、鳥や動物までもいるこの中は、人がきちんと生活できるようにも配慮された部屋造りとされていた。全ては彼女の兄が、彼女のためにとしてくれた――此処は彼女の生活している場所だ。
「……ありがとう。もう此処までで大丈夫」
やがて温室の中央まで二人を運び込むと、後ろを歩く彼等に彼女は声をかけた。彼女の声に反応し、行き倒れになっていた男二人を運ぶことを手伝っていたものは、頭を撫でられ気持ち良さそうな声を上げる。
「うん、ありがとう…犬さん。――え、これから?」
しかし語りかけられた言葉に、少女はそこに佇む犬の頭から手をゆっくり引き。ホンの一瞬だけ考えを巡らせ、しかし微かに笑みを浮かべる。
「大丈夫。私には助けられる力もあるし、この二人は……少しだけ、私と似ている気がするから」
彼女が彼等の言葉を分かるよう、彼等もまた、まるで彼女の言葉が分かるかのように数度交わす会話。やがて踵を返した彼等の姿は温室を去るかと思ったが、ドアの手前で立ち止まるとそのまま隅に座り彼女を見る。
そんな様子に彼女は一瞬驚きの表情を見せたが、すぐそれを笑顔に変えると小さく頷いた。共にいてくれることは嬉しいことだと思う。
そしてゆっくりと、視線を再び二人へと向けた。そっと頬に触れ、冷たくなっているのは確か。
「……まずはゆっくり休めるように――」
この中であれば温度調節はされている故、その内体は温まってくるはずだった。後は、ゆっくりと休める場所に彼等を寝かせるのが一番だと考える。
パタパタと移動し、一応とタオルケットを持ってくると、彼女は二人を草木が多く茂る柔らかな場所へと横たえた。
「外傷は……えっと、この程度なら」
二人を見る限り擦り傷切り傷程度で、重症といった様子ではない。ただその小さな傷の蓄積と恐らく重度の疲労が重なり、今二人の意識は混濁しているようだった。
考えるや否や、彼女は二人の前でしゃがみ、そっと意識を集中させる。
辺りの木々がざわめき、鳥達が鳴く。入り口に居た犬達も、立ち上がり彼女を見た。ゆっくりと、彼女を取り巻く空気が変わる。
「――――」
そっと祈るように。暖かな空気がそっと彼女を離れ、二人へ向いた。木々や動物たちの力をも借りた治癒能力。目の前でそっと癒えていく二人の傷を確認すると、彼女は一つ息を吐く。
「これで…大丈夫、でしょうか」
少しだけ疲れたよう、ぺたりと地に座り込み。後はただ、彼等が目覚めるのを待つことにした。
動く気配に気づき上げた顔は、青年が起き上がるところを捕らえる。時刻は気づけば朝になり、少女もいつの間にか眠りに就いていたようだった。
「あっ……おはよう、ございます。気分は、どうですか?」
微か、視点の定まらない青年の横顔に声をかける。
まだ半分眠気眼の表情がゆっくりと彼女を見た。
「……?」
言葉は無い。ただ、そのまま不思議そうに視線を逸らし辺りを見渡した。
その様子に少女は次の問いかけを思わず躊躇ってしまう。
言葉は無く、ただ鳥の囀りが歌となり響く中……青年は少女のことは未ださほど気に留めず、隣に眠る少年の肩をただ強く揺らした。
「――……ん、んっ?」
ゆっくりと覚醒するもう一人は少年。彼ははっと目を開けると同時、立ち上がりその視線を少女の方へと向けた。
「誰、?」
紡がれる言葉。その声色を少女は知っていた。否、恐らく今この時も自分自身が僅かに持っているモノ。
「……私は神崎、美桜。倒れている所を見つけて、…ここまであなたたちを」
「あ、あ……有難う御座います。えっと…柾葵?」
少女――美桜の言葉に少年は納得したのか否か、ただ隣で未だ座ったままの青年の方を向くと問いかける。恐らく青年の名を呼んだのだろうと美桜は思った。案の定、少年は青年に何かを話している。それは美桜の位置からはよく聞こえず、ただ自分が聞く話でも無いだろうと、そっと二人から目を逸らした。
そして見上げたそこ、朝日がガラス窓を通しゆっくりと昇っていく様を見る。良い天気だと思ったそこで感じた視線。前を見れば二人の視線とぶつかった。
「すみません、助けてもらっといて名前まで言ってくれたのに……俺は洸、こっちは柾葵」
唐突に告げられた名前。そう言った少年――洸は、隣に立つ青年――柾葵を指差し、まとめた紹介を終え浮かべていた苦笑いを笑みに変えた。
「じゃあ、俺達もう行きますよ。ゆっくりしてもいられないし」
再び、一方的に告げられていく言葉達。
「…えっ!?」
一瞬遅れた反応。しかし美桜は立ち上がり、扉へ向かおうとする二人を静止した。
「せめて今日一日は……休んでいってください。まだ完全には回復して無いはずです、体は勿論……あの――」
「?」
「――――」
