■特攻姫〜特技見せ合いっこパーティ〜■
笠城夢斗 |
【6777】【ヴィルア・ラグーン】【運び屋】 |
広い広い西洋風の邸宅。
いかにも金持ちそうな雰囲気をかもしだすその屋敷の庭園で、ひとりの少女がため息をついていた。
白と赤の入り混じった、流れるような長い髪。両の瞳はそれぞれにアクアマリンとエメラルドをはめこんだようなフェアリーアイズ。
歳の頃十三歳ほどの、それはそれは美しい少女は――
ほう、と何度目か分からないため息をついた。
「……退屈だ」
そして――ひらりとその場で回転するように、舞う。
シャン
彼女の手首につけられた鈴の音も軽やかに。
少女の両手に握られていた細い剣が、音も立てずに庭園に何本もつきたてられていた木の棒を切り飛ばした。
少女は舞う。ひらひらと舞う。
そのたびに両の剣も舞い、だんだん細かくなっていく木の破片が、あたりに散らばっていく。
シャン シャン シャン
やがて一通り切ってしまってから――
「……退屈だ」
両の剣を下ろし、少女はため息をついた。
彼女の名は葛織紫鶴[くずおり・しづる]。この大邸宅――実は別荘――の主で、要するにお金持ちのご令嬢だ。
そして一方で、一族に伝わる舞踏――『剣舞』の後継者。
まだ十三歳の若さでその名を背負った彼女は、しかしその立場の重要さゆえになかなか別荘から外に出してもらえない。
「退屈だ、竜矢[りゅうし]」
若すぎるというのにどこか凛々しさのある声で、紫鶴は自分の世話役の名を呼んだ。
世話役・如月[きさらぎ]竜矢は――少し離れたところにあるチェアで、のんきに本を読んでいた。
「竜矢!」
「……いちいち応えなきゃならんのですか、姫」
竜矢は顔をあげ、疲れたようにため息をつく。「大体その『退屈』という言葉、今日だけでももう三十五回つぶやいてますよ」
「相変わらずのお前の細かさにも感心するが、それよりも退屈だ!」
どうにかしろ! と美しき幼い少女は剣を両手にわめいた。
「危ないですよ。振り回さないでください。あなたのは真剣なんですから」
冷静に応える竜矢は、やがて肩をすくめて、傍らのテーブルに本を置いた。
「では、パーティでも開きましょう」
「パーティなど飽いた。肩が凝るだけだ!」
「そうではなくて、特別に一般の人々を呼ぶんですよ。それで――そうですね、姫の剣舞のように、他の方々の特技も披露して頂いたらいかがです?」
私がどうにかしますから――と、のんびりと竜矢は言う。
紫鶴の顔が輝いた。「それでいくぞ!」と彼女は即断した。
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特攻姫〜特技見せあいっこパーティ〜
一番得意なものを、「これが特技だから」と披露できないこともある。
たとえばヴィルア・ラグーンの場合。
特技・拳銃。
「……拳銃の腕を披露しても物騒だな」
さて、どうしたものか。
葛織紫鶴という少女がいる。退魔の名門葛織家の、次期当主と目されている、十三歳の娘である。
彼女はその力の強力さゆえに、常に結界の張られた別荘とその敷地内から出ることかなわぬ身だった。
いつもそばにいるのはひとりの世話役と数人のメイドだけ――
一番好奇心も旺盛になる時期だ。紫鶴が退屈を訴えるのも仕方のないことだった。
そんな彼女に、世話役は提案した。『外から人を呼びましょう』。
そして『来てくださった方と特技の見せ合いをしましょう』。
そうして来てくれるようになった人々が数人――
今回の来客は。
長い金髪に赤い瞳、少し崩して着たスーツがよく似合い、ハスキーボイスがなんとも言えず魅力的な――女性である。
ヴィルア・ラグーンは、後天的なれど強力な吸血鬼だった。ゆえに普通の魔では通れない葛織家の結界を、簡単に通り抜けてこの家へやってきた。
「よお」
紫鶴の世話役、如月竜矢に連れられて、庭園の隅にいた紫鶴に会ったヴィルアは、手をあげてなんとも軽い挨拶をした。
ヴィルアは片手になにやら大きな包みを持っている。
紫鶴が目を丸くしてヴィルアをまじまじと見た。
「来てくださったのか……! 無理かと思っていた」
「なんでだ?」
「いや……ここはあまり居心地が」
紫鶴がそろそろと視線で促す先。
庭園の中央では、盛大な立食パーティが行われていた。
