■たまには昔語りを■ |
ゆき |
【2919】【アレスディア・ヴォルフリート】【ルーンアームナイト】 |
たとえば空っぽの腹を満たすために家を出たとき。たとえば友人と長すぎる立ち話を終えて、ようやく目当ての店に入ったとき。たとえばうっかり怒らせてしまった妻に謝るため、何度も頭を下げて部屋に入れてもらったとき――
上げた足を下ろした瞬間、世界が変わる。
淡く小さな花紋様が並ぶ壁紙、子どもがひとり隠れてもわからないような、たっぷりと重い絹のカーテン、金色に輝く、どこか陰を帯びた空を切り取るいくつかの窓。
艶のある丸い木のテーブルが赤い絨毯の上に佇み、片隅には天蓋つきの瀟洒な寝台が置かれていた。
窓から差し込む黄昏がその見慣れない部屋に満ち、濃い陰影がそこかしこに横たわっている。
「――……?」
自分の名を呼ばれたと気づいたのは、その姿を見つけた後だった。まるで影のように気配の薄いそれが、自分を見つめている。部屋の主だろうかと思い当たったのは、さらにその後のこと。
ここはどこで、相手はだれだろうか。なにより、自分はなぜここに?
どこか懐かしいような相手に促され、とりあえず椅子に腰を落ち着ける。陶器のティーポットから立ち上る湯気は、優しい花の香りがした。
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たまには昔語りを
それはどこか懐かしい風景と重なって、娘は言葉を失くした。
涼しい、というよりは肌寒い風が通りを流れていく。
零れ落ちた葉が乾いた音をたてて石畳の上を転がり、道行く人の足元に彩りをそえた。
瑞々しい華やかさではなく、命を繋ぐために移りゆく美しい色。木々が錦に染まるそのさまは、目を奪う美しさでありながら同時にどこか物悲しい。
日々の修練に時を費やした娘は、ほどよく疲れた体を町外れから馴染みの通りへと移していた。すこし火照った体に、冷えた風が心地よくあたる。
鍛練を始めたのは昼下がりのこと。
深まる寒気に日は短くなる一方で、すでに日は傾き、あれほど青く澄んでいた空に金の光が混じっている。
風に長い髪が弄ばれるのを視界の端に、娘は目を細めた。鍛練のためにすこし乱れた、艶やかな髪――闇を塗りこめたような服と併せて見れば、それは色褪せたような灰銀の。
――失ったのが、その闇だけだったならば。
娘は一瞬瞑目し、角を曲がった。夕刻を迎え、気だるい眠りの海から覚醒し始めた街の声が耳に届く。
昼は眠り、夜に咲く花の街。
老夫婦が歩き、子らが駆け回るような微笑ましい光景が広がる通りはたしかに心が安らぐ。けれど同時に戻らない時を思わせて、気鬱な時は足を運ぶのがためらわれた。
ひととき限りの夢を売る街ならば、まだそれも薄れるから――
黒羊亭の看板を見上げ、扉に手をかける。薄暗い店の中、あたたかく灯る火の光。気の早い客か、かすかに流れてくるのは酒の香り――
ふ、と。
双眸に眩く差し込む黄昏の色。
かすかに軋む床に落ちるはずだった足が踏んだ、それは質のいい真紅の絨毯。
ひろびろとした部屋は繊細な花模様が並ぶ壁紙に囲まれ、端には細かな装飾がされている。置かれた調度品は、どれも品のいい瀟洒なものだ。
ほのかに漂ってくる、これは花の香りだろうか。
「……どうしたの?」
耳に触れる柔らかな声。
人がいたのか、と思い、同時に先刻とまるで繋がりのない光景に困惑する。おかしい。自分は黒羊亭の扉をくぐったはずではなかったか。
内装替えをしたのか――いや、そんなはずはない。たしかに酒の香りとともに流れてきた人々の気配を、今はまるで感じない。
娘は混乱する頭を宥めようと、軽く額を押さえた。金色の光が差し込む窓――その外に見える風景は、どう見てもベルファ通りのそれではない。空ばかりの風景は、まるでここが一階ではないことを証明しているかのようだった。
慌てて振り返ると、そこにはなかば開いた艶のある樫の扉。その向こうには埃ひとつないような、美しいがどこか冷たい印象の廊下が左右に伸びている。
廊下?
