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■闇風草紙6 〜封門編〜■

杜野天音
【2187】【花室・和生】【専門学校生】
□オープニング□

 赤く染まるのは記憶。視界一面を覆う色。
 和装姿の男。ふたりの兄弟の体は動きを止めた。心の奥に仕舞い込んだ何かを呼び覚ます鐘が鳴り響くのを、未刀は確かに聞いた気がした。
 胸が痛い。心臓でも、心でもない。胸と腕に受けた傷跡――忘れてはならない刻印。
「無様なものだな、我息子ながら見るに耐えん」
 どちらのことを差しているのか、男は口元を歪めた。

 男は衣蒼秀清(しゅうせい)と名乗れば、政財界で知らぬ者はない。常に顔は広く公儀に向けられ、逆らうことも抗うことも許さない眼光を持っていた。人は、権威ある者ほど力ある者に惹かれる。彼の力を欲しようとする人間は、恋焦がれるが如く、それは叶わぬ片恋の如く、彼の背後にそびえ立つ焔(ほむら)に萎縮し、敬愛するのだ。
 その秀清ですら、力に溺れていた――それがすべての始まり。
 きっかけではなく、元凶。
 禍星は生れ落ちた。男の手の中に。現実となることを許さない夢だったはずなのに、それを「叶う」と肯定する者の存在。

 ――未刀。

 衣蒼の名を、名だけに終わらせることのない。力を秘めた赤子。
 男の野望を一心に受けた星。青白く空に瞬くのは、希望の星ではなかったか? 未刀は、自分が存在する意味を知らず、世界を知らず、小さな囲いの中で生かされ力だけを欲される少年だったのだ。
 名が「未だ見えぬ刀」の由来ではない。それが名なのだ。持って生まれた気質。産み落としてくれた母の命を奪ってしまうほどの――――。

 刀と共に、血が与えた封門を開く力。未刀は父の瞳に、自分が映っていないことを知っている。そして、今からその強欲な口からどんな言葉が発せられるかも。たが、目を閉じることも、伏せることもしてはいけない。震える瞼を懸命に押し開いた。
「父上…僕の力を解放するために、何をしたんですか」
「……答えねばならないことか? 戻れ、衣蒼に」
 未刀の言葉など意に介さず、秀清は未刀の背後へ視線を投げた。そこにあったのは未刀の心を支えてくれた存在。そして、父の呪縛から抜け掛けた兄の姿。突き刺さる強い蔑みの視線。
「お前にあのような者は必要ない。仁船も同様。妖魔化した男を封印した時のよに、力を欲せよ未刀!! 衣蒼に必要なのは、封門を開き力を滅し、世界を集束する者だけぞっ!」
「うっせぇんだよ、タコ親父!!! 衣蒼の力なんざ、俺の代で奪ってやるっ!」
 秀清の恫喝に割って入ったのは、金の髪。緋の瞳。未刀の哀しいまでに蒼い目が見開かれる。
「楽斗!? ……なぜだ」
 
 空気が澱む。
 それは、物事が動き出す瞬間の躊躇。
 風すら凪ぎ、整えられた美しい庭で何が起こるのかを見守っているかのようだった。
闇風草紙 〜封門編〜

□オープニング□

 赤く染まるのは記憶。視界一面を覆う色。
 和装姿の男。ふたりの兄弟の体は動きを止めた。心の奥に仕舞い込んだ何かを呼び覚ます鐘が鳴り響くのを、未刀は確かに聞いた気がした。
 胸が痛い。心臓でも、心でもない。胸と腕に受けた傷跡――忘れてはならない刻印。
「無様なものだな、我息子ながら見るに耐えん」
 どちらのことを差しているのか、男は口元を歪めた。

