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■汐・巴の一日■

緋翊
【5201】【九竜・啓】【高校生&陰陽師】
「うーむ……」

 ―――――その時。
 汐・巴は、非常に困っていた。
 目の前に在るのは木々。鬱葱と生い茂るそれは、人が足を踏み入れる事自体を拒絶しているかのようだ。
 事実、其処は人外の巣窟であり――ある意味で凡人が安易に足を運べぬ場所である。


 右手側に行けば、竹林が広がっている。
 魑魅魍魎、妖怪妖魔の類に出会いたければ進むが上策。


 左手側に行けば、真実森林が広がっている。
 ファンタジー御用達の怪物、モンスターの類に出会いたいのなら絶好のフィールド。

 そこに巣食う彼等は屈強であり、時に「その身体自体が価値を持つ」
 更に云ってしまえば。ときたま古城や洞窟に出くわすことも、そこで財宝を得る事態すらある。
 つまるところ。そこは巴にとって、修行と収入取得を兼ねた場所なのだ。

「困ったな……」
 だが、それらを目前にして彼は唸る。
 どちらの道を行こうか、ということもその悩みの種ではあるのだが………
「……一人では、な」
 ふん、と首を傾げる。
 無論、彼とて一級の戦闘者。この奥で巴を倒せる存在など殆ど居らぬ。
 しかし……人数の方が都合が良いのは動かしがたい事実だ。
 浅い部分を散策するのではない、深奥に迫る探索。
 それは。自分一人の場合では命を落とすこともあるし、手に入れた値打ち物の輸送が困難なこともある。
(強者との一騎打ちを臨みたい時は手を出すな、と云えば良いのだしなぁ…)
 はぁ、と嘆息する。
 いつもならセレナを誘うのだが、生憎彼は読書に忙しいらしい。
(冷たい奴だ。馬鹿じゃないのか……)
 否、きっと心底馬鹿だ。

「しかし……どうしたものかね、実際…」

 ――――そんな思考をしながら。

 彼は結局方針を決められずに、また、むー、と気難しげに唸り始めた。
汐・巴の一日









 ――――来るが良い、怪異を知る者。

             身に刻まれし術を以て、迫り来る外道も正道も蹂躙せん。







【1】





         ……街角で、くらりと眩暈を感じたことを覚えている。



 気が付いた時、彼は既にその世界に足を踏み入れていた。

「うう………」
 ――最後に、自分が知る「街並み」を目にしていたのは何時間前だろう。
 弱気になって呻きながら、そんなことを彼は考える。
 とにかく―――今自分が見ている全てが、夢のよう。


 暑くて、

(でも、少し前は寒かった)

 鳥の鳴く声が、時々聞こえてきて。

(けれど、少し前には蝉が鳴いていた)

 何が何だか、判断が付かなくて――――
「それは、同意……」
 取り留めの無い思考の中で、無意識の内に構築した誰かと状況を確認し、はぁ、と嘆息する。
 すっかり参っている自分だが……結局、その中で己が言いたいことなど、実はそう多く無い。
 ………すなわち。
「ここ、どこなんだろぅ……?」
 そう。極言すれば、其処に行き着く。自分が今居るのは、右も左も分からぬ奇妙な空間。
 彼、九竜・啓は、日常と乖離した諧謔空間に迷い込んでいた。
「うーん……俺、甘いものでも食べようと外に出ただけなんだけどなぁ……」
 幼さの残る、けれどマイナスファクタに成り得ない美貌を曇らせて。
 腕を組んだまま、あきらはうんうんと唸って考える。勿論、歩く足を止めることはないが。

 ………本当に。本当にいつの間にか、この空間に迷い込んでいたのだ。

「日本じゃ見られないような山があったと思ったら、滝も在るし……ここ、出鱈目だ」
 まるで、無邪気な知識人が寝る前に連想して作り上げた箱庭のような、無駄な空間。
(いいえてみょう、ってやつかなぁ)
 自分の喩えに満足しつつ、あきらは当ても無く道を進んでいく。
 止まっていても、誰かが自分を見つけて話しかけてくれる保証など無いのだから………



