コミュニティトップへ



■瑪瑙庵■

森山たすく
【5151】【繰唐・妓音】【人畜有害な遊び人】
 都心からやや離れた場所にひっそりと佇む、占いグッズ専門店『瑪瑙庵』。
 磨り硝子が嵌め込まれた、木の引き戸を開けて、中に入ると、店主である瑪瑙亨の間延びした声に出迎えられる。
「いらっしゃいませぇ」
 彼は茶色く染めた長髪を、後ろで束ね、細身の身体に薄柿色の着物を纏っていた。
 店内には、タロットカード、パワーストーン、占いに関する本、雑誌、その他にも占いグッズや、何だか良く分からないものが所狭しと並べられている。
 彼は、ニコニコと愛想の良い笑顔を浮かべ、こう言った。
「あ、『体験』希望者の方ですねぇ。こちらへどうぞぉ」
 そうして、店の奥にある群青色をした暖簾をくぐった先にある、暗い小部屋へと通された。

 亨が、タロットカードを手早く切る。
 その姿は、手馴れた印象を受けたが、いかんせん彼の外見にそぐわない。
 やがて、三枚のカードが、テーブルに並べられた。
「さて、どのカードにしますかぁ?」
 『瑪瑙庵』


 繰唐妓音は、文字通り迷っていた。
 照りつける日差しは日増しに鋭さを増し、気温も急に高くなった。夏はもうすぐそこである。
 紫色の和紙で出来た日傘を差し、羽織った白地の着物をはためかせながら、しゃなり、しゃなりと歩く。朱塗りの木履が、その度にカラン、と小気味いい音を立てた。
「今日は暑うてかなんなぁ〜」
 道に迷っているというのに、彼女は至って呑気だ。道に迷うのは、いつものこと。殆ど特技といってもいい。今日も、本来なら、六本木ヒルズでショッピングの予定だったのに、どこをどう間違ったのか、都心からどんどん離れ、人通りの少ない方へと向かって行く。
 ゆっくりと周囲を見回すと、青々とした木の葉が、日の光を受けて、きらきらと煌いていた。
 穏やかな空気に、彼女はそっと微笑む。
 暫くそうやって歩いていると、目の端に、一軒のこぢんまりとした日本家屋が留まった。少し興味を惹かれ、近づいてみると、『瑪瑙庵』と筆文字で書かれた木の看板。
(日本家屋……『瑪瑙庵』……)
 そこで、彼女の脳裏にひとつの考えが浮かぶ。ここは、きっと甘味処に違いない、と。ひっそりと都心から離れた場所に建っているのは、恐らく、隠れ家的な存在なのだろう。暑い日に、自分を待っていたように存在する甘味処。冷たいお茶に、水羊羹。葛きりや、わらび餅、あんみつも捨てがたい。
 妄想をどんどんと膨らませながら、彼女は磨り硝子が嵌め込まれた木の引き戸を開けて、早速中に入ってみることにする。
「いらっしゃいませ〜」
 すると、奥にあるカウンターにいた男に、笑顔で声を掛けられる。歳は妓音と同じくらいだろうか。茶色く染めた長髪を後ろで束ねていて、千草色の着物を纏い、竜胆色の帯を締めていた。恐らくここの店主なのだろう。
 そして、彼の前には、セーラー服姿の少女がいた。彼女もこちらへと体を向けている。肩までの長さの黒髪をし、前髪は眉の辺りで綺麗に切り揃えられている。目鼻立ちのはっきりとした、中々の美少女だった。
 とりあえず妓音は、店内を見回してみる。
 タロットカード、パワーストーン、タイトルからして恐らく占いに関する本、雑誌、その他にも占いグッズや、何だか良く分からないものが所狭しと並べられていた。和風な店の雰囲気に全然似合っていない。