途中で切った言葉に疑問符を浮かべた洸とは違い、柾葵はジッと美桜を見つめる。しかしそれに対して開かれる口、紡がれる言葉は無く。思わず俯く美桜の耳にやがて響くカリカリというは何の音か。
構わず言葉を続ける間も響く音は、やがて美桜を冷静にさせ始めた。
「あ、の……無理に引きとめようとは思いません。でも、せめて怪我が完全に治るまで、は……?」
突如、目の前に差し出された一枚の紙切れに顔を上げる。メモ用紙に見えたそれに書かれた何か。そこに書かれているものが文字だと判るまでに数秒がかかり、それが柾葵の手によって書かれた物だと気づくまで更に数秒。
目が合った瞬間感じる違和感。
『私と同じ……なんですか?』
喉まで出かけ呑み込まれた言葉。
そこに書かれていた文字。
『おまえ…判ってんだろ?でもその傷をどうにかするなんて無理だ』
「っ、柾葵…お前は言いすぎだって……――あ、こいつの言うことなんて気にしないで」
柾葵の行動に気づいたらしき洸が、美桜の手からメモを奪い取り、そのまま笑顔を作り言う。そう、作られたと判る笑み。その裏で握りつぶされ皺くちゃになったメモ。
しかし既に交わされてしまった、ファーストコンタクトとも言える柾葵と美桜のやり取りは、洸の言葉一つで終わるものでもなくなっていた。
「今は…それがどうだとか関係なくて、ただ怪我の状態が気になるんです……」
声に出される言葉。気づいてしまったからには二人の心の状態が気にならないといえば嘘になる。しかし、自分にも聞かれたくない過去があるよう、二人の傷も詮索されたくないものであるのは確かだと美桜は思い。今はそれを頭から排除した。
「柾葵……俺達折れなくちゃ可愛そうだろ?」
「…………」
見かけによらず少し強い美桜の口調に、洸は参ったと言う様子で肩を竦め隣の柾葵を見る。しかし一方の彼は、洸からも美桜からも視線を逸らし。やがて二人から遠ざかっていった。
「……ったく、素直じゃないんだから」
その言葉が意味することを美桜は知らない。ただ、柾葵を追っていた洸の視線が美桜へ向けられると同時、浮かべた苦笑い。
「お言葉に甘えるよ」
ただ、それが意味することは一つだけ。
――数時間後。木々の間に立ち尽くす洸の姿に美桜は近づいた。
近づいて判ったことは、美桜と対面しているときより、幾らかその表情が明るいと言うことだった。それとも、真上に昇った陽の光が室内を照らしているせいだろうか? 声をかけることに戸惑いを覚えるが、不意に洸が美桜の方を見たため口を開いた。
「動いてて、大丈夫ですか?」
「ん? あぁ。」
簡潔に呟かれた言葉。しかしぶっきら棒という印象は不思議と受けない口調。
美桜はそっと洸へと近づき、やがて彼の肩で鳥が休んでいる光景を見た。彼が声を発しても尚、鳥達は逃げないようだ。
「こういう場所は、嫌いじゃないしね」
「……、良かったです」
そう美桜は安堵の息を吐くが、それと同時に洸がガラス越しに空を仰いだまま言った。
「一つだけ良い?」
問われていることに気づき、美桜は「はい?」と洸を見る。しかし、しっかり彼を見るには大分見上げる形になってしまい、すると必然的に入り込む陽の光が少し眩しかった。
「何、言いかけたの?」
言われた意味は、言葉足らずだったが一息呑んですぐに理解する。答えはたった一言で済む。しかし言葉にすることはどうしてか躊躇われた。
そんな美桜の様子を見て何か察したのか、或いは痺れを切らしたのか。洸は視線を美桜へ向けると、今の言葉は無かったかのよう話題を摩り替えた。
「……もう一晩だけお世話になるよ」
「あ、はい……」
洸の肩で羽を休めていた鳥が唐突に鳴き、宙を舞う。
同時歩き出す洸は、美桜に背を向け温室の少し奥の方へと歩いていった。
「あの、怪我は…大丈夫ですか?」
掛けた声に上げられた顔。続いて浮かべられた苦笑い。
美桜が木に背を預け俯いている柾葵の元へと近づくと、彼は本を捲っていた手を止めた。恐らく彼の荷物の中に入っていた本だろう。そしてポケットから出したメモ帳の片隅に何かを走り書き美桜へと手渡す。
『‥‥さっきは悪い。言い過ぎたのは分かってんだ。俺も心がどうだとか、たまに痛いほど知る事が有る。でも、他人に言われたのは初めてだったから、何かムカついたっつうか…‥』
決して開かれることの無い口、書かれる言葉。それが意味する事はなんとなく分かる。しかしそれを聞くことは、美桜には出来なかった。それは恐らく、今はまだ触れてはいけない過去にまで触れてしまいそうで。
『と、怪我は大丈夫だ。慣れてる』
さほど間もなく手渡されたもう一枚のメモ。
「慣れてしまうほど……何か必死で探すものが、急いで向かう所があるんですか?」
無意識の内、漏らしてしまった言葉に柾葵が本を閉じる。パタンと、その音が耳につき、思わず上げた視線は彼のものとぶつかった。