自分の手を見下ろす。酒場の扉にかけたはずの手。その手が間違いなく樫の扉にかかっているのを見て、驚いたように目を瞠った。
「……閉めてくれる? すこし、風が入ってくるの――」
背にかかる声に、はっとする。
夢なのかうつつなのか、それさえもわからない。だが、ほかにどうしようもなくて、とりあえずそっと扉を閉めた。
改めて部屋を見やる。
見覚えのない部屋――なのに、どこかで見たことがあるような。部屋に満ちる空気は穏やかで、それが娘の戸惑いを和らげてくれた。
警戒心が頭をもたげなかったのは、そのせいだったのかもしれない。
傾いた光だけが照らす室内はほの暗く、陰がいっそう濃く見えた。
寝台の上にひとり、積み上げたクッションに上半身を預けるようにして起こしている人影があることにようやく気づく。
逆光に翳るその姿にかすかに眉をひそめると、相手がすこし笑う気配がした。
「驚かせちゃったのね……こっちにいらっしゃい。大丈夫だから」
寝台の上で華奢な手が差し伸べられる。その顔は、ほのかに苦笑しているようで。
――あらあら……今日も頑張ったのね。いいわよ、こっちにいらっしゃい。
「…………!」
一瞬、視界が歪む。ぼやけた風景の奥で、懐かしい人が微笑んだ。
何年も前に喪った、優しい人――
「……か……さん……?」
意識するより先に声が漏れて、それが自分の声だと気づくと娘はわずかに頬を染めた。
なにを言っているんだ、私は。
急に幼子になってしまった心地がして、気恥ずかしくなる。きっと、初めて会う知らない人――その人をよりにもよって、そんなふうに呼ぶなんて。
けれど、相手は静かに口を閉じただけで不愉快そうな気配は見せなかった。気まずそうに立ち止まる娘を促すように、そっと手を差し伸べる。
「いいのよ。いらっしゃい」
その声の優しさに押されるように、娘は戸惑いながらも一歩踏み出した。音をたてまいとするように慎重に足を運んでいく。
天蓋つきの寝台の傍らにつくと、娘は立ち止まった。
無遠慮でない程度に相手の容貌を窺い――安堵したような、がっかりしたような息を吐く。
寝台に埋もれている人影は、娘が覚えている懐かしい人とは異なる顔をしていた。母よりすこし若く見えるたおやかな女性。似ているような気がしたのは、きっとその人の髪のせいだ。濡れた鴉の羽のような、深い闇の色。
微笑むさまも、すこし似ているかもしれない。
「こんな姿で、ごめんなさいね」
女性の言葉に、娘は我に返る。
「あぁ……いえ。……なにか、病気でも?」
「…………」
「あ、その。すみません、気を悪くされたのなら――」
不躾なことを訊いてしまったか、と娘は詫びる。本来ならばこの状況に対する疑問をぶつけるところなのだろうが、なぜかそれをこの女性に問うのはためらわれた。
女性はほんのわずかに苦笑して、首をすこし傾ける。
「べつにいいの。ただ、どう答えればいいか考えてしまって……」
「え?」
「わたしはね、病気というわけではないの。疵もなおしてもらったし……すっかり元気なぐらいなのよ。でも……」
「でも……?」
「……気の持ちようなのかもしれないわ」
女性は困ったように言葉を濁した。
なにかを隠すというより適切な言葉が見つからない、というふうで、娘はどことなく申し訳なさを覚える。
――記憶にある母も、一日の大半を寝台の上で過ごしていた。
「座って」
女性に促され、娘は戸惑ったように視線をさまよわせる。寝台の近くに椅子はない。女性が柔らかく寝台の端を叩くのを見ると、そこに座れということなのだろう。広い寝台は、たしかに娘が端に腰を下ろしても構わないぐらいの余裕がある。
「…………」
なにを思ったか、黙ってしまった娘に女性は微笑んでみせる。
「嫌?」
そういうわけではない。
娘は慌てたように首を振り、おそるおそる寝台の端に腰を下ろした。汚れてしまうのではないか、と思うとすこし怖い。寝台は柔らかく、娘が座るとわずかに沈んだ。
灰銀の髪が寝台に広がる。
「……煙の色」
女性がその髪のひと房を撫で、ぽつりと呟く。
なにか、と娘が振り返ると、女性は困ったように苦笑した。なんでもないのよ、と目を細める。
「すこし、乱れているわね」
非難するもでなく、むしろどこか嬉しそうに女性が笑った。櫛だろうか、懐から取り出して、娘の髪を丁寧に梳いてくれる。
「…………」
優しく髪を梳かれる心地よさに、娘は瞼を伏せた。
母さんもこうやって梳いてくれた――
それはまだ永遠を信じていた時の記憶。ささやかな平和に彩られたその場所だけが、世界のすべてだった頃。花や物語より武芸を友に選んだ子どもは、毎日のように父に稽古をつけてもらっていた。そうして土埃にまみれたまま、すこしでも早く成果を伝えようと母の部屋に駆け込んで。
「――思い出した?」
女性の言葉に瞼を開く。
「そんな顔をしていたから……」
「…………」
「もし嫌じゃなければ、話してくれる? 梳いている間だけでいいから……」