「あー。あれが噂の嬢の親戚たちか?」
ヴィルアは適当そうに言う。紫鶴は不思議そうな目でヴィルアを見た。
「……何も思わないのか」
「別に」
「そうか……」
紫鶴は微笑んだ。
紫鶴が言いたいのは、時おり立食パーティに参加している葛織家の親戚や縁者たちが、紫鶴本人にも、そして紫鶴のために来訪した『よそ者』にも冷たい視線を送ってくることだ。
ヴィルアはまた、目立つ容姿をしている。ちらちらとパーティ組の視線が降ってくる。
しかしそんなことは、ヴィルアには関係ないのだった。
「そんなことよりもな、嬢。私は嬢の剣舞が見たいんだが」
「え……? あ」
そ、そうか、と紫鶴は突然緊張したらしく慌てて両手に一本ずつ精神力の剣を生み出す。
「へえ。その剣はそうやって作るんだな」
ヴィルアは面白そうに紫鶴の剣をまじまじと見た。
……まじまじと見られて、紫鶴はますます緊張してしまったらしい。
「け、剣舞は――どうやるのだったろう? 竜矢!」
「………」
竜矢がぶっとふきだした。
あはははは! とヴィルアが大笑いした。
紫鶴は自分が口走ったことの滑稽さを思い返し、耳まで真っ赤になった。
「すまぬ。ちょ、ちょっと慌てただけだ!」
「構わないさ、嬢」
くっくと笑いながらヴィルアは紫鶴を、どこか優しい目で見る。
紫鶴は手首に鈴をつけ、大きく深呼吸をして――
「では」
ヴィルアと竜矢と少し距離を取り、紫鶴は両手の剣を下向きにクロスさせ、地に片膝をついてうつむいた。
さらり、と少女の赤と白の入り混じった髪がその顔を隠す。
剣舞の始まりを告げる姿――
しゃらん……
最初に鳴ったのは、手首につけた鈴。
ひらりとひるがえったのは、やわらかな手首。
しゃん!
二本の剣が打ち鳴らされる。
そして紫鶴は剣をかかげ、立ち上がった。
しゃらん しゃん しゃん しゃん
赤と白の長い髪が、彼女のはいている長いスカートが、ひるがえってひるがえって、
剣先を天にかかげれば、陽光を反射してきらりと刀身が輝いて、
少女の色違いの両眼が輝いて、
光を浴びる。その姿はまさに剣の乙女。
「見事なもんだ」
ヴィルアは腕組みをしながらそれを眺めていた。
そしてふと、隣にいた紫鶴の世話役に尋ねる。
「昼間は魔が寄せられないのか?」
「いいえ。昼間は少ないのと、このパーティに参加している人々のほとんどが退魔師だから、気配で近寄ってこないだけです」
竜矢はそう説明した。
「はぁん……」
ヴィルアは適当そうな声で返事をする。
紫鶴は舞っているうちに緊張から解き放たれて、やがてその表情に笑顔が見られるようになった。
――紫鶴が剣舞を舞うときに笑顔を見せるのは少ない。剣舞は魔を寄せるから。
けれど――
「ヴィルアさんを信頼しているのでしょうね」
竜矢がつぶやいた。「魔が出てきても処理してくれると」
「変な信頼のされ方だな……まあいい」
自分自身が魔であることを考えて、ヴィルアは肩をすくめた。
つまり、そういう少女なのだ、紫鶴は……。
しゃ……りーん……
空を散らすような音がして、
そして紫鶴は地に片膝をついた。
剣を下向きにクロスさせ、そしてうつむく。
――剣舞の終了を告げる姿。
「けっこういい舞じゃないか」
ぱちぱちとヴィルアが拍手をした。「堪能させてもらったよ」
紫鶴はばっと立ち上がって両手の剣を消し、紅潮した顔でにっこり笑った。
「見てくださってありがとう!」
「こちらこそ――さて」
ヴィルアは抱えていた荷物を、ようやく広げた。
――ヴァイオリンだ。
「私の特技と言えば拳銃なんだが、物騒なんでな。こちらにさせてもらった」
「ヴァイオリン……!」
紫鶴が両手を組み合わせて喜んだ。「一度近くで見てみたかったんだ……!」
「何だ嬢、見たことさえないのか?」
「近くで音楽を聴いたことがないから……」
紫鶴はちょっとだけ悲しそうな笑顔になる。
ヴィルアはにっと笑って、
「ヴァイオリンなら堪能させてやるよ。何か曲のリクエストは?」
「ええとええと、チャイコフスキーの『くるみわり人形』!」
「OK」
ヴィルアは適当に弦を弓でつまびいて調律すると、そっとあごと肩でヴァイオリンを支え、改めて弓を弦に当てた。
――紡がれた音楽は、人形たちの明るさ。
――途中で混じる音は、人形たちの踊り?