 男は衣蒼秀清(しゅうせい)と名乗れば、政財界で知らぬ者はない。常に顔は広く公儀に向けられ、逆らうことも抗うことも許さない眼光を持っていた。人は、権威ある者ほど力ある者に惹かれる。彼の力を欲しようとする人間は、恋焦がれるが如く、それは叶わぬ片恋の如く、彼の背後にそびえ立つ焔(ほむら)に萎縮し、敬愛するのだ。
 その秀清ですら、力に溺れていた――それがすべての始まり。
 きっかけではなく、元凶。
 禍星は生れ落ちた。男の手の中に。現実となることを許さない夢だったはずなのに、それを「叶う」と肯定する者の存在。

 ――未刀。

 衣蒼の名を、名だけに終わらせることのない。力を秘めた赤子。
 男の野望を一心に受けた星。青白く空に瞬くのは、希望の星ではなかったか? 未刀は、自分が存在する意味を知らず、世界を知らず、小さな囲いの中で生かされ力だけを欲される少年だったのだ。
 名が「未だ見えぬ刀」の由来ではない。それが名なのだ。持って生まれた気質。産み落としてくれた母の命を奪ってしまうほどの――――。

 刀と共に、血が与えた封門を開く力。未刀は父の瞳に、自分が映っていないことを知っている。そして、今からその強欲な口からどんな言葉が発せられるかも。たが、目を閉じることも、伏せることもしてはいけない。震える瞼を懸命に押し開いた。
「父上…僕の力を解放するために、何をしたんですか」
「……答えねばならないことか? 戻れ、衣蒼に」
 未刀の言葉など意に介さず、秀清は未刀の背後へ視線を投げた。そこにあったのは未刀の心を支えてくれた存在。そして、父の呪縛から抜け掛けた兄の姿。突き刺さる強い蔑みの視線。
「お前にあのような者は必要ない。仁船も同様。妖魔化した男を封印した時のよに、力を欲せよ未刀!! 衣蒼に必要なのは、封門を開き力を滅し、世界を集束する者だけぞっ!」
「うっせぇんだよ、タコ親父!!! 衣蒼の力なんざ、俺の代で奪ってやるっ!」
 秀清の恫喝に割って入ったのは、金の髪。緋の瞳。未刀の哀しいまでに蒼い目が見開かれる。
「楽斗!? ……なぜだ」
 
 空気が澱む。
 それは、物事が動き出す瞬間の躊躇。
 風すら凪ぎ、整えられた美しい庭で何が起こるのかを見守っているかのようだった。


□天は見たり――花室和生

 私は未刀君の手を握りしめた。彼の目は大きく見開かれたまま、金髪の青年に固定されている。次の声を掛ける間もなく、楽斗君が未刀君のお父さんの前に立ちはだかった。
 猛る炎。手のひら閃く。楽斗君から放たれた火柱は唸りをあげ、空を横切った。
「効かぬわ!!」
 赤く焦げた炎の蔦を一瞬で払いのけた。避けようともしない。それほどの自信。怒号が楽斗に向かって投げられた。それは血筋の違いを公然と宣言するに近いもの。
「我を誰だと思っておるのだ。分家の小僧ごときが何をほざく」
「チィッ…一筋縄ではやれねぇか」
 唾を煉瓦の庭石に吐き出した。握りしめてくれていた手を離し、未刀君は一歩前へと歩み出る。楽斗君の肩を掴んだ。
「僕は父上と話しをする。真実を知ったら、ちゃんと謝る…だから、今は下がっていて欲しい」
「未刀…てめぇ」
 睨む赤の瞳。未刀君も引かない。逃げないで視線をまっすぐに向けている。私は息を飲んで見つめた。