「……あれぇ?」
 やがて、彼は目前に聳える広大な木々の塊を認めることになる。
 素人目にも――――何故だか、右と左でその森の雰囲気が違っていることが理解できた。
「あれって……」
 しかし、彼が小首を傾げた対象はその森に、ではない。
(間違い無い、よねぇ……?)
 彼が注目したのは、森の手前。
 そこに―――自分が暫く前に知り合った、黒い男が居たのだ。
「巴?」
 近付きながら、確認するように呟く。
「……ん?」
 その声が聞こえたのか、森の前で腕を組んで唸っていたその男は、ゆっくりと振り向いた。
 頭髪から瞳、その肌を固める着衣までもが全て漆黒で固められている、男。
 猫のようなアーモンド状の切れ目が印象的な青年だった。

 そしてその全ての特徴が、あきらの思い付きを確信に変えた。
「お前……ああ、九竜。あきらだな?」
「うん!本当に巴だぁ〜!久しぶりぃ〜!」
「おう、久し振りだな!」
 こちらの存在を認め、彼、汐・巴が手を挙げて挨拶してくる。
「しかしどうした、こんな処で?普通はこんな馬鹿げた場所、来られ無ぇぞ?」
「そうなんだよねぇ……なんでだろ?」
「まあ、妙な思いつきやら、この空間の住人と縁があるだけでも『繋がる』ことがあるからな……」
「そうなの?」
 自分がこの場所に来た一応の理由を言われ、曖昧な表情であきらが頷いた。
 とにかく、あやふやで馬鹿馬鹿しいものだけれど、理由はあったようだ。
「兎に角、この空間で俺に会えたのは不幸中の幸いだったな……どれ、出口まで送って行ってやるよ。正しい道を行けば一時間もかからんからな……俺の問題は後回しだ」
「後回し?巴、何か困ってるの?」
「おっと、こりゃ口が滑ったな……」
 巴の言葉に敏感に反応して、そう質問してみる。 
 先ほどの後姿も悩んでいるように見えたので、何か困っているのだろうと踏んだのだが……
「ねぇ、どうしたのさ?」
「……はぁ。まあ良いだろう、実はな……」


 嘆息して、巴が己の事情を話し始める………


「へぇ……それ、面白そうだねぇ!」
 ―――そして、話を聞き終えたあきらの第一声は、そのようなものだった。
「えっと、右か左に行きたいんだよねぇ?それで、このまま帰るのも巴的には駄目、って」
「うむ……有り体に言えば、そうなんだ」
「だったらさ、右へ行こうよ、右!俺じゃ足手まといになっちゃうけど、啓なら手伝えるかも!」
「………その手があったか!」
 身振り手振りを交えて話すあきらのそれに、巴が得心が行ったように大きく頷く。
 そう、確かに考えていなかったが、目の前のあきらは――――
「あ……でも俺、啓との交換方法、良く知らないんだよね……どうしよう」
「ふ……そのことなら案ずるな。俺に策がある」
「え?」
 言葉を繋げる内に覗かせた、啓となって森を行く案件の弱点。
 それを思い出して肩を落とすあきらに、何故だか巴がにやりと笑ってみせる。
「巴、啓を呼べるの?」
「おお、問題ないぜ。そうだな、まずは……ちょっと待ってろ」
 ぽん、と気安くあきらの肩を叩いて、巴が走り出す。
「酒、取ってくる」
「ふぇ?」



 十数分後、目出度く九竜・啓が光臨した。








【2】

「久し振りだな、巴。また俺に何か用か?」
「……そう言えば、あきらに承諾を得ただけで、別にお前の承諾を得た訳じゃ無ぇんだよなー」
「ふん?」
 目の前で冷たく見詰めてくる啓に肩を竦めながら、巴が苦笑する。
 まあ良いや、と断って、簡単に協力の要請を告げた。
「成程な……別に構わんが」
「本当か?」
「ああ………最近表に出てなかったから、腕が鈍ってるんだよな。ま、雑魚は俺に任せてもらって構わない。けど、強い敵はあんたに任せるよ」
「―――露払いを申し付かった、ってか?」
「俺は遠くから見守らせて頂くさ。あんた、相当腕が立つみたいだしな………万が一の事態になっても、骨は拾ってやるよ」
「左様で」
「肩を竦めるのが癖なのか?」
「………最近知り合った奴が、どうも刺激的な個性ばっかりでね」
「同情するよ」
「そりゃ、光栄だ」
 共に、シニカルな笑みを浮かべる。
 それから彼等は、森へと足を踏み出した。










