■双子鬼〜冷貌鬼〜■
緋色 |
【4276】【我宝ヶ峰・久遠】【チェンバロ奏者】 |
オープニング
それは、双子の鬼だった。いつも一緒に、一緒に作られた刀を手に、彼らは共に人の肉を、骨を切り裂いたのだ。腕を落とし、足を落とし、その刀の切れ味は、人の脂も、鮮血をものともせず、保たれ続けている。鈍く輝くその刀のどこにそのような切れ味があるというのだろうか――彼らがそれを振り落とす、ただそれだけで人の腕が、足が、いとも容易く地に落ちるのだ。
剣にしたたる鮮血を、彼らは美味しそうに舐めた。それは、彼ら鬼にとって、最高の美酒。
目前の肉塊を、鮮血がしたたるそれを、彼らは素手で引き裂いて口に運んだ。それは、彼ら鬼にとって最高のご馳走。
ひとたび、その味を知ってしまえば逃れられない甘美な誘惑にいざなわれ、彼らは今日もまたその双子剣を手に街をさまようのだ。
銃撃もその剣ではじき返し、超能力もその眼力で打ち消してしまう。力技も、彼らの剣術の前には役に立たない。
中々捕らえる事ができないまま、彼ら二人による事件の数はもう三桁に上る。ようやく、警察は重い腰をあげて専門家――「鬼退治屋」に依頼をした。
やがて、鬼退治屋――古屋駄菓子屋店の軒先に一枚のチラシが掲げられた。
「剣術・体術等に長けるとにかく強い人求む。相手は噂の双子鬼」
募集内容
この双子の鬼の片方を退治していただきます。
相手は、氷の力の宿った刀、氷鬼を使ってきますので、その氷をどうするか、またどうやって戦うかをプレイングにお書きください。彼は銃撃は全て剣で打ち払いますので、無効ですが、相手の気をひきつけるという点では有効かもしれません。動きもすばしっこく、体力、能力ともに人のそれとは比べ物になりません。ですが、好戦的ですので逃げることはほぼありません。ですが、とても冷静で、理性で行動するので、挑発には乗りません。
相手は剣術を使ってきますので、同じく剣術を用いるか、体術等、力技で戦うのがベストだと思います。魔術の類もその刀の力で打ち消されてしまいます。
最後に「鬼は人の血を吸い、肉を食らって当然だ」といったことを言いますので、それに対する返答と、更正させるか、あるいは止めを刺すか。その決断もお願いします。
基本的にバトルメインですので、戦い方を詳しく書いてくださると幸いです。
今回NPCは同行いたしません。一対一で戦っていただきます。
募集人数 一名
モノクロになります。ご了承ください。
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