 きっとわかりあえる。
 だって…こんなに未刀君の目は真剣なんだもん……。
 楽斗君だって、きっと――。

 あの日、手当してあげた時の気恥ずかしそうな表情を思い出す。あれが本当の楽斗君の姿なのだ。虚勢を張り、力を求めていないと不安なのかもしれない。そう躾けられたことは、衣蒼という大きすぎる力が傍にあり、裏通りを歩くことを強いられていたから。
 無言の時間が過ぎる。お父さんが呆れた視線を対峙している2人に投げていた。仁船さんは、もう関わらないことを決めたのか目を閉じている。
「…相変わらず、甘めぇなお前」
 楽斗君が苦笑した。私の願いは叶った。
「父上。僕がここに戻ってきたのは、真実を知りたかったからです。何故、そんなにも力を欲するのか…連河を裏の汚い世界に落としてまで、どうしても僕は封門の力を持ち続けなければならないのか……僕は知りたい」
「今更何を言うのかと思えば。あのバカな男に傷つけられたお前が助かったのは、封門あってこそ」
「…暮石さんの事をそんな風に言うな。僕に新しい世界へ旅立つきっかけをくれた人だ」
「では、なんだ! その胸の傷痕は、陰の気を負った者は闇に還すまで」
 未刀君の拳が握りしめられていく。見ている私の方が辛い。なんて冷たい言葉を掛ける人なんだろう。
 私はたまらなくなって、未刀君に駆け寄ろうとした。お父さんと目が合う。

 その一瞬。
 
 閃光が瞬いた。お父さんの背後に現れた異形の者。仁船さんが操っていたのと同じもの…頭では理解しても、その攻撃は私の反射能力を凌いでいた。
「やっ! きゃあ…ら、楽斗君!」
 逃げられないと思った時、楽斗君に体を突き飛ばされて助かった。さっき立ってい地面が焦げている。うめき声が聞こえた。
「楽斗君! ご、ごめんなさい」
「これっくらいどうってことねぇ…それより、お前逃げろ」
 脚に火傷を負っている人を放っては置けない。どうしようと考えた時、
「和生っ!」
 未刀君の声が飛んだ。反射的に振り返る。彼の腕が伸びてきて、私の手を取る――。それより一瞬早く、私は後方へと引っ張られた。
「い、痛っ…」
「羽があるとは珍しい」
 ギリギリと絞り取られるような痛み。腕に指が食い込んだ。その腕は父親のものだった。
「やめろっ! 和生に手を出すなっ」
「ならば、封門を開け。この娘が大切だというなら衣蒼のために力を使うのだ」
「……それは…」
 未刀君が口籠もった。
 息子の苦しむ顔を見て、父親の顔には従わぬことへの苛立ちが作る厳しい表情。仁船さんはお母さんを失ってから次第に壊れ始め、ただ一人の友人だった人を未刀君が封印してからは、力へと父親の命令遵守へと傾倒していったと聞いた。けれど、どうなのだろうか。

「…ほんとは、お父さ…んのほうが壊れていたのかもしれない」

 喉の奥から絞り出す声。私を押さえつける人物が名指しされたことに気づいて高笑いする。
「なるほど、私を壊れた者と言うか……ますます詩鶴に似ておる」
「? お母さんも同じ…ことを……?」
 その名は未刀君から聞いたことのある母親の名。私の言葉に、秀清氏は口の端を僅かに痙攣させた。
「封門の完全なる解放を、母も望んでいた! さあ、力を注げ。闇を開くのだっ!」
「だ…だめだよ」
 声は激しい風圧に遮られる。見れば、未刀君の腕がすでに円陣を描いていた。光の弧は空間を切り裂き、その隙間から闇が吹き荒れていく。
 歓喜の声がすぐ耳のそばで上がった。私は煉瓦敷きの地面に放られた。低姿勢から見上げれば大好きな人の苦しそうな顔。私は叫んだ。
「やめてっ! 私のことより、自分のことを考えて…未刀君」
 けれど、闇は広がる。水に入れた墨が瞬くまに黒く染めてしまうよに、中央にいる未刀君の姿が霞んでいた。