そう紡ぐ女性の声のほうが、ずっとなにかを懐かしんでいるようで。
この人にならいいかもしれない。
娘はすこしだけ苦笑して、口を開いた。
娘が生まれ育ったのは華やかな都会でもなく、寂れた田舎でもなかった。
地方領主の子として生を受けながらも、両親の人柄を映したような質素で素朴な生活。領主の子だからといって優遇されることもなく、民の子らに混じって時間を過ごした。
領主であった父はその人柄から領民に好かれ、子どもの目から見ても非の打ち所がない自慢の父だった。否、父の子だからこそ、いっそう誇らしく思えたのかもしれない。
母の記憶はその多くが彼女の部屋とともにある。体の弱かった母はほとんど一日中、寝台の上にいた。それでも、その手がひどく優しかったことを覚えている。男の子のように走り回って、人形の代わりに木剣を振り回すようなおてんば娘に文句を言うでもなく、しょうがないわね、と苦笑していた。
父は逞しくて、太く笑うその顔を見ているととても安心できた。
母は今思えばどこかはかなげだったけれど、子を慈しむ眼差しにどれほど甘えてきただろう。
父の特訓に汗を流し、埃まみれの顔を輝かせながら母の部屋に飛び込んでいった日々。
まるで昨日のことのようなのに、もう戻れない。――なにも知らなかった頃はもう過ぎてしまった。
病弱だった母は娘が十の頃に亡くなった。
枕元で涙に濡れる娘に、母は使い込んだ櫛をひとつ渡した。凝った細工がされているわけでもない、飾り気のない黄楊の櫛。
ずっと娘の黒髪を梳き、母のそれも梳いてきたのだろう櫛。
多くの時間を共にしたその櫛を娘に手渡し、母は静かに眠りについた。
「……それからも、ずっと着飾ることはありませんでした。でも、それでも」
その櫛で髪を梳くことだけは忘れなかった。苦笑しながらも寝台脇に娘を招いて、髪を梳いてくれたあの手のぬくもりが移っているような気がして。
その頃は、まだ娘の髪は黒かったのだ。
はっきりといつから、というのは覚えていない。
大国の戦乱に巻き込まれ、領主たる父を喪った。敗者の末路など知れたこと。傲慢な勝者に隷属を強いられ、屈辱に唇を噛みながらも日々を重ねた。
民を踏みにじるやり方に怒りを覚え、とうとう耐え切れずに牙を剥いた。死を覚悟したが、領民の助けを受けてからくも生き延び――
気づいたら。そう、気づいたときには、髪は色褪せたような灰銀の色。
あの櫛もすでに手元になく、あの櫛で最後に髪を梳いたのがいつだったかも覚えていない。
いつなくしたんだろうか。
いつ、色が抜け落ちたのだろうか。
それさえ忘れてしまうほど――
「……辛かったのね」
女性が痛みを堪えるような声で呟く。
娘は、はっと顔を上げた。辛気臭い話をしてしまった、と軽く後悔する。
病床についている女性に語る内容ではなかったのではないだろうか。
「すみません。つまらない話をしてしまって」
気づけば窓から差し込んでいた光はすっかり隠れ、部屋には薄い闇が満ちている。テーブルの上のカップからは湯気が消えていた。
「灯り、つけますね」
娘は立ち上がり、寝台脇の卓に置かれていた燭台に手を伸ばした。マッチ箱が隣にあるのを見つけて、一本擦って火を灯す。
ぽう、とささやかな光が娘と、その周囲を照らした。
ほかの燭台にも火をいれようか、と視線を巡らせたところで、ふと視界になにかが映る。
女性の手元にある、古びた櫛。
娘は思わず動きを止め、その櫛を凝視した。
飾り気のない、ゆるやかな弧を描くその形。
「……触ってみる?」
気づいたのか、女性が淡く微笑む。櫛を取り上げて娘へと差し出した。
すこし端が黒ずんではいるが、ちゃんと埃や塵を落として油で磨いているらしい柔らかな黄色。手入れさえ怠らなければ長く使えるのだ、と言っていた母の声が蘇る。
娘はおそるおそる手を伸ばして、その櫛を受け取った――ああ、母の枕辺で受け取ったときも、こんな。
「……まさか」
手に触れるのはほんのり冷たい木の手触り。どこかで見たような――否、記憶にあるそれとなにひとつ変わらないもの。
夢?
だとしたらなんて現実的な。
「驚いた?」
寝台の中で、女性が優しく微笑した。すべてをわかっているかのような眼差しに、娘は目を開く。
「まさか、本当に――……ずっと、なくしたと思って。違う、私は確かにこれをなくしたんだ。…………あなたが持っていたのか?」
驚きのあまり、口調が戻っていることさえ気づかない。
女性はどこか陰のある笑みを載せて、そっと瞼を伏せた。
「違うわ。それを拾ったのはカーネリアンよ――彼が疵を直してくれたの。あなたと離れたあとに、すこし割れてしまって」
「え?」
「彼に拾われてから、わたしはずっと彼のものなのよ。今も」
「? わたし……?」
娘は眉をひそめる。頭が軽く混乱しているようだった。
櫛を拾ったのはカーネリアンという人だという。なのに、拾われたのは「わたし」?