 それよりも問題なのは、明らかに甘味処ではないことだ。期待――といっても、勝手に期待していたのだが、それでも落胆の色は隠せなかった。
(なんやぁ、またけったいなとこ来てしもたなぁ……)
「今日は暑いですねぇ〜。麦茶でもいかがですかぁ?」
 店主が、間延びした口調でそう声を掛けてくる。
「ほんまどすか?ほなよばれます〜」
「じゃあ、ちょっと待ってて下さいねぇ」
 そう言って奥へと姿を消した店主を見送ってから、妓音は改めて店内を見てみる。やはり女性というべきか、アクセサリーのコーナーに目が行った。
「このピアス、かいらしいなぁ〜」
 ローズクオーツのついたピアスを手に取り、耳に当て、近くに置いてあった小さな鏡に自分の姿を映してみる。
「わぁ、凄く似合ってますよ!ここの商品、カワイイですよね〜。私もさっき、これ買ったんですよ」
 先ほどの少女が、明るく声を掛けてくる。彼女の手にあるのは、木に逆さまにぶら下げられた男を象ったキーホルダー。恐らく、タロットカードの『吊るされた男』をモチーフにしているのだろうが、どう贔屓目に見ても、可愛くない。
「せやなぁ〜」
「お待たせしました〜」
 妓音が曖昧にコメントをしていると、店主がお盆に、グラスに入った麦茶と、葛餅を載せて、戻ってきた。それぞれ、三人分ある。図らずしも、『甘味処』の目的は達成されることとなった。
「ここだと食べられないですからぁ、奥の部屋に行きましょうかぁ」
 そう言って、店主はカウンターから一旦出てくると、その脇にある暖簾を潜った。二人も、後に続く。
 そこには、薄暗い小部屋があった。中には香の匂いが立ち込めており、大きな屏風に囲まれる形で、長い紫の布が掛けられた小さなテーブルと、一対の木で出来た椅子が置いてある。
 店主は、屏風の陰からもうひとつ椅子を持ってくると、二人に座るよう促し、自分は奥にある椅子に座った。
 暫く、雑談に花が咲く。お互いに自己紹介も済ませた。店主は瑪瑙亨、少女は御稜津久乃というらしい。『おんりょうつくの』とは、恐ろしく不吉な響きの名前だが、妓音はそもそもそのような細かいことは気にしないので、にっこり頷いただけだった。
 やがて、ささやかなティーパーティーは終わりを告げる。
「ご馳走さん。おいしゅおしたぁ」
「ごちそうさまでした。凄く美味しかったです!」
 そう言って手を合わせる妓音と津久乃に、亨は「お粗末さまでしたぁ」というと、お盆を片付け始める。
「ああ……この部屋に来ると、『体験』したくなるんですよねぇ……」
 ボソリ、と呟いた津久乃の言葉が少し気になったので、妓音は訊ねてみることにする。
「『体験』?なんやの、それ?」
「ええとですね。瑪瑙さんの能力で、タロットカードの中の世界を、ヴァーチャルリアリティーみたいに体験できるんですよ」
「へぇ、おもろそうやなぁ……それ、うちでもでけるん?」
「出来ますよ〜。お金かかりますけど」
「ふーん……」
 妓音は暫し考え込んだ後、口を開いた。
「あん兄さんも、なんやおもろそうおもうとったら、そないなことやっとったんやな……ほな、やってみよかあ……そやそや。嬢ちゃんも一緒にやらへん?」
「ええ?いいんですか?」
 目を希望に輝かせる津久乃に艶っぽく微笑むと、妓音は大きく頷いた。
「ええよ。嬢ちゃんと二人なら、おもろい『体験』できそうやし。一緒にいこ〜」
「やった〜!」
「どうかしたんですかぁ?」
 そこに戻ってきた亨が、怪訝そうな表情で問う。それに対し、女性二人は、顔を見合わせて笑った。