「それで……右の地域は、西洋の逆だったか?」
「ああ。まあ、言うなれば俺達の領域だ」

 ―――何でもないように発せられた啓の言葉に頷きつつ、大きく跳ぶ。

「宝も、それなりに見つかるんでな。得物が欲しいなら探してみたらどうだ?」
「妖刀、の類か」
「応よ」
「止めておこう……そんなもの、あきらに持たせておくわけにもいかん」
「そりゃまた。良い判断だな」
 
 ―――へ、と苦笑する巴を視界に納めながら、腕を振るった。
 目の前の有象無象が、何の変哲も無い細腕に巻き込まれて「四散」していく。

「巴、左から子鬼が二十ッ!」
「啓、右から同じく二十三だ!」
 互いに鋭く怒鳴り、頷き合って目を細める。
(やっと片付けたと思ったら、すぐに増援とは……!)
 
「――――破裂。諸共に、悪鬼を許さず」

 短く呟き、啓は巴から拝借した札を自分の側面から迫る繰る敵の軍勢へ投げつける!
「…………冥府へ」
 それが、即興の起動式。
 札が敵鬼に到達すると同時、札が盛大な光輝を爆発させながら弾け飛んだ。
「「ギャアアアアアアアア!?」」
 鬼が、啼く。
「……どうやら、護衛の必要は無いらしい!」
 それを横目で見ながら、啓の対面に居た巴が笑う。
 彼が手にするのは、札でもなければ刀でもない。雑種の名を冠せられる、西洋の剣である。

「――――Ing!Lagu!」

 彼は異国の剣で、異国の言葉を呟き、異国の文字を虚空に刻む。
 果たして、文字が爆ぜ―――啓の引き起こしたそれに負けない規模の水流の爆発を生む!
「「オオオオオオオオオオ!!!」」
 鬼が、消えた。
 啓と巴が息を吐き、彼らが居る場所………純和風の屋敷に、静寂が訪れる。
「……やれやれ。順調に敵が出てくるな。探索もそろそろ潮か」
 顔を顰めて巴が呟いた。彼は懐から地図を取り出し、ペンでメモをする。
「訪れた場所のマーキングか」
「ああ。尤も、色々と変動もあるんで当てにならんのだが……ふむ、此処はまだ訪れていなかったな」
「それと……さっきの術、西洋のものだな?ルーン魔術か」
 さらりと述べた啓の感想に、巴が薄く笑う。
 ふん?と首を傾げて、一度見ただけで術を看破した啓を面白そうに見た。
「分かるか。ご名答だ……相棒の魔術師が、何に付け北欧贔屓でな。覚えさせられたよ」
「術の増幅にも西洋の魔術武器だろう?お前、本当に退魔師か?」
「………嘆息とか、しないで欲しい」
 呆れたように呟く啓の言葉に、気まずそうに巴が頭を掻いた。
「俺は生まれついての退魔師、なんてワケじゃない雑種だからな……同じ術師でも、お前さんとは対極なのさ」
「そうか……それで、どうする?」
「ああ。お前の協力があったお陰で大分探索できたが………そろそろだ」

 短く、巴が結論する。
 啓もそれに異を唱えることは無い。


 既に、二人が森に足を踏み入れて数時間。
 敵との交戦を主目的に置いた此度の探索の濃度は言うまでもなく、数回の探索を重ねていた。
 ………どちらか一人による探索であったなら。このように雑談する気力すらなかったに相違ない。


「しかし、本物の退魔師ってのは多数を引き受けるのに慣れてるねぇ」
「往々にして、魑魅魍魎の類は群れていることが多いからな。当然だ」
 踵を返して歩きながら、巴が気安く話しかける。
 その足取りは軽く。そして啓もそれに続いて、屋敷を――――