 あれは混沌。
 力の根源であると同時に、情を絶つもの。

 私はめいっぱい翼を広げた。助けたい。羽ばたいていた。
「わ、和生…来るな……巻き込ま…れ」
「闇は力を求めている。未刀君、あなたは光の道を歩むべきなんだわ……」
 自分の支配できる範囲以上の闇の力。翻弄される彼を私は胸に抱き寄せた。威烈な風が羽ばたく私の翼をもぎ取ろうと逆巻く。
 羽が空に舞う。白い雪のよう。
「翼が折れる。ダ…メだ……離れろ」
「ううん…私は傍にいる」
 私は首を横に振る。離れれば、きっと未刀君はこの闇に取り込まれてしまう。使いこなせるような力ではすでにない。
「未刀君が、未刀君さえ幸せになってくれれば、私なんて壊れてしまってもいいの。あなたが名を呼んで、必要としてくれた事で、私がどれだけ幸せだったか……分かる?」
「……和…い」

 おばあちゃんもおじいちゃんに、こんな気持ちを持ったのかな?
 だから、天使でありながら天界に戻らずにいたんだね。今なら分かる。私も同じ気持ち…。大切な人の為なら、この力も翼も、この身体すら投げ出してもいい。

「あなたを守れるなら怖いものなんて――ないから」
 私の身体が光に包まれる。強い力。私は未刀君を空へと運んだ。闇が追ってくる。贄を求めて迫る。未刀君を傍観するしかなくなっていた楽斗君に渡した。仁船さんが私に視線を投げた。
「未刀君をよろしくお願いします……」
「ダメだ。和生っ!」
 未刀君の消耗した体は、楽斗君にすがりついても立つことができない。闇が近づく。私は再び空に舞った。背を向けた私に投げかけられる声。仁船さんのもの。
「貴方はどうするつもりなんですか」
 問い。答えは簡単。
「闇は暖かい光を求めているんです。だから行きます」
「和生っ!!」
「お前……なんで、そんなに」
 楽斗君が唖然とした口調で言う。私は振り向いて微笑んだ。未刀君の青い双眸が勇気をくれる。涙を流してくれているのは、私を惜しんでくれているからだよね。

 伝えたくて、言えなかった言葉。何度も何度も言いかけ、飲み込んだ恋の呪文。

「未刀君。大好きだよ。初めて逢った時から、私の運命の人は…きっと――」
「和生……」
 しゃがれた声。耳に残る。愛しい人。守りたい人。背を向ける。
 彼の声が私を呼ぶ。もうそれだけで…いい。飛び立つ。待ちかまえていた闇が私を捕らえた。闇のなかに秀清氏の姿を見た。その傍に誰かの形。
 あれは――?

「詩鶴」
「無茶をして、子供たちを困らせないで」
「私は逢いたかったのだ…お前に。そうだ、壊れていたのだ。何を犠牲にしても詩鶴…お前を取り戻したかったのだ」
「馬鹿な人…あの娘を解放してあげて。一緒に行きましょう」
「それが私の願いだ」

 ああ…そうなのだ。誰もが誰かを思い、涙し、怒り、人を貶め、人を求める。大切な人を大切にしようとすればするほど、衣蒼という力の元では歪んで捻れてしまった。
 けれど、今それは解ける。闇が私のなかから放たれる光によって、薄らいでいくのを感じた。
 遠くに愛しい人の姿が見える。そっと目を閉じた。


□エピローグ□

「鍵閉めた? 私、庭木にあげてた水を止めたかどうか確認してくるから」
 私と未刀くんは一緒に病院へ行く予定。今日は長い間入院していたおばあちゃんの退院の日だったから。
「もう管理人の仕事はしなくてすむのか?」
「んー多分。でも、私この仕事好きだから、おばあちゃんのお手伝いするつもり」
「そう…か……なら――いや、急ごう」
 未刀くんの頬が僅かに赤い? 階段を降りようとしていた私の手が取られた。数段高い位置から、そっと顔を覗き込んでくる。ドキドキするのを隠して彼の言葉を待った。
「もう、痛くない?」
「うん。背中が少しまだ痛むけど、翼がなくなっちゃったわけじゃないから」
「…………」
「どうか…した?」
 彼の視線が一瞬宙を舞って、それから私へと降りてくる。握りしめられた手。引き寄せられて抱きしめられた。未刀くんのしっかり男の子な腕が背中に回っている。
 顔が熱い。体温と心臓の音が私を包んで、思考が沸騰しそう。