「あなたは……」
なんなのか、と問いかけたところで、女性が顔を歪める。
反射的に手の中を見下ろすと、知らず知らず櫛を握る手に力を込めていたことに気づいた。慌てて力を緩め、そうして再び涌いた疑問に顔を上げる。
「――これは、私が母からもらった櫛なのですか」
「ええ」
「では、あなたは――あなたは、一体?」
「……気づいたのではないの? アレスディア」
慈しみを込めて呼ばれた名に、娘の体が震えた。
やはり、この人は母によく似ているのだ。姿形ではなく、雰囲気や声に篭るぬくもりが。
「…………あなたは、この櫛なのですか?」
そんなことがあるだろうか、と頭の隅で思う。ありえないことではない、ともう一方が応える。
女性は泣きそうな顔で微笑んで、それが答えなのだと娘は悟った。
不思議と、こちらまで泣きたい心地になる。
「……あの頃を覚えているのですか?」
「もちろんよ」
「私のことも――母や、父のことも?」
「ええ」
「……私はこれをなくしてしまって、ずっと忘れていたんです。思い出したときにはもう、どこにも見当たらなくて」
「…………」
「あなたは、それでも覚えていたのですか……?」
「……覚えているから、わたしたちはこうしてここにいるのよ」
何年もの間胸に抱き続けて――なのに、相手は覚えていない。
それはどんなに残酷なことだったろう、と娘は強い罪悪感に駆られた。憎まれるより蔑まれるより、まるでなかったかのように忘れられるほうが辛いに決まっている。
それなのに、この女性は微笑んでみせるのだ。
「いいの。あなたが生きて、幸せでいてくれるなら。……それに、今はちゃんと覚えていてくれるでしょう? それが確認できた。だから、わたしはとてもしあわせ」
これ以上わがままを言っては罰があたる、と。
――この場所には、それさえ許されない存在も多いのだろうか。
「さぁ、櫛を返して。あなたはあなたの場所に戻らなくてはいけないわ」
「……返さなければいけませんか?」
「……あなたの幸福を祈っているわ」
どこか寂しげな微笑は、けれど有無を言わさぬ強さを秘めていた。
すでに新たな主を得た彼女に、娘と添う道は残されていないのだ。
それを察した娘はすこし眉をひそめるも、仕方なく櫛を女性に返した。彼女の新しい主人がどんな人なのかはわからないが、美しく整えられた部屋を見る限り、すくなくとも彼女を乱暴に扱う人ではなさそうだ。
こうして会えたことだけでも、幸運だと思うべきなのだろう。
「入ってきた扉をくぐりなさい。カーネリアンの力があなたをきっと帰してくれるわ」
「……ここに来たのも、その人のおかげなのですか?」
「そうね――ただの気まぐれのような気もするけれど。あとでお礼を言っても覚えていないかもしれないわ」
「そうなんですか……」
「彼の気を損ねないうちにお帰りなさい」
「……はい」
「良い夜を――アレスディア」
「はい、あなたも……良い夜を」
それぞれに、すこしだけ笑う。
娘は名残惜しげに口を開くも、思いなおしたように閉ざして踵を返した。これ以上ここにいたら彼女を困らせてしまう。
部屋にひとつきりの扉へと足を向け、そのノブに手をかける。
力を込めると、かちゃり、と軽い音がして扉はあっけなく道を開けた――
――たまに思い返すことがある。
あれは本当に夢ではなかったのか、と。
扉ひとつ隔てて途切れた時間は、もしかしたら愚かな心が生んだ白昼夢だったのではないのだろうか?
――アレスディア。
そう言って微笑んだ人の顔が、ひどく胸に心地よい。
夢だとしても構わない、と娘はすこしだけ笑った。
「私も祈っている――どうか、幸せに……」
煙色の髪が風に流れる。
喪ったものは帰らない。過ぎた時間は戻らない。
ふたつに分かれた道を戻す術も、今のところは。
それでもすこしだけ、ほんのすこしだけ――心の中に火が灯ったような気がした。
fin.
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●登場人物
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【2919/アレスディア・ヴォルフリート/女/18歳/ルーンアームナイト】
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●ライター通信
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参加PL様へ
お待たせしました。
ゲームノベルに参加してくださいまして、ありがとうございました。
内容的にはシチュエーションノベルに近いのですが……。
すこしでも楽しんでいただければ幸いです。
冒険記は現在執筆中です。
他にも機会がありましたら、また宜しくお願いいたします(礼)
雪野泰葉
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