「じゃあ、やりますね〜」
 亨は、懐からタロットカードを取り出し、手早く切り始める。その姿は、手馴れた印象を受けたが、いかんせん彼の外見にそぐわない。
 やがて、三枚のカードがテーブルに並べられた。
「一枚選んでぇ、引っくり返して下さいねぇ。手はそのまま離さないでぇ」
「繰唐さん、選んで下さい〜」
「ほなうち、左のにしよ。賑やかぁなとこがええね。あっちこっちで人がきゃあきゃあいうててなぁ、どもならんとこほど、うちわくわくするねん」
 妓音ははしゃぎながら、左のカードを裏返す。すると、カードの片端を、津久乃も持った。
 そこには、白いローブを身に纏った骨と皮ばかりの人物が描かれていた。顔は髑髏のようになっており、左手には黒く細い矢を持っている。地面には沢山の埋もれている人々。後ろには兵隊や帆船、焼け落ちた街などがあった。
「なんや、げんくそわるい絵やなぁ……ま、ほんまにどうもならんくなったら、わしがあらかた焼いたろうかのう」
 妓音の左目が真紅に染まり、虹彩が猫のように縦長になったかと思うと、急に男言葉になる。しかし、それも一瞬のことだった。
「したら、あんじょうお頼申します〜」
 また元に戻った妓音と、隣で大人しくしている津久乃に向かって、亨は頷く。
「妓音さん、津久乃君」
 彼は、二人の手にしたカードに指先で触れる。
 今までの間延びした口調は影をひそめ、落ち着いた響きを持つ声に変わっていた。ずっと絶やさなかった笑顔も退き、射抜くような視線がこちらへと向けられている。
 そして、朗々と言葉が紡がれた。
「『死神』のカード――どうぞ、良い旅を」
 次の瞬間、目の前が暗転した。


 桜。
 辺り一面を、季節外れの桜吹雪が覆う。
 それこそ、視界が遮られるほどに。
「わぁ!凄い!」
「いやぁ、綺麗やわぁ♪……前が見えへんのが残念やけど」
「それもそうですよね……これ、どっちに進んだらいいのかしら……?」
 まるで桜色の霧に包まれているかのようだ。妓音と津久乃が周囲を見回していると、唐突に視界が開けた。
 そして。
 二人の目の前には、いつの間にかおかっぱ頭に赤い着物を着た少女が立っていた。黒い目が虚ろに宙に彷徨っている。
『全てが終わるわ』
 そう少女が言った途端、妓音と津久乃が歓声を上げた。
「いやぁ、ホラーやわぁ♪ホラーな感じでおもろいわぁ♪」
「私、『死神』のカード、初めてなんですよ。楽しみ〜!」
 そんな二人には構わず、少女は虚ろな目のまま、ニヤリ、と笑った。口がぱっくりと耳元まで裂ける。
『はしゃいでいられるのも今のうち。満開の桜の下には、死体が埋まってるの。そしてあんたたちもその仲間になるのよ。全てを終わらせて、そして始めるために』
 その言葉はゾッとするような響きを持ち、表情も恐ろしい。普通の女性なら、悲鳴を上げて腰を抜かしていただろう。
 しかし、ここにいるのは『普通』の女性たちではなかった。
「繰唐さん、肢体が埋まってるそうですよ。何かセクシーな響きじゃないですか?」
「せやなぁ……もしかしたら、『慕い』かもしれへんで?ロマンチックやない?」
「そうですね〜。『体験』だから、そういうこともあるかも。掘り返してみましょうか?」
「ほだら、うちの鉄扇つかおかぁ」
『ちょっと待てい!』
 二人して和気藹々としている後ろから、少女がドスの利いた重低音の声で怒鳴る。
「なに?」
「何でしょう?」
『これを見ても平然としていられるか?これを見ても……』
 振り返った二人の前で、少女の姿が、徐々に大きく膨らんでいく。
 幼い少女から、大人びた少女へ。
 大人びた少女から、若い女性へ。
「いやぁ!おもろいなぁ!」
「すごーい!魔法少女みたい!」
『全ての者は死へと還る……お前らも同じ!』
 そして、若い女性から、中年の女性へ。
 中年の女性から、老婆へ。
『死!死こそ健全なる状態!生は不安定な状態に過ぎない!そして死とは恐怖!絶望!暗闇!』
 老婆の姿は見る見る骨と皮だけになり、やがてそれも削げ落ち、白い骸骨となった。髑髏がコトン、と音を立てて脱げ落ちた着物の上に落ちる。
 今度こそ悲鳴が起きる――はずだったのだが。
「おお!なんや、あれ――ええと、『えすえふえっくす』みたいやなぁ♪」
「頭が落っこちちゃいましたね……載せて上げた方がいいんでしょうか?」
「せやなぁ。まどしてみよかぁ?」
 ――全くめげない女性陣である。
 その後、二人して髑髏を身体の上に戻すことが決まり、共同作業に移る。
「うーん。わりかし重いわぁ」
「そうですね……よいしょっと」
 そうして、髑髏が白骨の上に戻された瞬間。
 突風が吹き、辺りは再び桜に包まれた。