紫鶴が興奮して顔を真っ赤にしている。
すらりとした長身のヴィルアがヴァイオリンを手にすると、それはそれは絵になる姿だった。
弓がまるで生き物のように華やかに踊る。
弦が不思議に跳ねた音を立てる。
そして続く不思議な旋律。
それからもヴィルアは、紫鶴のリクエストに応えて色々な音楽を奏でた。
その見事な腕前に聴き惚れたのは紫鶴だけでなく――
立食パーティの親戚たちの耳にも入って。拍手はそちらからも聴こえていた。
音楽とは――不思議な効果をもたらすものだ。普段仲たがいしている者でも、このときだけは心をひとつにできる。
ヴィルアの旋律が、余韻を残して消える。
一番大きく拍手をしたのは、もちろん紫鶴だった。
「すごい、すごい!」
楽器の演奏というものを本当に初めて間近で見た彼女は、大喜びでヴィルアに笑顔を向けた。
ヴィルアは紫鶴の頭をなでた。ヴァイオリンを、ケースの中に戻す。
それからふう、と息を吐きながら、髪の毛をかきあげた。
――ヴィルアの視界に、パーティの様子が見えた。
「親戚……」
そう言えば、とヴィルアは思い出す。
「嬢には叔父上がいるんだったっけな」
「あ……うん」
紫鶴が少し表情をかげらせて、ちらとパーティのほうを見る。
「今日も来てるのか?」
「……いらしている。今の葛織の実質的なトップだから……」
「当主でもないのに?」
「我が家の『当主』は、飾り物だ」
自身、将来の『当主』となる予定の少女ははっきりとそう言った。
「ふうん……」
つぶやいて、目を細めてパーティの連中を見ていたヴィルアは、
「……なあ」
と竜矢に声をかけた。
「私もその叔父上とやらに挨拶をしてみたい」
「は?」
竜矢が面食らった顔をする。
ヴィルアはにやりと笑って、
「心配するな。嬢の迷惑になるようなことはしないさ」
と言った。
紫鶴の叔父、葛織京神【くずおり・けいしん】――
竜矢に紹介されたその男は、がっしりと鍛えられた体をした威厳ある男だった。
竜矢にお互いを紹介され、ヴィルアは丁寧に西洋風の礼を取る。
「初めまして。ご尊顔を拝見できて嬉しく思います」
「ふむ……客人。先ほどのヴァイオリンは見事だったぞ」
「もったいなきお言葉、光栄至極」
ヴィルアは顔をあげて、
「ああ、葛織家の当主たる方の前でサングラスなど……お許しください」
と鼻にかけていた小さなサングラスをはずした。
当主、と呼んだのはわざとだ。案の定京神は気をよくしたようで、
「気にするな客人。このパーティは無礼講だ」
などと、さも自分が主催したパーティのように言った。
実際には主催は紫鶴だし、庭園にてパーティ準備を汗を流してやっているのは、数少ない紫鶴に付き従ってくれるメイドたちなのだが――
ヴィルアはにっこり笑ってみせた。
「さすがご当主はお心が広い……感服いたしました。このパーティも、実に見事で」
「そうかな。私としてはもっと豪勢にやりたいものなのだが……色々と問題を口にする者も多くてな」
ちらりと京神が見る先。紫鶴の姿がある。
「先ほどあの娘が舞を披露しておったろう。あれを人前でやるなと何度も言い聞かせておるのだが……言うことを聞かん。あれは魔を呼ぶ舞なのだよお客人。危険な目に遭わせてすまなかった」
すまなかった、と言いながら、京神はこうべをたれたりはしなかった。当然のことながら、最初から剣舞を止めようともしていない。
ヴィルアは笑顔を絶やさなかった。メイドを呼び、カクテルを注文すると、
「どうぞ、ご当主」
と素晴らしく精錬された貴族のような所作で京神にカクテルを渡した。
すすめたカクテル、ドライジンにベルモット、ライムジュースを混ぜたもの。
できあがり、カクテル名は「ヴァンパイア」――
「おお、ありがとうお客人」
京神はカクテルに造詣が深くはないようで、ヴィルアのひそかな引っかけも気づかなかったようだ。
――この男は本当に紫鶴の親戚か?