「それで……強敵一体との戦闘なんかは、如何程かね?」
「舐めないで欲しいな。あんたと同じか、それ以上に上手くやってやるさ」
「……頼もしいねぇ、相棒」

 ……否。
 啓は進んでいない。巴と反対方向へ向いたまま、言葉を紡いでいる。
 その目は、愉悦に揺れていた。
「それじゃ、お手並み拝見と行こうか。帰ったら茶でも出してやるよ」
「緑茶でな。では――――」


 ……暗がりから、敵が二匹現れる。

 巴の方向から、巨大な赤鬼と。
 啓の方向から、巨大な青鬼が。

 ……ぐっ、と。自分の背後で構える気配が感じられた。

「………九竜・啓、推して参る」

 …敵を牽制するでもない、ぽつりとした呟きが彼なりの戦闘開始の合図。
 両手に光輝を集めつつ、ゆったりとした今までの挙動とは似ても似つかぬ疾走で敵へ迫る!
「せあっ!」
 まともに退魔の力を帯びた手刀が敵の腹部を捉えるが、ぐらりと揺れただけで倒れない。
 じろりとこちらを睥睨した鬼と、視線が合う―――
「オオオオオオオオオオオン!!!」
「っ、良く吼える馬鹿だ……!」
 猛く吼え、手に持った棍棒を鬼が振り下ろしてくる!
 悪態をつきながらそれを軽く受け流して、後退……しない。
「背中が空いているぞ、阿呆」
 呵責無く、遠慮無く、それを叩きつける!
「グア!?」
(鈍いのか、タフなのか……とかく、鬼とはこういうものだ!)
 振り向きざまに振るわれる棍棒を極端な前傾姿勢で避けながら、舌打ちする。
 確実に利いていても決定打に成り得ない。此処に来るまでに力を大分使っている。
「なら……倒れるまで、何度でも穿つだけだ!」
 吼え、回避と攻撃を繰り返す。 
 横目で、もう一匹の鬼と戦う巴を見れば―――――
「あああああああああ!!どうした、その程度かよっ!?」
「アアアアアアアアア!!」
 疲れた身体を強化魔術で強制的に引き上げ、回避する事無く正面から鬼と打ち合っている!
 どがっ、と言う破砕音が、先刻から何度と無く響いていた。
(まったく……回避が面倒になったな、アレは。俺が倒されて、もう一戦するなんてことは考えていない)
 子供のように、無邪気な発想だ。
 自分より幾つも年上の男の思考回路を想い、戦いながら苦笑した。
「……ちぃっ!」
 先ほどから、紙一重の、分けても最上級なレヴェルで攻撃が己を掠めていく。
 鬼、といっても実力には千差があるが……消耗を差し引いても、こいつらは手強い。
(どうする?戦法を巴のように切り替えるか?それとも―――)
 加速する思考の中で、瞬きほどの合間で彼は想い、そして決断する。
「巴!」
「!?」
 そして、巴を呼びながら大きく跳躍、彼と背中合わせになった。
「どうした。限界か?」
「誰が!………俺も、アンタの割り切った思考を見習おうと思ってね」
「……俺は何をすれば良い」
「術を唱える。その間、俺を守れ」
 ぶっきらぼうに、一方的に告げて、啓はす、と目を閉じてしまう。
「へ……上等だ!」
 その行動に隠された真意と信頼を以って、彼は自分と啓を守る盾を成す。
「Starke Wand!!」
 呪文を一瞬で構成し、吟味し、強化して、展開する!
「「オオオオオオオオオオ!!」」
 防御に逃げた彼らを、鬼が見逃すはずも無い。
 単純な暴力、けれど妖の属性を込めた棍棒で、巴の防御壁を滅多打ちにした。
 五秒。十秒。金属的なものと、非金属的なものが打ち合う音だけが館を満たす。
「啓、テメェ寝てるんじゃ無ぇだろうな!」
「あと五秒だ、保たせろ!」
「上等―――――!!」
 