 気がつけば、街の中だった。
 業火に包まれた家。
 飛び交う火矢。
 逃げ惑う人々。
 それを追うのは、白い馬に跨った、黒い甲冑の骸骨の騎士たち。
 人々は、次々と動かぬ骸と化していく。
『さぁ、今度はどうする?人々を見殺しにする?戦う?戦ったって、あんたたち二人だけで何が出来る?いずれにしても伴うのは死。死の前では、生き物など無力に等しい』
 唐突に後ろからした声に振り返ると、そこには、先ほどの着物の少女がいた。
「あ、骸骨さん」
「骸骨はんやな」
『骸骨じゃねぇ!』
 口を揃えて言う妓音たちに対し、少女は憤慨するが、二人は不思議そうに顔を見合わせる。
「そないなこと言うたかて、骸骨はんやないかぁ」
「そうですよねぇ」
『もう何でもいい!とにかく、この事態にあんたたちはどう対処する?ふふふ……』
「ほだら……」
 不気味に笑う少女を尻目に、そう呟いた妓音の左目が真紅に染まり、虹彩がすう、と猫のように縦長になる。
「わしがあらかた焼くまでや!」
 そして、身体から孔雀の形をした炎が立ち上り、辺り一帯を駆け巡り始めた。
 妓音に内在する男性人格のみが持つ、この『業火絢爛』という能力は、制御不能である。暴走し始めた炎は、髑髏の騎士だけではなく、まだ残っている家々や、逃げ惑う人々まで焼き尽くす。
 まさに、阿鼻叫喚の図。
『――なっ!?』
「あら?」
 少女が驚愕の声を上げたと同時に、炎に見とれていた津久乃が何かを見つける。それは、この中世風の世界にはおおよそ似つかわしくない、四角い金属製の箱。赤いスイッチのようなものがついている。
 そして、彼女はなんの躊躇もせず、それを押した。
 ウィィィィィン。
 どこかで、何かの機械音がする。
 続いて空気の漏れるような音。
「嬢ちゃん、あれ、みとーみ!」
「ミサイル……かしら?」
 最初は灰色の空に点となっていたものが、徐々にその姿を露にする。津久乃が言ったように、ミサイルにしか見えない。
 声を上げるまもなく。
 耳をつんざくような爆音が、周囲に響いた。
 そして、爆心地から流れ出てくる大量の水。
 それは洪水となり、雨となり、辺りの火を次々と消していった。
『何て非常識なやつらだぁ!』
 少女が悲鳴を上げながら、水に流されていく。
「これがほんまの流れるプールやわぁ♪」
「あははは!楽しい〜!」
 妓音と津久乃も、はしゃぎながら流れていく。
 拍手の音。

 いつの間にか、街は元通りになり、人々が笑顔で立っている。その中でも最年長と思われる老人が、杖をつきながらこちらに寄ってくると、深々と頭を下げた。
「あなた方は、私らの恩人です」
 後ろに控えていた多くの人々から歓声が上がる。
「いやぁ……うちら、なんもしてへんよなぁ?」
「はい。私はスイッチ押しただけですから」
 照れくさそうな妓音と津久乃の言葉も聞こえなかったかのように、人々が口々に叫んだ。
「今日はお祝いだ!」
「救世主さまの祭りだ!」
「酒とメシ持って来い!」