『さぁ?お互いどうして一緒にいるかも今となっては分からないし、目的も有るか今一無いか分からない。
そんなもんだ』
ただ、そのメモは美桜の質問に肯定の意を示している。
気づけばいつの間にかオレンジ色に染まっていく空が目に入った。夕陽が無言の二人を別つよう沈んで行く。
『ただ、余りにも似すぎた者が集まると‥‥そこに生まれるのは沈黙、なんだな……』
最後にそのメモを残し、柾葵は立ち上がった。閉ざされた本に栞の影は無く、やがて日は沈み静寂が訪れる。
その夜、美桜は二人のために夕食を用意した。何か手伝いが出来ればいい、そう思った結果のこと。
二人はそれぞれに礼の言葉を美桜に向けると、ゆっくり箸を動かした。
「……有難。お礼は出来ないけど感謝してるよ」
やがて箸を置いた洸が「ご馳走様」と手を合わせるなり美桜に告げる。
「いいえ…私にはこれくらいしか、出来ませんから」
そう言った美桜の言葉に柾葵が横目で彼女を見た。その眼に全て見透かされている…そんな気がする。
美桜は今この瞬間も目の前の二人に自分を重ねてしまっていた。しかし、自分自身は過去と向き合う勇気が無く。これ以上の手伝い等簡単には出来ないと思った。例えば脳裏を掠める一つの思い――彷徨い疲れ倒れてしまうような二人、その当て無き旅に同行する事――すらも。
夕食は静かに終わり、深夜を向かえ。
何時もより人も動物も多いのに やけに静かな夜だった…‥
翌日。静かな眠りの中、鳥達の声に気づき美桜は目を覚ます。視線の先には、温室を出ようとする二人の姿があった。
「……、っあ!!」
思わず上げた美桜の声に、洸と柾葵は気づき足を止め振り返る。
「起こすつもりじゃなかったんだ。ごめんね」
離れても響く洸の声に、美桜はただ頭を振った。横目で見た時計はまだ早朝という時間で、朝日が昇って間もない気がする。
「もう、大丈夫なんですか? 体、は」
やはり一夜明けても彼等を引き止めることは出来ず。
「あぁ、俺もこっちも元気」
遠くで笑う彼と彼に、自身も今は笑顔で送ることしか出来ず…‥
「またあんな風にならないよう……どうか気をつけて、くださいね」
最後、告げた言葉に振られる手。振り返せば、そっと背を向ける彼等と開くドア。
それに続くかのよう、二人を運ぶ手伝いをした犬達も温室の外へと出て行った。
ドアが閉まる音に俯き枕元を見ると、いつの間にか一枚のメモが残されている。走り書きだが綺麗な文字で、柾葵が残したものだとすぐ分かった。
『迷いが捨てきれた時 もしくは何かに立ち向かう勇気が出来た時 俺達は又会えればいいな。今は おまえの気持ちだけは受け取っとく』
「――そう、ですね……」
そっとメモを握り締め、ドアに向けた眼には、もう普段の風景しか映らない。
鳥や動物達の声が聴こえてくる。
あの人達は何処へ行くのだろう?
遠く 遠くから来た匂いがしたのに
そんな風に 聴こえている――…‥
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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→PC
[0413/神崎・美桜/女性/17歳/高校生]
→NPC
[ 洸(あきら)・男性・16歳・放浪者 ]
[ 柾葵(まさき)・男性・21歳・大学生 ]
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■ ライター通信 ■
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こんにちは、亀ライターの李月です。
この度は雪月花1 当て無き旅人、ご参加有難うございました。
こうして此方の世界でお会いして二人と神崎さんは似ていると…色々驚きで。
似ているからこそ共感できること、似すぎているからこそ踏み入れない場所等多いと思うのですが、決して出会いは悪いほうに働いてはいません。神崎さんの暖かい気持ちは確実に二人に届いてますし。
二人揃って似ている面を持っているため、第一印象は揃って同じくらい。ただ柾葵のほうが何かしら、洸が感じてはいないことを抱いている感じです。ともあれ介抱して頂き有難うございました!
同行には迷いを見せていらしたので、ひとまず最後まで葛藤しながらも一旦お別れとなりました。
が、まだ歩き出し間もないこの世界は、途中離脱・追加シナリオも可能な自由世界です。
もし今回お気に召していただけ、次回に興味を持たれましたら二人と再会していただればと思います。
それでは又のご縁がありましたら…‥
李月蒼
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