 そして、更に五秒。


「………あああああああああああ!!!」

 呪文は、その声。
 シンプルな命令を与えられた破壊の力が、巴と自分の外を一瞬で全て冒し尽くす!
「滅びろ、愚昧……!」
「「ギャアアアアアア!?」」
 絶叫が聞こえる。
 ………光が収まった後には、何も残っていなかった。
「へ……シンプルなのは良いことだ。此処までの広域破壊術は、まさしく面倒臭がり屋のそれだな」
「ふん……」
 二人揃って、その場にへたり込む。
「……流石に疲れた。あきらに戻るよ」
「そうかい」
「些か残念だが、茶は次の機会に頂こう。あきらを頼む」
「残念だ」
「………一つだけ。中々、楽しかった」
「それは、そう言ってもらえると助かるな」
 そんな、意識的に淡白にされた返答に啓が微笑する。
 巴は、ぼんやりと。いつしか浮かんだ月を眺めている。
「ではな、汐・巴」
「精々深く眠れ、九竜・啓」
 別れの言葉も、それだけ。


 数秒後には、啓の身体は巴にもたれかかり、穏やかな寝息を立てていた。









【3】


「へぇ〜、それじゃ、巴は啓と探索に行ったんだ。良かったねぇ」
「うむ。鬼が消耗したところで襲ってきたところなぞ、中々スリリングだったぞ」
 鬼かぁ、怖いねー、などと、対面のあきらが声を上げる。
 ……既に此処は、彼の住処である和風旅館。探索を終え、起きたあきらに茶を振舞っている。
「ねぇねぇ、他には他には!?」
「ああ、例えば途中で、全長30メートルの大怪獣が現れてな。たった二人で撃退したのさ……」
「うわー、大怪獣!もう妖怪どころの話じゃないねぇ!」
「…うむ」
 最早冗談と真実の判別も教えぬままに、巴が話し。
 あきらが、瞳を輝かせながらそれを聞いていた。
「……と、そろそろ日が暮れるな。では行こうか、あきら」
「おーけい、それじゃ行こう!」
「ふむ……あきらは、あっちの啓と違って素直だな」
「どうかなぁ、俺にはよく分からないや」
 
 ………そんな会話をしながら、帰途へ付く。
 やがて、巴の言うところの「境界」へ到達した。
「さて、此処だ」
「うん……ねぇ、巴」
 そこで。あきらが、くるりと反転して巴を見る。
 そして、無邪気な笑みで、
「また、遊びに来ても良い?俺か、啓が」
 無邪気に、聞いた。
「……………」
 巴が一瞬面食らうが、すぐに質問の意味を理解して―――笑う。
「ああ。勿論だ。あきらだろうが啓だろうが、この空間とこの俺は歓迎しよう」
「そう……良かったぁ」
「さようなら、あきら」
「うん。さようなら、巴!」
 日暮れのオレンジ色の中で、小さく手を振る。


 ………あきらは、此処に来た時間の少なくない部分を覚えていないけれど。
「啓も、楽しかった?」

(……楽しかったよね?)

 何処と無く満足した思いを抱きつつ、この幻想の土地を後にした。

                             <END>








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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

【5201 / 九竜・啓 / 男性 / 17歳 / 高校生&陰陽師】







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■         ライター通信          ■
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 九竜・啓様、こんにちは。
 ライターの緋翊と申します。この度は「汐・巴の一日」へのご参加、ありがとうございました!

 プレイングの通り、今回は戦闘系、あきらさんよりも啓さんがメインの仕上がりとなりました。もっと、冒険の様子を踏み込んだ当初から書きたかったのですが……字数の関係上、活躍する要所に焦点を当てるものに変更しました。雑魚のみならず、結局強敵相手にも巴は啓さんにお世話になってしまっておりますが(苦笑)


 ともあれ、予想とは違う仕上がりだったかも知れませんが、楽しんで読んで頂ければとても嬉しいです。
 気に入って頂ければ、良いのですが。



 それでは、また縁があり、お会い出来ることを祈りつつ………
 改めて、今回はノヴェルへのご参加、どうもありがとうございました。

                              緋翊