 あっ…。

 背中に痺れが走った。未刀くんの指が翼の生える付け根の部分をなぞっていた。優しい動きなのが余計に気恥ずかしい。私は慌てて離れた。
「い、急がないとおばあちゃん待ってる」
「…わかった」
 幾分か残念そうなのは私の欲目だろうか。とりあえず、未刀くんがおばあちゃんに逢わせるのはこれが初めて。時間が合わなかったこともあるが、一番の理由は私自身に勇気がなかったから。
「おばあちゃんはきっと分かっちゃうよね……」
 独白して、ずり落ちそうになった鞄を掛け直した。まだ頬が熱い。どうしていつもこうなのか…一度くらい身を委ねてみたい――。妄想に頭を振って、私は先に階段を下りた。

 おばあちゃんの入院しているサナトリウム。庭木が綺麗な緑色に輝いている。退院するには良い日。病室に向かおうとして、未刀君を促した。けれど、彼は足を止めて空を見上げていた。
「何か見えるの?」
「ああ…あれ」
 見れば長く尾を引いた飛行機。白い機体が太陽の光を受けて、キラキラと輝いている。
「飛行機だよ。その後ろは飛行機雲だね」
「和生」
「はい?」
 未刀君の声は私に何か頼み事をする時によく発する、ちょっとかしこまった声だった。
「こんなに綺麗な物が見られるようになったのも、僕の心が穏やかになったおかげだ」
「……そうだね。うん♪ きっとそう」
 私は返事をする。未刀君はまだ空を見上げている。ふいに視線が私に向けられた。眩しい青。
「和生。おばあさんに逢ったら言いたいことがあるんだ」
「う…うん、なにかな?」
 なんだろう…言いたいことって。首を傾げると眉根を軽く寄せ、どうしようか思案しているようだ。答えを求めて見詰めると、未刀君は一歩私に近づいた。
「許してもらえるかどうか分からないから、先に和生に言っておく」
 自然、喉を息が通らない。呼吸することも忘れて、彼の言葉に耳を傾けた。

「一生、傍にいさせて欲しい」

「そ…それって――」
「僕だって、それがどんな意味か知ってるつもりだ。和生の答えを知りたい」
 足が震える。痺れる喉を懸命に働かせて伝える。
「私…未刀君の傍にいたい。ずっと長い先の未来になっても、隣にいて手に届く場所に…いて」
「一番近くにいるよ。好きなんだ…和生が…誰よりも」
 
 鐘の音が盛大に響いた。それは運命の音。
 ーンの響き。
 ああ、永久なれ。
 この想い。叶いて。

 涙を流す私。
 未刀くんがそっと、唇にキスをくれた。


□END□

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

+ 2187/花室・和生(はなむろ・かずい)/女/16/専門学校生

+ NPC/ 衣蒼・未刀(いそう・みたち) /男/17/封魔屋
+ NPC/ 衣蒼・仁船(いそう・にふね)  /男/22/衣蒼家長男
+ NPC/ 連河・楽斗(れんかわ・らくと)/男/19/衣蒼の分家跡取
+ NPC/ 衣蒼・秀清(いそう・しゅうせい)/男/53/衣蒼家現当主

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■         ライター通信          ■
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未刀君を好きになってくれてありがとう、和生ちゃん。ライターの杜野天音です。
人を癒し、癒される幸せをようやく未刀は手にいれたんですね。長い物語でしたが、彼らの世界ではほぼ数週間しか経過してません。なのにプロポーズする辺り、未刀らしいというか(笑)
切ない恋愛を書きたくて始めた「闇風草紙」でしたが、本当に楽しく書かせてもらいました。これからも文章に携わっていきます。
本当にありがとうございました。感謝の言葉は言い尽くせません。