ヴィルアは不思議に思った。紫鶴の親戚には退魔師が多くいると聞いていたのだが……ヴィルアの正体を見抜けていない。
まわりの親戚たちも、ヴィルアに対して思うところがあるような視線を向けてくる者がいない。
退魔の名門がこんなでいいのかと不思議に思ったヴィルアは、
「少し御前失礼を……」
と丁寧に腰を折り京神に挨拶をしてから、竜矢を引っ張って京神から離れた。
「おい」
「はい?」
「ここの退魔師は阿呆ばかりなのか?」
言われて、竜矢は苦笑した。
「ええとですね……この屋敷の敷地に結界が張られているのはご存知でしょう」
「知っている。簡単に抜けたがな」
「その結界が、中に入ってしまうと逆に魔属性を消してしまうことが稀にあるんですよ」
「………」
「その証拠に、姫に会いに来てくださる人々のほとんどが魔属性ですしね」
「――あー」
何となく、紫鶴は人外にモテそうだな、とヴィルアは思った。
「まあ、納得」
と納得したヴィルアは竜矢を開放し、再び京神の元へ戻った。再度丁寧な礼をし、
「ご当主」
「なにかね、お客人」
「ご当主は素晴らしい剣客と聞き及んでおります」
「……ふむ」
京神は胸をそらす。ヴィルアは心の中でけっと唾棄した。
「ぜひ、一手手合わせ願いたいのですが」
にっこりと笑いながら、手に魔力で具現化させたサーベルを持つ。
「ほほう」
京神は唇の端をつりあげて、
「よろしい。お相手しよう」
こちらは精神力で生み出す大刀を手に持った。
おお、と周囲が湧く。
ふたりはパーティ会場から少し離れた。
会場に残っている面々が、ごくりとのどを鳴らし、緊張状態に入る。
紫鶴が心配そうにこちらを見ているのが、ヴィルアの視界に入った。
それに適当に手を振って返しながら、
「それでは、お言葉に甘えて!」
サーベルが、ヴンと音を立てた。
京神が後ろへのく。しかし剣圧が京神の服を斜めに斬り。
「ああ、申し訳ございません――」
ヴィルアは沈痛な面持ちで、「このようなときに服を破いてしまうなど」
「なにを言う、お客人。剣を交えるとはこういうこと」
京神は理解を示し、そして大刀を振り回してきた。
乱雑なように見えて――確実に、急所を狙っている。一発一発が異様に重い。
(さすが……こういうところを見ると退魔師だな)
ヴィルアはにやりとし、京神の振り下ろす全ての太刀をサーベルで弾き返した。
――だてに長生きはしていない。京神ごときに負けるはずがない。
だが、ここは紫鶴の顔を立てなくてはならないので――
適当に京神に傷をつけつつ。遊ぶような剣筋で京神の顔にも体にも薄い傷をつけつつ。そのたびに謝ってみせたりしつつ。
最後には、ろくに痛くもない場所をわざと斬られてやって、「参りました!」とヴィルアは勝負を終わらせた。
「さすがご当主……素晴らしい腕前」
「いやいや、お客人も素晴らしい」
急いでメイドがやってくる。京神の怪我の手当てをしに走ってくる。
「ヴィルア殿!」
紫鶴が走ってきて、ヴィルアの傷を見ようとする。
「大丈夫」
小さな声で囁いて、京神には深い傷に見せるように大きな演技をして、
京神はそれを見て、メイドたちに「お客人を先に治療するように」と言いつけた。
ヴィルアは心の中で笑った。――京神につけた傷は、軽く見えて痛みだけは残るようなものばかりにしてやったのに。
(さすがにこんなときは強がるか)
竜矢あたりはそれに気づいていて、苦笑しているようだが……
ヴィルアと京神の治療が終わり、パーティ会場の緊張した雰囲気もようやく解けた。
京神は、
「あちらに見事なケーキがある。いかがかな」
と誘ってきたが、ヴィルアは断った。
そして紫鶴の元へと戻ってくると、
「けっ。ケーキなんか誰が食うか!」
と開口一番毒を吐く。
あはは、と紫鶴が笑った。
「ではヴィルア殿は何を好んでいらっしゃるだろう? 用意できそうなら用意する」
「そうだな……じゃあスコーンがいい」
ヴィルアは遠慮なく言った。
「おいしいスコーンが食べたい」
「それなら用意できますよ」
と竜矢が言って、パーティ会場へと走っていった。
「なあ嬢」
「なんだろうか? ヴィルア殿」
「――あの京神って奴は、からかいがいがあるぞ」
それを聞いた紫鶴が思わず失笑する。
「そ、そんなことを……言っては……ぷ、くくく」
「笑っとけ笑っとけ。嬢は笑ってりゃいいんだよ」
ヴィルアは紫鶴の笑顔を見つめる。
紫鶴がはっと目を見開いてヴィルアを見て――
それから、花がほころぶように微笑んだ。
「うん」
素直な少女の素直な返事――
「スコーン、これでよろしいですか――」
竜矢が会場から戻ってくる。
「三人で食べような。いや独り占めするかな」
ヴィルアはそんなことを言って、紫鶴とともに――笑った。
―FIN―
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【6777/ヴィルア・ラグーン/女/28歳/運び屋】
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■ ライター通信 ■
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ヴィルア・ラグーン様
こんにちは、笠城夢斗です。
今回は単独でゲームノベルへのご参加、ありがとうございました。
ヴァイオリンの演奏の表現に苦労しているのが丸分かりですが;いかがでしたでしょうか。
よろしければ、またお会いできますよう……
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