 その暫し後。
 色とりどりの花で、豪奢に飾り立てられた馬車の荷台に、中世の貴婦人のように着飾った妓音と津久乃の姿があった。馬車は街中を練り歩き、周囲から口々に発せられる「救世主さま!」という言葉に、二人は微笑みながらゆっくりと手を振り、応える。
「なんや、お姫はんになったみたいやわぁ♪」
「このドレス素敵〜!」
『――お楽しみのところ、悪いんだけど』
 二人の目の前に、また先ほどの少女が突然現れる。
「あ、骸骨さん」
「骸骨はん……あんたはん、たいがいねちこいなぁ」
『だから骸骨じゃねぇ!……とにかく、私は伝えなきゃいけない役目があるの。これから先、何らかの状況が完全に終わりを告げ、新たな状況が始まることを期待できるかもしれない。今、一見不幸に見えることは、形を変えた幸運の可能性もある。どのような変化であれ、常に好転のチャンスがあることを念頭に置くように。取り組むのが難しいように見える変化も、過去からの不必要なものを除去し、新しいスタートラインに乗せなさい。死とは、終わりだけではなく、再生も意味するのよ。それから――』
「それから?」
 首を傾げながら訊ねた二人に、少女は目一杯の声を張り上げた。
『もう二度と来るな!!』
 その言葉と共に、意識が遠のいていく――


「どうでしたかぁ?」
 目の前には、亨のにこやかな笑顔があった。口調も元のように間延びしたものに戻っている。
「ほんまにおもろかったぁ〜♪お姫はんみたいになってなぁ、人がぎょうさんおって、賑やかぁで……嬢ちゃん、かいらしかったわぁ♪」
「私も楽しかったです!繰唐さんも、すっごく綺麗でしたよ!」
「いややわぁ♪」
 どうやら、案内人である少女の存在は、すっかり忘れ去られているらしい。女性二人の嬌声が、狭い室内に響く。
「……あれ?瑪瑙さん、何か疲れてません?」
「い、いやぁ、そんなことないよぉ」
 慌てて手を振る亨。普段は恐ろしく鈍感な津久乃だが、時々異常に勘が冴える。彼の小さな溜め息を聞き逃さなかったようだ。
「ならいいんですけど……それにしても、繰唐さん、着物だけじゃなくて、ドレスも似合うんですね!」
「いややわぁ♪おおきに♪」
 再び騒ぎ始めた二人に聞こえないように、亨がボソリ、と呟いた。
「津久乃クンだけでも疲れるのに……」

 その後、何故か亨に『体験のオプション』として、アクセサリーやら占いグッズやらを大量に買わされた妓音は、首を傾げながらも、上機嫌で店を後にしたという。


□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□

■PC
【5151/繰唐・妓音(くりから・ぎおん)/女性/27歳/人畜有害な遊び人】

■NPC
【瑪瑙・亨(めのう・とおる)/男性/28歳/占い師兼、占いグッズ専門店店主】
【御稜・津久乃(おんりょう・つくの)/女性/17歳/高校生】

□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■         ライター通信          ■
□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□

■繰唐・妓音さま

初めまして!今回は発注ありがとうございます!鴇家楽士(ときうちがくし)です。
お楽しみ頂けたでしょうか?

今回は、口調で本当に悩みました……
京ことば難しいです……もう、資料調べまくりで頑張ってみましたが、きちんとイメージ通りに出来ていたでしょうか?そこが、一番の不安どころです。

そして、ついに出てしまいました。『瑪瑙庵』二回目の『死神』のカード。実際にカードを引いているので、こういうことが起こり得るんですよね……操作することも出来たのですが、それは悔しいので、チャレンジしました(笑)。前回の方とは、また違った雰囲気にはなっていると思います。津久乃も絡んでますし……ただ、今回は彼女の『怪奇現象の類を引き起こす能力』ではなく、『どたばた二人組珍道中』の方に重点を置いてみました。

あとは、お話を楽しんで頂けていることを祈るばかりです……

これを機に、津久乃や、亨とも仲良くしてやって下さい(笑)。何か、亨の天敵が増えた!みたいになっちゃったのは申し訳ないです(汗)。

ちなみに、今回使用したタロットカードは、オランダの画家、ヒエロニムス・ボッシュの絵画からのインスピレーションを元に製作された『BOSCH TAROT』と呼ばれるデッキです。ご興味がありましたら探してみると面白いかもしれません。

それでは、読んで下さってありがとうございました!
これからもボチボチやっていきますので、またご縁があれば嬉しいです。